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係に係員の配属はしない
中川村の曽我村長らは14日、村議会一般質問で、機構改革に触れ「係間の協力、協調に向け、係に係員の配属をしない」などの考えを示した。
富永和典議員と村田豊議員が「機構改革の一環として、大課制を導入する考えはないか」と質問。
曽我村長は「機構改革は大課制を前提とせず、現組織の問題点を探り、対策を講じていく」とし、具体的に▽係間の協力・協調体制を構築するために、係員の係配属をなくす▽下水道事業業務の減少を受け、水道課と建設課を統合し、事務室を改修し、農村環境改善センターに移転する▽教育委員会の4係を学校教育と社会教育の2係に統合する▽複数の課によるプロジェクトに対応するために、課長の役割を拡大する▽係長の課長補佐的役割を担うことを検討する▽1階フロアーの各課配置を変更をする-などの方針を示した。時期は事務所の配置替え、改修などをのぞき、4月1日から実施の方向。 -
箕輪北小6年生が薬物防止の学習
箕輪町の箕輪北小学校6年生は10日、薬物防止の学習をした。覚せい剤やシンナーなど薬物が人間の脳や人格を破壊する恐ろしさ、絶対に薬物に手を出してはいけないことを学んだ。
6年生はビデオで、覚せい剤、アヘン、コカインなど薬物の種類、覚せい剤などを使用すると脳を破壊する、幻覚や幻聴に襲われる、依存症になる、治療しても症状は簡単には治らない-ことなどを学び、その人の人生だけでなく家族や周囲にも大きな負担を与えることを知った。
学校薬剤師の千葉胤昭さんは、シンナーをかけると発泡スチロールが溶ける様子を実験で児童に見せ、「シンナーを袋に入れて吸っている人がいるけど、絶対にしてはいけない。薬物が簡単に手に入る時代。誘惑の場所、機会がいくらでもある。ちょっと手を出すと止められなくなる。絶対に手を出さないで」と強く呼びかけた。
児童は「覚せい剤の怖さがわかってよかった」と感想を話した。 -
もちつきボランティア交流会
駒ケ根市ボランティア協議会の「もちつきボランティア交流会」は12日、駒ケ根市ふれあいセンターであった。同協議会に所属するボランティア35団体の150人余が参加し、もちつきを楽しんだ。 今回は22キロのもち米を4基のうちでつきあげ、あんこやきなこ、大根おろしで味わった。
始めの会で飯島美佐子会長は「大勢の元気な声と明るい笑顔に会えた。多くの人と交流を深め、心にいっぱい、ビタミンを蓄えて」とあいさつ。
参加者はつきたてのもちを味わったり、ステージに繰り広げられる踊りや歌などの発表を楽しみ、交流を深めた。 -
キンボールマスター講習会in駒ケ根
駒ケ根キンボール愛好会は12日、市民体育館などで、キンボールマスター講習会in駒ケ根を行った。市内の愛好者、体育指導員をはじめ、塩尻市や飯田市、伊那市などからリーダーら23人が参加、日本キンボール協会常任理事の前山直さんを講師に講習を受け、筆記試験と実技試験でマスター資格取得を目指した。
マスター資格はリーダー認定後、1回以上リーダー講習会を受講、さらにマスター講習会を受講し、筆記試験と実技試験の合格者が認定される。
マスターの特典は▽リーダー講習会を開催できる▽キンボール地域支部が設置できる▽レフリーC級の資格が得られる-など。
この日の講習では競技方法や公式ルール、指導方法などのほか、4人ずつ6チームに分かれ、競技を通じて、ルールや競技方法を実習し、試験に備えた。
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環境問題学習会
駒ケ根市の環境浄化を進める会・市と共催で12日、駅前ビルアルパで第1回環境問題学習会を開いた。市民ら80人が参加、駒ケ根市のごみ処理の現状や有用微生物の働きなどに理解を深め、ボカシによる生ごみ堆肥のし込みの実演を見入った。
