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駒が原の児童会歓送迎会
宮田村町3区駒が原地区の小学校児童会は18日、歓送迎会を里宮神社で開いた。卒業生9人を送り、新入生16人を歓迎。別れを惜しみつつ、新たな出会いを喜び、会食やゲームなどを通じて絆を確かめ合った。
同地区では歓送迎会を「天神様」と呼び、先輩から後輩へと受け継がれてきた。
この日も新年度から最上級生になる5年生が中心になり準備に協力。新旧会長の松田優太君、加藤美咲さんがそれぞれあいさつし、励まし、感謝しあった。
新入生、卒業生それぞれに記念品の贈呈もあり、父母手製の美味しい豚汁で会食も。
最後は下級生がアーチをつくって、卒業生を送り出した。 -
みのわ健康アカデミー1期生卒業式
熟年者の健康レベル向上を目的とした箕輪町の「みのわ健康アカデミー」1期生の卒業式が20日、町文化センターであった。副学長の寺沢宏次信州大学教育学部助教授が卒業生に卒業証書と活動記録を手渡し、今後も継続した健康づくりに期待した。
寺沢助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、「楽しく・仲良く・温かく」をモットーに運動習慣を継続し、健康学習と個別相談で健康レベルを向上させようと初開講。信大教育学部、県看護大、箕輪町医師会、健康づくり事業団などの協力を得た。
学生は56歳から75歳までの41人。トレーニング37回、健康学習9回、集団健康講座10回に、ウォーキングなど自主トレーニングにも取り組んだ。
学長の平沢豊満町長は、「素晴らしい仲間と末永く交友を続け、明るく楽しい健康な日々を送って。みのわ健康サポート隊として地域の皆さんのリーダーとしての役割を担ってほしい」とメッセージを寄せた。
卒業生代表の原章夫さん(73)=松島=は、数回しかできなかった腕立てふせ、懸垂などが20回程度できるようになり、体力年齢は70歳代の人が40縲・0歳代になるなどの成果を挙げ、「卒業しても介護を受けることなく健康で元気に老いを迎えたい。健康アカデミーに感謝している」とあいさつした。
皆勤賞は長岡の清水百合子さん(65)。アカデミーから記念品が贈られた。
1年間の成果は、寺沢助教授が関係する取り組みの中で先進の成果で「とても素晴らしい」と講評。学生の平均で腹囲2・1センチ減、体重0・6キロ減。最も成果のあった人で腹囲7・5センチ減、体重約6キロ減。上体起こし、長座体前屈、肺活量など体力測定結果も上がった。一般的に減少する握力も平均2・2キロ増え、バランスよく筋力アップした結果になった。
町は06年度、学生枠を拡大して2期目のアカデミーを開講。9月には短期アカデミーも計画する。1期生は月1回、元気センターでトレーニングし自主活動に取り組む。町は、「みのわ健康サポート隊」として1期生が地域の健康づくりのリーダーになっていくことに期待している。 -
家具類の転倒防止器具設置活動
中川村・村消防団(松村等団長)は21日、村内の独り暮らし世帯を対象に家具類の転倒防止器具の設置活動をした。地震時の家具の転倒などによる被害軽減のため、転倒防止器具を無料で支給し、団員が希望の家庭を訪問し、器具を取り付けた。
希望者は25世帯で、2月から各分団ごとに実施、最終日のこの日は第2分団第4部12人が更新したばかりの積載車で担当地区の横前や針ケ平を回り、家具やテレビに転倒防止ポール、転倒防止板などを設置した。
このうち、針ケ平の高齢者宅では、キッチンの食器棚を持ち上げ、転倒や滑り出しを防ぐ家具転倒防止板を棚の下に敷き、天井との間に転倒防止ポールをはめ込んだ。
また、テレビの下にはゲルシートを張り、転倒や落下防止もした。
作業を見守っていた高齢者は「手軽に設置でき、見た目も悪くない」とうれしそう。
同事業は地元の消防団員が行うことで、地域の防災意識の高揚を図り、合わせて、消防団と地域住民、特に高齢者世帯とのつながりを深め、有事の際の活動の円滑化を目的に初めて実施した。事業費(器具購入費)約6万円。 -
冒険団コンサート
