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高遠町旧藤沢診療所に宅老所
NPO法人「おもいやり」(小松米人理事長)は、00年に閉鎖した高遠町藤沢の旧町営藤沢診療所を利用して宅老所「ふじさわ」を開設した。16日の営業開始に先立って開所式が13日あり、地元や町関係者ら35人が出席した。
町内では昨春開所した下山田の宅幼老所「SALA」に続いて2カ所目。藤沢診療所が閉鎖して以来、老人クラブや区長会、民生委員会など14団体の役員で構成する委員会で、診療所の跡地利用について検討を重ねてきた。その中で、小松理事長が名乗りをあげて開所に至った。
藤沢地区は高齢化率45%と高いなかで、デイサービスセンターも長藤地区や伊那市まで足を延ばす状況が強いられていたため、宅老所の開設に地元住民の期待は大きいという。
宅老所は、旧藤沢診療所(鉄骨平屋建て)330平方メートルのうち、約200平方メートルを県と町の補助を受け、1千万円かけて改装。調理室や浴室を設置したほか、機能訓練室などを備える。
病院勤務の経験があり、介護にも携わったきた小松理事長、介護福祉士や看護師ら職員6人態勢で運営し、要支援・要介護者の通所介護を定員10人まで受け入れる。将来的にはショートステイも可能にしたいとしている。
式で小松理事長は「地域のみなさんのよりどころになるような場所にしたい」とあいさつ。伊東義人町長は「高齢化が進むなか、藤沢地区に望まれた施設。地域の思いやりの施設になるよう、住民と連携して親しまれる施設として運営してもらいたい」と述べた。 -
地場産素材を使ったジャム、ソースが好評
宮田村で農産品の加工販売に取り組むフルーツファームひおく。本格的な生産開始からまだ半年ほどだが、地場産素材ばかりを原料に使い好評を得ている。昨秋には村の特産品山ぶどうでソースを開発するなど意欲的。当初は2種類だった製品も5種類に広がった。代表の樋屋喜代美さんは「自分たちも楽しみながら取り組んでいきたい」と話す。
普段は農業に励む樋屋さん。仕事の合間をみながら、仲間の吉沢小百合さんらと一緒に農産加工に取り組む。当初はブルーベリーとリンゴのジャムを生産したが、現在は梅ジャム、梅みそ、山ぶどうソースが加わった。
素材を最大限活かすことが基本だが、美味しく食べてもらうために日夜改良も進めている。
ワインに用いられる山ぶどうにも着目。「他のものと比べて、加工するのが本当に難しかった」が何とか製品化するまでに漕ぎつけた。
それでもまだ納得していない。「味などは個人の好みもある。本当は購入してくれる人それぞれの要望に応じてオーダーできれば最高なんだけど」。
製品は村内にある「宮田とうふ工房」のアンテナショップで販売。作り置きせず、原料が手に入った時に生産するため品薄の時もあるが、美味しく食べてほしいと情熱を傾ける。
各製品は250円から600円。電話による注文も受け付けている。問い合わせは樋屋さん85・2973、FAX85・4354まで。 -
広報みやだに協働のむらづくり連載
宮田村は全戸配布する広報紙「広報みやだ」の1月号から、協働のむらづくりをテーマに新連載を開始した。各地区などで取り組んでいる住民活動をレポート。難解な行政用語を解説するコーナーも設けた。村総務課は「村内の協働の動きを伝えることで、さまざまな取り組みに弾みがつけば」と期待している。
連載では、村が昨年度から導入した「地域づくり支援事業」の補助を活用して、自主的な活動を展開する区や各種団体を紹介。1月号では町1区と北割区の道路整備について報告している。
村の財政は厳しいが、新年度も地域づくり支援事業は継続する見通し。本年度は30団体が補助を受け、区内の環境整備などに活用。補助で購入した原材料などを用いて、住民が協力して作業などする姿が各地でみられた。
住民からは「他の地区でどんな取り組みが行なわれているか知りたい」という要望も多く、村は広報紙を使って周知することにした。 -
宮田村の企業広告導入の現状
新たな収入源にしようと、宮田村が今年度から導入した村広報紙への企業広告掲載。しかし、1月号までに4件の掲載と低調だ。村は積極的なPRを図るとともに、新たな収益事業も検討している。
