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上下伊那の26か所で狼煙リレー
戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使ったとされる狼煙を再現するリレーが、3日、上下伊那の26か所で行われました。 このうち、伊那市の東春近では、子ども達が火を起こす事から挑戦しました。 30分ほどが経過し、ようやく火が起こると歓声があがりました。 午前10時に下伊那の根羽村からスタートした狼煙リレーは、午前10時17分に伊那市の西春近まで到達しました。 ほぼ同じ時刻には、富県の住民が高烏谷山のつが平からあげた狼煙も確認されました。 スギの木でつくった松明に一斉に点火すると、勢いよく煙が登っていきました。 狼煙は、戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使っていたとされています。 リレーはそれを再現する事で地域の歴史を学び連携を深めようと2008年から毎年行われています。 この日は上下伊那の13市町村が参加し、南の根羽村から北の箕輪町まで26か所で狼煙がリレーされました。
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南箕輪村小中学校が「ありがとうプロジェクト」に協力
伊那市のリサイクルマートnew伊那店と南箕輪村の総合リサイクル業・丸中産業で作る「ありがとうプロジェクト」は、南箕輪村の小中学校と協力し途上国に文具や雑貨を送る取り組みをスタートさせます。 7日は南箕輪村の村民センターでプロジェクトのメンバーらが記者会見を開き取り組みの概要を説明しました。 プロジェクトは子供たちに物の大切さや途上国の事を知ってもらおうと行われます。 唐澤さんの会社が南箕輪村に本社がある事から、村の教育委員会に協力を呼びかけました。 プロジェクトでは、家庭で不要になった雑貨や文具、靴などを学校毎に集めます。 それらをタイに送り、現地でリユース品として卸売り販売します。 売上金は経費を除き、タイの学校の運営資金として役立てていくとしています。 プロジェクトでは、最初は年末をめどに不要になったものを集めたいとしています。 問合せ/丸中産業 78-1024 リサイクルマートnew伊那店 78-1103
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投票事務従事高校生 政治や選挙関心高まる
伊那市選挙管理委員会は7月に行われた参議院選挙で投票事務を行った高校生のアンケート結果をまとめました。 それによりますと、100%の高校生が投票事務を体験し選挙や政治に関心が高まったと回答しています。 伊那市選挙管理委員会は、18歳以上に投票権が引き下げられた事を受け、7月の参議院選挙で初めて投票事務を行う高校生を募集しました。 参院選で投票事務に従事した、22人の高校生を対象にアンケートを実施し、そのうち17人から回答を得ました。 投票事務に従事し選挙や政治への関心は高くなりましたかの問いに、かなり高くなったが29パーセント、高くなったが71パーセントで、全員が関心が高まったと回答しています。 投票事務に従事してみての感想は、大変良かったが71パーセント、良かったが29パーセントとなっています。 伊那市選挙管理委員会は「選挙や政治について高校生に真剣に考えてもらえるきっかけとなった」とし「次回は受け入れる投票所の数や事務の内容を見直し多くの人に体験してもらえるようしていきたい」と話していました。 伊那市で次に予定されている任期満了に伴う選挙は、平成30年4月の伊那市長選挙と伊那市議会議員選挙です
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フェンシング全国大会で中部小4年小池君 準優勝
和歌山県で開かれた全国小学生フェンシング選手権大会の3・4生の部で、箕輪中部小学校4年の小池悠太郎君が準優勝しました。 6日は、小池君と母親の美紀さんが箕輪町役場を訪れ白鳥政徳町長に準優勝を報告しました。 小池君は3日に和歌山県で開かれた「第2回全国小学生フェンシング選手権大会」の小学3・4年生男子フルーレの部に出場しました。 この大会は、小学生の大会では最も規模が大きく、小池君が出場した3・4年生の部には72人が出場しました。 小池君は予選の4試合を全勝し、決勝トーナメントへ進出しました。 最初は緊張していたという事ですが、試合で勝つごとに身体もほぐれ、本来の動きが出せたという事です。 決勝トーナメントでも順調に勝ち上がり、決勝戦で東京都の小学生に敗れ準優勝となりました。 小池君は、「決勝の相手は剣や足さばきが早く強かった。来月町で開かれるもみじカップでは優勝したい」と話していました。 白鳥町長は、「これからも練習に励んで、将来は日本代表選手になれるよう頑張ってほしい」と激励しました。