家庭菜園部会長の井口真吾さんは「簡単!安全!ボカシによる生ごみ堆肥で家庭菜園を」をテーマに、ボカシを使った生ごみ堆肥のし込み、家庭菜園での使用法、生ごみ堆肥で栽培した野菜はなぜ、おいしいのか-について実演を交えて話した。
井口さんは「生ごみ堆肥のポイントに「新鮮、細かく切る、水分を切る」を挙げ、実際にボカシボックスに紙を敷き、生ごみに対しボカシは3-5%を入れ、生ごみとよく混ぜるなどし込みを実演し「バルブから水は毎日抜く。ボックスが満杯になったら、密閉し直射日光が当らない場所に置き、1-2週間で発酵、肥料になる」と管理にも触れた。
また、生ごみ堆肥は畑に穴を掘り、土と混ぜておく。動物などにいたずらされないように、トタンなどをかぶせて置くといいとした。
次回は26日午後1時30分から、駅前ビルアルパで、「EMボカシとは、みんなで挑戦、ボカシづくり」を予定。 -
姫宮神社で祈念祭
宮田村南割の姫宮神社で12日、厳かに祈念祭が行われた。氏子総代ら26人が参列し、五穀豊じょうや地域の安寧を祈った。
拝殿前に集まった参加者は花畑宮司らからお払いを受け、昇殿。氏子総代が手渡しで、野菜や穀類、果物など村の産物を供える「献さんの儀」を行った。
続いて、花畑宮司が祈念の祝詞を奉上、代表者が玉ぐしを奉てんした。
姫宮神社には日本武尊の后、宮簀(みやず)姫や、伊耶那岐(いざなぎ)命が合祀されている。 -
スプリングコンサート
中川村の中川中学校吹奏楽部(顧問・原真奈美教諭)は第4回スプリングコンサートを11日、文化センターで開いた。飯島中学校吹奏学部とアンサンブル・ファンファールが友情出演し、コンサートを盛り上げた。
5部構成。行進曲「K点を越えて」でオープニング。アンサンブル・ファンファールとの合同演奏で「タッチ」「キューテーハニー」を響かせた。
第2部は飯田市で活動するアンサンブル・ファンファーレがなじみの「犬のおまわりさん」「おさるのかごや」を楽しく演奏した。 続いて、アンサンブル&学年別演奏。打楽器3重奏で歯切れよく「スケルツォ」。金管5重奏で「海のスケッチ」、広々とした海を表現するなど、それぞれの楽器の持ち味を生かした演奏に、1曲終るごとに聴衆から大きな拍手が送られた。
また、友情出演の飯島中学校吹奏楽部は「ポップ・ステップ・ギャロップ」「白い翼の歌」「ラテンゴールド」の3曲を披露した。 -
お話の森・子供映画会
飯島町図書館は11日、文化館でお話の森・子供映画会を開いた。 約80人が参加、パネルシアターで「数字の歌」「とんでったバナナ」でオープニング。「飯島子どもの本の会」の大型絵本「そら豆のベッド」を楽しみ、続いて映画会。
サーカスの団長に捨てられたモグラが友だちの協力で両親と再会するまでを描いた「風船旅行で大冒険」。
ケーキに目がないライオンの王様が手当たり次第ケーキを食べ、虫歯に。虫歯が痛くて、食べられず、ついに寝こんでしまう「虫ばになった王様」。
子どもたちは痛がる王様に、ちょっぴり同情しながら「しっかり歯を磨かなくては」と話していた。 -
宮田村の人事異動
宮田村は13日、4月1日付けの人事異動を内示した。酒井一衛総務課長が退職し、課長級3人が配置がえ。全国的にも極めて珍しい女性の議会事務局長が誕生する。「自立推進で、将来的にさらに力を発揮できる体制」(清水靖夫村長)をねらい、若手や同じ職場に長い年数在籍した職員の異動が目立つ。
総務課管理財政係長の高橋克実氏(52)が課長級に昇格し、教育次長。現職は在籍7年と長かったが、1972年の入庁以来初めての教育行政に携わる。
総務課長は議会事務局長の矢田典和氏(55)。同局長の後任は昨年同村初めての課長級となった教育次長の大澤啓子氏(56)が就く。