ケーブルテレビの行政チャンネルにもコマーシャルを取り入れたが、こちらは利用が1件もない状況。
当初から厳しい見込みをしていたが、12月村議会では議員から質問が挙がり「紙面編集なども研究しながら、ニーズに対応していきたい」と村側が答弁する一幕もあった。
村は現在、村ホームページのバナー広告、宮田球場フェンスなど施設への広告看板、さらには村の印刷物への広告掲載なども検討している。
いずれも以前から研究を進めているものだが、村総務課企画情報係は「単価的なものや制約がクリアできれば、順次導入したい」としている。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
戌年にちなみ、秋田犬の絵馬
飯島町岩間の下平一夫さん(87)が戌年にちなみ、秋田犬を彫った絵馬が飯島町成人大学センターロビーに飾られ、来場者の目を楽しませている。
絵馬は約35センチ×30センチケヤキの板に犬を彫り、周りを草原のイメージし、緑色にした。
秋田犬の精悍さを表現するために、目は白と金色に色付けした。
下平さんは「来場者の来福を願い、犬も歩けば、福に当ると彫った」と話していた。
下平さんの干支の木彫作品展示はサル、トリに続く3作目。 -
中川中で百人一首大会
中川村の中川中学校で12日、新年恒例の百人一首大会があった。
全校生徒224人は35班に分かれ、クラスマッチ方式で競った。 ルールはお手つきは1回休み、同時の場合はじゃんけん。クラスの取り札を合計し、1人当りの札数で、優勝、準優勝を決めるほか、学年別で最高枚数取得者も表彰する。
国語科教諭が読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
目の前にありながら、遠くの人に取られてしまった生徒は、悔しそうな声を上げた。
枚数が少なくなると、いよいよ競技は白熱、勢い余って札も舞い上がった。 -
熊谷安雄(くまがい・やすお)氏
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和紙のちぎり絵サークル作品展
箕輪町公民館の文化系サークル「和紙のちぎり絵サークル」は31日まで、アルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで作品展を開いている。
サークルは発足から18年近くになり、会員は15人。発足当初から続けている人、入会3年目くらいの人などちぎり絵歴はさまざまだが、松島在住の岡田美智湖さんの指導で月2回、松島コミュニティセンターで和気あいあいと学んでいる。
今回の作品展は、緑が美しい「樹の下にて」、かやぶきの家に雪が積もった「冬晴」、水面に夕日が映る「諏訪湖夕映」など風景作品を主体に16点を展示。和紙特有の柔らかな風合いがあり、景色を切りとってきたかのように美しく表現した作品に、関心が集まっている。
岡田さんが指導するちぎり絵は、見たままを絵に表現する自然(じねん)流。いろいろな和紙を選び、重ね、自分の出したい色を表現する。「重ね張りした美しさや雰囲気、和紙の毛羽を生かした表現などを見てほしい」と話している。 -
赤穂小4・6年スキー教室
駒ケ根市の赤穂小学校4・6年生のスキー教室が12日、駒ケ根高原スキー場で行われた。色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは快晴・無風の絶好のコンディションに恵まれた白銀のゲレンデで、歓声を上げながら雪の上に思い思いのシュプールを描いていた=写真。
習熟度別にグループに分かれた児童らはそれぞれインストラクターの指導を受けながらスキーを楽しんだ。初心者はスキーの付け外しや転び方の練習から。慣れないスキーとあって、雪の上に倒れたまま起き上がれない児童の姿も見られた。
上級者は早速リフトに乗ってゲレンデ頂上へ。「気持ちいいー」などと叫びながらスピードを出して友達と競争しながら何度も滑り降りていた。
同小は2月1日に3・5年生のスキー教室を、10日に1年生のそり教室を、24日に2年生のスケート教室をそれぞれ予定している。 -
