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認知症高齢者連絡会が学習会
介護に関わる事業者や家族ら関係者でつくる宮田村の認知症高齢者連絡会は6日夜、NPO法人県宅幼老所グループホーム連絡会の田中正廣理事長を講師に学習会を開いた。認知症高齢者だけでなく、家族を含めたケアの必要性を示し、双方に自信をつけさせるのが周囲の役割と指摘した。
家族から制約を受けたり、しかられるほど、認知症の高齢者は混乱すると説明。「認知症には家族の支えが絶対必要。介護疲れの家族を盛りたて、つなげてあげるのが我々の仕事」と話した。
認知症高齢者に対しては、失ったものを指摘して否定するのではなく、変わっていない部分などを認めることが大切と説明した。
約70人が参加。在宅介護を支援する先駆者として活躍する田中さんの話しに熱心に耳を傾けていた。 -
宮田高原放牧始まる
宮田村の宮田高原で9日、成長して乳牛となる生後1年に満たない雌牛の放牧が始まった。上伊那各地から9頭が運び込まれ、標高1650メートルの涼しい牧草地で夏場の3カ月間を過ごす。
生後6カ月から11カ月のホルスタイン(乳牛)8頭と、繁殖用の黒毛和牛1頭。昨年より7頭減と少し寂しいシーズンとなったが、駒ヶ根市や伊那市、箕輪町、南箕輪村の飼育農家が託した。
村や農協、家畜保健所などが協力し、寄生虫駆除の薬を1頭づつ注射。
その後、約20ヘクタールの広大な牧草地に放たれ、美味しそうにムシャムシャと草を食べる光景がみられた。
同高原牧場は約70年の歴史を誇り、最盛期には30頭以上もの放牧があった。
飼育農家減少だけでなく、放牧しなかったり、遠く北海道の牧場に託すケースなどもあり、牧場経営を採算ベースに乗せるには厳しい状況にある。
一方で同高原はキャンプ場などもあり、観光面などで牧場の存在は無視できず、村産業建設課は「できれば続けていきたいのだが」と話す。 -
南箕輪村議会6月定例会日程
南箕輪村議会6月定例会は12日開会し、23日までの12日間開く。
南箕輪村国民保護対策本部及び村緊急対処事態対策本部条例、村国民保護協議会条例など条例案8件、先決処分の承認8件、補正予算案5件、国土利用計画(南箕輪村計画)の決定、村道路線の認定の23件を上程する。
日程は次の通り。
▽12日=本会議開会・委員会▽13縲・0日=休会▽21、22日=一般質問▽23日=本会議 -
フェレットの飼い主見つかる
伊那署に拾得物として届けられていたフェレットの飼い主が見つかった。9日早朝、伊那市東春近榛原の女性が引き取りにきた。
フェレットは生後3年のメス。同市富県の男性に届けられた7日、飼い主が目を放したすきに逃げたらしい。友人から新聞に掲載されていたことを聞き、同署へ問い合わせたという。
伊那署には飼い主のほか、「飼い主が分からなければ引き取りたい」との電話が2、3件あったという。 -
不法滞在の中国人13人摘発
伊那署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局は合同で9日、伊那市、箕輪町内に住み、働いていた不法滞在外国人13人を摘発した。
同日午前6時ごろから、伊那市、箕輪町内のアパートなど2カ所で、中国国籍の21縲・5歳、男性10人、女性3人の計13人(不法残留11人、不法在留2人)を摘発。不法滞在期間は短くて1カ月、長くて7年8カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内などのアパートに居住している」などの通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発をした。 -
梅雨入り
気象庁は9日、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。