駒ケ根市中沢在住のキョウデン会長橋本ひろしさんが作詞作曲したヒット曲『桜の下で』を観光PRに生かそうと市観光協会などの呼び掛けで1月に設立された「桜の下で」実行委員会(山浦義人会長)は21日、タイアップキャンペーンの一環として「橋本ひろしと冒険団」のコンサートを市文化会館で開いた。「盛り上げるためにぜひ千人を集めたい」との中原正純市長の意気込み通り、会場は訪れた市民らで満席となり、キャンペーンは桜の開花時期を前に順調な滑り出しとなった。
ホール隣りの会場では菓子組合の有志が今年新たに開発した銘菓「桜の下で」の発表と試食販売が行われた。銘菓はまんじゅうとクッキーで、まんじゅうは6個入り、クッキーは5個入りで1箱600円。発表初日の特典として『桜の下で』のシングルCDが付けられた。菓子を試食した人たちは口々に「なかなかおいしいね」などと言いながら、1人で何箱も買い求めていた。「桜の下で」と銘打ったビールや日本酒の試飲会も併せて行われた。
冒険団は4月、桜の開花時期に合わせて光前寺の境内でライブを行うことにしている。『桜の下で』は恋人への思いを桜の花びらに重ねたラブ・バラードで、05年春にNHKなどで放送されてスマッシュヒットとなった。ソロ、コーラスなどさまざまなバージョンがある。 -
冬の駒ケ根写真コンテスト入選作品決定
駒ケ根市観光協会は05年度の「冬の駒ケ根写真コンテスト」の入選作品を発表した。応募のあった105点の作品を山岳写真家津野祐次さんを中心に審査した結果、最優秀賞には太田秀男さん=駒ケ根市下平=の「菜の花夕景」を選んだ。表彰式は25日に駒ケ根高原美術館で行われる。入選作品は同館で4月9日まで展示される。
入選者は次の皆さん。
▽最優秀賞=太田秀男(駒ケ根市下平)▽優秀賞=池下左近(和歌山県)春日芳人(駒ケ根市上穂北)▽特別賞=森俊晴(駒ケ根市赤穂)久保村由人(伊那市西春近)海野順子(松本市)▽入選=高坂益男(駒ケ根市赤穂)鍋島道雄(大阪府)平沢善博(宮田村南割)向山世男(伊那市錦町)小林紀一(飯島町飯島)佐藤正一(駒ケ根市上穂南)▽佳作=平沢善博(宮田村南割) -
テクノネット駒ケ根が信州イノベーション大賞
連携により地元企業のレベルアップを図ろうと駒ケ根市の製造企業が中心となって1996年に設立されたテクノネット駒ケ根(山下善廣代表幹事)が第1回信州イノベーション大賞の地域おこし賞を受賞した。上伊那では唯一の受賞。21日、長野市の信州大若里キャンパス内の長野市ものづくり支援センター・UFO長野で授与式が行われた。
同賞は産学連携の推進のため、信州大の全学機関として05年6月に発足した信州大イノベーション研究・支援センター(樋口一清センター長)が、信州発の革新的な取り組みや成果などを選考して表彰するもの。県内5グループがものづくり賞、フロンティア・スピリット賞など5賞に選ばれている。
テクノネット駒ケ根は構造変革への対応、地域社会への貢献を目指し、企業ドメイン確立事業や、生産効率、固有技術力向上のための事業のほか、企業交流事業などに取り組んできた。 -
【記者室】花粉症の悩み
今年の甲信越地方の花粉の飛散量は例年の30%、観測史上最多となった昨年と比べれば10%だという。確かに症状は今のところさほどひどくはないが、毎年のことながら憂うつな季節だ▼ある送別会の取材に行った時のこと。ハンカチで涙をぬぐう筆者を見た参加者の一人が「身内でもないのに泣くなんてよっぽど想い入れがあるのね」と勘違い。いや、そうじゃなくて花粉症なんです竏窒ニ言い訳するのも無粋だし、あいまいに「ええ、まあ…」と言葉を濁すしかなかった▼スギのほとんどない沖縄に滞在する花粉避難ツアーが人気だそうだ。効果はてきめんで参加者は快適に過ごしているという。うらやましい限りだが貧乏人はそうもいかぬ。ああ、あと1カ月の辛抱だ。(白鳥記者)
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パッチワークキルト展・創意工夫の大作披露
高遠町勝間の高遠さくらホテルロビーで31日まで、マザーグースパッチワーク伊那教室(伊那ハウジングセンター内)の受講生による作品展が開かれている。
彩りを考えながら、布を一針一針手縫いでつなぎ合わせてキルトに仕立てた力作約30点。縦横2メートルのタペストリーが中心で、なかには1年以上かけて仕上げている作品もあるという。