赤穂小体育館工事順調
駒ケ根市立赤穂小学校(高野普校長)の新体育館建設工事が順調に進んでいる。3月23日に予定している卒業式には何とか間に合う見込み。
05年5月に始まった工事は終盤に入って既に外観は完成に近く、現在内装などの工事にかかっている=写真。市教育委員会は「工事は12月にやや遅れ気味だったほかはまったく順調。3月の卒業式までには予定通り完成できそうだ」と話している。
新体育館は延べ床面積1560平方メートル。アリーナのほか更衣室、トイレ、器具庫、2階ギャラリーなどを備える。総事業費は4億1340万円。
1966年から使用されていた旧体育館は耐震基準に満たないため05年4月に取り壊された。 -
小学生に声掛け
11日午後3時30分ごろ、駒ケ根市の赤穂高校西の路上を下校していた赤穂小学校の3年生と4年生の女子児童が、通りかかった高校生風の男2人にすれ違いざまに脅すようなことを言われたため、驚いて近くの自宅に逃げ込んだ。2人に実害はなかった。
駒ケ根署によると児童らに声を掛けた2人組はいずれも身長175縲・80センチぐらいの高校生風で、一人は胸に白の龍か怪獣のような絵が入った黒色ジャージに黒のだぶだぶのズボンをはき、頭髪はスポーツ刈り。もう一人は胸にアルファベットのプリント文字が入った黒のトレーナーに黒ズボン、頭髪は茶色混じりで濃紺の手提げかばんを持っていた。
赤穂小は12日に終了する予定だった学期始めの集団登下校を27日まで延長することを決め、12日保護者らに文書で連絡した。
管内では1年前の1月25日、赤穂小の男子児童が何者かに刃物で切り付けられる事件が起きているほか、児童などへの声掛け事案が度々発生していることから、同署は学校関係者などに対し注意するよう呼び掛けている。 -
保育園の希望献立
宮田村3つの保育園の給食で10日、東保育園年長園児のリクエストをメニューにした「希望献立」があった。お寿司や唐揚げなど人気の献立で、子どもたちは大喜びでたいらげた。
希望献立は年に数回実施。栄養バランスも考慮に入れながら、中央、西、東各保育園年長園児の要望を叶えている。
この日のメニューはいなり寿司、巻き寿司、鳥の唐揚げ、ポテトサラダ、かきたま汁と彩りも豊か。
リクエストした東保育園の年長園児たちは「このお寿司。うちのと一緒でおいしい」などと話し、完食していた。 -
民有林の集団間伐事業に着手
宮田村などは効率的に民有林整備を進めようと、重点区域を設けて地権者に間伐の希望を募る「集団間伐事業」に着手。先月末と11日夜に説明会を開き、対象区域となった寺沢林道沿いの地権者22人が出席した。国や県、村の補助を適用し、地権者の負担を軽減しながら間伐の・ス団地化・スを推進する。
森林組合などに作業を委託して間伐する場合、平均で1ヘクタールあたり11万円ほどかかる。
一方で従来からある国、県や村の補助制度を使えば地権者個人の負担は1ヘクタールあたり1万円程度にまで軽減できる。
しかし、村内の補助申請者は年間で20件に満たない状況。森林離れが進んでいることに加え、地権者が細分化されているため、民有林の間伐は思うように進んでいない。
そのため村などは重点区域を設定して、エリアごと集中的に間伐を実施しようと計画。初年度は搬出路なども確保されて比較的作業がしやすい、寺沢林道沿いに設定した。
対象区域の地権者は50戸ほどだが、今後間伐の希望を募る予定。森林組合に作業委託し、本年度中に着手する考えだ。 -
宮田村役場窓口の時間延長がスタート
宮田村役場は11日夕から、一部窓口の時間延長を開始した。3月末まで毎週水曜日に試行。通常午後5時15分の終業時間を同7時までのばし、各種証明書の発行や税関係の業務を取り扱う。
初日のこの日は、延長時間帯に5人が来庁。住民票や戸籍謄本の発行、税務関係の手続きなどした。
6時すぎに窓口を利用した町2区の男性(29)は「平日は仕事で役場に来れない。時間がのびることはありがたい」と話した。
新田区の50歳代女性は「村の広報で時間延長を知り、さっそく来た。普通は会社を早退、遅刻しなければ役場に寄れなかっったので非常に便利」と、手続きを済ませていた。
