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グループホーム「もみじの家」で開所式
社会福祉法人、長野県聴覚障害者協会が、ろうあ者のためのグループホームの運営を全国で初めて始めました。 21日は、南箕輪村神子柴のグループホーム「もみじの家」で開所式が行われました。 聴覚障害者協会がグループホームを運営するのは全国で初めてとなります。 協会によりますと、2006年に実施した、県内ろうあ高齢者実態調査で、やむを得ず「知的・精神障害者施設」で暮らすろうあ者が多いことがわかったということです。 上伊那の障害者自立支援協議会など関係団体の協力をえて、この日の開所を迎えました。 式で長野県聴覚障害者協会の井出萬成理事長は「もみじの家はもっとも、みんなが安心して楽しく、自由に暮らせる家となるよう、協力していって欲しい」とあいさつしていました。 「もみじの家」は聴覚障害者が安全安心に暮らせるように、緊急時や来客などを、光を使って知らせる「フラッシュランプ」や、緊急通報用の「ボタンや電話」が全室に設置されています。 定員は6人で現在男女3人が暮らしていて、ヘルパー4人が管理者やサービス管理責任者、世話人などを担当しています。 入所者は「手話で交流ができるため、生活が楽しい」と話していました。
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獣害対策など3つの柱 研究・調査
農業を基本に新たな産業づくりを目指す伊那谷アグリイノベーション推進機構は今年度、獣害対策や伝統野菜の継承、規格外の野菜や果物の有効活用の3つを柱に研究や調査を行います。 20日は、信州大学農学部で総会が開かれ今年度の事業計画が示されました。 今年度の重点課題として伝統作物の探索、健康・長寿や新しい産業に結びつく未利用資源の調査研究を進めます。 活動の3つの柱として昨年度に引き続き、ニホンジカの被害を軽減するため個体数の管理やシカ肉の加工、流通、食品開発を目指し産業化への道筋を検討します。 新たに地域の伝統野菜を掘り起こし、健康効果や地域の特性、由来など歴史的背景を調査し、商品開発につなげる研究会を立ち上げます。 また、台風などで傷がついた果物や規格外の野菜などを有効活用して今、注目されている植物成分ポリフェノールを抽出して医療の分野の新製品を開発します。 今年度は、夏と冬にシンポジウムを開催する他、鹿肉の加工調理法の体験講座なども予定しています。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は信大農学部で行っている研究を活用し産学官が連携し産業の開発や発展を目指し去年10月に設立されました。
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手良小学校5年生 園児と泥遊びで交流
伊那市の手良小学校の5年生と手良保育園の年長園児が20日、小学校南側の田んぼで泥遊びをしました。 この日は、手良小学校の南側にある広さ13アールの田んぼで、手良小学校の5年生と手良保育園の年長園児合わせて50人が、泥遊びをしました。 手良小学校では、毎年5年生が米を育てていて、今年はその田んぼで園児と交流しようと泥遊びを計画しました。 この田んぼでは、5月29日に田植えを行い、10月に収穫する予定です。
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箕輪町まちづくり基本条例案 最終報告
箕輪町のまちづくり基本条例策定にむけ調査、研究をしてきた策定委員会は19日、平澤豊満町長に最終報告をしました。 19日は、箕輪町まちづくり基本条例策定委員会の唐澤荘介委員長らが役場を訪れ素案を平澤町長に手渡しました。 区や各種団体の代表など10人で組織する委員会は、これまで11回に渡り条例案について検討してきました。 まちづくりの基本理念や権利と責務、町政運営の基本原則などを定めています。 箕輪町らしさをだすため「安心安全な生活環境の確保」や「災害発生時の対応」などが盛り込まれました。 平澤町長は「町として特徴ある素案ができた。条例の制定により素晴らしい町になるよう進めていきたい」と話していました。 箕輪町では、まちづくり基本条例案を6月に開かれる町議会に提出し可決されれば、7月1日から施行されます。
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南ア国立公園指定50周年記念特集⑨
