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飯島地区青少年育成会がサツマイモの苗植え
上手く育つかな?竏秩B飯島町の飯島地区青少年育成会(大久保富平会長)は1日、地区の小学生を対象としたサツマイモの苗植えをした。小学生のほか、保護者、地域住民など約200人協力。20アールほどある畑にマルチを敷き、子どもたちがサツマイモの苗を植えを一本一本付けた=写真。
取り組みは、同地区の育成会が子どもたちに植物を育てることの大変さや収穫の喜びを知ってもらうことなどを目的として開催している。子どもたちはサツマイモの苗を植えた後、何人かのグループでそれぞれの畝を管理し、草取り作業などの中で、自分たちの植えた苗がどう育っているか、どういう風に植えれば大きなサツマイモが採れるのかなどを学ぶ。
苗植え、収穫作業には、地域の大人にも協力を呼びかけており、活動を通じて、世代間の交流を図りたいとも考えている。
この日、子どもたちは「斜めに植えるのが難しい」「たくさん採れるといいな」などと話しながら、苗植え作業を楽しんでいた。
収穫は10月の予定。採れたサツマイモは子どもたちが各家庭に持ち帰るほか、地元の保育園に提供し、給食などに活用してもらう。 -
まちづくり懇談会飯島地区
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飯島町は協働のまちづくりに向け、町民と町が相互理解を深めるまちづくり懇談会が29日夜から2日まで4地区で開催する。初日は飯島地区を対象に、飯島町成人大学センターで行なわれ、20人余が出席。役場からは高坂町長をはじめ、理事者、各課長など町幹部が出向き、08年度予算概要を説明し、住民の意見を聞いた。上下水道や未加入世帯問題など幅広い意見、要望が出された。
会の冒頭で、高坂町長は昭和伊南総合病院の医師不足問題に触れ「全力を挙げて、医師確保を目指しているが、思うような成果が得られていない」とし、「1次医療は開業医で受診していただき、病院勤務医の負担軽減を」と呼び掛け、利用者の少ない循環バスについては「9月までの結果で判断したい」とした。
この後、キャッチフレーズを「協働と子育てで未来をはぐくむ健やか予算」とした08年度予算について、新規事業、重点事業を中心に説明した。
意見交換会では住民からは「水道管の硬質ポリエチレン管への布設替えの進ちょく状況は」「自治組織への未加入世帯の対応についての考えは」「新たに住宅を建設し、上下水道の本管から遠い場合は自己負担は大きいが、軽減策は」などの質問が出された。
今後は31日本郷地区、6月2日七久保地区を予定する。 -
朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」
飯島町のいいじま文化サロンが制作主催する手作り朗読劇「青い目の人形 ふるさとの宝もの」の参加者顔合わせが18日、飯島文化館であった。小学生から高齢者まで40人余が出席し、自己紹介に続き、8月3日の公演に向け、早速、本読みのけい古をし、文化サロン会長の後藤監督や脚本の根本銀二さんから指導を受けた。
「青い目の人形」は昨年、文化サロンと「この子たちの夏を読む会」の共催で「青い目の人形、学校日誌」として上演され、脚本は滝沢孝夫さん(駒ケ根市福岡)が書下ろした。今年度は文化サロンの主催事業として取り組み、滝沢さんの脚本に根本さんが手を加えた。
ストーリーは80年前、アメリカから贈られた七久保小学校の青い目の人形の運命をテーマに、同校に現存する「昭和2年学校日誌」、関係者の手記などを参考にした。
物語は1927年(昭和2年)4月2日、日の丸と星条旗の旗を振って、人形を迎える式から始まる。ギューと抱くと「ママー」となく人形に子どもたちは大喜び。日中戦争から太平洋戦争へと軍靴の響く中、敵国の人形として、壊されようとしたが、時の校長と女先生の働きで書架の奥深く隠された。そして、1986年、人形は発見され、再び日の目を見るまで、激動の昭和を時代背景に、人形を通して、平和の尊さを訴える。
今回は人形を守った女先生の1人、米山操さんもスクリーンに登場するほか、平和を願う詩の群読、平和憲法にも触れる。
現在、公演への参加者を募集している。