住民係によると、通常時間内の窓口利用者数は1日平均で30人ほど。税務窓口も10縲・5人程度だという。
延長初日の利用結果について村総務係は「最初にしてはまずますの出足」とみており、今後の状況をみながら本導入を検討する。
時間延長の窓口は住民係、税務係各1人の職員が交替で対応。「ケースによって難しい時もあるが、なるべく残業扱いにならない体制で実施する」(総務係)考えで、時差出勤を基本にしている。
同役場は今月から休日開庁も実施。15日、2月19日、3月12日の各日曜日に窓口を開き、時間延長と同じ業務を取り扱う。 -
箕輪町福祉輸送サービス事業検討委員会設置
箕輪町は11日、福祉輸送サービス事業検討委員会を立ち上げ、事業実施要領策定に向け町役場で協議した。
福祉有償運送は、公共交通機関の利用が困難な要介護者や身体障害者ら移動制約者を対象に、安価な利用料でボランティア的にする自動車での送迎サービス。
30年ほど前からボランティアとして始まったが、「自家用自動車は有償で運送の用に供してはならない」とする道路運送法第80条の抵触が黙認されてきた。03年度、構造改革特区で10自治体が福祉有償運送を試行。04年度から、国のガイドラインにより運送主体団体は第80条の許可が必要になり、重点指導期間(準備期間)が終わる本年3月までに、許可を取得しなければならない。
町内では、第80条の許可を申請すると思われる運送主体はNPO法人など4団体の見込み。
町は事業実施要領を決めるため委員会を設置し、民生委員、町社会福祉協議会、移動困難者、地域住民、タクシー事業者、運送主体団体などの代表12人を委員に委嘱。福祉有償運送について説明し、実施要領の素案を示した。次回の会議で要領を検討する。
要領決定後は、指針などを決め運送主体団体の申請を協議する福祉有償運送協議会を設置する予定。
検討委員会の委員長は黒河内将裕さん(木下区長)、副委員長は加藤寿一郎さん(民生・児童委員協議会副会長)。任期は07年3月31日まで。 -
みのりんぐ箕輪ねっと
地域通貨普及活動の一環
「生しぼり えごま油」販売へ箕輪町、南箕輪村、伊那市西箕輪で地域通貨を普及させ、地域経済の活性化を図る「みのりんぐ箕輪ねっと」(寺平秀行代表、20人)は、目に見える地域通貨流通の一手段として本年度取り組んだエゴマ栽培で商品化した「生しぼり えごま油」を13日から本格販売する。
「みのりんぐ-」は03年8月、住民有志で発足。地域通貨が流通しにくい現状を解消するため、労働力だけでなく生産性も考え食用油を作ろうとエゴマ栽培を計画。福島県田村市にある「日本エゴマの会」から種を購入し、箕輪町富田に借りた畑13アールで栽培。10月に92キロを収穫し、78キロを搾油。150ミリリットルビンで159本できた。
草取りや収穫など会員の労働時間を地域通貨「みのり」に換算。本年度は帳簿管理のみで紙幣は発行していないが、「みのり」に応じて会員13人に59本を分配した。
残り100本は一般に限定販売する。1本1980円。国産のエゴマ油は希少で、販売価格は市場より約2割ほど安い。売り上げ金は運営資金にあてる。
エゴマはシソ科植物で、生活習慣病や成人病などに有効といわれるα-リノレン酸を60%以上含む。エゴマ油はさらっとして、シソの香りがある。熱に弱いため、ドレッシングなど生食向きという。
取り扱い店は、箕輪町内かしわや、立石、金星、伊那市内エコショップワン、あびえんと、南箕輪村内ファーマーズマーケットあじーな。
「みのりんぐ-」は06年度、「一反帰農で身の丈農業」をテーマに▽エゴマの信州在来品種の発掘、信州みのわエゴマとしてのブランド化▽生産過程の機械化▽ドレッシングや料理など新商品開発▽遊休農地の有効活用▽地域通貨の本格普及-などに取り組む予定。
問い合わせは寺平代表(TEL70・5728)へ。 -
大芝荘レストラン「パル大芝」
冬季間限定の特別サービス南箕輪村の大芝荘レストラン「パル大芝」は、冬季限定の特別サービスをしている。
レストランで500円以上の利用1回につき印を1つカードに押し、印が3つ集まると大芝温泉入浴券として利用できる。スポーツ施設が閉じている冬季の誘客のための企画。昨年、初めて実施し効果があったことから、今年も計画した。