【平山】「『春の小仙丈ケ岳に行こう!』ということでこもれび山荘管理人の竹元直亮さんと、スタッフの狩野俊一さんに案内してもらいます。宜しくお願いします。竹元さん。春の小仙丈ケ岳の魅力はどんなところですか?」 【竹元さん】「仙丈ケ岳は駒ヶ岳と比べると雪が多く残る山なので冬山ほど気象条件は悪くなく雪山が楽しめると思います。」 竹元さんは、学生時代に山岳会に所属していて豊富な経験を持ちます。 春の山は危険も伴うということで、初心者は上級者と一緒にいく必要があります。 今回は、私達初心者にペースを合わせてゆっくりしたペースで登山してくれました。 会話を楽しみながら歩くのが「ゆる山」の鉄則だそうです。 4合目から5合目の間に、第一の関門があります。 【竹元さん】「両側が落ちているこういうところを立地というんでけど、狭いので1回と止まって装備を確認してみてください」 恐る恐る立地を越えていきます。ちらりと横を見ると断崖絶壁。もしも踏み外せば命はありません。 【竹元さん】「落ち着いて。蹴りこみながら、一歩一歩作りながら歩いていく感じで」 4合目を抜けた辺りで視界が開け、東駒ヶ岳や栗沢山などが一望できました。 【平山】「なんだか嬉しいです。今日始めてこんな風に山の姿を見ることができて」 5合目を抜けてしばらく歩くと樹林帯が終わります。 森林限界まで来ると、一面銀世界となり、これまでと景色が一変しました。 小仙丈直下の急登と呼ばれる最後の難関です。 初心者にはまっすぐに切り立つ崖に見えます。 【平山】「これ本当に登るんですよね?壁みたい。大丈夫かな」 登り始め、後ろを振り返るとその急勾配に足がすくみます。 【狩野さん・竹元さん】「着きました」 【平山】「オー。小仙丈ケ岳。着きました。着きました。2,864メートルです!」 3人でハイタッチをして登頂を喜びました。 【平山】「すごい眺めだな~本当に。」 【竹元さん】「北岳、仙丈ケ岳のカール、中央アルプスも見えます。八ヶ岳も見えてます。」 【平山】「本当、初体験なんで、こんな景色見たことないですね。ちょっと感動しちゃうな~」 3人で記念に万歳しました。 【竹元さん】「南アルプス国立公園指定50周年おめでとうございます。バンザーイ」 【竹元さん・狩野さん・平山】「バンザーイ」 初体験の春山登山。自らの足であるき到着した小仙丈の山頂からは、山々が織り成す奇跡の眺望が広がっていました。
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CATV杯信濃路クラブ初優勝
伊那ナイターソフトボール連盟のケーブルテレビ杯春季トーナメント大会の決勝戦が19日、伊那市営球場で開かれ、信濃路クラブが初優勝しました。 13チームが出場した今年の春季トーナメント大会。 決勝は、初優勝を目指す信濃路クラブと昨年度準優勝のGTエボリューションの顔合わせとなりました。 先行の信濃路クラブは初回、ツーアウト一塁二塁から5番の佐々木さんがスリーランホームランを放ち先制します。 3点を追いかけるGTエボリューション。 チャンスを作りますがあと1本がでません。 試合は、5対1で信濃路クラブが勝ち、初優勝しました。
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酒井一さんがオリジナルの花台製作
伊那市西春近諏訪形の酒井一さんは、趣味を活かして木で花を置く花台を作りました。 自宅の周りには数多くの花台を設置し、色鮮やかな花の鉢植えを飾っています。 酒井さんは、「通りすがりの地域のお年寄りが喜んでくれて嬉しい」と話していました。
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外来種ブラックバス釣り大会
天竜川での増加が懸念されている北米原産の淡水魚、ブラックバスの生態調査を兼ねたバス釣り大会が18日、辰野町から箕輪町の天竜川で開かれました。 大会には、上伊那を中心に県内外からおよそ40人が参加しました。 ブラックバスは、特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれていて、天竜川でも増加しています。 天竜川漁業協同組合によると、アカウオなどの在来種に影響が出ているということです。 大会に参加した釣り客は「バスは、引きが良いので楽しさはあるが、リリースしないなどマナーを守って欲しい」と話していました。 増加の原因は釣りを楽しむための密放流によるものと考えられています。 この日は、バスが産卵期を迎えていて、動きが少ないことや、水温が低いという悪条件ではありましたが、辰野町を中心に全体で80匹、およそ32.5キロのブラックバスが釣り上げられました。 大会の結果、最も多く釣った人で4キロ、最も大きかったバスは42センチでした。 釣り上げられたバスは岡谷市の水産試験場に持ち込まれ、解剖して食性などを調べるということです。
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早咲きのぼたん咲き始め