県町村議会議長会事務局によると、現在県内の町村議会では女性の事務局長はいないという。過去にも数少ないとみられ、「全国的にも女性の議会事務局長は特別職より少ないのでは」としている。
また、19人の係長級は12人が異動するが、課内の配置がえや機構変更などに伴う役付けがえが中心。係長級以下の異動名簿は後日掲載。 -
給食応援隊が宮田小へ
食育の意識高いと好評価栄養指導や衛生管理の専門家らでつくる県の「学校給食応援隊」の5人が13日、宮田村の宮田小学校を訪れた。調理の様子を見聞きしたほか、児童と一緒に会食。地元産食材の活用を含め、安全安心に気を配っている宮田の学校給食の現場にふれた。
応援隊は栄養、衛生面など実際の様子を見て指導し、学校給食の充実を図ろうと県が2月から実施。県下10校をまわっているが、上伊那では宮田小が選ばれた。
給食調理室などにも足を運び、専門家の目でチェック。地元農家の協力で、新鮮で安全な地元産食材を導入している点など、興味を持って見学していた。
子どもたちの給食に参加して、一緒に食べる光景も。県保健厚生課の担当者は「調理員や先生方の食育に対する姿勢が積極的で、給食全体のレベルも高い。地元の協力も得ながら、今後一層取り組んでほしい」と話していた。 -
宮田小6年3組が聴導犬支援
とってもワンだフル‐。宮田村に本部がある日本聴導犬協会の活動を支援しようと、地元の宮田小学校6年3組が13日、地域や学校の仲間に協力を求めて展開した募金や空き缶集めなどの収益金3万円余りを同協会に贈呈した。有馬もと代表らは、心温まる善意に感謝。32人の子どもたちは活動を通して、聴導犬の役割だけでなく、地域の支えの大切さを知ったと話した。
5年生の時に聴導犬のデモンストレーションを学校で見学。6年生になり「自分たちで何か協力できないか」と取り組み始めた。
4つの班に分かれて活動。新聞やポスターをつくって学校の仲間や地域の人たちに聴導犬について広報し、空き缶集めも展開した。
また、村内をまわって、商店や医院など14事業所に募金箱を設置。古着など家で不用になった物品もリサイクルにまわすなどして、支援金を集めた。
総額で3万2千円ほどになり、あわせて集めた書き損じハガキや無使用のテレホンカードと一緒にこの日、同学級を訪れた聴導犬協会に手渡した。
1年間の活動内容も発表。耳が不自由で補助犬のユーザーでもある協会スタッフの1人が感謝し、「耳が聞えない私に犬は7つの音を知らせてくれる。1頭でも聴導犬が増えるよう、皆さんの善意を大切に使わせて頂きます」とあいさつした。
改めてデモンストレーションを見学し、聴導犬とふれあう子どもたちは目を輝かせていた。 -
北割区と町区で営農組合設立
営農体系の再編整備完了宮田村北割区と町区の各営農組合が11、12日に設立した。2地区の発足により、村営農組合を軸にした村内全7地区を網羅する営農体系の再編は完了。大規模農家や営農組織に補助を限定する2007年度からの国の新たな政策に対応する。
北割地区営農組合は約110戸。11日夜に同区集落センターで設立総会を開き、伊藤幸雄組合長は「統一組織として、営農支援センター、農協などと連携しながらより良い道筋を探りたい」とあいさつした。
町営農組合は、町1区、町2区、町3区の214戸で構成。7地区のなかで最大の営農組合となる。12日夜に農協宮田支所で設立総会を開いた。
村の営農組織再編は、農地利用委員会と集団耕作組合を統合。各地区もこの2つの組織を一本化して、営農組合を整備した。
北割地区営農組合の役員は次ぎの皆さん。
▽組合長=伊藤幸雄▽副組合長=浦野正喜、本田幸達▽同、会計=太田武▽監事=保科忠夫、鈴木一実
町営農組合の役員は次ぎの皆さん。
▽組合長=保科充▽副組合長=小田切武雄、長矢富秋▽会計=川手三平▽監事=太田照夫、佐藤安弘 -
「エコアクション21」箕輪町が自治体で全国初の認証・登録