温泉入浴券は、大芝荘日帰り温泉、大芝の湯で利用できる。入浴施設利用のときに受付係員に提出する。現金との交換、おつりなどはできない。
サービス期間は3月31日まで。入浴券としての利用は4月30日まで。 -
ローメンまんが登場
伊那名物ローメンを具にした「ローメンまん」が登場竏秩B伊那市境区の飲食業や食品製造・販売などを手がける「シャトレ」(黒河内明夫社長)が開発し、近く売り出す。伊那市・高遠町・長谷村との合併、伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を控え、信州伊那の郷土料理をPRする。
「ローメンまん」の中身はソース風のローメン。具を均等にするため、豚ひき肉を使った。信州リンゴ(ふじ)のジュースでジューシーな味に仕上げたローメンをそのまま皮に包み込んで蒸した。市販の肉まんより大きめ。価格は1個300円。
年間を通し、店内のメニューに加えるほか、持ち帰ることもできる。道の駅や高速道路サービスエリアなどでも販売する。
黒河内社長はアイデアマンとして知られ、これまでに鹿肉まん、わさび肉まん、ダチョウの肉まんなどを考案。ローメンまんは第5弾となる。
ローメンは「店に行かないと食べられない、土産用を買っても家で作らないといけない。気軽に食べられる方法はないか」と考えた。半年ほど前から構想を練り、ローメンの量の均一化、皮と合わせたローメンの味つけ、作業効率など試行錯誤を重ね、自信の一品を完成させた。
従業員から冗談だと思われたほどだが「ずっとやりたかったことが形になった」と話し、伊那を訪れた人に「ローメンに親しむきっかけになれば」と反応を楽しみにしている。
2月4日には、駅前再開発ビル「いなっせ」で開く権兵衛トンネル開通の記念イベントで「ローメンまん」を無料サービスする。 -
亜杜李会が漢詩集第四集を発刊
漢詩を勉強する上伊那の「亜杜李(あとり)会」(竹内知巳会長、30人)はこのほど、漢詩集第四集を発刊した。
会は86年、弥生ケ丘高校公開講座の修了生を中心にして発足。漢詩を作るグループは上伊那に一つだけで、年5回勉強会を開き、個々で作った漢詩を発表し合うほか、5年に1度ほど中国旅行に出かけている。
発足20周年を記念する漢詩集=A5判、238ページ=は「漢詩」「対偶」「訳詩」の3部で構成し、第三集以降に会員が作った自信作を5首ずつ載せた。今回は新しい試みとして漢詩に訳詩をつけた。漢詩だけでは作者の意図することが表現できない場合が多いため、一般の人にも読みやすくした。
題材は「天竜の四季を詠ず」「高遠賛歌」「古稀の頃」…と中国旅行、伊那谷の風景、人生の哀歓などを詠んだものが目立つ。
指導に当たる北原領一さん(74)=伊那市=は「自分で詠みたい対象をとらえ、目に見える風景を、起承転結の転結で自分の心を詠む。言葉選びにも、それぞれの個性が出ている」と話している。
漢詩集は150部作り、上伊那の各図書館に寄贈した。 -
吉田博美氏国交省政務官就任激励
吉田博美参議院議員の国土交通省大臣政務官就任の激励会を兼ねた新春名刺交換会が11日、伊那市のプリエ・キャスレードであった。上伊那10市町村長、行政機関代表者ら40人余が出席。
上伊那広域連合は、要望事項に▽地方税財源の充実確保による地方分権施策の実現▽高齢者福祉施策の充実と社会福祉施策の推進▽一般廃棄物処理施設整備に対する交付金などの支援▽国道152・153号の改良整備促進、国道361号事業促進竏窒ネど15項目を挙げた。
吉田代議士は「要望のうち8項目は国交省関係。宮下氏とスクラムを組み、伊那谷、県の問題に取り組んでいきたい」と述べ「政務官は1年間の勤務であると思うが、できることは限られる。この1年で人脈を作り、ふるさと発展のために尽くす」と誓った。
主催者代表で、あいさつに立った伊那市の小坂市長は、政務官としての奮闘に期待。夏の県知事選に触れ「現職は県議とのあつれきや、市町村長との対話がうまくいっていない。誤りのない選択を」と述べた。また、ごみ処理施設の用地選定について「慌てず、じっくり取り組んでいきたい」とした。
