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境区コミュニティー花壇の会 伊那市
伊那市の境区公民館東側にある広さ200平方メートルのコミュニティー花壇。20種の草花が色鮮やかに咲きそろう。淡い紫や赤桃色のペチュニアを使った「パステル色調のやさしいいやしの花壇」、キンレンカ(黄色)とアプリコット(朱赤色)の「元気を出す色の花壇」、「ブルーを基調とした花壇」など区画ごとに特徴を持たせている。「触って楽しいハーブの花壇」(未完成)には、葉を触るとカレーの香りがするものも。
区内に住む元信州大学農学部教授・藤田政良さんのアドバイスを受け、この地域で作りやすい種類を選んだ。家庭ガーデニングの普及につなげようと色合いや花丈の組み合わせなどを工夫。サルビアの根元に、グランドカバーとなる地面をはう葉ものを植え、花だけでなく、葉も楽しめるようになっている。
花壇作りは2年目で、将来、境区公民館を建て替えるために用意した区有地を活用。
5月連休後、育苗箱に種をまき、6月初旬から順次、花壇に花の苗を植えた。夏の暑さで水をまくのも一苦労。近くの川からポンプで水をひき、2時間がかりだったという。
8月中旬にピークを迎え、公民館の庭で遊ぶ親子連れや小学校へ通う子どもたち、地域住民らの目を楽しませている。
日ごろの手入れは、40縲・0代の区民有志でつくる「境区コミュニティー花壇の会」(米山卓子会長、20人)が当たっているが、人手のいる作業には高齢者クラブ、小学生など広く区民にも呼びかける。
9日には、花摘み作業があった。花を長く咲かせ、楽しめるように枯れた花を摘むもので、小学生を含めて地域住民約60人が集まった。会員の指導を受け、参加者は次に出てくる芽を確認しながら、枯れた花をはさみで切り取った。
米山会長は「近くに住んでいても、話をする機会が少ない。作業を通して顔を覚え、交流の場になればと思う。また、花を作ることで、家の庭もきれいにして、まちづくりにつなげたい」と話す。
花壇は霜が降りる10月いっぱいまで楽しめるという。11月には種取りを予定している。 -
中央区の分譲マンション計画を事業者が自主的に中止
伊那市中央区の更地に一部9階建て分譲マンションの建設計画し、地元との協議を重ねていた駒ケ根市の窪田建設などが、建設計画を自主的に中止していたことが8日までに分かった。事業者側は地元との協議の中で妥協点を模索したいとしていたが、地元住民からは日照不足やになることや周辺景観の阻害などを懸念する声が上がっていた。
建設を計画していたのは市民会館北西側にある更地、約2700平方メートルで、マンションの高さは28メートル。
5月には地元住民との協議を2度ほど行い、9階としていた当初計画を7階にした計画案を掲示。住民からは「4階にしてほしい」との要望もあったが、「4階にすると事業が成り立たない」としていた。
中央区の下島賢治区長は「今回は窪田建設さんの方で判断して中止したということ。最後の会議から1週間ほどしてから(建設中止の)連絡があったと思う」と話す。
また、窪田建設は「当社の判断で自主的に計画を中止した」としている。
9階建て分譲マンション計画のあった中央区の空き地。設置してあった建設概要を記した看板も撤去された。 -
健康い~なウォーク2007in伊那市
伊那商工会議所主催の「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」が9日、伊那市役所を発着に三峰川ジョギング・サイクリングコースであり、410人が晴れ渡った初秋の空の下、2つのアルプスの眺めを楽しみながら歩いた。
昨年に続き2回目。今年は、雄大な中央アルプスと南アルプスを眺めながら歩くコース設定で距離は約15キロ。
上伊那郡内や木曽地域をはじめ、県外では愛知県、岐阜県、三重県などからも参加があり、50歳代以上や家族での参加が多かった。
花火を合図に、参加者はゲートをくぐって元気に出発。ゴールの市役所では地元産の米で作ったおにぎり、とん汁などが振舞われ、抽選会や健康運動指導士による講演「健康とウォーキングについて」もあった。
今年は8日に前夜祭もセントラルパークで開き、結団式と太鼓演奏やダンスなどの余興、ローメンやソースカツ丼など多彩な食文化を楽しめる飲食店の案内などもあった。 -
ソフトバレーボール「はせくらぶ」 全国スポレクへ
伊那市の長谷地区を中心としたソフトバレーボール愛好者でつくるクラブ「はせくらぶ」は県代表として、22竏・5日、青森県黒石市である第20回全国スポーツ・レクリエーション祭ソフトバレーボール大会に出場する。
「はせくらぶ」は、本年5月にあった全国都道府県ソフトバレーボールフェスティバル県予選のスポレクの部(40、50歳代の男女各1人ずつ計4人で構成)に参加。県内19チームが集まる中、予選ブロック、決勝トーナメントを勝ち抜き優勝し、本大会初出場を決めた。
8日夜、長谷中学校体育館で団結式があり、出場選手が意気込みを語った。
選手たちを激励に訪れた、宮下市蔵長谷総合支所長は「これまでの練習成果が全国大会にまで足を伸ばせるチームワークをつくった。大会では実力を発揮してほしい」。主将の中村和利さん(51)は「スポレクはみんなが目標とする花形の大会。最後まで諦めない粘りのバレーを見せ、大会を楽しんできたい」と述べた。