募集は出演者、照明、音響効果、衣装などのスタッフ。戦争当時の服や道具を貸してくれる人など。
公演は8月8日午後7時から、文化館で。
詳細は文化館(TEL86・5877) -
地球温暖化対策実行計画を策定
飯島町は町の事務事業に関し温室効果ガスの排出量を5カ年で5%削減する目標や、具体的取り組み内容を盛り込んだ飯島町温暖化対策実行計画を策定、町議会6月定例会で報告する。22日、役場で住民福祉課、総務課、教育委員会など関係課係でつくる地球温暖化対策実行計画策定プロジェクトチーム会議を開き、住民環境係がまとめた原案をもとに協議し、計画を策定した。
同計画は町の事務事業に関し、温室効果ガスの排出を抑制し、地球温暖化対策の推進を図ることが目的。計画期間は08年度縲・2年度まで5カ年とし、算定基準年は06年度とした。事務事業の範囲は庁舎のみでなく、廃棄物処理、下水道、公立学校も含む。
06年度の町の施設からの二酸化炭素の総排出量は1470トン389キログラム、主な内訳は電力約1128トン、灯油267トン、ガソリン52トン-など。
計画の目標は5カ年で温室効果ガスの総排出量を5%削減する。所管課別削減目標値は総務課14トン869キロ、住民福祉課39トン649キロ、産業振興課1トン224キロ、建設水道課19・439キロ、教育委員会36トン71キロ。
具体的な取り組みには▽用紙類の使用量の削減(両面コピーの励行、使用済み用紙の裏面利用)▽古紙割合の高い再生紙の使用▽消灯など節電▽冷暖房温度の適正管理▽クリーンエネルギー自動車導入の検討▽公用車の燃料使用量の削減(相乗り励行、アイドリングストップ励行)▽環境配慮製品の使用▽節水の励行▽太陽光利用施設導入の検討▽廃棄物の減量化-など。 -
日本画家、千村俊二さん(61
「飯島町や駒ケ根市など故郷では10回ほど個展を開いたが、その都度、町内の知合いや高校の同級生などに応援して頂いている。故郷のみなさんは情に厚く、助けられている」。
現在、飯島町のJR飯島駅前ヤナギヤアミカホールで「自然との出会い」をテーマに「日本画展」を開催。
会場には雪深い八甲田山に分け入り、スケッチした大作「雪晴れ」。小雪降る中で凛と咲く「寒牡丹」。大鹿村の青いケシ畑で描いた「青いケシ」。萌黄色のバックに白い花が新鮮な「浜ゆう」。足元の小さな花にも目を止め、丁寧に描いた「シャガ」「シュウカイドウ」など花鳥図、富士山や赤石山脈など風景画などSMから50号の大作まで約40点がずらり。
1946年、飯島町本郷の日本画家、千村甫の次男に生れ、父の背中を見て育った。伊那北高校3年の時「画家は経済的には厳しいが、自分が努力すれば認められる世界。絵を描くことが好きで、父の影響もあり、日本画家を志した」。愛知県立芸術大学日本画科では風景、人物など基本を学んだ。同大学院修士課程の修了作品で描いた「海」が日本美術院展に初入選し「日本画でやっていこう」と進路が固まったという。以後、10年連続入選し、現在、院友になっている。「天然の岩から取り出した緑青(ろくしょう)、群青(ぐんじょう)など、光沢がなく、光を吸収する色の美しさ。油彩にも水彩にもない」と日本画の魅力を。
飯島町には実家があることから、年数回、スケッチに訪れる。「故郷は空気が澄んで緑がきれい。初夏の田んぼの早苗が風に揺らぐ、今の季節が最高にいい。この美しい自然をいつまでもと願っている」と話す。
個展は6月2日まで、開催中の21、24、25、6月1、2日には千村さんが来場する予定。(大口国江)
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しだれ栗公園に桜草の群生の復活を夢見て、
飯島町や駒ケ根市などの愛好家でつくる南信さくらそう会(小林省吾会長)は17日、辰野町小野の国指定天然記念物しだれ栗公園の草地に、自生種の桜草150ポットを植栽した。
小林会長によると、10年前、公園の小川の側の湿地帯約7平方メートルには濃いピンクの桜草がぎっしりと咲き、その中に白花も混じっていたという。「こんなすばらしい群生は見たことがない、本当に感動した」。
しかし、1昨年、小林会長の案内で会員が現地を訪れたところ、ほとんどが姿を消し、絶滅の危機に瀕していた。そこで、小林会長は以前、知人から分けてもらった同公園の自生種の1鉢を繁殖させ、会員にも協力を呼びかけ、株分けで増やした。