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台風でリンゴの収穫急ぐ
台風13号の接近に伴い、7日伊那市の果樹農家は、リンゴの収穫を急いでいました。 伊那市西箕輪羽広の重盛正さんのリンゴ畑です。 重盛さんは、1.5ヘクタールの畑で、早生種のつがるから晩生種のふじまで10種類ほどを育てています。 台風13号の接近に伴い、そろそろ終わりとなる早生種のつがるの収穫を早めました。 重盛さんは、リンゴオーナーや収穫体験も受け入れていて、これからの天候の行方に気をもむ毎日です。 リンゴの出来栄えは、春の凍霜害にあったもののその後は天候に恵まれ、甘味と酸味のバランス、玉伸びも上々だということです。 長野地方気象台によりますと、台風13号は、8日の朝までに東海道沖で温帯低気圧に変わると見られています。
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伊那市西箕輪の山林でクマ捕獲
7日伊那市西箕輪の山林に設置されたクマの捕獲用のオリに雄のクマがかかっているのが見つかりました。 このクマは、麻酔で眠らせ市内の山に放されました。 クマがかかったのは、伊那市西箕輪の山林で、民家からおよそ400メートル離れた場所に設置されたオリです。 捕まったのは、10歳以上の雄のツキノワグマです。 体長1・3メートルで、体重は80キロでした。 クマの耳には過去に捕まった事を示す赤いタグが取り付けられています。 それによると、このクマはこれまでに3回捕まっていて、去年は伊那市の平沢のオリに、先月には西箕輪のサルの罠に掛かった個体だとわかりました。 地元の猟友会によりますと、この場所には8月から罠を設置していて、クマが捕まったのは3回目だという事です。 上伊那地方事務所によりますと、今年度管内では31件の目撃情報があり、罠に掛かったのは66頭だという事です。 クマは、県や市、地元の猟友会員が麻酔で眠らせ、市内の山に放されました。
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箕輪町東山山麓を歩くコースのマップ 完成
観光資源の発掘やウォーキングによる健康づくりを目的に全国で選定される新日本歩く道紀行100選に認定された「信州みのわ東山山麓歴史の道」のコースを記したマップが完成しました。 マップは、去年9月に新日本歩く道紀行100選に選ばれたことを記念して、多くの人に東山山麓歴史の道を歩いてもらおうと箕輪町郷土博物館が作成しました。 コースでは、北小河内の無量寺をスタートして福与の福与城跡を目指します。 全長11.5キロメートルで、途中に寺や城跡、公園などの名所があります。 コースは、福与、三日町、長岡、南小河内、北小河内の5地区の住民が平成19年から5年間かけて整備作業を行ったということです。 以前もマップを作成しましたが、持ち運ぶには少し大きかったため、今回は手軽に持てるよう小さいサイズにしました。 マップは1,000部作成され、箕輪町郷土博物館や役場で受け取ることができます。 17日(土)には、コースの名所をマイクロバスで巡るイベントが行われ、各地区のボランティアによるガイドが行われます。
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高遠町で稲刈りはじまる
伊那市高遠町の水田では、稲刈りが始まっています。 6日は、高遠町山田河原にある水田で河南地区の農家でつくる農事組合法人かなみのメンバーが稲刈りを行っていました。 稲刈りは、例年より一週間早いということです。 ここは、農家が自分で消費する保有米の田んぼです。 5日から稲刈りを行っていて6日は、10ヘクタールの田んぼで4台のコンバインを稼働させて刈り取っていました。 農事組合法人かなみでは「ここは川下り米として美味しい米がとれる場所。今年も品質の良い物ができた」と話していました。 コンバインで脱穀した後、カントリーエレベーターに持ちこんで乾燥調整を行うことになっています。 稲刈りは今月の下旬まで行われることになっています。
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マツタケ店頭に並びはじめる