箕輪町が、環境省策定の環境マネジメントシステム「エコアクション21」の04年の制度発足後、自治体として全国で初めて認証・登録を受けた。13日、6日付けで財団法人地球環境戦略研究機関から認証・登録証が交付されたことを発表した。
エコアクション21は、ISO14001を基にした中小企業や学校、公共機関が取り組みやすい環境経営システム。
町は人と自然の共生を目指し環境活動に積極的に取り組む必要がある-と、05年2月からエコアクション21の認証・取得に向け、二酸化炭素や廃棄物の排出量削減など環境目標の達成を目指し活動してきた。05年4月から06年1月の取り組みで電気量約10%削減、水道量約5%削減の効果があった。
審査では▽廃食用油のバイオディーゼル燃料化の取り組み▽小中学校や保育の場でも環境教育を積極的にしている▽役場全職員の名札の裏に環境目標を書くなど職員に環境に対する意識が感じられる-ことが評価された。
認証・登録にかかった費用総額は35万5千円。
今後、引き続き取り組み事項や環境目標など見直しをしながら推進し、建設工事や水道事業などの民間業者にも環境にやさしい取り組みを意識してもらうよう働き掛ける。認証・登録証は役場庁舎ロビーに飾り、エコアクション21のロゴマークは町の封筒やパンフレットなどに使う。
平沢町長は、「大変いい結果でうれしく思う。環境にやさしいまちづくりのシンボルにして、町中で環境にやさしい取り組みをしたい」と話した。 -
箕工の未来を育てる会が県教委に要望
箕輪町の平沢豊満町長は13日の町議会3月定例会一般質問で、「箕輪工業高校の未来を育てる会」が9日、県立高校改革で同校の多部制・単位制への移行について県教育委員会に要望を出し、「多部制・単位制はあまり枠を作られると動きがとれない。フリーハンドでやらせていただくことをお願いし、ご了解頂いてきた」と報告した。学校名と魅力ある多部制・単位制高校構築の取り組みについての寺平秀行議員の質問に答えた。
町長は、「箕輪工業高校を再生、本当に魅力ある高校にしたいと前向きな話をしてきた」と説明。多部制・単位制について、長野県にないような進学コース作り、既存の工業高校のようなコースでなく、企業との結びつきを強くし大学とも交流する新しい工業高校作り-という夢を話し、普通科や定時制のような受け皿も必要とした上で、「夢のある話を地域とし、高校の皆さんと新しい高校を作っていく」とした。
学校名は、県教委から「校名ありきでなく、これからの皆の高校ということで考えたらどうか。『箕輪』の名を残し、その後に何かつけるなど考えたら」と提案があったことも話した。 -
第20回伊那市ボランティア研究集会
第20回伊那市ボランティア研究集会が11日、市総合福祉センターであった。民生委員やボランティア関係者約180人が集まり、子どもの成長を地域としてどのように支えていけるかなどを話し合った。市社会福祉協議会など主催。
カウンセラーとして子育て支援などに携わっている飯田女子短期大学の兼任講師・辰野恒雄さんが、子育てに果たす地域の役割などについて講演=写真。辰野さんは「現代の親は、子どもについてあまり知らないが、夫婦だけで子育てをしようとする傾向にあり、不安を抱えている」とし、近所が近く、地域で子育てを支え合っていた昔を振り返った。
現代でも地域が積極的に子育てを支えていく必要性にふれ「世間話やあいさつなどで日ごろからつながりを持ち、その中で気付いことに対して助言してあげることがボランティアなのでは」と投げかけた。
分散会もあり、地域ボランティアについて参加者それぞれが話し合った。 -
伊那木曽連絡道路シンポジウム