出場する選手は次のみなさん。
▽選手=中村和利(主将)、高坂武、春日孝二、中山芳一、中山初美、中村千里、木下利恵、伊藤月美▽監督=新井良太
全国スポレク祭ソフトバレーボール大会に出場する「はせくらぶ」のメンバー -
市民の森林(もり)見本樹木園づくり
伊那市ますみヶ丘の市民の森林(もり)で、60種近い樹木がそろった場所を「見本樹木園」として将来に伝えていく取り組みが、ますみヶ丘平地林市民の森林準備委員会によって始まっている。9日、一般市民に参加を呼びかけた見本樹木園づくりの第1回が現地であり、散策ルートを確認し植物刈りや樹木の名札付けなどに汗を流した。
伊那市と下伊那郡阿南町から9人、スタッフ含め計16人が参加した。見本樹木園予定地は広さ0・48ヘクタール。元信大農学部教授・演習林長の島崎洋路さんの指導で散策ルートを設定してあり、まずは皆でルートを歩いて確認しカエデ、オオモミジ、ヌルデ、クロモジ、バイカツツジなどなど、植物の説明も聞いた。
園内の植物が込んでいる状態をはぶくためナタや鎌を手に植物の刈り取り作業、島崎さんがすでに取り付けた名札の確認に続き、参加者も名札付けをした。
島崎さんは、「木を切ることでかえって豊かな植生が作れることを関心をもって見てほしい。ますみの山を見直し、少しでも手をかけ、全体を豊かにするよう楽しく参画してほしい」と話した。
見本樹木園は本年度中に仕上げる計画で、市民参加のほか林業技能作業士、林業士らが間伐など整備作業をする。
市民参加作業は、第2回「鍬を片手に歩道づくり」10月14日、第3回「光を入れる間伐と材の引き出し」12月か1月を予定。問い合わせは準備委員会事務局の伊那市農林振興課林業振興係(TEL78・4111内線2416)へ。 -
環状北線の夜間工事始まる
通過交通の市街地流入緩和などを目的として県道南箕輪沢渡線から国道153号までの橋梁工事を進めている伊那市御園の環状北線の18日から、夜間工事を開始する。工事区間の一部であるJR飯田線の上部については、電車線に電気が通っている昼間の工事ができないため、電車の動かない夜間に架設工事を行うこととしてきたが、地元住民からは夜間工事に伴う騒音を懸念する声もあり、伊那建設事務所と地元との間で話し合いを重ねていた。担当者は「本年度中の事業終了を目指し、来春供用開始の予定」としている。
環状北線は伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路。今回工事が予定されている南箕輪沢渡線から東側は建設地が段丘となっていることなどから、橋梁となっている。
懸念のあった夜間工事については、今月始めに試験的に夜間工事を実施。その結果、住民の理解を得ることができ、予定通り工事を進めることとなった。
JR飯田線上の架設工事は10月初旬までに完了する予定で、10月からは国道153号線側の桁掛けに入る。伊那インター側については、ほぼ桁掛けを完了している。
延長は896メートル、事業費は55億円。 -
9月1日付で伊那保健所長に着任
山崎宗広所長(57)9月1日付で伊那保健所長に着任した。公衆衛生専門学校伊那校の校長を兼務する。 「保健活動、食品や医薬品の安全、医療体制の整備など、住民の健康を請け負う責任の重さに身の引き締まる思い。各領域の専門家集団である保健所スタッフと協力して、業務に精一杯努めていきたい」と抱負を語る。
◇ ◇
東筑摩郡麻績村出身。1976年に信州大学を卒業後、信大総合病院の小児科に入局した。以降、小児科医として北信総合病院、長野赤十字病院、篠ノ井総合病院などに勤めたほか、松本赤十字血液センター在籍時には、米国コネチカット州立大学で細胞生物学の研究にも取り組んだ経験を持つ。
10年ほど在籍した中信松本病院では、それまでの一般小児科診療だけでなく、重症心身障害児に関する診療や思春期対応などにも携わった。
より幅広い領域からの対応が求められる中、養護学校の教員や、保健、福祉の関係者、小児科以外の医療分野からの協力を得ることも多く、連携の重要さを実感。その中で、子どもたちの自主性・自発性を尊重し、動くことを通じて心、体、頭の調和のとれた発達を助ける「ムーブメントセラピー」を導入したニューリハビリテーションのセミナーを立ち上げた。
「連携協力の重要さは保健所業務にも通じてくることだと思う」と話す。
◇ ◇
医療を取り巻く情勢がさまざまに変化する中、全国的に問題となっている産科、小児科不足は上伊那でも深刻化している。
「県内の産科医不足は、信大で産科医の退職が続いている中、これまでのようにほかの病院への派遣が難しくなったというのが発端。県では、緊急対策として産科、小児科医の拠点化を提言している。保健所としては、広域連合や上伊那医師会などといった関係団体と上伊那の産科医療を守るための話し合いを進めていきたい。医療を取り巻く環境もさまざまに変化しているので、タイムリーに対応していくことが必要」と語る。
また、生活習慣病予防などといった健康づくりへの取り組み、食品の安全・安心の確保など、さまざまなニーズに対応していきたいと考えている。