上伊那地域にも秋の便りが届きはじめています。 伊那市の産直市場グリーンファームには、マツタケが入荷し店頭に並んでいます。 グリーンファームには今月に入ってからマツタケが店頭に並びはじめました。 主に、箕輪町や辰野町の山で採れたものが持ち込まれています。 グリーンファームによりますと初物のマツタケの入荷は平年並みだということで、「雨が降る日が今後多くなれば豊作が期待できそうだ」と話していました。 訪れた人たちは足は止めるものの、1キロ3万円から5万円とまだ値段が高いため買い求める人の姿は見られませんでした。 この時期は、料亭からの予約が多いということです。 グリーンファームではマツタケの入荷のピークは今月下旬頃と予想しています。
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トルコギキョウ出荷最盛期
上伊那を代表とする花の一つトルコギキョウの出荷作業が最盛期を迎えています。 伊那市東春近の花卉農家丸山健太さんのハウスでは、8月下旬から出荷作業を行っています。 6日は、朝から不要な蕾や葉を取り、10本の束にしていました。 丸山さんは、茨城県出身の24歳で、高校卒業後水戸市にある鯉渕学園農業栄養専門学校に3年間在学し、研修で伊那市を訪れトルコギキョウやアルストロメリアの栽培方法などを学びました。 丸山さんは研修を通じ「美しい花を栽培したい」との思いから3年前、伊那市で就農することを決めました。 地域の人たちの協力を得ながらトルコギキョウを栽培して3年目になる今年は2万本を出荷する計画です。 リンドウ科のトルコギキョウは香りはほとんどありませんが、かれんで清楚な雰囲気があることから市場では安定した人気があるということです。 花は、気温が低い朝収穫するということですが、丸山さんは一人で作業をしているため、朝と夜の2回行っています。 5日の夜も、ヘッドライトをつけて収穫をしていました。 出荷作業は10月いっぱい行われることになっています。 JA上伊那によると今年のトルコギキョウの出荷は250万本を計画しています。 上伊那は諏訪に次ぐ産地だということです。
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南箕輪村南部保育園 運動会本番に向けて練習
南箕輪村の南部保育園の園児は、10日の運動会本番に向けて練習を行っています。 6日は、未満児から年長園児までの全園児と職員で、運動会の応援や、かけっこなどの練習を行いました。 南部保育園では10日(土)に運動会本番を控えていて、今週は天気の良い日は毎日練習を行うということです。
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第92回伊那美術展 大作並ぶ
伊那美術協会の会員作品展「第92回伊那美術展」が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、日本画・洋画・彫刻・工芸の4部門の作品152点が並んでいます。 伊那美術協会には、上伊那郡内在住の人を中心に170人が会員となっていて、展示会では毎年、未発表作品のみを展示しています。 各賞を決める審査の結果、最高賞にあたる伊那美術協会賞には、伊那市日影の小林洋子さんの染織作品「碧の韻(あおのいん)」が選ばれました。 色の使い方や透明感、作品全体から奥行きが感じられる点が評価されたということです。 協会では、人材育成にも力を入れようと上伊那の高校生からも作品を募っていて、今年は伊那北高校・高遠高校・伊那西高校から33点が寄せられました。 審査の結果、ジュニア大賞には、伊那西高校2年の赤羽日向さんの洋画「2016夏」が選ばれました。 題材の物置を1つの空間で捉えたことや色使いが評価されたということです。 伊那美術協会では「毎年力作が並び県内でもトップクラス展示会だと思う。多くの人に見てもらいたい」と話していました。 第92回伊那美術展は、11日(日)まで伊那文化会館で開かれています。 10日(土)午後2時からは、高校生と会員によるパネルディスカッションも行われる予定です。
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高遠・新宿の鉄砲隊が砲術演武
高遠城下まつりが3日伊那市高遠町の中心市街地で行われました。 今年は伊那市と新宿区との友好提携10周年を記念し高遠町と新宿の鉄砲隊による砲術演武が披露されました。 新宿区民で作る江戸幕府鉄炮組百人隊保存会は、50年以上前から砲術を後世に伝えようと活動していて、区の文化財に指定されています。 江戸幕府鉄炮組百人隊は、戦国時代 徳川家康の身辺警護のために作られた組織で幕末まで将軍家に仕えていたという事です。 演武では、太鼓やほら貝が鳴る中よろい姿の人が火縄銃を放ち、轟音を響かせていました。 百人隊と信州高遠藩鉄砲隊の合同演武は、伊那市と新宿区の友好提携10周年を記念して初めて行われました。 演武の最後には、両地区のメンバーが一斉に火縄銃を放ちました。 会場ではこの他に、福島県猪苗代町の太鼓や東京都三宅村の獅子舞など、高遠町とゆかりのある地域の芸能が披露されました。 会場は家族連れなど、多くの人で賑わい、祭りを楽しんでいました。