そのほか、宮下一郎代議士、向山公人県議らも地方と国政のパイプ役としての活躍を祈った。 -
高校改革プラン推進委員会(14)
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)が12日、南箕輪村民センターであった。諏訪地域は、次回委員会で具体案を提示することを了承。また、残された時間で“魅力ある高校論”を詰めるため、委員それぞれが一定の形式に沿った魅力づくり案を提出し、委員長がそれを次回までに集約する。上伊那では今後、多部制・単位制に統合される上伊那農業定時制のPTAなどを対象とした説明会を実施する予定。
地域コンセンサスの形成が難航し、統廃合対象校が絞りきれない諏訪地域は、プラン導入の先送りを求め、今回も具体案を示さなかった。しかし「地域の完全なコンセンサスを得るのは不可能」「上下伊那でも07年度実施を目途に検討してきているのに、諏訪だけ遅らせれば地域の理解が得られない」とする意見が相次ぎ、諏訪も次回の冒頭で具体案を提出することとなった。
箕輪工業の多部制・単位制へ統合する形で廃止となる上農定時制については、07年度廃止に強い懸念を示す委員もいた。岡谷工業高校教諭の藤本功委員は「時間的拘束が緩やかな多部制・単位制は、定時制の生徒だけでなく、これまで全日制を希望していた生徒の入学も増える可能性がある。定時制生徒の締め出しにつながるのでは」と示唆。多部制・単位制の方向性が見えるまでは上農定時を廃止しないことを提案した。しかし第3推進委は、実施時期を答申案に盛り込む予定はしておらず、県教育委員会の実施計画に委ねる。
第3推進委は、上農定時制PTAから多部制・単位制についての説明会開催の要望も受けており、現在は実施日の調整をしている。 池上委員長は「今は他部制・単位制に対する十分な理解が広がっていない。説明会の実施は必要」と話していた。 -
【記者室】湯たんぽの根強い人気に納得
日が長くなったとはいえ、厳しい寒さが続く。これまで冷え切った部屋を暖房器具で温めてから寝ていたが、湯たんぽに切り替えた。周囲から「いいよ」と聞いてはいたが、予想以上に温まることに驚いた▼熱い湯が入った湯たんぽを袋に入れ、寝床で暖を取る。寝る前に、ふとんの中心に置き、寝るときに足元へずらす。手足が冷えても集中的に温めることができるし、自由に場所を動かすこともできる。湯はだんだんぬるくなるが、満杯にすれば翌日の朝まで持つ▼伊那市内のある店では「使っていたのがだめになった」など年配者が買い求めていくそうだ。相変わらず根強い人気というもうなずける。寒さに耐えられない人にはお勧め。冬シーズンは手放せそうにない。(湯沢記者)
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伊那広域シルバー人材センター設立15周年記念誌刊行
設立15周年を迎えた伊那広域シルバー人材センターはこのほど、これまでの歩みをまとめた記念誌「共に生きる」を刊行した。
記念誌をまとめるのは3回目で5年ごとの節目に刊行してきた。
カラー写真などを多用してこれまでの取り組みを紹介。会員や仕事発注者の声も掲載している。
春日博人理事長は記念誌の中で「15周年の節目を機に、使命の重大さを認識すると共に地域社会の期待に答え、愛されるセンターづくりに励みたい」と抱負を語っている。
高齢化の到来に伴い、年々会員数が増加する同センターだが、就業率100%という実績は、11年間維持し続けている。また最近は、公共部門からの仕事発注が減少する一方で、民間、家庭などからの発注が徐々に増えてきているという。 -
信大農学部で企業合同説明会
信州大学農学部で10日、06年度の就職予定者を対象とした企業合同説明会があった。3年生や大学院1年生ら約140人が参加。学生たちは、県内を中心とした19社の説明を熱心に聞き、進路選択の一歩を踏み出した。
同学部は県内出身の学生が全体の約1割で、県外出身者が圧倒的に多い傾向にあるが、ここ数年、県内就職者数が増加。昨年は3割弱が県内に就職した。また、同学部卒業生の就職を希望する企業の要望もあったため、双方のニーズを結び付ける合同説明会を企画した。