伊那木曽連絡道路シンポジウム2006「伊那・木曽地域の第三の夜明け」が12日、県伊那文化会館であった。地域住民ら約400人が出席。伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を祝い、連携した地域づくりを探った。国道361号改修促進期成同盟会など主催、伊那毎日新聞社など後援。
パネルディスカッション「権兵衛トンネル開通による夢の実現竏猪イの担い手はだれですか?」では、伊那青年会議所理事長の唐木純哉さん、木曽福島町商工会青年部長の児野政明さん、シンガーソングライターみなみらんぼうさんら5人をパネリストに迎えた。
権兵衛トンネルが開通して1カ月を経過し「木曽の冬場の観光客は皆無に等しかったが、前年対比で3倍、5倍と増加している」と開通効果を報告。「自分の足元を見つめ直し、先人の築いた歴史・文化を守っていきたい」「伊那に来た客を木曽へ回すなど地域で連携していけたらいい」など継続的に誘客に取り組む考えなどを語った。
また、通過型観光が心配される中、みなみさんは「人との交流が豊かさを生む」と都会の子どもの田舎での生活体験を提案。
訪れた人が再度来たいと思えるような受け入れ体制づくりや住民自身のアピールの大切さも挙がった。
そのほか、11日に権兵衛峠を実際に歩いたみなみさんの講演「伊那木曽ノススメ」、権兵衛トンネル開通ビデオ上映、権兵衛トンネル工事のパネル展示もあった。 -
富県ふるさとまつり
伊那市富県のふるさと館で12日、第26回富県ふるさとまつり(実行委員会主催)があった。公民館のサークル、小学校、福祉施設など小学生から年配者までが出演し、日ごろの練習成果を披露した。
まつりでは南福地の獅子舞を皮切りに、踊りや合唱、手話ダンス、詩吟など28のプログラムが進められた。
出演者はそれぞれ「月2回の練習でうまくできるかどうか分かりませんが、がんばります」など取り組みの様子などを紹介し、ステージ上で堂々と発表。手話ダンスの「南の島のハメハメハ大王」は、ピンク色の衣装に身を包んだ女性が腰を振りながら手話を交えて踊り、観客を楽しませた。
会場には多くの地域住民が集まり、出演者に大きな拍手を送った。
富県は以前から芝居が盛んな土地柄で、その名残から区民が親ぼくを図る場として年1回、まつりを開いている。出演した団体数は昨年並みだった。 -
旧庁舎跡地の愛称は「セントラルパーク」
伊那市は12日、旧庁舎跡地の愛称を「セントラルパーク」に決めた。伊那西小学校6年生の小松夏海さんの作品を採用。
愛称は2月1縲・0日に募集したところ、市内外から市のイメージキャラクター「イーナちゃん」や通り町などが付いた327点(一般155点、小中学生172点)が集まった。
応募作品の中から、市役所の部長らで9点に絞り、選考会で、旧庁舎跡地利用検討委員会委員長、地元区長ら7人が決定した。
選考理由は、市街地を表現し「中央・南アルプスの眺望、小沢川のせせらぎなど広い意味での公園として親しまれ、いやしの空間になるように」願った。
旧庁舎跡地は通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)で、多目的広場、駐車場に整備。耐久性のある木製デッキを使ったステージや公衆トイレなども設ける。総事業費は約7800万円。
整備は仕上げの段階で、30日に完成予定。駐車場を除いて利用可能となる。しゅん工式は、新市発足後の市長が決定した5月以降に開く。 -
子役オーディション 170人自分アピール
伊那市出身で飯島町在住の後藤俊夫監督がメガホンを取る長編劇映画「村歌舞伎一代」に出演する子役のオーディションが11、12日、飯田と伊那市の両会場であった。子どもたちは自分の可能性を広げようと、それぞれ後藤監督らを前に緊張しながらアピールした。
子役は主人公・半次(子ども時代)をはじめ、クラスメートなど約50人。農村歌舞伎が今も残る長谷、大鹿村などの南信地域を中心に、小学1年生縲恍・w3年生の約170人が参加。12日、伊那市駅前ビルいなっせであった面接には上伊那などから88人が集まった。