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諏訪神社御柱祭 山出し
7年に一度行われる、伊那市西春近諏訪形の諏訪神社御柱祭で、4本の柱を山から里へと出す山出しが4行われました。 4日は氏子およそ250人が参加し、4本の御柱の山出しが行われました。 午前中は二から四の柱の山出しが行われ、貝付沢入口から神社までのおよそ500メートルを引きました。 神社前の石段では全員が力を合わせ、柱を境内へと引き上げていました。 一の柱は幹の周りがおよそ2メートルのモミの木で、長さは13.5メートルです。 4日は最高気温32.2度まで上がり、照りつける日差しの中、氏子らは懸命に柱を引いていました。 直角に道を曲がる難所では梃子方が掛け声に合わせて方向転換をしていました。 一の柱はおよそ4時間かけて地区内約2キロを曳行し、里引き開始点に到着しました。 最後は長沢進一実行委員長の木遣りで締めくくりました。 4日は二から四の柱の建御柱も行われ、神社に3本の柱が建てられました。 一の御柱の里曳きと建御柱は10月1日に行われます。
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「おわまりさん花で癒されて」
伊那東小学校花委員会の児童が5日、伊那警察署を訪れ育てたマリーゴールドを贈りました。 5日は4年生から6年生の30人がマリーゴールドが植えられたプランター6個を伊那警察署に運んできました。 花委員会では住民のために働いているおまわりさんに花を見て癒されてもらおうと初めて贈ることにしました。 委員長の石井伶音さんは「マリーゴールドの黄色には希望、オレンジには健康という意味があります。これからも健康に気をつけて希望にあふれた伊那市の安全を守ってください。」とあいさつしました。 花を受け取った内川政澄署長は「たくさんの人に見てもらえるように玄関に飾ります。」と感謝していました。 花委員会では夏休みの間も交代で水やりを行い全部で800本の苗を育ててきたということで保育園や老人福祉施設などにも花を贈ることにしています。
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赤そばの里オープン前に整備作業
箕輪町上古田の赤そばの里のオープンを前に5日古田の里赤そばの会が整備作業を行いました。 作業を行ったのは古田の里赤そばの会環境整備部の4人です。 メンバーは赤そばの里に続く道の途中にかけられている橋に木製のバリケードを設置していました。 この橋には落下防止用の鉄製の手すりがありますが高さ30センチほどしかなく危ないためこのバリケードを設置しました。 幅は180センチ、高さは85センチで橋の両側に5基ずつ合わせて10基を置きました。 赤そばの花は現在咲き始めで会のメンバーによりますと来週末には見頃を迎えるということです。 17日には赤そばの里のオープニングセレモニーが行われるほか24日と25日には赤そば花まつりが計画されていてそばの提供や農産物の販売が行われます。 会では赤そばの里のオープンまでに周辺の草刈りや案内看板の設置作業を行い花を見に訪れた人を迎える準備を整えるということです。
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復活ポニーレース大会 パカパカ杯
NPO伊那ハーレンバレーパカパカ塾のポニーレース大会パカパカ杯が4日箕輪町一の宮にあるパカパカ塾の牧場で行われました。 パカパカ杯は馬との触れ合いを楽しみながらパカパカ塾の活動を知ってもらおうと開かれたものです。 4年間休止していて5年ぶりに開かれたもので、今回が11回目となります。 速さを競うものや、参加した子どもたちに喜んでもらえるような趣向を凝らしたレースが行われました。 レースではポニーが思うように走らず悪戦苦闘する子どももいました。 レースごとに賞が用意され、パカパカ塾の春日幸雄理事長からトロフィーと賞品が贈られていました。 パカパカ塾はポニーの飼育を通して子どもたちの健全育成を図ろうと2001年に設立されました。 これまでにおよそ100人の小中学生が塾生となりここを巣立っていったということです。
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伊那市・箕輪町・南箕輪村縦断バス 路線案示される