参加企業は同学部のOBがいる企業が中心で、伊那市の食品製造会社・伊那食品工業、駒ヶ根市の建設会社・ヤマウラなども参加した。
今年度の卒業生の就職内定率は12月末現在で6割程度だが、例年3月ころには9割以上になるという。 -
熱帯アメリカ原産のアリアケカズラ咲く
中川村渡場の西永愛子さん(パート)のガラス温室で、珍しい熱帯アメリカ原産のアリアケカズラ(有明葛)が咲き始め、話題になっている。
キョウチクトウ科のアラマンダ属の植物で、つる性ではないが、温室の天井を這うよう枝を伸ばし、先端に鮮黄色のラッパ状の大輪花を次々と咲かせている。
10年前に種苗会社から苗を取り寄せ、鉢植えで育てたが、一向に咲く気配がなく、5年前に温室に地植えにしたところ、枝を伸ばし、葉を茂らせ、3年前に初めて花が咲いた。花は3月末ころまで咲き続けるという。
西永さんは「花の直径は10センチ余と大きく豪華、花の少ない冬場に咲くので、これからも大切に育てたい」と話している。 -
芋焼酎「穆(ばく)王」の新酒発売
04年12月、飯島産の原料を使い、信州初の芋焼酎としてデビューした県業務用酒類販売卸連合会酒販店8社が企画開発した「穆(ぼく)王」の05年新酒(乙種、25度)が完成、発売を開始した。
昨年5月、小学生を含む町民ら57人で120アールに「黄金センガン」を植え付け。11月に掘り上げ、20トンを収穫した。飯田市の喜久水酒造が醸造し、原酒換算で5千リットルの芋焼酎が出来上がった。
価格は720ミリびんが1350円、1・8リットルびんが2500円。 上伊那で唯一取り扱う、飯島町の池上酒店の池上明さんは「前回よりもさらに味に磨きがかかった。さわやかで飲みやすい」と話していた。 -
第4回花の道杯中学生バレーボール交流大会
第4回花の道杯中学生バレーボール交流大会は7縲・日、飯島町体育館など南信地区8会場で開かれ、県内外から61チームが参加、8グループに分かれ熱戦を展開した。南信地区中学バレーボール指導者有志の会主催。
バレーボールを通じ、中学生としての友情を深め、技術の向上を図るとともに、指導者の指導力向上を図るのがねらい。趣旨に賛同する県内47チーム、県外(関東、関西)14チームが予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を目指した。
結果は次の通り
▽優勝=3年選抜(2)裾花中(3)辰野中、岐阜チャレンジクラブ
リーグ優勝は次の通り
▽3年選抜、クレスト、常盤、伊那東部、喬木、上田五、鉢盛、鼎、辰野、山梨南、裾花、開成、戸倉上山田、竜峡、三郷、近江兄弟社、岐阜チャレンジ、中川 -
コラボ×コラボ06
信州を拠点に活動する4人の作品展「コラボ×コラボ06」が2月6日まで、飯島駅前ヤナギヤ2階のアミカホール2002で開かれている。4作家が独自の感覚で制作した抽象的油彩画、ミクストメディア、立体など30点余を展示した。
出展作家は飯田市の林正彦さん、桐生好さん、飯島町の原隆夫さん、松川町の魚田一人さん。
林さんはウレタンに赤土を塗り、増殖する土をイメージした完成度の高い作品を展示。原さんは黒く塗りつぶしたアクリル板に心象風景を描く静的作風を表出した。魚田さんは麻袋を張り付け、焼いたり、焦がすなどして、素材の持つ質感を表現した。
和紙にリズミカルに書画風に描いた桐生さんなど、4人4通りの表現方法が目を引く。
松川町資料館でも31日まで同時開催。 -
三十六歌仙画帳展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は「三十六歌仙画帳展」を3月7日まで開いている。平安時代、藤原公任によって選ばれた小野小町、在原業平、柿本人麿など当代の歌人36人の歌と肖像を描いた雅やかな作品を展示=写真。愛知県在住の旧家に代々伝わるもので、作者は不明だが繊細で優美な筆致からかなりの力量のある絵師と書家の手になるものだという。
午前9時30分縲恁゚後5時。入館料は大人千円、大・校生800円、小・中学生500円(小・中学生は毎週土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。