趣味は読書、音楽鑑賞、最近はなるべく歩くことも心掛けている。
家族は妻、息子1人、娘3人。現在は単身赴任で伊那に住む。 -
旧中病後利用
旧伊那中央病院の後利用として、伊那市は荒井区にある伊那市保健センターを移転したい考えで、医師不足に伴う夜間診療所を併設できないか庁内で検討している。年度中にまとめ、理事者へ報告する。
市議会9月定例会の一般質問で、竹中則子議員が市保健センターの移転、共同作業所など福祉施設の集約などを尋ねた。
02年11月の旧中央病院後利用検討委員会の提言で、旧中病を改修して活用することになっていたが、小坂市長は「耐震工事に膨大な金がかかる」と述べ、改修せず、解体・撤去して新たに建設する方向を示した。
看護師宿舎への共同作業所など3つの福祉施設の集約についても検討する。
市保健センターと同じ場所にある公衆衛生専門学校歯科衛生士学科は10年度から、教育過程が2年制から3年制になることから、1学年分が不足する。そのため、県に対し、保健センターが移転したあとの活用を投げかけたという。
小坂市長は「公衆衛生専門学校と密接に関係している。早急に県と検討したい」と述べた。 -
かんてんぱぱホールで窪田孟恒さんによる染織展「あんずの生命と絣に織る」
アンズの木から抽出した染料でかすりを織る窪田孟恒さん(66)=千曲市=による染織展「あんずの生命と絣に織る」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。重ね染めしたさまざまな色合いの着物や帯、タペストリーなど約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同会場での作品展は一昨年ぶり。今回は新作を中心として絵がすりなどの作品も多く並んでいる。
織物研究家の織田秀雄さんに師事し、都会を中心として制作活動を展開していた窪田さん。幼いころから慣れ親しんだアンズの花が咲く場所で仕事をしたい竏窒ニ、30年前千曲市に移住し、アンズの木を染料とした染め織りをするようになった。作品の中心は先に染色した糸を織り合わせる絣(かすり)。後から染めるのとは異なり、模様のラインが柔らかく、独特の風合いを帯びている。
窪田さんは「アンズの木の中にこういう色があることを知り、安らぎを感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時半縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。 -
かんてんぱぱホールで高遠町在住の林秋実さんによる作陶展
高遠町在住の陶芸家・林秋実さん(53)による作陶展「暮らしに活かされて」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。使い心地の良さを追求した皿、カップなどといった生活食器や花器など約250点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
林さんは三重県出身。栃木県益子で修行をした後、三重県で制作活動を続けていたが、作陶生活20年となる昨年9月、伊那市高遠町へ移住。今回上伊那では初めてとなる作品展を企画した。
「手に取り、口に触れ、使い心地のいい器づくり」をコンセプトとした作品づくりに取り組んでいる林さん。いずれの作品もどんな生活空間にも溶け込み易いシンプルな色調、デザインとなっている。
林さんは「手にとってみて、生活の中で使っていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
第31回こども絵画コンクール伊那中央支部の表彰式
住友生命が主催する「第31回こども絵画コンクール」の伊那中央支部表彰式が8日、伊那公民館であった。同支部管内で最優秀賞を受賞した幼児と小学生3人に、松本支店伊那中央支部の椿和浩支部長から表彰状などが手渡された=写真。
コンクールは子どもたちの心の成長を支えることを目的として始まったもの。幼児から中学生を対象としており、年齢別の6部門ごと作品を募る。今回は「もしもタイムマシーンがあったら」をテーマとして作品を募集したところ、全国から900万点の応募があ
った。
また表彰式に合わせ、会場には子どもたちの自由な発想で描かれた作品が並び、来場者を楽しませていた。
全国の入賞作品500点は東京、大阪の会場に展示するほか、特別賞、金賞、銀賞に選ばれた100点は、フランスのルーブル美術館に展示する。
上伊那の最優秀賞受賞者は次のみなさん。
◇0歳縲・歳部門=上條侑希乃(2歳)
◇3、4年生部門=池上日向子(高遠小)
◇5、6年生部門=小椋みゆき(富県小) -
みはらしファームのブドウ狩り開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで8日、みはらしブドウ園が開園した。初日から県外の観光客などが多数訪れ、甘味の乗ったブドウの味を楽しんでいる=写真。
みはらしファームでブドウ狩り体験ができるようになって6年目。今年は暑い日が続いた影響で、どの品種も甘味が十分に乗っているという。