高遠城址公園の桜雲橋と満開の桜を表現した春を感じさせる作品など、創意工夫して多彩な模様を表し、来場者の目を楽しませている。
教室は月2回あり、講師の村上光子さんから指導を受けて、伊那市と高遠町在住の受講生7人が製作に励んでいる。
代表の高田洋子さん=高遠町東高遠=は「一人ひとりが一生懸命に仕上げた手づくりの作品。最も気を配った色合いを見てほしい」と話している。 -
森林や森林整備の現状を学ぶ「森の通信簿」
森林整備ボランティアなどに取り組むNPO法人「森の座」(西村智幸理事長)は21日、森林の状況などを学ぶ「森の通信簿」を伊那市横山の山林で開いた。約15人が参加し、KOA森林塾や島・ス山林研究所で指導に当たり、長年山造りに携わってきた元信州大学農学部教授・島・ス洋路さんから、森林整備の現状と課題などを学んだ。
島・スさんは、釣り竿(さお)を使った簡単な調査方法で整備されていないカラマツの人工林には、1ヘクタール当たり約1800本の木が密集していることを示し「木が太るためには1本当たりの占める面積が広いほど良いが、手入れされてない人工林は1本の占める面積が少ないため、すべてが細長くなってしまっている」と説明。光を好むカラマツの場合、日陰となった下の部分から立ち枯れていることも指摘した。
生活の中で40%の間伐材が消費されていた昔と比べ、現在は0・5%しか国内の資源が使われておらず、間伐をしても、木材を運び出す経費の方が高くついてしまうという。自然回帰を意識した動きは高まりつつあるが、実際にはほとんど進行していないのが現状。島・スさんは「安価な外国産の木材を輸入し、パルプなどを製造する一方で、国内の資源は遊ばせている日本の現状も知っていてほしい」と語った。 -
みのわ園でふるさと大使がボランティアで踊り披露
箕輪町の「ふるさと大使と」の舞踊家・花於里吟八重さん(東京都)が19日、特別養護施設「みのわ園」でチャリティーショーをした。花於里さんがデビュー曲を作詞作曲した歌手・近江綾さんと共に訪れ、歌や踊りを披露した。
花於里さんは箕輪町の還暦祝いのゲストとして帰郷したのに合わせて、みのわ園を福祉慰問した。
自身で確立した花於里流の家元として活躍するだけでなく、「手話振り」という手話を取り入れた舞にも取り組んみ、この日も美空ひばりの「川の流れのように」などを手話を交えて披露。
そのほかにも自身が作詞作曲した曲を歌ったり、近江さんの歌声に合わせて舞を熱演するなど、全10曲を披露し、お年寄りたちを楽しませた。
また、花於里さんが作詞作曲した曲「母という名のあなた」などが入ったテープを施設に寄贈した。 -
喫茶はるかで花と漆の二人展
春の訪れを感じさせる漆作品と樹脂粘土で作った花やアクセサリーなどが並ぶ「花と漆の二人展」が27日まで、伊那市西箕輪の喫茶はるかで開かれている。
漆工芸の福澤勇次さん(58)=駒ヶ根市、粘土工芸の丸山千恵さん(58)=箕輪町の合同展で2回目。“桜”をテーマとした作品約80点を展示した。
3年ほど前から木曽地域に通いながら漆を学んでいる福澤さんは、伝統的な木曽漆器の技法で作った盆や弁当箱に加え、麻布を漆で塗り固めた花器や髪止めといったアクセサリーを出品。奥が深く、気品のある漆に魅了され、「鎌倉塗り」といった彫りに塗りをほどこす技法などにも取り組んでいる。
丸山さんは花、ブーケ、アクセサリーなどを樹脂粘土で作製。「作品に表現した花々の特徴を見てほしい」と話していた。
会場では展示即売もしている。 -
友達大切に小学校へ 伊那緑ヶ丘幼稚園で卒業式
伊那市山寺区の伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原光生園長)で21日、05年の度卒業証書授与式があった。卒園児19人(男子10人、女子9人)が友だちと共に遊び育った園舎を巣立ち、小学校生活への一歩を歩み出した。
保護者や来賓の拍手で迎えられた園児たちは元気いっぱいに入場し、園歌を合唱。卒園児一人ひとりに卒業証書を受け渡し、がっちりと握手をした宮原園長は「幼稚園で努力したことを思い出し、小学校へいっても頑張って」と送り出した。