伊那地域でも、午前中は冷たい雨が続いたが、午後には止み、一部晴れ間ものぞいた。
予報でも、梅雨前線や気圧の谷の影響で向こう1週間は曇りや雨の日が多くなっている。
平年の梅雨明けは7月20日ごろとなっている。 -
長野県フェンシング協会、後援会総会
長野県フェンシング協会、長野県フェンシング協会後援会は6日、それぞれ総会を箕輪町文化センターで開き、06年度事業計画などを承認した。
事業計画は、県内大会は今年は北信越国体が箕輪町を会場に開催。9月に県選手権大会、11月に県高校新人体育大会、もみじカップ。強化合宿は7月に伊那北高校強化合宿、箕工・赤穂高校合同強化合宿がある。県外大会は5月にあった東日本少年大会も含め12大会の予定。審判講習会は10月。
協会の一般会計予算は417万8898円。北信越大会、もみじカップの町補助金が120万円の増額。後援会の一般会計予算は32万2247円。 -
箕輪町営農センター運営委員会
箕輪町営農センター(会長・平沢豊満町長)の06年度運営委員会はこのほど町役場で開き、本年度事業計画案、収支予算案などを承認した。
町営農センターは本年度、新たに始まる国の施策に合致した担い手づくり、豊かで特色ある産地づくりを推進し、農業の活性化を目指す。
主な事業計画は▽水田農業を中心とした農業生産法人みのわ(仮称)の設立▽豊かで特色ある産地づくりの推進▽観光と農林業、体験事業の取り組み-など。収支予算は351万9千円。
農業生産法人の設立は、法人組織の事業内容の検討・決定、集落懇談会による農業者への周知を図る。産地づくり推進は、「箕輪ブランド」の農産物生産への検討・推進で水稲省力栽培の実施、焼酎用サツマイモ栽培の支援など各種栽培グループの研究・推進。「地産地消」「食育」の推進で各小学校、保育園への農作物の苗や種など食育教材の供給など。 -
箕輪町地区農政対策委員会総会
箕輪町地区農政対策委員会総会は7日夜、JA上伊那箕輪町支所であり、06年度事業計画案、収支予算案などを承認した。
主な事業計画は、農業振興対策で町営農センターの事業計画との一体的対応、地域営農組織の法人化に向けた対応、先進地視察研修。研修は農業生産法人「みのわ」の取り組みに対応するもので、箕輪町と状況が似ている埼玉県嵐山町「農事組合法人らんざん営農」(04年設立)などを7月に視察する。収支予算は125万2千円。
06年度役員は次の皆さん。
▽委員長=市川隆男(JA地区代表理事)▽副委員長=那須千元(町農業委員会長)日野和司(町議会経済建設委員長)▽常任委員=赤沼英俊(町農業委員会農政部長)井上計治地区(稲作部会箕輪町支部長)藤沢清(果樹部会北部支部長)北原節夫(野菜部会北部支部長)大槻豊(酪農部会長)毛利儀男(農家組合長会長)▽JA役員=荻原省三(JA地区副代表理事)井沢文明、田中豊彦、三浦寿美子(以上JA理事)▽監事=小沢國秀(JA代表監事)唐沢慶夫(農家組合長会副会長) -
駒ケ根市浄化槽維持管理組合総会
市内各地区の浄化槽設置者らでつくる駒ケ根市浄化槽維持管理組合は9日、06年度総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。幹事ら約30人が出席し、新年度事業計画・予算案などのほか、任期満了に伴って改選された新役員を承認した。
加盟していた上伊那郡浄化槽維持管理組合連合会が3月で解散したのに伴って規約の改正が行われ、今後は県浄化槽協会と連携して活動していくことが確認された。
北原組合長はあいさつで「地球の環境汚染は一人ひとりの行動の積み重ねによってのみ解決できる。誇りを持って今年も頑張ろう」と呼び掛けた=写真。
新役員は次の皆さん(いずれも留任、任期2年)。
▽組合長=北原儀平▽副組合長=辻本貴、小出隆興▽監事=塩沢一郎、木下修身 -