伊那地域定住自立圏構想により、伊那市・箕輪町・南箕輪村の行政区域を超えて運行されるバスの路線案が5日に、初めて示されました。 伊那市議会全員協議会が5日に開かれ、市が路線案を示しました。 路線案は、県道146号と国道153号を軸に、西春近の赤木を起点として伊那中央病院や南箕輪村役場を経由して、箕輪町のベルシャイン伊北店で折り返すものです。 片道およそ25キロメートルで、平日は1日10往復、土日、祝日は4往復となっています。 運賃は、運行区間に応じたゾーン制を検討していて、既存の路線バスとの整合性を図るということです。 運行委託料は年間3,600万円で、走行距離に応じて3市町村で割り振りします。 10月パブリックコメントを募集し、11月中に確定させたいとしています。 また、市街地循環バスの利便性を図るため、内回りルートを追加する計画です。 運行便数は1日17便で、既存の外回り便が20分おきに運行するのに対し、内回り便は40分おきを予定しています。 3市町村縦断バス、市街地循環バス内回り便ともに、来年4月1日の運行開始を予定しています。
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伊那市境の竹村さん宅 スズムシの音色
伊那市境の竹村幸博さん宅では、およそ千匹のスズムシを育てていて、涼し気な音色を響かせています。 宅急便の取り扱いを行っている竹村さん宅では、虫かごや衣装ケースなど6箱分のスズムシを飼っています。 10年以上前に近所の人から譲り受けたものが自然に増えていったということです。 餌となる野菜は、荷物を持ってきた農家が分けてくれるということで、毎年地域の人も楽しみにしてくれていると話します。 今年は、例年より体が一回り大きく、音もいいということです。 荷物を出しに来た女性は、「秋の気配を感じます」と話していました。 スズムシは、10月いっぱいは楽しめるということです。 虫かごを持参すれば、分けてもらえるということです。
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伊那市 水道料金等の改定について審議会に諮問
伊那市上下水道事業運営審議会が29日に市役所で開かれ、平成29年度からの水道料金等の改定について、白鳥孝市長が審議会に諮問しました。 会議には14人の委員が出席し、白鳥市長から審議会の城倉昭治会長に諮問書が手渡されました。 伊那市では、3年に1度水道料金や下水道使用料等の改定を行っています。 改定案によりますと、水道料金は基本料を値上げし、使用料によって計算される従量料金は値下げするとしています。 一般的な家庭で1か月20立方メートル使った場合、現在は3,280円ですが、改定後は3,210円です。 下水道使用料については、一般の基本料は1,800円と据え置き、業務用は1,950円から1,800円に値下げします。 従量料金は使用量毎に改定額が異なり、一般的な家庭で1か月20立方メートル使った場合現在は3,550円ですが、改定後は3,700円となります。 審議会では10月上旬までに市長に答申する予定で、その後12月議会に改正案が提出され、来年4月から施行されます。
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邦楽子どものつどい
子供たちが琴や三味線などの和楽器を演奏する発表会「邦楽子どものつどい」が8月28日伊那市のいなっせで開かれました。 この発表会は、上伊那で和楽器を習う子供たちの発表の場を作ろうと毎年開かれ今年で17回目となります。 今年は小学生から高校生までの17人が独奏や合奏を披露しました。 「荒城の月」を合奏した小学生3人は、「大きな音を響かせることができた。なにより気持ちを合わせて演奏することができました」と話していました。 伊那三曲協会では「未来を担う子供たちに、日本伝統の音楽を伝え身につけてもらいたい」と話していました。
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大規模地震災害想定の防災訓練
伊那市、箕輪町、南箕輪村で大規模な地震災害を想定した防災訓練が4日行われました。 伊那市では、手良小学校を主会場に行われました。 地域、小学校、保育園が合同で訓練を行い災害時の初動対応を確認しました。 訓練は、震度6弱の地震が発生した想定で行われ、午前9時に手良地区の住民が小学校の体育館に避難し、常会ごと避難状況を報告していました。 この後、上伊那医師会による、けが人の処置の優先順位を判断するトリアージの実演が行われました。 グラウンドでは、災害時に使用する車両や人命救助のための資材の展示が行われた他、体験コーナーが設けられました。 参加者は、訓練用の消火器を使って放水したり、火災時の煙を体験していました。 また、ライトの設営では、実際に組み立てていました。 主会場となった手良小学校には、およそ500人が集まり子どもたちや地区住民が防災に関する知識を深めていました。