PTA会長の城田実さんは「小学校へいって友だちと離ればなれになっても、ずうっと緑ヶ丘の友だちのことを大切にして」と卒園児に向けてメッセージ。集まった保護者らは目に涙を溜めながら、我が子の旅立ちのときをカメラやビデオで撮影していた。
児童たちは「おもいでのアルバム」など2曲を皆で歌い、最後の思い出を作って学び舎をあとにした。 -
社会参加に立ちすくむ若者たちへの対応
伊那市は18日、「こころの健康づくり講演会」を同市役所多目的ホールで開いた。講師の県精神保健福祉センター臨床心理士の角田恵子さんが「社会参加に立ちすくむ若者たち」と題して、引きこもりやニートの支援のあり方などについて解説した=写真。
ストレスを抱えた現代人の心の健康について考える集いで、今年で4回目。上伊那から約200人が参加し、講師の話に耳を傾けた。
引きこもりやニートについて角田さんは、「若者に対する、怠けているなどのシビアな見方は根強い。しかし、その中でも支援、応援していく必要がある若者がいることを整理し、理解を深め、どのように応援していかねばならないか皆で考えたい」と呼びかけた。
「厳しく周りから非難されせかされると、自己防衛しようと一切、人と接触しなくなるようになる。『外には楽しい場所があるよ』と少しずつ気力をふるいたたせ、背中をそっと押してあげる支援が社会参加に立ちすくんでいる若者には必要」と主張した。 -
新積載車の安全祈願
中川村は村消防団第1分団第1部と第2分団第4部の消防積載車を20年振りに更新。18日、団幹部ら8人が参加し、葛島の延寿院で伊佐栄豊住職による安全祈願祭を行い、交通安全と活動中の無事を祈った。
第1分団第1部(美里・飯沼地区担当)の新積載車は、660CC、4人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
第2分団第4部(横前・針ケ平・小平地区担当)の新積載車は3000CC、6人乗り、ポンプはB3級、投光器と発電機を装備した。
事業費は合わせて、1100万円。4月16日の春季訓練でデビューする。 -
千村俊二さんの原画のかざり扇子を予約販売
飯島中学校を62年3月に卒業した同年生でつくる昭和36年飯島中学校卒業還暦同年会実行委員会(下平憲夫代表幹事)は、白檀の香り漂う「福寿草の扇子」「桜の扇子」の2種類を予約販売する。
原画は会員の1人、日本画家の千村俊二さん(本郷出身、春日井市在住)に依頼した。
同会は5月4日、還暦記念式典を予定、席上、出席者に記念品として渡す「福寿草の扇子」を製作する。合わせて、多くの町民に町出身の千村さんの作品に触れてもらおうと「桜の扇子」を加え、2種類を希望者に販売する。いずれも1本2000円。扇子台は別途500円。
予約は4月末までに。申し込み、詳細は同年会幹事・下平憲夫さん(TEL86・2215)、三石博さん(TEL86・4910)、下平貢さん(TEL86・2247) -
南箕輪村交通安全対策協議会
南箕輪村交通安全対策協議会(会長・唐木一直村長)は15日夜、村民センターで開き、事故防止に向けた06年度交通安全対策推進の取り組みを確認した。
協議会は小中学校PTA会長、学校長、保育園保護者会長、保育園長、区長、村交通安全協会役員、地区PTA会長らで構成。会議は53人が出席した。
06年度の交通安全対策は、重点取り組み事項が▽高齢者の交通事故防止▽シートベルト・チャイルドシート着用の徹底▽飲酒・夜間の交通事故防止-。市町村テーマは「交差点及び交差点付近の事故防止」。活動は、年4回の全国交通安全運動などに合わせた街頭指導や広報、交通安全教室など。
春の全国交通安全運動(4月6縲・5日)の期間中は、広報車の巡回広報、人波作戦、交通安全環境チェック、街頭指導、交通指導所の開設、シートベルト・チャイルドシート着用の徹底などに取り組む。 -
支え合いのまちづくり講座第2回
駒ケ根社会福祉協議会(竹内正寛会長)は19日、住民流支え合いのまちづくり「あなたがつくる福祉のまち」の第2回講座「地区社協の活動について」をふれあいセンターで開いた。民生児童委員や地区社協の役員など約40人が参加し、住民主体の福祉のあり方について考えた。