古流松應会伊那支部がいけばな展
古流松應会伊那支部(大石理峯支部長)の「第21回いけばな展」が9日から、伊那市通り町のニシザワデパート4階で始まった。「水辺の花」をテーマにした作品がそろい、初日から多くの女性らが訪れた。12日まで。
2年に1回開く作品発表で、今回は発足40周年の節目を迎えた。伊那市を中心に、上伊那の会員約100人が1点ずつ出展し、前期・後期に分けて作品(一部除く)を入れ替える。
流儀にのっとった古典花と独自の発想による現代花があり、カキツバタ、スイレンなどを生けた、みずみずしい作品が並ぶ。石を敷き詰めた空間にはヤナギの大木を使い、ツツジなどを生けて山の景色を表現、サラシホウキで滝をイメージした合作もある。
また、小学生を対象に、月2回開いている「こどもいけばな教室」の招待席にはアルストロメリアやヒマワリ、ユリなどを題材にした50点も展示。
大石支部長は「大作が多く、40年の成果を見ていただきたい」と話した。
開催時間は午前10時縲恁゚後5時。 -
梅雨期を前に、市職員が土のう作り講習
梅雨期の出水・土砂災害に備え、伊那市は8日、市職員を対象にした土のう作り講習会を市役所砂置き場で開いた。高遠町・長谷の各総合支所を含め、各課から約30人が集まり、市役所に備蓄する土のう約200袋を作った。
災害発生時、市役所が土のうを作る作業場所になることから、作業場所を確認してもらい、土のうの基本的な作り方や積み方を学ぶ機会を持った。
伊那消防署員2人を講師に迎え、職員はビニール製の袋に約20キロの砂を入れ、ひもで開け口を縛った。そのあと、土のうを積む際「河川の上流側に、土のうの底を向け、間が空かないように重ねる」などアドバイスを受けた。
土のう用の砂・袋は伊那消防署、総合支所、支所などに各400袋を配備している。
5日には管理職を集め、土砂災害や気象の予報・警報時の体制などを説明した。 -
伊那ナイターソフトボール連盟春季トーナメント大会
伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)の春季トーナメント大会(伊那ケーブルテレビ杯)の決勝戦、3位決定戦が8日夜、伊那市営野球場であった。決勝戦は接戦の末、ラッキーズが6対4でアスターに勝ち、2年連続の優勝を勝ち取った。
18チームが参加し、4月中旬から熱戦を繰り広げ、決勝戦などを残し、5月中旬までに終了していたトーナメント戦。決勝はこれまでの対戦を10点以上の点差で勝ち上がってきたラッキーズに対し、1、2点差で進出してきたアスターとの試合になった。
今までタイトルに縁のなかったアスターは幸先よく初回に2点を先取するが、ラッキーズはその裏、相手の失策などで4得点。一時は同点になるものの、勢いのある前回王者ラッキーズは四回に勝ち越し点を奪い、優勝した。
3位決定戦はニュースターズが4対1で天竜ザザムシを下し、入賞した。
決勝戦は10日午後4時30分、伊那ケーブルテレビの1チャンネルで録画放映する。 -
伊那市・坂下区が絵手紙教室 味わい深い作品を
伊那市の坂下区(黒田強区長)は8日夜、坂下公会堂で、絵手紙教室を開いた。近くにある伊那郵便局の貯金保健課の松澤潤子さん(28)=伊那市長谷=を講師に招いて、区内の園児縲・0代のお年よりがオリジナル作品づくりに熱中した。
伊那郵便局の協力で企画した絵手紙教室は昨年まで、同区旭町で2年開いていたが好評だったため、本年からは区民の全体行事になった。
赤カブ、ダイコン、ブロッコリー、トマト、ナス、ピーマンなどの色とりどりの題材を絵手紙にした。松澤さんは「ゆっくりと描くとそれぞれの味になる」と助言。参加者は思い思いの野菜を手に取り、筆や割り箸を使って線を引くと味わいのある作品に仕上がった。