伊那市高遠町山室の遠照寺で早咲きのぼたんが咲き始めています。 ぼたんは1982年昭和57年に松井教一住職の母親が3株植えたのが始まりで現在境内には170種類2000株が植えられています。 今は早咲きのぼたんが咲き始め訪れた人たちが写真を撮ったりしながら楽しんでいました。 遠照寺では現在ぼたん祭りを開催していて本格的に花が咲く22日以降から入場料400円がかかります。 花の見頃は今週末ころからで6月はじめまで楽しめるということです。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑧
南アルプスの登山口、北沢峠まで続く林道バスの安全を日々、守っている人たちがいます。 午前6時。伊那市長谷黒河内にある、伊那市営南アルプス林道バス営業所。パトロール員の西村福雄さんの1日が始まります。 大きな落石を道路脇によせる西村さん。「こんなのまだ楽だよ」と話します。 林道沿いは地盤が緩いため、雪解けの時期や大雨の後は、落石が多くみられます。毎朝、バスが通る前に、林道を整備するのが西村さんの仕事です。 数メートル進んでは車を停め、落ちている石などを片付けます。バスで行けば40分ほどの歌宿まで、西村さんは1時間半ほどかけて行きます。 南アルプス林道バスは、4月下旬から11月までの登山シーズン中に運行が行われています。シーズン中の利用者は平均して4万6千人。この間、職員10人がバスの運行に携わっています。林道は、自然保護のためのマイカー規制がされています。 南アルプス林道バスは昭和55年、1980年に林道の開通と共に開業しました。これまでにバスの事故は1度も起きていません。 開業当時から運転手をつとめている人もいます。西村茂さん65歳。30歳の時から運転手をしています。毎朝、運行前にバスの安全点検をします。 安全点検と点呼を終えると、登山者を乗せて、標高1680mの歌宿を目指します。 途中バスを停め、石灰岩の岩壁に咲くシナノコザクラを乗客に紹介します。「バスに乗るだけでなく、いろんな事が知れたと言われるのがうれしい」と西村さんは話していました。 パトロールを終えた西村福雄さん「お客さんにきれいな林道だねと言ってもらえる感動がひとつの楽しみ」と話します。 南アルプス林道バスを守る人たち。 林道を愛する思いが、無事故の歴史を築きあげています。
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サルの囲い罠 高遠町と長谷に設置へ
伊那市は鳥獣被害防止対策として今年度、サルの囲い罠を新たに2基設置するほか、センサーカメラによる野生動物の調査を実施します。 19日、伊那市役所で上伊那鳥獣被害対策協議会総会が開かれ、各市町村が進める事業計画などが報告されました。 事業費は上伊那全体で1,800万円、そのうち1,500万円は交付金でまかなわれます。 伊那市の事業費は600万円で、事業内容はサルの囲い罠設置に300万円、くくり罠購入に200万円、センサーカメラ設置に100万円となっています。 サルの囲い罠は伊那市横山に今年2月に設置され3月までに5頭が捕獲されたということです。 同じタイプのものを高遠町と長谷に1基ずつ設置する計画です。 10メートル四方の金網の中にエサを置き呼び寄せるもので、斜めに設置されたトタンを滑り降り中には入れますが外には出ることができない構造になっています。 地上部分に30センチほど金網をはわすことで穴を掘って逃げることを防ぎます。 伊那市ではほかに動物が通ると自動的に写すことができるセンサーカメラを25台設置し野生動物の調査も行う計画です。 箕輪町は事業費200万円で一斉捕獲を行い、南箕輪村については事業はありません。 上伊那全体の平成24年度の被害額はおよそ1億円で白鳥孝会長は「鳥獣被害により農林業が立ち行かなくなることがないよう、対策を講じていきたい。」と話していました。
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三浦輝峰さん 肖像画・風景画展
伊那市出身で日本を代表する肖像画家、三浦輝峰さんの肖像画・風景画展が伊那市坂下のはら美術で開かれています。 会場には、肖像画と風景画、あわせて60点が飾られています。 三浦さんは、肖像画を書く際には、必ず本人と会って表面だけでなく人がらや積み重ねた歴史など内面も表現するよう心がけているということです。 作品はすべて油絵です。 ひび割れを防ぐためにうすく塗り重ねていて、肖像画の技法が風景画にも生かされています。 三浦さんは、「伊那谷の澄んだ空気や光を感じてほしい」と話しています。 三浦輝峰さんの肖像画・風景画展は、20日まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