講師は第1回に続き「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さん。テレビやラジオなどの福祉関係の番組への出演や著書も多い木原さんは、自ら考案した「地域診断カルテ」で、地域ごとの助け合い力、実践力、プロデュース力などについて評価することを提案。現状を分析することで今後の取り組み課題がはっきり見えてくると話した=写真。参加者らは前回の講座で指導を受けてそれぞれ作ってきた助け合いマップとカルテを見比べながら、地域ごとの特性を生かした実践的な活動の方法などについて真剣に議論していた。 -
アトピー・アレルギー講演会
アトピー・アレルギーの子どもを持つ親のサークル「たんぽぽの会」(安藤絵美、関井朱美、小原洋子共同代表、20人)と県看護大小児科看護学講座は19日、第8回講座として講演会「医師の考え、親の想い」を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、飯島町の生協診療所いいじまの医師野々村邦夫さんによる講演「アトピーで育つ育てる親子の世界」を聞いたほか、参加者同士の情報交換などをしてアトピー・アレルギーへの理解を深めた。
野々村さんは患者を診察してきた経験などから「アレルギーは免疫と表裏一体の関係にあり、すべての食べ物はアレルギーを起こす可能性があるので、まったくなくすことは難しい。何とか付き合っていく気持ちが大事」とした上で、アトピーに対する対処の考え方として▽やってみて害のあることはしない▽良かったことは続ける▽やっていないことは試してみる▽何となく続けていることはやめてみる竏窒ネどを挙げた=写真。 -
駒ケ根市文化財団基金奨励賞
駒ケ根市文化財団(渋谷敦士理事長)は第3回基金奨励賞を日本舞踊師範の花柳太昌(本名松本八寿子)さん(63)=上穂栄町=と、駒ケ根豊年おどり保存会(木下鉄人代表、20人)=中沢=に贈ることを決め、19日、授与式を駒ケ根市文化センターで開いた。花柳さんは「日本舞踊の文化がなかった伊那谷に疎開してきて、今に続く道をつけてくれた両親のおかげ。天国で喜んでくれると思う」、木下さんは「今は技術は進んだが、農家はほとんどが兼業になってしまった。昔ながらの血と汗と涙の農業を踊り継いでいきたい」とそれぞれ受賞の喜びを語った。
花柳さんは17歳で師範となり、踊りの指導や振付などを通じて日本舞踊の発展に尽力してきた。駒ケ根豊年おどり保存会は、日本古来の稲作の様子をユーモラスに表現した貴重な踊りの保存と継承に務めてきた。
渋谷理事長は「高い技術を生かし、今後も文化の発展と振興に貢献を」と激励した。
同基金は伝統芸能や芸術の振興を図ろうと95縲・9年にかけて市内の事業所や市民からの寄付を募り、総額約5千万円を集めて創設された。 -
大久保で花壇整備
宮田村の大久保区の有志住民は19日、大久保集落センター周辺のふれあい花壇4カ所にパンジー約400本を植えた=写真。約20人の住民が参加し、手分けして堅い土を掘り起こしては、色とりどりのパンジーを並べて一本一本丁寧に植えていた。
同区は毎月第3日曜日を「大久保花壇の日」として有志が花の手入れをしていく。夏から秋にかけては住民らが苗を育てたジニア(ヒャクニチソウ)やコスモスなどに順次植え替えるなどして、季節ごとの彩りを楽しむことにしている。 -
高齢者ケア講演会
中川村に住む高齢者のより良い暮らしを考えようと2月に発足した高齢者地域ケア体制検討委員会(前原茂之委員長)は19日、高齢者の地域ケアを考える講演会を中川文化センターで開いた。約30人が集まり、「わかるふくしネットワーク」主宰者の木原孝久さんによる講演「ご近所パワーで助け合い起こし」を聞いた。
木原さんは現在の介護保険制度の限界について説明し、これからの福祉は制度に頼らず地域住民みんなの力でやるべき竏窒ニ話した上で住民主体の福祉のあり方についての持論を展開。「近くに住んでいるすべてのお年寄りの人間関係、人脈を地図に書き込めば福祉面はもちろん災害にも犯罪にも強い体制ができ上がる」として支え合いマップの作成を強く勧めた=写真。
木原さんはテレビやラジオなどの福祉関係の番組に多数出演しているほか、著書も多数ある。 -
ちゃりんこゴーゴー探検隊初の遠乗り