絵手紙に初挑戦の伊藤静子さん(69)は「興味はあったのだが、身近な場所で学ぶ機会がなかった。道具を買いそろえて、さっそく家でも描きたい」と意気込んでいた。
完成品は12日から、伊那郵便局で展示する予定だ。 -
介護者支援などを目的としたお弁当サービス開始
日々介護に携わる人に、ほっと一息できる時間を提供しよう竏秩B伊那市狐島の介護支援センター「ひまわり」(春日晋治代表)は、介護者の負担軽減などを目的とした弁当配達サービスを始めた。行政の配食サービスが対象外とする人や、民間の弁当業者の配達エリアから外れている地域の高齢者にも配達をしていく。弁当の調理は、宮田村と伊那市にある2つの宅幼老所に依頼。配達には伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」も携わる。
高齢者用弁当の配達サービスは、伊那市でも行っているが、介護者が同居する世帯や、食事をつくる能力があると判断した高齢者は対象としていない。しかし実際には、飲食店の出前などに頼るケースが多いのも実情。また、こうした食事には健康管理上の制限ある人が食べられない食材を含んでいることも多いため、今回の取り組みを開始することを決めた。
おかずは、旬の野菜を使った和え物や魚など。利用者それぞれの健康状態に合わせて、塩分量などを調節していく。
サービスを利用し始めた富県の女性(83)は「おいしくてみんないただいた。お弁当に添えられているメッセージがうれしかった」と話していた。
サービスは月縲恣y曜日の希望日を選べる。会費は1日(お昼)450円。
問い合わせは介護支援センター(TEL77・0015)へ。 -
かんてんぱぱで第2回桑子の遊び
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで14日まで、「第2回桑子の遊び竏虫ス、陶ふたつの工房展竏秩vが開かれている。素材の温もりが感じられる陶器や漆器などの約500点が、訪れた人を楽しませている=写真。
陶芸、漆器づくりに取り組む上伊那の作家らによる作品展で2年目。今年は、駒ヶ根市の漆工芸作家・竹内義浩さんと、伝統的な粉引(こびき)を用いた作品をつくる中川村の力田駿さん・一氷さん夫妻が手掛ける実用的な器類が中心となっている。
今回竹内さんは「子どもたちに安全な木材でつくる温もりのある漆器を提供したい」と、地元材を使った子ども椀の試作品も出展している。
粉引でつくる「ひび」の表現で、土の質感、素朴さを巧みに表す力田さん夫妻は、季節を感じさせる「アジサイ」「アサガオ」などをモチーフとした作品も多く出展。
独特だが、どこか懐かしさ感じられる作品に魅了されるファンも多い。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は3時まで)。 -
からくり時計の演奏に、園児を招待
駒ケ根市上穂町のヤマサン宝飾(宮脇三広社長)は「時の記念日(6月10日)」にちな
み9日から、市内の保育園・幼稚園の園児らをからくり時計演奏に招待している。
初日は小雨の中、東伊那保育園の年少、年中園児60人が来店。店頭のからくり時計を見上げ、じっと盤面が開くのを待った。
音楽とともに、直径約1メートルの時計の盤面が中央から割れ、ウサギやクマ、オウムなどの動物や妖精(ようせい)が飛び出し、「ヤマサンオリジナル曲」に合わせ、くるくると回った。
園児らは「クマさんが出てきた」「小人さん、かわいい」と大喜びした。
店内では中平安司店長から腕時計や掛時計や目覚まし時計など色々な時計を見せてもらった。特に園児らの興味を引いたのは「ボブサップ」目覚まし時計。ボブサップ人形が「ワッハハ」と豪快に笑い「起きろ、起きろ」を連発し、笑いを誘った。