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森林浴を楽しみ 坂下区民ハイキング
伊那市坂下区は、森林浴を楽しみながら区民の交流を深めようと、坂下区民ハイキングを18日、ますみヶ丘平地林で行いました。 この日は小学生からお年寄りまで25人ほどが参加し、ますみヶ丘平地林を1時間程かけて散策しました。 坂下区民ハイキングは区民の交流を深めようと毎年行われている恒例行事です。 ハイキングには、元信州大学農学部教授の島崎洋路さんがガイドとして同行し、平地林について説明していました。 島崎さんは、コシアブラやよもぎなど、この時期、森で採れる恵みを紹介していました。 ある参加者は、「地域の交流は必要。自分で歩けるうちは、これからも参加していきたい」と話していました。
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アドヴァンスが安全ベスト寄贈
コンクリートブロックなどの販売をしている南箕輪村の株式会社アドヴァンス長野事業部伊那出張所は、ボランティアでアクセス通りの美化活動をしている伊那市の住民グループに安全ベストを18日寄贈しました。 18日は、アドヴァンスの沖村隆営業部長が伊那市のアクセス通りを美しくしよう会の小松宏会長に安全ベスト50着を寄贈しました。 アドヴァンスが、支援物品の寄贈するのは今回で2回目です。 県と協定を結び道路愛護活動を行っている団体を支援するために花の苗や安全ベストなどの必要な物品を提供するサポーターにアドヴァンスは登録されています。 会のメンバーは、寄贈された安全ベストを着て作業を行っていました。 アドヴァンスの沖村さんは、「今まで以上に安全にボランティア活動を行っていただきたい」と話していました。
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新園舎でゲームしながら探検
今年3月に竣工した伊那市の竜東保育園の園舎を保護者に知ってもらおうと18日、親子レクレーションが行われスタンプラリーなどをして楽しみました。 竜東保育園は施設の老朽化や伊那市の保育園整備計画に基づき建て替えられました。 親子レクレーションは、保護者に園舎を知ってもらい親同士の親睦を図ろうと開かれたもので、竜東保育園に通う子供と保護者、合わせて300人が参加しました。 18日は、保護者が新しい園舎の案内を子どもたちにしてもらいながら一緒にスタンプラリーをしました。 保育園に関する問題などが書かれたカードを子どもが首にかけ、親の手を引っ張って園内を駆け回りました。 各部屋に描かれている絵を当てたり、自分のクラスで手を洗ったりするとシールがもらえます。 参加した親子たちは一緒になって問題をといていました。 また18日は、普段は使うことが出来ない避難用のすべり台も開放されました。
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パパ‘S絵本プロジェクト伊那 10周年絵本ライブ
伊那市内の父親でつくる読み聞かせグループ、パパ‘S絵本プロジェクト伊那の結成10周年記念絵本ライブが10日伊那市のいなっせで開かれました。 10日は、親子連れおよそ150人が訪れ、歌や読み聞かせを楽しみました。 市内の父親5人でつくるパパ‘s絵本プロジェクト伊那は、父親にも読み聞かせを身近に感じてもらおうと2004年に結成しました。 1年間に10回ほど活動していて、これまでに106回読み聞かせを行ってきました。 北原文徳代表は、「はじめの頃は聞きにくるのも母親が中心で、父親の姿はほとんどなかった。最近は父親の姿もありとてもうれしい」と話していました。
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伊那市 酒井茂副市長辞令交付
17日は酒井茂副市長の辞令交付式が伊那市役所で行われました。 副市長の人事案は16日に開かれた伊那市議会臨時会に提出され全会一致で同意されました。 酒井さんは「これまでの経験を活かし、行政運営を行っていきたい」と話していました。 酒井副市長の任期は、平成30年5月16日までの4年間です。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑦
手紙「先月の甲斐駒ヶ岳での当方会員の遭難事故に際しましては、ひとかたならぬお世話になりましてありがとうございます。 せっかくの連休にもかかわらず私共のために危険な救助活動に力を尽くしてくださいました。 突然のでき事に驚きと悲しみと不安でいっぱいだった私たちにとってどんなに心強く救われた思いがしたことか・・・ ご家族の手でご葬儀を終えられまして、私共もお別れをいたしました。 本人は、まだまだ大好きな山登りを続けていきたかったのだろうと思うと胸がいたむばかりです。 今後は、各自1人1人が万全の準備を怠ることなく安全登山を楽しむよう留意するつもりでおります。 南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会隊長 西村和美様」 登山者の遭難救助活動をしている南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は、昭和37年1962年12月に旧長谷村の浦公民館で発足しました。 協会は、南アルプスの北部、鋸岳から塩見岳までが主な管轄エリア。 隊員は、80人で、市役所職員がその大半を占めています。 山岳遭難が発生した場合は、消防団と同様24時間365日出動を求められます。 おととし、創立50周年を迎えた協会は、南アルプスの歴史とともに歩んできました。 4代目隊長の西村さんは「一番の自慢は、二次遭難を出していないこと」と話します。 長谷溝口の西村和美さん69歳。 仕事は第一線を退き趣味の木工を楽しんでいます。 平成5年から隊長となり、今も現役で隊を指揮しています。 南ア北部を知り尽くし、守ってきました。自然と動物、酒と自由をこよなく愛する山男で、その気さくな人柄は、隊員から厚い信頼を受けています。 隊長就任以来の出動回数は70回以上。 救助活動には常に危険がつきまといます。 隊の発足当時から現在まで活動を見守ってきた長谷総合支所長の中山晶計さん。 隊員を山に送り出す家族にも寄り添いました。 中高年を中心とした登山ブーム、軽装備の登山者の増加、技術やモラルの低下で遭難事故も増加傾向にあります。 登山者には遭難者にはなるなと呼びかけ、二次遭難は出さない。 南アルプス北部遭難対策協会のプライドです。
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伊那市教育長 北原秀樹さん
伊那市の新しい教育長は高遠町長藤の北原秀樹さんに決まりました。 17日は、伊那市教育委員会の定例会が市役所で開かれ新しい教育長には北原さんが決まりました。 北原さんは「食育に力をいれ、教育の資質向上に努めたい」と抱負をのべました。 北原教育長は、昭和25年生まれの63歳。信州大学教育学部を卒業後、県内の小中学校で教鞭をとり、箕輪中学校の校長を務めました。 教育長の任期は、平成30年5月16日までの4年間です。 また17日は、教育委員長の選挙も行われ松田泰俊さんが再任されました。
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中条盆栽・山野草クラブ展示会
中条盆栽・山野草クラブの展示会が17日と18日の2日間、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれています。 会場には会員が育てた盆栽と山野草およそ250点が並んでいます。 アツモリソウの栽培に力を入れていて、南アルプス原産のものや、ロシア原産のものなど23鉢が並びます。 クラブでは、「盆栽と山野草を一緒に展示しているところはほかにないので、両方の良さを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けていました。 中条盆栽・山野草クラブの展示会は18日まで、伊那市西箕輪の中条公民館で開かれています。
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天竜川水系環境ピクニック 上下伊那でごみ拾い
上下伊那の天竜川の河川敷で一斉にごみ拾いを行う天竜川水系環境ピクニックが17日行われました。 92の企業や団体から4,500人が参加し、辰野町から下伊那郡の天龍村までを6つの地区に分けて河川敷のごみを拾いました。 このうち箕輪地区では11社から440人が参加しました。 天竜川水系環境ピクニックは、公益財団法人 長野県テクノ財団の伊那テクノバレー地域センターが、天竜川の現状を認識し、モラル向上につなげようと 毎年行っているものです。 17日に集められたごみは、空き缶が755個、空き瓶が209個、不燃ごみは463袋、可燃ごみは133袋などでした。
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中央アルプス地区山岳遭難対策協会が新型ヘリで訓練