後藤監督は「この映画に参加し、挑戦してみようという思い出を作ってもらいたい」とあいさつ。オーディションは7人づつで開き、応募理由などの自己紹介の後、面接用の台本を読んだ。特技紹介では農村歌舞伎の台詞の一部や諏訪の御柱祭の木遣りを披露する児童もいた。
映画のオーディションに初めて参加する辰野町の川島小6年・大島空良君は「人生の転機になると思って応募した。自分でやるだけのことは披露できたので後は結果を待つだけ」と感想。出演する子役の配役などは夏ころに発表される。 -
県宝・木造仁王立像2体守る仁王門立て直し検討
伊那市西箕輪羽広の天台宗・仲仙寺の氏子総代会(鈴木伸一郎会長、16人)は13日、昨年9月に県宝に指定された木造仁王立像2体を守る仁王門の老朽化について「3年の間に建て替えの具体的方法を結論づけたい」と発表した。
同総代会では10年ほど前から、門の劣化による雨漏り、ひさしが短く風が直接的に吹きつけるなどの理由で建て直しを検討。今回の県宝指定を機に本格的に取り組むことを役員らで確認した。
仲仙寺の師田香雪住職(58)は門について「大切な県宝を守るためには少し難しい状態。建て替えすることを目標として、総代会で方向づけしたい」とした。
仁王門は江戸時代(師田住職推測)のクリの木づくり。高さ4・5メートル、幅7・4メートル、奥行き3・9メートル。壁などの修復などはされてきたが、柱のつくりは当時のまま。屋根のはりは幾度もの修復作業により原型よりも短くなっているという。
総代会では新築の検討に向けて今月6日、県内にある最近作り直された2カ所の寺の仁王門を建築専門家と共に視察している。
今後は伊那市や県に仁王門の劣化状態を伝え、新築に向けての相談をしていきたいという。
木造仁王立像2体は室町時代の1501(文亀元)年に作られ、仏工は雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さは255センチで県内で最大級の大きさだという。
同市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定している。 -
05年度上伊那地方青少年育成会連絡協議会表彰
上伊那地方青少年育成会連絡協議会(畑房男会長)は13日、上伊那で青少年の健全育成に貢献してきた11個人5団体を表彰した=写真。
表彰を受けたのは、子ども会活動などの指導者として長年尽力してきた人や地区育成会、スポーツクラブなど。
長谷村の育成会長や県子ども会育成連絡協議会副会長などを務めた西村富雄さん(68)は「表彰状をもらい、あらためて責任の重さを実感した。上伊那の青少年育成活動が大きな事件もなくやってこれたのは地域の理解と協力のおかげ」と語った。
受賞者は次のみなさん。
◇個人=伊藤元郎、有賀登志文、鈴木光市、白鳥博文(以上伊那市)北原敬夫、伊藤裕幸(以上高遠町)中村正純、冨永正継、中原直登(以上飯島町)西村富雄(長谷村)川手友幸(宮田村)
◇団体=荒井区少年少女消防クラブ(伊那市)長藤剣道クラブ、河南地区育成会、藤沢地区育成会(高遠町)飯島越百クラブ(飯島町) -
伊那市華道会発足
伊那市華道会の創立式典が11日、坂下公会堂であり、会員や関係者約70人が出席した。
これまで伊那市には独自の華道会がなかったため、昨年11月の県華道教育会伊那支部総会で、新伊那市発足を機とした市華道会の創立案を示し、各流派の代表者で準備会を発足。創立に向けて協議を重ね、市内をはじめ高遠町、長谷村の華道教授資格を有する約100人で設立した。
市華道会は今後、展覧会や研修会を開いていくほか、市などからの要請を受けて行事などで飾り付けをするなど、市の活性化と伝統文化の向上に努めていく。