同店のからくり時計は、89年にセイコーが限定20個で制作した物の1つ、同年、駅前店に設置、上穂北の「四季彩館」に移転し、午前10時、正午、午後3時、6時と1日4回、楽しい音楽を奏でている。子供たちに夢を与え「時の記念日」を知ってもらおうと、毎年市内の保育園児らを招待している。 -
地域住民と一緒にハングル学ぶ
高遠高校で8日、3年生の総合的な学習の時間を地域に開放した学校公開講座「アジアのことば」が開講し、生徒と一緒に地域住民が授業を受けた。
地域に根ざした学校づくりを目指し、生徒と地域住民がともに学び、交流を深める機会として昨年に続いて企画。講師は日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん(62)=南箕輪村=。ハングルの基本文法や日常会話、韓国の歴史や文化、日韓関係などを、来年1月まで全13回にわたって学んでいく。
初回は、伊那市内をはじめ、駒ケ根市や箕輪町など近隣から約10人が受講。韓国やハングルの成り立ちについての紹介があり、ハングルの母音・子音の読み方などを学習した。
鄭さんは「ドラマや映画を繰り返し見ることが外国語を覚えるコツ」と推奨。その上で「基礎をしっかりと学び、それに基づいて繰り返し勉強することが大切」と呼びかけた。
韓国に興味があったという駒ケ根市の女性(52)は「ハングル文字を読めたり、話せるようにもなりたいし、歴史や文化も踏まえて学びたいと思った。生徒さんから学ぶこともあるだろうし、刺激になっていい」と話していた。 -
駒ケ根市保健補導員連合会活動研究会
駒ケ根市保健補導員会連合会(中原佐知代会長)は9日夜、06年度活動研究会を市文化会館で開いた。保健補導員のほか市内各地区の区長、環境美化推進連合組合長、分館長ら約120人が参加し、補導員の活動などについて熱心に議論したり互いに情報を交換し合ったりした=写真。小グループに分かれた参加者らは「保健補導員活動に思うこと」のテーマでそれぞれ「保健補導員に任せ切りでなく、これからの時代は区長はじめ区全体で取り組む姿勢が求められる」「プライバシー保護にこだわりすぎると有効な活動ができない」などと話し合った。
グループ討議に先立って市保健福祉課は市の医療などの状況について説明。医療費は毎年増加している、生活習慣病の中でも糖尿病の増加傾向が著しい、死亡者の死因は依然としてがんが最も多い竏窒ネどが報告された。 -
フェンシング国体・北信越国体出場選手壮行会
第61回国民体育大会(10月6縲・0日、兵庫県神戸市)、第26回北信越国民体育大会(8月26縲・7日、箕輪町)のフェンシング競技に出場する選手の壮行会が6日、箕輪町文化センターであった。長野県フェンシング協会、同後援会の会員が選手の健闘を期待し激励した。
成年男子は国体出場が決まっており、成年女子、少年男子、少年女子は本国体出場をかけて北信越国体に出場する。選手は「力を発揮できるようがんばりたい」「フェンシングができることを誇りにがんばってくる」と意気込みを語った。
県フェンシング協会の平沢豊満会長は「日ごろの訓練の成果を十二分に発揮して本国体に進んでほしい。がんばっていい成績をあげてほしい」、後援会の桑沢昭一副会長は「オリンピックにつながる道を開いていただければフェンシングの競技人口ももっと増える。がんばって」と激励した。
出場選手は次の皆さん。
◇成年男子▽監督・選手=山本政典(伊那北高校)▽選手=三沢高志(箕輪消防署)大野寛務(伊那北高校)薮原創(箕輪町役場)
◇成年女子▽監督=草間祥明(諏訪双葉高校)▽選手=北野有紀(マコメ研究所)三沢志穂(長野クラブ)唐沢千夏(日本大学)
◇少年男子▽監督=山本政典(伊那北高校)▽選手=岩崎健太郎(伊那北高校3年)唐沢司(同)大槻知也(弥生ケ丘高校3年)松川佳祐(箕輪工業高校3年)
◇少年女子▽監督=大槻高範(赤穂高校)▽選手=今井未央(赤穂高校3年)木村宏美(同)白鳥真弓(伊那北高校3年)栗原夏佳(伊那北高校2年) -