ブドウ狩りのトップバッター「ノースレッド」を育てている山口勝俊さん(58)の園にはこの日、約100人のツアー客が訪れて早速ブドウ狩りを体験。持ち帰り用のブドウを購入する観光客も多く、岐阜県から訪れた男性は「初めて体験したが、甘くておいしい」と話していた。
10日ほどするとスチューベンや大粒で果汁が多いピオーネが収穫できるほか、10月初旬には人気が高いナイアガラやシナノスマイルも楽しめる。
山口さんは「今年は甘さが十分に乗っている。大粒のピオーネもみずみずしくて肉厚。楽しんでいただければ」と話していた。
入園料は小学生以上800円、3歳以上500円、3歳未満無料で1時間食べ放題(持ち帰りは別料金)。開園時間は午前9時縲恁゚後4時(受け付けは午後3時まで)で、予約制となっている。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。 -
かんてんぱぱホールで四季のしつらえ展
南信地区で異なる分野の工芸に携わっている4作家による「四季のしつらえ展竏誕utumn竏秩vが10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。木工、鉄工芸、ガラス、染織で作られた生活雑貨や家具など約500点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
飯田市の高橋憲三さん(鉄工芸)、元村敬子さん(染織)、伊那市の田中伸生さん(木工)、茅野市の渡辺俊介さん(ガラス工芸)による合同展で2年目。それぞれの作品を気軽に生活に取り入れてもらおう竏窒ニ、生活空間に見立てた会場の中に作品を展示。今回は秋をイメージした作品を中心にそろえた。
木工の田中さんは、新作のテーブルや、ほかの作家とコラボレート作品を出展。また、鉄工芸の高橋さんが手がけたクッキングまきストーブなどもある。
田中さんは「自分だったらこういう風にしたいと考えたり、自分の好みにあったものを探していただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。 -
台風9号の影響で美和ダム放流
台風9号の影響で、伊那市長谷の美和ダム「三峰川バイパス」が6日午後10時40分ごろから、放流を始め、7日午前0時10分、最大放流量が毎秒約260立方メートルに達した。関係者によると、最大放流量は過去最大で、放流期間は10日ごろまで続く予定。河川には近づかないよう警戒を呼び掛けている。
三峰川バイパスは、全国の多目的ダムでは初めてとなる「恒久堆砂対策施設」の中心施設で、05年5月に完成。完成後の実質的運用は今回で3回目となる。初回となった06年7月豪雨災害時の美和ダムへの最大流入量が毎秒367立方メートルに対し、今回は毎秒約560立方メートル。流入量、放流量ともに過去最大となった。 -
はらぺこ保育園の園児が田楽座で太鼓体験楽しむ
野外活動などを中心とした保育を展開する伊那市富県のはらぺこ保育園は6日、近くにある歌舞劇団「田楽座」のけい古場を訪れ、座員らと交流した。親子遠足の一環で園児ら約30人が参加。子たちは、太鼓のたたき方を学び、響き渡る音を楽しんだ。
園児たちは、中央に円を描くように並んだ8基の和太鼓にそれぞれ列をつくり順次、太鼓をたたいた。「それ!ドンドンドン」の座員の掛け声が始まると力強く太鼓を打ち、順番を待つ子どもは、「わー」「きゃー」と叫びながら周囲をかけ回った。
園児たちがけい古場を訪れるのは2年ぶり。「ありがとうございまし」とあいさつした子どもたちに対し、座員らは「また来てね」と優しく答えた。座員の一人の女性は「目を輝かせながら素直に喜んでくれた」と話した。 -
ドレスアップカーコンパクトカー部門で優勝
9月2日、塩尻市であった、「トーヨータイヤプレゼンツドレスアップカーミーティング2007」のコンパクトカー部門で優勝した。「頑張って作ったものだったので、評価されてうれしかった。がぜんやる気も出た」。
高校卒業後、父が経営する自動車修理工場を継ぐため3年間、違う鈑金工場で修行。その後は、父の仕事を手伝う。
最初は車に関心がなく、「高校卒業前に自動車の運転免許を取ろうと教習所に通っていた時も、周りの友人たちは自分の車選びで盛り上がっていたが、自分はなんでもよかった」。しかし、叔父が乗っていた1977年製の「スカイライン」を譲り受け、乗るようになってから考え方が変わっていった。クラシックカーの愛好者たちと知り合い、自分の愛車を改造し、楽しむ喜びを体感。「それからおもしろくなって、のめり込んでいった」
2年に一度ある同大会に出場するのは2回目。大会は、それぞれで装飾した車が会場に並び、それを来場者らが人気投票する方法で競っう。前回は軽自動車の部門に出場したが好成績は収められなかった。
今回のコンパクトカー部門には県内を中心に約20人が参加した。出展したのは1976年製の「ダットサントラック」。8年前に手にした車で、コツコツと自分で手を加えてきた。見た目を重視し、車高を低くするためエアサスペンションを付けて、車をすっきり見せるためドアハンドルを取り外し、リモコン操作できるようにした。