準備会代表の平林由子さん(75)=中央区=は「やさしく、思いやりの気持ちを互いにもちながら、会が盛んになるように皆の力で作りあげていただきたい」とあいさつした。
式典後の総会で、会長に平林さんを選任した。 -
南割区のソフトバレー
宮田村南割区の班対抗ソフトバレーボール大会がこのほど、村農業者トレーニングセンターで開かれた。隣近所が結束し、楽しみながら勝利を目指した。
公民館分館の主催で、40歳以上のシルバー部門に10チーム、中学生から40歳未満のブロンズ部門に12チームが出場。ともに汗をかきながら交流の輪を広げた。
熱戦の結果、シルバーは3班Aが優勝、2位1班、ブロンズは7班Aが優勝、2位は4班だった。 -
子どもの健康の関する連絡会全体会
05年度子どもの健康に関する連絡会全体会が7日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。子どもの咀嚼(そしゃく)をテーマに、保健士や医師などが各方面から発達にかかわる咀嚼の役割などについて語った。
市町村の乳幼児検診でかめない、飲み込めない子どもが増えている竏窒ニいう報告を受け今年は、子どもの咀嚼について学ぶ会を企画。
駒ヶ根市の昭和伊南総合病院の言語聴覚士・坂本虎雄さんは、咀嚼が発達に与える影響を紹介=写真。唾液には、細胞が栄養を取り込む量を増加させたり、細胞代謝を効率化させる効果があり、ただ咀嚼するだけでも体温の上昇につながるなど、脳の血流が活発になることなどを示した。しかし、それぞれの発達段階に応じた指導が必要であり、過度に咀嚼にこだわるのでなく、普段の食事の時に1口20縲・0回かむように進めることなどを提唱した。
一方、かめない、かまない子が増えているといわれる背景には「かまなくてもいい」メニューの増加があることにも触れた。
また、歯科衛生士や小学校教諭などによる現場の事例発表もあった。 -
中学校生活最後のクラスマッチ
宮田村の宮田中学校3年生は10日、中学校生活最後のクラスマッチを行った。バスケットボールで汗を流し、クラス全員力をあわせて優勝目指した。
高校入試の後期選抜も終わり、多くの生徒が大きな試練を乗り越えたこの日。一段と成長した3年生は、最後のクラスマッチに全力を尽くした。
心をひとつに、ボールを追う。友情を確かめ合うようにパスをつなげた。
友人のプレーに声援を送る姿も。卒業を間近に控え、学級、学年の友情を確かめ合っていた。 -
村長表彰
宮田村の村長表彰式と祝賀会は11日開き、自立のむらづくりの礎(いしずえ)を築いた故矢田義太郎前村長=享年(73)中越区=に感謝状を贈った。あわせて昨年末に瑞宝双光章を受けた元小学校長の松崎友善さん(88)=南割区=の叙勲も祝賀し、功績を称えた。
関係者約100人が出席。矢田氏の長男の敏昭さん、松崎さんの2人が登壇し、清水靖夫村長から感謝状や記念品を受け取った。
「この栄誉は多くの人の支えや励ましがあったからこそ。父は最後まで村の発展のため職務を全うしたと思います」と敏昭さんはあいさつ。
松崎さんも「今ここに立てるのも、健康な体と剣道で鍛えた人生訓、家族をはじめ多くの人の支えのたまもの。今後も恩に報いたい」と話した。
清水村長は「2人は村の礎をつくられた。村民のかがみ」と労苦をねぎらい、小原勇県議は「志しを受け継ぎ、我々も元気な宮田村の一歩を踏み出したい」とあいさつした。
故矢田前村長は、昨年病いに倒れて任期途中で辞任したが、合併問題では住民意思を最後まで尊重して、村の自立を選択。住民と行政の協働を掲げ、新たなむらづくりにあたった。
松崎さんは、教職を退いた後も村少年剣道部を指導。愛知県田原町(現田原市)との交流を始めるなど、現在も青少年育成に尽力している。 -
大田切人形