中川村大草のキャンパーズ・ビレッジ自然学校(鈴木道郎代表)が主催する「夢の力プロジェクト」の活動の一つで、村内の小学生らでつくるサイクリングクラブ「ちゃりんこゴーゴー探検隊」は19日、中川村の大草城址公園から駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場まで自転車で往復した。公園に集まった子どもたち6人は鈴木代表を先頭に元気よく出発=写真。家族に見送られて、一路駒ケ根を目指した。
スキー場までの距離は片道約22キロ。鈴木代表は「片道10キロ程度の所までは行ったことはあるが、子どもたちはもっと遠くまで行きたい竏窒ニいう気持ちを強く持っていた。今年は雪が少なかったこともあり、スキーも一度に楽しんじゃおう竏窒ニ計画した」と話した。
探検隊は、中川村の村道約230キロすべてを自転車で走破しよう竏窒ニ04年に発足し、05年3月に目標を達成した。 -
小学校卒業式
中川村の2小学校で20日、卒業式が行われ、それぞれ思い出深い学びやを後にし、新たな世界に飛び立った。
中川西小学校(清水篤彦校長)では34人(男20、女14)が鉢植えのパンジーが飾られた花道を通って、ひな壇にそろった。
清水校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し「いつも低学年の見本となり、リーダーとして活躍した。4月から中学生になるが、春のように暖かい心、夏のように燃える心、秋のように澄んだ心、冬のように厳しい心を持ち、充実した中学校生活を」とはなむけの言葉を贈り、門出を祝った。
在校生は「仲良く遊んでくださった6年生のお兄さん、優しく世話してくださった6年生のおねえさん、ご卒業おめでとう」と呼び掛け、巣立つ6年生に感謝し、歌で卒業を祝福した。卒業生は「今こそ飛びたとう、未来を信じて、若い力を信じて、広い広い大空に」と、巣立ちの決意を歌声に込め、会場いっぱい響かせた。
東小学校では23人(男13、女10)が巣立った。
なお、飯島町の飯島小学校は71人(男34、女37)、七久保小学校は37人(男21、女16)が学び舎を後にした。 -
信州大学大学院教授 茅原紘さん(65) 伊那市西箕輪
信州大学農学部を卒業後、母校に戻り35年間教員として従事。今春、定年退官する。発芽玄米の研究者として全国に知られ、校内では・スカエル顔・スとして友人や学生からも親しまれている名物教授。退官後は中国の大学の教員として第二の人生を歩む。
発芽玄米との出合いは1998(平成10)年。京都で開かれた、米の成分にかかわる国際的な学会で研究発表した際、県内の発芽玄米製造会社から共同研究の依頼を持ちかけられたのがきっかけ。常食している人の「便秘が治った」「コレステロール値が下がった」などの体験談の科学的な裏付けの研究に取り組んだ。
はじめに手がけた研究で、発芽玄米の成分にはアルツハイマー型痴ほう症の予防効果があることを世界で初めて発見。それまでにハーブにも予防効果があることが分かっていたので、手法を発芽玄米に導入して実験。白米や玄米などと比べて、同痴ほう症の酵素の活性化を強く抑えることが分かった。
その後、活性酸素を消去する能力があることも証明し、便秘解消や美白効果、血液をサラサラにするなどの生活習慣病予防につながることも分かった。
自らも発芽玄米を常食するようになってからは、体重が85キロから75キロに減量。特別に運動をしているわけではないというが、1年ほどで効果が表れ体重は安定し、筋肉は隆々。「体も健康だし、腕相撲も強いよ」と、片腕に力こぶをつくって笑顔をみせる。
大学の学食にはすでに、発芽玄米を導入。学校給食や新婚家庭でも食べてもらい元気な子どもが育ってくれれば竏窒ニ願う。特にスポーツ選手には大きな期待があり、力士の食事に取り入れれば、筋肉が引き締まり、技を掛け合える選手が増え、大相撲人気も復活するのではとユニークな助言も。
自分のしたい研究を続けるため9月から、中国のハルビン医科大学で客員教授として生活習慣病学を説く。近年、中国も食事が欧風化して生活習慣病患者は増加傾向。国家的にも2年後の北京五輪に向け、運動への効用研究も期待されている。