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アウトドアアクティビティ体験 芝フェス初開催
南箕輪村の大芝高原一帯でアウトドアアクティビティを体験するイベント「芝フェス」が3日初めて行われました。 芝フェスでは、ヨガやマウンテンバイク、スラックラインなど7つの体験コーナーが設けられました。 芝フェスは、大芝高原や村の自然を活用したアクティビティを楽しんでもらい、利用促進につなげようと南箕輪村や村商工会などで作る実行委員会が初めて企画しました。 高原内にあるみんなの森では、森林セラピーロード認定10周年を記念して森林による癒しを体験するイベントが行われました。 村によると、セラピーロードは一日におよそ200人が利用していて、地域の人たちに浸透しているということです。 訪れた人たちは植物を観察したり、立ち止まって森の音に耳を澄ませていました。 また、大泉所ダムではカヌー体験が行われました。 初めてカヌーに乗る人も多く、参加者は一生懸命パドルを漕いでいました。 実行委員会によりますと、芝フェスには県内からおよそ150人が参加したということです。
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リニア開通を見据え伊那市の未来を考えるシンポジウム
リニア中央新幹線の開通を見据え、伊那市の未来を考える「伊那商工会議所将来ビジョンシンポジウム」が3日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 シンポジウムでは行政や市内企業の経営者5人によるパネルディスカッションが行われ、「リニア時代に向けて伊那市で攻めるべきもの、守るべきもの」をテーマに意見を交わしました。 攻めるべきものについて、白鳥孝伊那市長は「中間駅は人が利用しなければ1時間に1本が2時間、3時間に1本と減ってしまう。そうならないために、農業、工業、サービス業を組み合わせ産業構造を深く高くしていく事が今必要だ」と話していました。 伊那ケーブルテレビジョンの向山賢悟社長は「伊那市には誘客につながる魅力あるコンテンツがある。観光情報や生活情報、就職情報など、伊那市のことがすべてわかる情報発信サイトがあると武器になるのではないか」と話していました。 伊那商工会議所は、2027年のリニア中央新幹線開通を見据え、産業力の強化や地域資源を生かした魅力づくりに取り組む平成26年度~28年度の3年間の将来ビジョンを策定しました。 これまでに、朝マルシェなど市街地でのイベントや入笠山を中心とした観光コースの調査研究などに取り組んでいて、シンポジウムはそのまとめとして開かれました。 会場には地元企業や一般などおよそ150人が訪れました。
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井上井月の木刀 井月さんまつりで展示
3日から始まった第4回千両千両井月さんまつりに合わせて、伊那市のいなっせでは、井月の持ち物であった可能性が非常に高いとされる木刀が展示されています。 こちらが、井月のものとされる木刀です。8月25日に見つかりました。 長さは約60センチで、カシの木に漆を塗ったものとみられています。レンコンの形を模していて、2つの節があり、カタツムリが彫刻されています。 この木刀を発見した井上井月顕彰会理事で宮田村在住の細田伊佐夫さんです。 8月25日、宮田村の旧家、正木屋酒店の蔵座敷でこの木刀をみつけました。 細田さんによりますと、落款を作れる技術をもっていた井月自身がこの木刀を彫ったのではないかという事です。 武器を持たない主義の井月は仏教的な意味を持つ蓮の根、レンコンを模り、家を背負ってゆっくりと歩くカタツムリを自分に例えたのではないかという事です この木刀は、井月さんまつりの関連イベントとしていなっせ2階展示ギャラリーで開かれている展示会「井月さんの部屋」で4日まで展示されています。 会場には、伊那市の書家池上信子さんが書いた井月の書や、細田さんが井月の句を染物で表現した作品が展示されています。 井月さんまつりは4日までで、4日は午前10時30分から第25回信州伊那井月俳句大会が開かれるほか、午後1時から、駒ヶ根市出身の俳人、伊藤伊那男さんの講演会が開かれます。
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向山竹脩さん 「井月の句心を書で描く」