腹話術で安全講習 井川朋香さん
夫である中沢駐在所の井川久巡査長とともに子どもやお年寄り向けの交通安全教室などに年30回以上も出向き、腹話術の特技を生かした楽しい講習を行う。子どもたちの人気者、人形の「ケンちゃん」を生き生きと操って「横断歩道では手を上げて渡るんだよ」「どうして?」などと軽妙な掛け合いを演じ、子どもたちを笑わせながら身を守ることの大切さを夫婦二人三脚で教えている。
◇ ◇
喬木村生まれ。高校卒業時に友人とともに県警の交通巡視員採用試験を受験して合格。駐車違反の取締りなどの業務に当たった。
腹話術を習得したのは「趣味ではなくて仕事のため。交通安全教室で使うために覚えさせられたんです」。発声の練習を始めて何とか声が出るようになると「練習しているより場数を踏んでどんどん慣れた方が上達が早いから竏秩vという上司の意向で早速講習会に派遣された。
「最初から頭が真っ白でパニック状態! 腹話術は一人二役を演じるのに、人形と自分の声の使い分けができなくなって、もうめちゃくちゃでした」
救いだったのはキラキラした瞳で食い入るように見つめる子どもたちの楽しそうな顔と笑い声。「下手で失敗ばかりしていても子どもたちはこんなに喜んでくれる…。そう思うと『もっと頑張らなくちゃ』という気持ちになれました」
懸命に練習を繰り返し、夢中で経験を積むうちに努力のかいがあってめきめきと上達。子どもたちの反応を見てアドリブを入れたり、人形を繊細に操って表情を表現したりする余裕も持てるようになった。しかしその後、久さんと出会い、結婚して退職竏秩B腹話術との縁も切れたかにみえた。
◇ ◇
数年後、駐在所勤務となった久さんが地域の講習会などでたびたび講師を務めるようになった。「警察官が話をするだけでなく、人形を使った腹話術も見せた方が子どもたちは注意のポイントをしっかり覚えてくれるんじゃないか」という久さんの勧めで腹話術を再開。久しぶりで不安もあったが、体は習い覚えた技を忘れていなかった。
「でもやっぱり失敗はありました。人形に『ケンちゃん』と話しかけるところを、いつも家で呼び慣れている自分の子どもの名前でうっかり呼んでしまって竏秩Bしかも自分ではちっとも気がつかず、後ろで見ていた夫が両手を大きく振って『違う、違う』と大慌て…。子どもを持った結婚後ならではの失敗ですね」
腹話術は疲れる。20分が限度で、講習が終わると強い脱力感に襲われるという。「でもやりがいと満足感はすごく大きい。それに、子どもたちが町で会った時に『ケンちゃんのお母さんだ』と言って声を掛けてくれることがとてもうれしいんです」
(白鳥文男) -
みのわ祭り7月29日153号バイパスで開催
第1回実行委員会箕輪町の2006みのわ祭り実行委員会は6日夜、町役場で開き、祭りは7月29日開催、名称は「2006みのわ祭り」、会場は153号バイパスで昨年より南に拡大し6号線交差点までとすることなどを決定した。
祭りは7月29日午後1時半から9時まで。マスつかみ大会は午前9時半から11時まで、みのわ天竜公園。本会場は昨年同様153号線バイパスで、町道6号線の開通に伴い6号線交差点まで拡大する。交通規制は正午から午後10時まで。
イベントは、オープニングパレード、箕輪天竜音頭民踊流しとワクワクダンシング、みのわ御棒サ!、みのわ太鼓、箕輪みこし大行進、店舗売り出し、フリーマーケット、子どもイベント、マスつかみ大会。
納涼花火大会と手筒花火は同時開催で午後9時に終了。打上花火会場は天竜側十沢橋上流、手筒花火会場はみのわ天竜公園。
今後、部会ごとに検討し第2回実行委員会は7月3日に開く。 -
沢公民館救急法講習会
箕輪町の沢公民館はこのほど、区民を対象に初の救急法講習会を開いた。30人が心肺そ生法や止血法、骨折の手当てなどを学んだ。