中国本土の北部にあるハルピンは、真冬の気温がマイナス30縲・0度と極寒。信州で鍛えたので問題はないというが、予想される困難はほかにも多々ある。しかし、「中国の生活習慣病の予防に貢献したい」と、やる気をみなぎらせている。
友人や学生などから送られた世界各国のカエルの置物は35年間で800個。周りからも愛された名物教授の証拠。「カエル顔と呼ばれるのも悪くはない。ゴリラやオランウータンよりは愛きょうがあるから」と、お気に入りの様子だ。
「ボケたふり 本気にされる 年となり」。2月18日の最終講義では発芽玄米の効能を説明し、趣味の川柳も披露。「自分ではボケたふりをして生きてきたが、定年退官を迎え、周りから本当にそう見られないよう、気をつけねば」と自分への戒めとして詠った。
「35年間で髪も白くなったが、人に好かれ、お酒やカラオケも衰えない・ス茅原紘・スでいつまでもありたいね」と笑顔。カラオケの十八番は田端義夫の「大利根月夜」。発芽玄米を食べて、100歳まで生きる竏窒ニ目に力をみなぎらせる。
海外にフィールドを移して発芽玄米の普及に取り組む65歳。中国へ行っても奈良県出身の関西弁と、人を喜ばせるユーモアたっぷりの人柄は、いつまでも変わらないだろう。 -
東部営農支援センターが総会
高遠町と長谷村でつくる「東部営農支援センター」の総会が20日、高遠町小原のJA上伊那東部支所であった=写真。運営委員ら約40人が出席し、伊那市との合併後の組織などについて話し合った。
議事の前に、前会長の伊東義人高遠町長があいさつ。「農業を取り巻く環境は厳しく、農業従事者の高齢化、有害鳥獣被害など多くの課題を抱える。合併に伴った今後の支援センターのあり方についても、東部地区の農業が持続発展できるよう、慎重な協議を願う」とした。
東部営農支援センターは伊那市との市町村合併を機に、同市農業振興センター内の組織「東部地区農業振興推進委員会」として事業展開することを確認した。
新伊那市では現在の伊那市7地区での構成に加え、高遠町・長谷村を包含した計8地区となる。
新組織の東部地区農業振興推進委員会の委員長に、塩原重一さん(上伊那農業協同組合東部地区代表理事)が就任。副委員長2人については、高遠町総合支所長、長谷総合支所長が受け持つことを決めた。 -
箕輪町議会3月定例会開会
国民保護協議会条例案継続審査に箕輪町議会は20日開いた3月定例会本会議で、町が上程した「箕輪町国民保護協議会条例制定」議案とこれにかかわる町特別職非常勤の報酬に関する条例一部改正案を閉会中の継続審査とした。上伊那地区憲法を守る会と箕輪町職員労働組合が提出している「住民を戦争に巻き込む『国民保護計画』を策定せず、『無防備地域宣言』を行うよう求める請願」も継続審査とした。
唐沢荘介総務文教常任委員長によると、委員会審査で▽上伊那では国民保護協議会条例案を箕輪町しか今3月議会に上程していない▽町職員労働組合から請願が出ており相談したい▽関係資料整備ができていない▽住民との話し合い、道筋ができていない-などの意見があり、継続審査に決した。
本会議は、委員会に付託していた総額74億7100万円の06年度一般会計予算案、05年度一般会計など補正予算案、特別職の報酬条例案など23件と意見書提出の追加議案3件を原案通り可決、町一般職の職員給与に関する条例の一部改正案を賛成多数で可決し、閉会した。
陳情は、▽出資法の上限金利の引き下げ等「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」及び「貸金業の規制等に関する法律」の改正を求める陳情書▽「公共サービスの安易な民間開放は行わず、充実を求める意見書」提出に関する陳情▽看護職員の大幅増員を求める意見書の提出について-の3件を採択し意見書を提出する。
継続審査になっていた「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書は閉会中の継続審査、「高校の30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は趣旨採択とした。
箕輪町農業委員会の議会推薦委員は、唐沢英重さん(沢)、押野衛さん(上古田)、唐沢敏幸さん(中原)、那須千元さん(福与)の4人。