「車高の低さが目を引いたみたいで、車の中をのぞいたり、写真を撮る人も多かった。特に子どもたちに人気だった」。内装はまだまだ手を加え、外板色も塗装する予定。会場を訪れた、専門雑誌関係者の注目を集め、色を塗り終えてから取材を受けることになっているという。
「ここ2、3年でお客さんからも車を改造してほしいという依頼が増えたし、車を見せてほしいとアドバイスをもらいに工場へ来る人もいて、いろいろと広がりをみせている」。まだまだ改造車というと、暴走行為を目的としたイメージが強いというが「気軽な感じで楽しめるようになっていってほしい」と展望を語る。 -
川を美しくする集い
伊那市の第20回川シンポジウム「川を美しくする集い」(市・実行委員会主催)が8日、伊那市生涯学習センターであった。自然環境団体、区長会などから約250人が集まり、河川環境保全への意識を高めた。
小坂市長は「20年続く誇り得る取り組み。地域の川を見つめながら守っていく活動を継続していきたい」とあいさつ。
体験発表では、魚の放流や水質調査をした小学生7人が代表して、それぞれ「アマゴと一緒にきれいな川を泳いでみたい」「棚沢川には、きれいな水にすむカワゲラが一番多くいてうれしかった。汚すのは簡単だけど、きれいな川に戻すのは大変。10年後も、20年後もきれいな水であるように願っている」など感じたことを話した。
実践発表で、三峰川みらい会議の織井秀夫代表は、地域住民を巻き込みながら展開するアレチウリ駆除大作戦、河川内樹木伐採、三峰川フォーラムなどの写真を見せながら活動を紹介。「川は地域住民や川を愛する人たちのものである。次世代に誇れる三峰川の創造を目指したい」と述べた。
また、高遠青少年自然の家環境未来センター講師・征矢哲雄さんによる講演「21世紀の伊那谷の環境問題を考える」もあった。
開会に先立ち、伊那毎日新聞社製作の「カヌーで下る天竜川」がビデオ放映された。 -
伊那公女性教室押し花絵クラブが作品展
伊那公民館の女性教室「押し花絵クラブ」の作品展は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。ヒマワリやアサガオの花など身近な場所で採取した草花を使い、メンバー15人が一人2点ずつの約30点を出品している=写真。
和紙と草花を使った作品は、「古風」な仕上がりになった。一人ひとりが出品しているが、それぞれが使用する草花は異なり、個性豊かな力作が並ぶ。背景の色は、パステルを使用していて、全体を優しい色合いで包んでいる。
クラブは、公民館事業「女性教室」の中のの一つの集まりで、本年で8年目の活動。押し花絵インストラクターの野沢伊代子さん=伊那市中央区=を講師に月2回の教室で学習する。作品展は、同ギャラリーで4回目となった。
野沢さんは「いつまでもその美しさを保てることが押し花絵の魅力。それぞれの個性豊かな作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
みはらしファームのりんご狩り開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、秋の味覚「リンゴ」の収穫体験が始まった。いち早く訪れた観光客などが、色付き始めたリンゴを収穫し、その味を楽しんでいる=写真。
同ファームでは、年間を通じて農作物の収穫体験を提供しており、リンゴの収穫は秋から冬まで楽しめる。
今年は夏の暑さの影響で色付きが10日ほど遅れ、昼と夜の寒暖差が出始めたここ2、3日で一気に色付き始めたため、例年より1週間ほど遅れる形で開園した。
現在は土日を中心として中京、関東方面からの観光客が訪れており、この日名古屋から訪れた家族は「みずみずしかった。収穫が体験できるのは子どもも楽しくていい」と話していた。
また、生産者の一人原伊一さん(73)は「消毒をなるべく抑えて安心・安全を心がけている。色付きは遅れたが甘味は最高にいい。地元の人たちにも楽しんでいただければ」と話していた。
体験は予約制で開園時間は午前9時縲恁゚後4時(入園は午後3時まで)。一人500円で1時間食べ放題(4歳以下は無料)。30人以上は団体割引で10パーセントオフ。持ち帰りはもぎ取り6個で千円。11月下旬まで。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。 -
伊那市 構造改革特区など認定授与の伝達
伊那市は、国の構造改革特別区域計画「市地域共生型特区計画」と地域再生計画「自然、歴史、文化等地域資源を活用した『人づくり』計画」の認定を安倍晋三総理大臣から受け、5日、小坂樫男市長が認定書を各関係部に伝達した。
同特区計画の認定により、障害者の生活介護事業サービスを市内の高齢者のデイサービス、訪問介護などをする指定小規模多機能型居宅介護事業所で受けられる。「自然、歴史竏柱v画」については、支援事業により、東京芸術大学とのつながりを生かした、市民の音楽リーダー養成を図っていく。
市社会福祉課によると、障害者自立支援法による福祉サービス体系が変り、市内の身体障害者療養施設「大萱の里」の受け皿が減少。法の規制が地域の現状に合わないため、同居宅介護事業所での受け入れができるよう申請していた。