植栽作業には会員6人のほか、地元、辰野町の赤羽敬一さん(元町議会議長)、公園関係者も参加。かつての群生地の雑草を取ると、わずか1、2株の白花とつぼみの紅色を発見した。会員は見事な群生地がよみがえることを願いながら、丁寧に植えつけた。
今後、早春の草取り、花後の管理、夏の草刈りなどは地元の協力を得ながら、会員が行う。また、会では辰野町にくい打ち、ロープ張りなど、踏み荒し防止策を講じらるようにお願いした。
小林会長は「天然記念物のしだれ栗の芽吹きを、その下を流れに沿って咲く、可れんな桜草が1段と引き立てくれるのでは」と期待する。 -
しだれ栗公園に桜草の群生の復活を夢見て
飯島町や駒ケ根市などの愛好家でつくる南信さくらそう会(小林省吾会長)はこのほど、辰野町小野の国指定天然記念物しだれ栗公園の草地に、自生種の桜草150ポットを植栽した。
小林会長によると、10年前、公園の小川のそばの湿地帯約7平方メートルには濃いピンクの桜草がぎっしりと咲き、その中に白花も混じっていた。「こんなすばらしい群生は見たことがない、本当に感動した」
しかし、一昨年、小林会長の案内で会員が現地を訪れたところ、ほとんどが姿を消し、絶滅の危機にひんしていた。そこで、小林会長は以前、知人から分けてもらった同公園の自生種の1鉢を繁殖させ、会員にも協力を呼びかけ、株分けで増やした。
植栽作業には会員6人と、地元辰野町の赤羽敬一さん(元町議会議長)や公園関係者も参加。かつての群生地の雑草を取ると、わずか1縲・株の白花とつぼみの紅色を発見した。会員は見事な群生地がよみがえることを願いながら、丁寧に植えつけた。
今後、早春の草取り、花後の管理、夏の草刈りなどは地元の協力を得ながら、会員が担う。また、会は辰野町にくい打ち、ロープ張りなど、踏み荒し防止策を講じるように要請した。
小林会長は「天然記念物のしだれ栗の芽吹きを、その下を流れに沿って咲く、かれんな桜草が一段と引き立てくれるのでは」と期待する。
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しだれ栗公園で桜草を植栽する会員ら -
MMC&音のカーニバル、サタディーシンガーズ「おしゃべりミュージックコンーサート」、
飯島文化館で17日、MMC&音のカーニバル、サタディーシンガーズによる「おしゃべりミュージックコンーサート」が開かれ、フルートの桜瑠璃、伊那谷お手玉の会も友情出演し、にぎやかに盛り上げ、約400人の聴衆を楽しませた。
3部構成、第1部は懐かしい唱歌などで日本の四季をイメージ、「緑のそよ風」で始まり、全員合唱の「花」で締めくくった。
第2部はステージ中央に初出演の「伊那谷お手玉の会」が輪になり、わらべ歌「あんたがたどこさ」に合わせ、色とりどりのお手玉を操ってスタート、「ゆきこんこん」「まりと殿様」などのどかに繰り広げた。
3部はMMCが音楽指導者らしい、本格的なクラシックの演奏で音楽の魅力を聴衆に伝えた。 -
絵本作家、飯野和好さんの読み語り講演会
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飯島町図書館は開館15周年記念講演会を17日、飯島文化館で開いた。絵本作家の飯野和好さんが読み語りを交えて「おっと!痛快、読み語りの旅でぃ!飯島宿」と題して話し、親子ら120人が飯野さん独特の絵本の世界に魅了された。
縞のかっぱに三度かさというまたたび姿で登場した飯野さんは、手にした沖縄の缶かんからさんしんを爪弾きながら自作の「海にどぼん」を披露。
この後、絵を投影しながら「ねぎぼうずのあさたろう」の読み語り。行き倒れの娘を助けたあさたろう。娘を背負って、家まで送り届けたが、吉原から追手が:。
続いて、「くろずみ小太郎旅日記、怪僧わっくさ坊暴れる」。1・5等身の主人公、くろずみ小太郎は山寺の住みついた怪僧を退治したが、その僧は、悪いカメムシに妖怪にされていた:。
子どもも大人も楽しい話、ド迫力のキャラクターの活躍に引き込まれた。 -
みそづくり 伊南こども劇場
駒ケ根市の伊南こども劇場(北村和枝運営委員長)は17日、飯島町田切の井口明夫さん宅で、恒例のみそづくりを行った。