本物忠実に複製を新調し展示宮田村教育委員会は、村民会館内に展示している「大田切人形」の三番叟(さんばそう)人形の複製を新調。忠実に本物を再現し、「手や足の動きなど、より正確な人形の動きを見てもらえる」と同教委は話している。
大田切人形は、村内大田切区で明治から昭和30年代まで演じられた。後継者や資金面などで途絶えたが、村教委は人形を大切に保管している。
1998年に村民会館が開館すると、複製をつくり、会館に併設する向山雅重民俗資料館に展示。ただ、展示用として作ったため、動かすことはできなかった。
今回、手や足、肩板と胴を新たにつくり、本物と同じ機能を持った人形に改造。動かすことは前提にしていないが、村教委は「どうやって人形を3人で操っていたかなど、見てもらうだけでも、よりリアルに伝えられると思う」と説明する。
また、人形の操り手のマネキンも新しく作り直し、人形師のひとりだった田中次郎氏(1906‐1968)の表情を当時の写真から再現。往時をしのぶ展示となっている。 -
生け花でひな祭り
生け花をひな壇に飾って春を楽しもうと駒ケ根市中央の池坊流華道教授の遠藤政恵さん宅で11日、ひな祭りが開かれた。教室の生徒らでつくる大和なでしこ会の子どもたちがひな人形に見立てて生けた色鮮やかな花々を前に、生徒の親子らがちらしずしなどの料理や菓子を囲んで年に一度のひな祭りを楽しんだ=写真。
内裏ひなの頭(かしら)には男ひなに黄、女ひなには赤竏窒ニ色違いのチューリップを使い、衣にはスイートピー、カスミソウなどをあしらったほか、左右に大きく張り出させたタニワタリの葉を使って男ひなの袖を表現している。遠藤さん宅の生け花を使ったひな祭りは30年近く続いている。 -
砂防事業報告会
流域自治体の関係者らでつくる天竜川上流直轄砂防事業促進期成同盟会は10日、砂防事業報告会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が参加し、砂防事業にかかわる4団体の最近の取り組みなどについて報告を聞いた=写真。
県土木部参事で砂防課長の原義文さんは「災害対策には認識、知識、意識の3つが大切。特に重要なのは、どういう災害が発生するのかをイメージする『認識』だ。ただ、実際に災害が発生した場合、行政ではなかなか手が回らない。行政ももちろんやるが、やはり地域での対策が大切で、最終的には集落ごとの防災力がどうしても必要になる」として、行政による対策には限界があるとの考えを示した。
松本、多治見の砂防事務所長今井一之さんと後藤宏二さん、天竜川上流河川事務所長の三上幸三さんがそれぞれの取り組み事業などについて発表した。
会長の中原正純駒ケ根市長は「伊那谷の地質、地形は非常に脆弱で、過去幾多の災害に見舞われてきた。国の直轄事業が推進されてきているが、いまだ対策が十分でない地域が数多く残っている。報告会を機に危機管理と防災の意識をさらに高めてほしい」とあいさつした。 -
食育講演会
駒ケ根市教育委員会は10日夜「食が変われば子どもも変わる」と題した食育講演会を市文化会館で開いた。約500人が集まり、春の高校バレー3連覇を含む4度の優勝に輝く岡谷工業高校バレーボール部の元監督夫人の壬生智子さんの講演を聞いた。
岡工は春の高校バレーで3連覇を含む4度の優勝に輝くなど全国的に有名な名門チームとなったが、壬生さん夫妻は自宅として買い取った古い家を寮にして20年間、バレー部の生徒たちの面倒を見てきた。部員たちの食事の世話を一手に引き受けてきた壬生さんはその経験から3度の食事の大切さを強調=写真。「大切な朝食抜きでは体が動かない。体に指令を送る脳にエネルギーを補給しないのはガソリンなしで車を走らせるようなもの。好き嫌いが多く、食べる量が少ないことも最近の子どもたちの問題だ」として幼児期からの家庭での食習慣づくりの重要性を訴えた。