議会活動検討特別委員会委員は8人を選任した。委員は次の皆さん。
松崎久司、丸山善弘、日野和司、三井清史、三沢興宣、向山章、柴財埜、寺平秀行 -
箕輪町国際交流協会「国際交流プラザ」
箕輪町国際交流協会主催の国際交流プラザが18日、町産業会館であった。約60人の外国籍の人や日本人が悩みや要望など自由に意見を交わし、カレーを食べながら楽しく交流した。
日常の生活や地域との交流で悩んでいる外国籍の人、外国籍の人との接し方で悩んでいる日本人など自由に参加し気軽に交流しようと開催。
ブラジル、中国、ペルー、日本など母国語ごとにグループに分かれて意見交換。病院の問診表の日本語が読めない、国際交流協会の日本語教室以外でお茶を飲みながら日本語を話す機会がほしい、大学に進学したい外国籍の生徒に対する進路指導や情報提供が必要、義務教育の年齢を超えた子どもが来日した場合に日本語が学べ教育を受けられる制度が必要-などの意見があった。
今回出された意見は役場の担当課などで回答し、ペーパーなどで参加者に伝える。 -
木下みこし会10周年
箕輪町木下の箕輪南宮神社例大祭や、みのわ祭りなどでみこしを担ぐ「木下みこし会」が結成10周年を迎えた。18日夜、祝賀会を木下公民館で開き、会の継続とさらなる発展を誓い合った。
95年、みのわ祭りでみこしを担ぐため箕輪町商工会南部支会がみこしを手作りし、96年みこし愛好者により会を結成した。
現在会員は高校生から70歳代まで約80人。地元の祭りのほか、会の兄貴分である飯田市松尾町上溝区のみこし会元島田と交流し、八幡神社秋祭りに友情参加。マレット・きのこ会など仲間づくりにも取り組んでいる。
清水政治会長は、「今は和の心が失われつつあるが、我々はリーダーとして積極的に和の心を継いでいかないといけない。10年の節目。今までの歩みを喜び合うとともに、これからの20年、30年へと発展することの大切さを皆で誓いたい」とあいさつした。
歴代会長を代表して唐沢祥朗さんは、「これからも長く続け、担いでよかったと言われるみこしにしてほしい」と話した。
今後は組織強化や会員拡大などに取り組む。同日の05年度総会では役員改選があり、会長に唐沢祥朗さん、副会長に原康雄さん、副会長・会計に森谷良明さんを選出した。 -
東部中学校合唱部サンクスコンサート
伊那市立東部中学校合唱部のサンクスコンサートが19日、伊那市生涯学習センターホールであった。こども音楽コンクール中学校合唱の部で、全国1位の文部科学大臣奨励賞を2年連続受賞した記念と感謝の気持ちを込めた受賞曲の熱唱に、満席の観客は割れんばかりの拍手を送った。
受賞曲は組曲「御柱の情景より」深山にて・里曳き(作詞作曲・唐沢史比古)。心に迫る重厚な響きで、全国1位の実力を存分に聞かせた。ホールは感動に包まれ、素晴らしい演奏にしばらく拍手が鳴り止まなかった。
コンサートの前半は、部員が日ごろどのように練習し高め合っているかを伝える構成。小人数のゴスペルや男声合唱の響き、ピアノ弾き語り、ギターやヴァイオリン演奏などを盛り込み、合唱部顧問の唐沢流美子教諭の楽しい司会で、部員が次々と美しい歌声、演奏を披露した。 -
ガールスカウト長野26団フライアップ式
ガールスカウト長野26団(40人、木部則子団委員長)は19日、各部門の最上級のスカウトが一つ上の部門に上進するフライアップ式を伊那市総合福祉センターで開き、新たな部門の活動への期待を胸に16人が上進した。
式に参加したのはテンダーフット(年長児)4人、ブラウニー(小学3年)4人、ジュニア(小学6年)5人、シニア(中学3年)3人。
テンダーフット部門はブラウニー部門に上進し、青色の制服を着るようになる。「すてきなアイデアを出してね」などリーダーに言葉をかけてもらい、花の道にかかった橋をチョウのように飛んでフライアップした。
木部団委員長は、「家の人、リーダーや役員が見守り指導してくれたことを当然と思ってしまうが、当たり前のことではない。ガールスカウトができるのはとても幸せなこと。家族やリーダーが見守ってくれていることを忘れないで。自分の気持ちをしっかり決め、ガールスカウトとして何ができるか考えてほしい」と祝いの言葉を送った。