音楽リーダー養成は、高遠町出身の伊沢修二が初代校長を務めた東京芸術大学と連携による人材育成計画。伊沢修二記念音楽祭、いーな音楽祭07や同大学の音楽指導の実施主体である実行委員会の指導者・専門家謝金、企画会議費などの経費を文化庁が支援する。
4日、首相官邸で、いずれの認定書授与式があり、小坂市長が安倍総理から認定書を受け取った。伝達で市長は、総理から「地域が元気でないと国も元気になれないので頑張ってほしい」との言葉をもらったと話した。
小坂市長から認定書の伝達を受ける各部関係者 -
みはらしの湯ギャラリーで墨英会の作品展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の1階展示ギャラリーで9月末まで、墨英会による水墨画展が開かれている。風景や花、動物などを描いた水墨画23点が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
サンライフ伊那の水墨画講座のOBでつくる同会がみはらしの湯で展示を行うのは初めて。今回は日ごろの活動の中で描いた作品を一人一点ずつ出品しており、中には水墨画を始めて10年近くになる人などもいる。
水墨画講座はサンライフ伊那でも人気が高く、退職後の趣味として始める人も多いという。
同会の幹事を務める松下秀孝さんは「もともと素人だったメンバーも先生に習いながらこれだけ腕が上がった。どれだけ修業できたかを見ていただければ」と話していた。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半(毎月第1、3火曜は休館)。 -
伊那署管内の小中学生防犯ポスター審査会
伊那市、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那防犯協会連合会と伊那署は5日、同署道場で、管内の小中学生を対象に集めた、防犯ポスターの審査会を開いた=写真。
15小学校5中学校(小学2年縲恍・w3年)から402点(前年比24点増)の応募があった。各学年から1縲・人の9作品を県審査会へ送る推薦作品として選出。そのほか金賞、銀賞など40作品を入賞作品とした。
伊那北高校の美術科担当の三沢正博教諭や小嶋惣逸署長ら審査員が、作品のメッセージ性、色使いなどのバランスを審査。薬物乱用、飲酒運転の禁止や振り込め詐欺の注意を促す趣旨のポスターが多かった。
推薦作品などに選ばれたのは次のみなさん。
◇小学4年▼推薦作品=北林未希(西春近南)▼金賞=曽根原智佳(伊那東)▼銀賞=宮下満喜(西春近南)▼銅賞=有賀穂乃夏(南箕輪)
◇小学5年▼推薦作品=春日俊輔(伊那北)▼金賞=倉田祐輔(南箕輪南部)▼銀賞=林優衣(南箕輪南部)▼銅賞=天道美雪(伊那北)▼佳作=中島秀真(長谷)熊谷魁人(南箕輪)伊藤大貴(南箕輪南部)
◇小学6年▼推薦作品=加藤美沙貴(南箕輪南部)赤羽郁海(箕輪中部)▼金賞=坂本祥子(箕輪中部)▼銀賞=小林大(箕輪中部)▼銅賞=城子颯一朗(箕輪中部)▼佳作=鈴木楓(箕輪中部)唐沢綾(箕輪中部)有賀亮太(西箕輪)小林由里香(箕輪中部)池田ひかる(箕輪中部)
◇中学1年▼推薦作品=有賀莉沙(南箕輪)高橋潤(南箕輪)▼金賞=藤沢亮太(南箕輪)▼銀賞=荒木香名(伊那)▼銅賞=丸山詩織(伊那)▼佳作=大久保杏衣(伊那)亀井翔子(南箕輪)曽我和佳奈(伊那)原真裕子(西箕輪)本井綾華(伊那)村上礼実(南箕輪)佐藤祐介(伊那)
◇中学2年▼推薦作品=鈴木希望(箕輪)尾形怜(南箕輪)▼金賞=荻原祐樹(箕輪)▼銀賞=清水里佳(箕輪)▼銅賞=山口夕貴(箕輪)田中萌乃(箕輪)▼佳作=原安祐美(箕輪)原佑実(南箕輪)平沢裕介(箕輪)藤田慧(箕輪)高山綾(箕輪)城倉未来(箕輪)中田惇一(箕輪)
◇中学3年▼推薦作品=鈴木早恵子(高遠)▼佳作=赤羽駿(高遠)星野雅和(高遠) -
花ろまん23太陽に映える赤と黄で花いっぱいに
8月の終りに恵みの雨が降り、9月の花壇は生気を取り戻した。明るい太陽をイメージする真っ赤なサルビア、カンナ、オレンジ色や黄色のマリーゴールドなど、6月に定植した花たちは酷暑と乾燥の夏を乗り切り、ほっと一息。これから霜が降りる11月末まで、次々と咲いて、沿道を彩り、花いっぱいの町、「伊那市」をアピールする。今回は伊那市まちづくり大賞にエントリーした夏花壇の中から紹介する(大口国江)
##(中見出し)
伊那市のまちづくり大賞
伊那市まちづくり大賞は「美しいまちづくりと地域コミュニティーの推進」が目的。四季を通じて花を楽しむことができるまちづくり活動を支援し、優秀な活動をたたえ、表彰するもの。応募対象は「花いっぱい活動」「学校花壇づくり活動」。活動期間は4月縲・0月。審査は春(5月)、夏(8月)、秋(10月)の3回。総合評価で大賞(最優秀賞)、特別賞、優秀賞などを決定する。今年は花いっぱい部門に25団体が、学校花壇部門に7校がエントリーした。
【小沢花の会】広域農道沿線の東西に展開する花壇は45アール、最大規模、15種類1万5千本が咲き誇る。春の芝桜の富士山は県内外から観光客を集める伊那市の名所として、つとに有名だが、夏花壇も規模、技術ともに別格。「花づくりや花を通じて、多くの人々との交流が1番楽しい。会員の減少と、高齢化が課題、地域内外で会員拡大を図りたい」(池田清和さん)