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会の救助訓練が17日、駒ヶ根市で行われました。 隊長で70歳になる伊那市西春近の唐木真澄さんも本格的な登山シーズンとなり隊員の士気を高めていました。 訓練は県警が導入した新機種やまびこ2号による救助方法を習得しようと、中ア遭対協が行ったものでおよそ15人が参加しました。 ヘリからワイヤーを使って下降したり、遭難した人を救助し上昇する訓練を行いました。 やまびこ2号は、これまでの1号と比べパワーが倍になるなど性能がアップしました。 その分、吹き降ろす風が強くなり救助者の足場の確保がこれまでより重要になってくるということです。 隊長の唐木真澄さん。70歳。隊員となって37年目。 2007年から隊長を務めています。 4月に県山岳協会の会長となり中ア遭対協は今月末で引退します。 今回が最後ということもあり唐木さんは訓練に参加し、隊員の士気を高めました。 唐木さんは「引退はするがこれまで培ったものを若い人たちに伝えていきたい。」と話していました。 長野県警によりますと今年の山岳遭難の件数は6日現在42件で死者は9人。 このうち北アルプスが最も多く23件で死者が5人。 中央アルプスが2件、南アルプスが1件でそれぞれ死者はいません。
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高遠・長谷総合支所長 交代へ
伊那市は、任期満了に伴う高遠町地区と長谷地区の総合支所長の人事異動を今日内示しました。 高遠町地区の新しい総合支所長には、高遠町総合支所産業振興課主査の広瀬源司さん。 長谷地区の新しい総合支所長には、伊那市観光協会の観光プロモーター池上直彦さんが就任します。 合併後の平成20年5月23日以来、高遠町総合支所長をつとめてきた伊藤俊規さんと長谷総合支所長の中山晶計さんは、任期満了となる22日で退任します。 新しい総合支所長の任期は、23日から平成28年3月31日までとなっています。
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伊那市副市長に酒井氏 再任
伊那市の白鳥孝市長は、副市長に酒井茂さんを再任する人事案を16日市議会に提出し、全会一致で同意を得ました。 任期満了に伴うもので、任期は、17日から平成30年の5月16日までとなります。 酒井さんは、東春近在住の61歳。 京都大学農学部を卒業し、昭和50年に市の職員となりました。 旧伊那市の助役を経て、平成18年5月に新伊那市の助役に就任。 平成19年4月から副市長を務めています。
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南アルプス エコパーク登録へ
文部科学省は、ユネスコの国際諮問機関が南アルプスのエコパーク登録を勧告したと15日発表しました。 文部科学省内にあるユネスコの国内委員会が去年9月に南アルプスのエコパーク登録を申請していました。 エコパークは、生態系の保全と持続可能な自然と人間社会の共生を目的としてユネスコが登録しています。 現在、117か国、621の地域が登録されていて、日本では、志賀高原や屋久島など5か所です。 南アルプスは、長野、山梨、静岡3つの県の10市町村にまたがり、面積は、30万ヘクタールです。 エコパーク正式登録は、6月にスウェーデンで開かれるユネスコの理事会で審議され、正式決定される見通しです。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑥
旧長谷村公民館は、南アルプスの紹介や登山事故防止を目的に、国立公園に指定された昭和39年に八ミリ映画「南アへの道」を制作しました。 3,000メートル級の山がつらなる南アルプス国立公園は、甲斐駒・鳳凰山系、白峰山系、赤石山系の3つの大きな山系により構成された日本を代表する山岳公園です。 公園の範囲は山梨県、長野県、静岡県の3県にまたがり、東西はおよそ15km 南北は50kmに及び総面積は35,000haあります。 南北に長いこの山脈は、富士山に次いで日本高い北岳をはじめ、仙丈ケ岳、塩見岳など3,000メートル級の山が10、2,500メートル以上は36あります。 南アルプスの森林限界より上の高山帯にはお花畑が分布していて、キタダケソウ、タカネビランジなどといった固有種など貴重な植物が群生しています。 また、ニホンカモシカなど30種類以上の哺乳類が確認され、なかでもライチョウの生息地としては世界で最も南に位置する場所で、重要な地域となっています。 南アルプスの多くの山はもともと海の底にあった地層でできていて、中央構造線を中心とした長野県内では、日本列島の土台を作ったプレートが作り出した貴重な地質を観察する事ができ、平成20年に日本ジオパークに認定されました。 国内に30か所ある国立公園。 南アルプスは昭和39年6月1日全国で23番目に指定されました。 伊那市長谷総合支所の中山晶計総合支所長。 旧長谷村役場職員だった中山さんに当時の事を伺いました。 