3日からの井月さんまつりに合わせて、伊那市山寺の書家、向山竹脩さんは、「井月の句心を書で描く」と題した展示会を、きたっせで開いています。 会場には、向山さんの作品24点が展示されています。 書道歴40年以上の向山さんは、井月が残した句の中から心に響いたものを選んで書いています。 句をよく読み井月に思いをはせ、その意味を表すように、絵を描くように書いているという事です。 山寺区文化祭の展示会も同じ会場で開かれていて、区民から寄せられた手芸作品や写真なども展示されています。 山寺区文化祭の展示会は4日までです。 向山さんの作品は5日(月)からロビーに移し、向山さんが開く書道教室の生徒の作品とともに11日(日)まで展示されます。
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松尾修さん著書「高遠旅石工たちの幕末」出版
伊那市の元建設部長で、現在岐阜県の大垣市役所に勤めている松尾修さんは、高遠石工の歴史を探るミステリータッチの小説を出版しました。 4日、著者の松尾さんが伊那市高遠町の高遠さくらホテルで記者会見を開き、本の概要を説明しました。 タイトルは「高遠旅石工たちの幕末」です。 八ヶ岳山麓に実在する、頭は人間で体が蛇の形をした石仏を、建設会社に勤務する若手技術者が見つけ、製作の謎を解きながら高遠石工の存在とその功績を知っていくというミステリータッチの小説です。 松尾さんは、全国各地で活躍した旅石工にスポットをあてたという事です。 高遠石工の研究者や伊那市の関係者でつくる出版委員会では「高遠石工をひとつの観光資源として全国に発信していきたい」と話していました。 高遠旅石工たちの幕末は初版千部で1冊1,700円です。 伊那市内のニシザワ書店の他、高遠さくらホテルなど伊那市観光㈱の施設で購入できます。
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農業担い手、新規就農 合同セミナー
農業の担い手となる集落営農組織や新規就農者を対象にした合同セミナーが8月26日伊那市のJA上伊那本所で開かれました セミナーは、地域の活性化や儲かる農業を目指し、上伊那地域の農業の今後のあり方や進め方について考える機会にしようと開かれ、130人ほどが参加しました。 セミナーでは、伊那市の野菜農家松本竜司さんが「伊那市で就農した脱サラ農家の8年半」と題して話をしました。 松本さんは、石川県出身で信州大学農学部卒業後、北海道で農業改良普及員として働いていました。 38歳の時に野菜を育て、多くの人に自分の作ったものを食べてもらいたいとの思いが強くなり妻の実家のある伊那に移住し就農しました。 松本さんは「上伊那は気候が穏やかで、多種多彩な野菜が生産できる。 関東や関西など消費地にも近く、農業する条件がそろっていたので移住する事を決めた」と話していました。 また、8年間を振り返り「農業は一人でするには限界がある。 周りの信用や協力を得られるよう、地域との繋がりが大切だと実感した」と話していました。 JA上伊那によりますと、管内での新規就農者数は、年間およそ20人ほどだという事です。
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東京の大学生が鹿肉餃子づくり体験
インターンシップで伊那市の新山を訪れている東京の跡見学園女子大学の学生5人は、南箕輪村の上伊那農業高校を2日訪れ、鹿肉を使った餃子づくりを体験しました。 2日は、大学生5人と上伊那農業高校の畜産班の生徒8人が一緒に餃子をつくりました。 大学生は、鹿のロース肉を小さく切り分け機械を使いひき肉にしていました。 インターンシップで伊那市の新山を訪れているのは、観光について総合的に学ぶ跡見学園女子大学の観光コミュニティ学部の2年生です。 今回は、新山で行われている移住促進や情報発信の取り組みを体験すると共に、学生の視点から気づいた改善点など発表する事になっています。 今日もその一環で、新山で捕獲されたニホンジカの肉を使い、商品開発をしている上伊那農業高校で餃子づくりをしました。 2日作った餃子は、3日に新山の集落センターで開かれるインターンシップの報告会で地域の人たちに振る舞われる事になっています。
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高遠高校の兜陵祭 4日に一般公開
高遠高校の文化祭、第56回兜陵祭の前夜祭が2日行われました。 兜陵祭はあすが校内祭で4日に一般公開されます。 今年のテーマは「一祭合祭みんなで創る文化祭」となっていて今日は前夜祭が行われました。 前夜祭では校内のカップルが紹介されるコーナーなどがあり生徒たちは盛り上がりを見せていました。 兜陵祭では初企画として中庭にステージをつくり、福祉、合唱、書道の各コースの発表やタレントのなるみさんが出演するラジオの公開録音も予定されています。 一般公開は4日日曜日の午前9時半から午後2時半までで地域の人たちに足を運んでもらおうと苗木の販売や子どもたちへの風船のプレゼントも企画しています。