【アクセス通りを美しくしよう会】きれいに刈り込んだヤナギ並木、ごみも雑草もなく、四季の花が咲き、通る人も住む人もさわやかにしている。「伊那市の玄関口として、よそから来た人が1番目につく場所。ポケットパークはカンナを中心に立体的に、緑樹帯にもマリーゴールドを植え、全体に花が見られるように工夫している」(小松弘さん)
福地の里花の庄】市道桜井殿島線沿、マリーゴールドとケイトウのコントラストが見所。「子どもと大人が一緒になって、花の苗の植え付けや管理をしている。今年は有機堆肥で栽培し、病気もなく、いい花が咲いた」(橋爪庄一さん)
榛原花の会】伊那生田飯田線沿800メートルの両側に植えられた、黄色とオレンジのマリーゴールド、真っ赤なカンナが目を引く。「カンナは夏の乾燥に強く、開花期間が長いのが特徴、土の中に埋けて、冬越しさせている。道路端の狭い場所なので、堆肥を入れるなど土づくりも工夫した。道行く人に『きれいに咲いているね』と言われるのが1番の励み」(伊藤忠男さん) -
伊那市要保護児童対策協議会
伊那市要保護児童対策地域協議会(宮下茂人会長)の代表者会が6日夜、伊那市役所であり、同協議会や児童相談の現状と課題について懇談した=写真。
同協議会は関係機関が連携を図りながら要保護児童への対応をしていくため、昨年9月に発足したもので、この日は、情報を共有しながら密な連携を図っていくため、それぞれの代表者が集まった。
児童相談や児童虐待の現状については、諏訪児童相談所の美谷島真澄所長が報告。児童相談所における近年の相談内容としては、「何らかの要因で保護者に養育させるのが不適当」とする養育相談が増加しているとともに、言語障害や軽度発達障害などに関する相談も増えていることを示し、「地域から孤立している家庭に虐待が多い」と語った。また、協議会の課題としては、情報の共有による早期の実態把握や適切な支援が求められている一方、これらの情報を共有するに当たって、守秘義務のとらえ方が統一されていない現状などが示されたほか、養育支援を必要としている家庭についての緊急度も、各機関によってとらえ方が違ってくることなどが掲示された。 -
伊那市で北海道犬活用した野生動物の追い払い事業が始動
伊那市は4日、9月の一般会計補正予算に計上し、08年度から本格始動することを目指す北海道犬を使った有害鳥獣対策「人間・化成動物共生プロジェクト」について記者会見をし、試験的に訓練をしている北海道犬数頭を公開した=写真。里へ出てきた野生動物を訓練した北海道犬が山へ追い払うという同事業は、クマのほか、イノシシ、サル、シカなど、四足全てに有効。おりで捕獲し、山へ帰す場合より迅速に対処できる。小坂市長は「今までの訓練経過や北海道犬の素質を見て、成功すると思っている。試みが伊那で成功すれば、長野県各地の先駆けになる。ぜひ成功させていただきたい」と語った。
野生動物の農作物被害や人里への侵入が各地で増加する中、伊那市では、「野生動物との共生」を実現するための有害鳥獣対策を模索。そんな中、かねてから市内で飼われていた北海道犬の野生動物を追い払う資質に着目し、元北海道大学助教授でニホンザルなどの研究をしてきた鈴木延夫氏(66)=伊那市高遠町=の協力を得ながら今回の事業を計画してきた。
鈴木氏の構想では、市内に野生動物救急対応センターを開設し、地域住民からの通報を受けて、指揮者1人と3頭の訓練犬を派遣。問題の野生動物を山へ追い返す竏窒ニいうのが一連の流れで、北海道犬の購入、訓練、選任訓練者の育成などはすべて鈴木氏に委託する予定でいる。9月の補正予算案が通った後、1頭5万円の北海道犬10頭を段階的に購入し、随時訓練を進めていくが、北海道犬の中でも追獣犬として活動できる犬は限られるため、生後90日から150日の間の資質の有無を見極め、資質のない犬は一般の家庭に購入時と同額で引渡す。その引渡し金で新たな北海道犬を購入、一連の作業を繰り返す中で最終的に市は、訓練を修了した10頭を引き取る。
犬の訓練を開始すると同時に犬と一緒に現場に出動する専任訓練者の養成も進める予定で、一般市民から募った適任者を3人程度選任。本年度末ころまでに訓練を完了し、新年度から本格的に始動していきたいとしている。
一方で鈴木氏は、「北海道犬はあくまでも応急的な対策。大事なのは山を復元するための間伐であり、動物の立場に立った森林行政を進めてほしい」としており、今後は森林環境を再構築するための構想を固めていきたいとしている。 -
西春近北保育園と伊那西高校の生徒がスポーツフェスティバルで交流
西春近北保育園(牧野美智子園長)の年中、年長園児60人が5日、伊那西高校のスポーツフェスティバルを訪れ、同校の生徒とともに練習してきたリズムダンスを披露した=写真。
伊那西高校では昨年まで、保育士志望の生徒の実習や家庭科の授業の一環として、近隣にあった西春近中央保育園との交流を行ってきた。その西春近中央保育園は今年の3月で閉園したが、交流の伝統を引き継ごう竏窒ニ、中央保育園と一緒になった西春近北保育園の園児との交流を継続していくこととなった。
スポーツフェスティバルはその一環で、保育選択の2年生と家庭科クラブの生徒約50人が参加。夏休み中に西春近北保育園を数回訪れ、園児らとともにダンスを練習してきたほか、園児たちが好きなアニメの被り物を製作。それをつけてダンスに臨んだ。