中山さんは「指定以前の昭和36年頃から登山道の整備や山小屋修復など、国立公園指定に伴い増加が予想される登山者の受け入れの準備が役場を中心に行われていた」と話ます。 国立公園指定により、全国的に名前が知られるようになった南アルプス。年間に訪れる人は、年々増加傾向にあり、ここ10年は約60万人となっています。 昭和55年 南アルプス林道が開設し北沢峠まで行けるようになると登山が楽しめる山へとなりました。 登山客が集中する夏山シーズンは、高山植物の踏みあらしや、排泄物による環境悪化が問題となっています。 また、気候変動による高山植物の衰退、ニホンジカによる食害など課題は少なくありません。 伊那市などは、増加する登山者に対して環境負荷軽減に向け登山客に持ち帰る事ができる携帯トイレの普及を目指しています。 公園を管理する南アルプス自然保護官の中村仁さんは「自然の変化を細やかにとらえながら、みんながこの環境を次の世代にいかに残していくか行動し、活動していくことで、次の50年に南アルプスの自然が残せる」と話します。 国立公園指定から50年の節目を迎えた南アルプス 先人たちが残してくれたこの自然を、次の50年に向け守り伝えていく事が私たちの役割かもしれません。
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5月12日は看護の日
5月12日は看護の日です。 16日までの看護週間にあわせ、伊那市の伊那中央病院は、看護の日をPRするイベントを12日に行いました。 看護の日は、ナイチンゲールの誕生日の5月12日で、今年は今日から16日が看護週間となっています。 院内では、看護師が病院を訪れた人に看護の日をPRする絆創膏を手渡しました。 この日はこのほか、血圧や体脂肪、骨密度の測定などが行われました。
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第9回西町区美術作品展とお宝展
伊那市西町の区民による「第9回美術作品展とお宝展」が16日から、西町公民館で開かれています。 会場には、区民が手掛けた絵画や写真などの美術作品と、区民所蔵の書画や骨董品などおよそ120点が並んでいます。 西町区では年に1回、区民の作品の発表の場として展示を行っています。 今年から初めて区民から集めた書画や骨董品などの展示も行われています。 中村不折、池上秀畝の掛け軸や、陶器などの骨董品を見ることができます。 西町区民による「第9回美術作品展とお宝展」は、18日(日)まで、伊那市の西町公民館で開かれています。
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南箕輪中学校2年 堀江大晴くん彫刻コンクールで銅賞
美ヶ原高原美術館が主催する「第13回こどもたちの彫刻コンクール」で、南箕輪中学校2年の堀江大晴君が中学生の部で銅賞に選ばれました。 中学生の部で銅賞に選ばれたのは、南箕輪中学校2年堀江大晴くんの作品「鯉」です。 こどもたちの彫刻コンクールは、全国の小中学生を対象に、子ども達の創造性や感性を育むことを目的に開かれていて、今年で13回目です。 今年は全国から356点の応募があり、そのうち49点が入賞作品に選ばれました。 堀江くんは自宅で飼っている鯉を見本に段ボールを張り合わせて作品を作りました。 堀江くんの他にも、美術部の4人が入賞していて、南箕輪中学校は「学校賞」を受賞しています。
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南アルプス国立公園指定50周年記念特集⑤
「1億年のロマン 戸台の化石」 伊那市長谷戸台。 ここにあるのが化石です。 今からおよそ1億2,000万年前の白亜紀の化石を数多く産出しています。 海抜1,000メートル以上の戸台で、海の生物の化石が発見される…長い年月と地球の偉大さを感じます。 北村健治さん71歳。 「戸台の化石」保存会の会長で、戸台のアンモナイトの発見者です。 北村さんは「叩けば簡単に割れる。光っているものは全て化石、小さすぎて全てを判別することは困難」と話します。 続けて「地層の沈下速度は一定、きれいな面を作って沈下していく、これを層理という。一緒にアンモナイトやサンカクガイなども沈下している、戸台の化石は空洞がなく潰れている、そのため層理面を探せば化石は出てくる。」と話していました。 これまでに戸台で発掘された化石は5,720標本を数えます。 これら全ては、戸台の化石保存会により、伊那市の長谷公民館、戸台の化石資料室に展示・保管されています。 北村さんによると「化石というとアンモナイトに注目が集まるが、戸台の化石を有名にしたのは実はサンカクガイ、サンカクガイの化石は日本の中でも2~3番目の古さで発見されている」ということです。 保存会では毎年学習会も開き、太古のロマンを子どもたちに伝えています。