地震や水害などいつ起こるかわからない大災害に備え有事に役立つ救急法を覚えてもらおうと分館が計画。箕輪消防署員が指導した。
骨折の応急手当は、痛みを和らげ骨折に伴う血管や神経の損傷を現状以上に悪くしないため固定することを説明。落ち着いてなるべくその場で手当てする、移動するときは副子で固定してからにする-などポイントを示し、副子の代用品として脚などの場合は毛布、座布団、新聞紙、ダンボールなど、指などの場合は割りばし、鉛筆、ボールペン、木の枝などが使えることを紹介した。
参加者は鎖骨、かかと、上腕、脚など骨折した部分に応じた固定方法を学び、2人ずつに分かれて上腕を骨折した場合の固定方法を三角きんを使って練習した。 -
駒ケ根で信州現代抽象画展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で「06信州現代抽象画展」が7月18日まで開かれている。県にゆかりの作家でつくる信州現代抽象画会の会員17人が油彩、版画、立体などの作品約40点を展示。個性豊かな表現を競っている。
出展作家は次の皆さん。
天野惣平、碓井伍一、荻久保春雄、加々美豊、白木總一、須藤幹子、高山正弘、滝澤一男、鳥羽佐和、鳥羽賢郎、能勢伸子、林政人、藤澤幸雄、降旗和子、桝田千秋、森本啓子、両角十志男
入館料大人1千円、大・高校生800円、小・中学生500円(土曜日無料)。午前9時縲恁゚後5時30分。会期中無休。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
『明日に伝える三六災害』発刊
天竜川に関する知識や経験などを住民に伝えようと1986年度から発刊している「語り継ぐ天竜川」シリーズの第60巻として駒ケ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)はこのほど『明日に伝える三六災害竏註・H・龍江の水害体験談と子どもたちの取り組み』を発刊した=写真。
1961(昭和36)年に伊那谷を襲った三六災害について、当時の様子を知る飯田市川路地区の関係者らが集まり、恐怖の体験を生々しく語った座談会の模様と、同市の龍江小学校4年生が取り組んだ学習の成果などが詳しく紹介されている。A5判、43ページ。
同事務所と各出張所などで無料配布しているほか、郵送も可(送料実費)。希望者には過去発刊したシリーズも無料で頒布している。問い合わせは同事務所(TEL81・6415)調査課へ。 -
保育園児が老人施設慰問
駒ケ根市の美須津保育園(吉村千恵子園長)の園児が8日、近くにある老人保健施設エーデルこまがね(福澤亘施設長)を慰問に訪れ、元気な歌や踊りなどを披露してお年寄りを喜ばせた。
年中・年長園児約50人は、集まったデイサービスやケアハウスの利用者ら約30人の前で歌いながら踊ったり、わらべ歌遊びなどを元気いっぱいに演じた=写真。お年寄りたちは「かわいいねえ」「元気でいいね」などと言いながら曲に合わせて手拍子を取ったり、一緒に歌を口ずさんだりして交流を楽しんでいた。 -
祇園祭の華、阿波踊り練習開始
来月15日に迫った宮田村津島神社の祇園祭宵祭りにむけて7日夜、「阿波踊り信州みやだ連」(北原健一連長)の練習が始まった。あばれみこしが有名な勇壮の祭りに、華を添えること18年目。新たなメンバーも加わり、老若男女問わず村内の踊り好き50人以上が今年も参加する。
軽快なステップ、指さばきに磨きをかけようと、練習初日にも関わらずハード。何度も繰り返し踊った。
小中学生から60、70代と年齢層も多彩。村内企業で働く外国人企業研修生も踊りたいと参加するなど、例年以上の盛りあがりもみせている。
小木曽広子副連長らは「関心を持ってくれてうれしい。みんなで楽しく踊りたい」と話す。
「みこしだけでなく、もっとみんなが参加できる祇園祭にしたい」と当時の村商工会有志が阿波踊りに着目。