高校生と園児らは手をつないでグラウンドに入場。息の合ったダンスを笑顔で披露し、会場を楽しませた。 -
伊那谷太鼓祭り「熱響」が開催
上伊那で活動する18の太鼓グループによる「伊那谷太鼓祭り竏樗M響竏秩vが1日夜、伊那市の伊那スキーリゾートであった。県内外から千人近い観客が集まり、各団体の繰り広げるさまざまな太鼓演奏に聞き入った=写真。
日ごろは個々に活動している太鼓グループが一堂に会して持ち曲の演奏や合同演奏を展開する太鼓イベントで、同会場で開くのは4年目。
子どもたちのステージに続き、7つのグループから集まった有志でつくる合同チームがこの日ののために練習してきた「向日葵」「新世紀序破急」など、新曲3曲を披露。個々のグループの演奏とは一味違った演奏で会場を魅了した。
最後は各チームの選抜者50縲・0人が「夏祭り」を演奏。夜空には迫力ある太鼓の音が響きわたり、観客からは盛大な拍手が送られた。 -
森の音楽会
伊那市の春近郷ふれ愛館で2日、第1回森の音楽祭があった。雨降りが心配され、場所を野外から室内に移したが、地域住民ら300人以上が集まり、合唱や楽器演奏を楽しんだ。
音楽祭は、昨年9月に開いた春近郷ふれ愛館10周年記念の文化・伝統・芸能まつりが好評で、地域住民の音楽に親しむ機会にしようと東春近公民館分館連絡協議会などが初めて企画した。
地元の保育園児、小・中学生、ふれ愛館で活動する音楽団体など8団体が出演。活動紹介を交えながら、フルートアンサンブル、弦楽四重奏、ウクレレ演奏、合唱などを披露、会場から大きな拍手が沸いた。
地域住民が子どもたちの頑張る姿を見たり、出演団体の交流の場になったりした様子。久保村清一公民館長は「予想以上に多くの人が来てくれた。今回は音楽に絞ったが、文化祭でステージ発表がないため、幅を広げて検討したい」と話した。
会場は地域資源の一つ、殿島城址公園の活用を考えていた。 -
桐塑・木彫人形作家 御子柴明実さん 伊那市小沢
人形に魅せられて三十数年。「人生の支えであることは確か」
伊那市の信州高遠美術館ギャラリーで30日まで、人形展を開いている。木彫と桐塑(とうそう)の16点。伝統工芸新作展などで入賞した作品がそろう。
おばあさんが一輪車でハクサイやダイコンを運ぶ「収穫」、子どもが母親に抱きつく「いなびかり」、頭にキツネの面をつけた子どもがジュースの缶を持った「祭りのあと」、手鏡を持ち、髪飾りを直す「粧」など。高遠にちなんだ「だるま市」もある。
繊細な動きや表情などから、その場の情景が伝わってくる。「人形は顔という世界もあるけれど、雰囲気作りを大切にしている。見ている人に、それぞれの雰囲気を味わっていただけたら」と話す。
人形の題材は「母親の姿であったり、祖母であったり、子どもであったり。自分の中にある心のふるさと」。生活の一場面のほか、新潟県中越地震の山古志村の「復興」など時代背景も取り入れる。具象ばかりでなく、感性を生かした作品もあり、いつもフレッシュでいること、無でいることを心がける。
人形との出合いは、近所に住んでいた桐塑人形作家・故原淑子さんとたまたま知り合い、個展を見に行ったことから。人形を見て「不思議な世界だなぁ」と感動し、原さんの元に通い始めた。桐塑は、桐粉とのりを練って作るもので「教えてくださる通り、順に作り上げていく。出来上がると、うれしいばかり。今でこそ、難しさを感じている」
90年からは、木彫を始めた。木材屋から桐を調達したり、古布を買い求めたり。
家事をこなしながら、年間6体ほどを仕上げる。
「一番の悩みは、何を題材にするのか。決まれば、どんどんと手が動く」と時間を忘れるほどに熱中する。「まだまだ未熟。これからです」。ハングリー精神が次の創作意欲につながっている。
1936年、東京都生まれ。日本工芸会正会員のほか、信州美術会、伊那美術会などに所属する。 -
ボーイスカウト伊那第1団、世界ジャンボリーの報告会
ボーイスカウト伊那第1団(中村洋団委員長)は31日夜、7月28日から8月8日にかけてイギリスで開かれたボーイスカウトの世界的祭典「第21回世界ジャンボリー」に同団から参加した4人のスカウトによる報告集会を伊那市の伊那公民館で開いた。同団に所属する年長園児から大学生まで約30人が集まり、異国で世界のスカウトらと交流した仲間の体験談に耳を傾けた=写真。
世界155の国と地域に住む14縲・7歳の青少年が集う「世界ジャンボリー」は、4年に一度ずつ世界各国で開催されているイベントで、各国から派遣されたスカウトらは、キャンプ生活を行いながらさまざまな活動を体験。国籍、言語、人種、宗教を超えてさまざまな国の仲間たちと交流する。イギリスチェルムフォードハイランズパークで開催した今回は、同団からボーイ隊の三井岳君、鳥羽定徳君、田中仁君、大野田朗和君の4人が参加したため、帰国報告会を開くこととなった。
4人はスライドを使って現地での生活を紹介。訪れた場所や、ほかの国のスカウトと交換したチーフやユニフォームなどを見せ「法被(はっぴ)が人気で、いろんなものと交換してくれと頼まれた」「言葉は分からないんだけど、話していて楽しかった」などと語った。