踊りを地域活性にも役立てている東京・高円寺まで足を運び、レクチャーを受けたのがきっかけになった。
以来、激しさの中にも繊細さがある阿波踊りは祇園祭の華。今年の祭りにも高円寺から30人ほど招く予定で、夕方から中心商店街を2時間ほど練り歩く。
新たなメンバーも募集中。練習は毎週水曜日に村武道館で行い、祭り近くは土曜日も。問い合わせは小木曽さん85・2609まで。 -
村内初の土砂災害に対する訓練
宮田村北割区で8日、土砂災害に対する大規模な防災訓練が行われた。県と村、消防団、そして地域住民ら100人以上が参加。村内初となる土砂災害の訓練で、緊急時の連絡体制の難しさなど、万が一に備えて課題も浮き彫りにした。
台風による大雨により、北割区で災害発生の危険性が高まったと想定。村は庁内に本部を設置し、職員は決めてある役割分担に沿って、各班に分かれて活動を開始した。
広報車などを区内に巡回させ、真慶寺に避難するよう指示。乳幼児の手をひいたり、高齢者と付き添いながら避難する住民の姿があった。
体が不自由な人を避難させたり、避難していない住民を探す訓練も展開。
事前に決めてあった進行により、大筋では順調に内容を消化したが、一部に本部と現場で連絡が行き違う場面もみられた。
村内では1999年以来、大規模土砂災害は発生していないが、大雨が降れば被害につながる可能性は高い。
村産業建設課は「事前に調整していても、連絡体制などを徹底するのは難しい。反省を踏まえ、地域と村との連携をさらに深めていきたい」と話した。
県内ではこの日、10広域ごとに同様の訓練を実施。上伊那管内では宮田村が対象だった。 -
箕輪消防署水防工法訓練
箕輪町の箕輪消防署は8日、出水期に備えて署員が水防工法訓練で改良積土のう工法などを消防署南で訓練し、併せて町内の中小河川も確認した。
積土のう工法は、水の流れに平行に土のうを並べ、継ぎ目に土をつめて踏み固める。2、3段目の土のうは互い違いになるように積み、土をつめてよく固めたあと土のうに杭を打ち込む。
杭と防水シートを使う改良積土のう工法は積土のう工法を改良、強化したもので、打ち込んだ杭にシートを張り土のうを積み上げ、控え土のうを積む。
署員26人が参加。天竜川のはんらんを想定し、2班に分かれて袋に砂を詰めて土のうを作り、2種類の工法の手順を確認しあいながら訓練に励んだ。
土のうは消防署に常時約100袋を備蓄。油もれのときにも活用している。今回作った土のうも備蓄する。
町内には1時間に20ミリを超える降雨があった場合に増水する河川が4カ所あり、消防団の各詰所にも土のうを蓄えている。 -
農地の荒廃防止と地域活性化をねらった芋焼酎づくり、伊那市で開始
芋焼酎で地域の活性化と農地荒廃防止を図ろう竏窒ニ8日、伊那市西箕輪の農家14人と伊那養護学校高等部の生徒9人が、地区内の遊休農地約45アールに、焼酎用のサツマイモの苗を定植した。サツマイモは、地区オリジナルの芋焼酎として製品化するほか、上伊那8市町村の生産者らで製品化を計画している「伊那八峰」(仮称)の原料にも用いる。発起人の一人、唐澤浩史さん(61)は「一生懸命つくるので、地域の人にもぜひ飲んでほしい」と話している。
担い手の減少、高齢化に伴う遊休農地問題は、西箕輪でも深刻化している。そんな中、同様の問題を解消するために近隣市町村で進めている芋焼酎づくりに着目。地元農家の有志が集まり、準備を進めてきた。
高齢農業者が多いことから、栽培管理にかかる労働負荷は、出来る限り軽減できるように工夫した。ほ場近くにある伊那養護学校からも作業への参加協力を得た。
今年は約1・3ヘクタールに苗2万1千本を植える予定で、2、3トンの収穫を見込んでいる。焼酎用として一般的な「黄金千貫」のほか、焼酎に用いるのは珍しい「紅あずま」も試験的に栽培する。
来年1月ころまでに製品化する予定。