会員親子約30人が参加。前日、昨秋、同地区で収穫した30キロの大豆を洗い、水に浸け、水分を十分含ませた。
午前5時から、大釜で煮始め、午前9時に煮上がった。
煮えた大豆は子どもたちも手伝い、みそ潰し機(チョッパー)に掛け、粗熱を取って、24キロのこうじと塩12キロを混ぜ、煮汁を加え、耳たぶほどの柔らかさにして、みそおけに仕込んだ。
この後、各家庭に持ち帰り、直射日光が当らない暖かい所に置き、10月末まで熟成させると、手作りのみそが食べられるという。
作業終了後、昨年の手作りみそを使った豚汁を囲んで昼食。「やっぱり、手作りみそは一味違う」と食も進んだ。
初代会員で場所を提供している井口初江さんは「みそ作りは20年以上続いている伝統の行事。地元の大豆を使い、添加物を一切使わない手作りみそは、シンプルで昔ながらのあきのこない味。おけにササを敷くと、防腐剤代わりになる」。北村委員長は「普段できないことを、仲間と体験できる。大人との関わりで社会性、協調性も養われるのでは」と話していた。 -
町民手作りの「ふるさとの昔話第2集」発刊
民話の聞き取りから執筆、挿絵まで、飯島町民手作りの「ふるさとの昔話第2集」が完成。12日夜、町文化館で、飯島町郷土研究会の桃沢匡行会長から聞き取りや執筆、挿絵制作などの協力者に手渡された。
「ふるさとの昔話」は全230ページ、B5判、飯島町に伝わる「美しく心あたたまる昔話」47編57話を掲載し、全編にカラーで挿絵を入れ、小学生でも読みやすくした。
第1章は歴史的な事実を踏まえた物語、第2章は民話的な話、第3章で町の歴史を分りやすく記した。
第1章の中には高遠原に実際にあったマムシの毒を抜くために首だけだして埋められた「首だけ男」。「抜け参り」で伊勢神宮に向った勘太郎、家では大騒ぎ、葬式の相談をしている時、天狗にさらわれたことにして杉の梢から飛び降りた「空から降ってきた男」など、未発表の物語もある。
第2章には「あんころ餅を食べた本尊様」「おかねさま」など、楽しい民話を掲載。
第3章には「羊満水」「製糸落とし」「水戸浪士の通行」「満蒙開拓団」まで、江戸時代から戦後までの町の歴史の中から特筆すべき事柄を並べた。
挿絵は町内の6人が
担当、漫画チックな楽しい絵から、芸術性の高い切り絵、水彩画までそれぞれの作者の特徴が出ている。
郷土研究会は1978年に「ふるさとの昔話第1集」を発刊。以来「第2集」をと、約30年間構想を温めてきた。県の「ふるさと支援金」を受け、昨年7月に、同会が呼び掛け、町内で昔話や読み聞かせに関心のある人、趣味で絵や漫画を描いている人など公募し、編纂会を立ち上げ、制作を開始した。20人が分担し、お年寄りからの聞き取りや執筆、物語に合わせて約50枚の挿絵も制作した。
桃沢会長は「昔話を通じて、地域の歴史に関心を持ってほしいと願い発刊した。祖父母から孫に伝えられた昔話が、核家族化に伴い、伝承の手立てが失われつつある今、本書が少しでもその役割を果たすことができれば」と期待する。
また、挿絵を描いた横田克年さんは「内容に合った絵を作ることが大変だった」。松村澄人さんは「人物の動きを表現するのが難しかった」と振り返る。 販売は飯島文化館、飯島陣屋、頒布価格2000円、300部限定。
なお、挿絵原画展を6月1日まで文化館で開かれている。 -
「ふるさといいじま納税」ふるさと納税
飯島町は「ふるさと納税(ふるさといいじま応援寄付金)」を6月中に受付を開始する。16日、町議会全員協議会で、使途やメニューなどをまとめ、説明した。町は6月定例会に町税条例、基金条例の1部改正を提案する考え。
「ふるさと納税」はふるさとに貢献、応援したいという思いを地方自治体への寄付を通じて、寄付額の一定限度額を住民税から控除及び所得税の還付対象になる。
飯島町は「ふるさといいじま応援寄付金」と名付け、使途は08年に基金を創設、09年以降施策に活用する。
活用メニューは「自然豊かな町の景観、環境と森林の保全に(環境支援)」「子育て支援と教育の充実に(子育て、教育支援)」「地域医療の充実など、誰もが健康で暮らすことができるまちづくりに(福祉、医療支援)」「町長の選定施策(おまかせ)」の4メニューを予定。
多くの人に町への寄付を呼びかけるため、ホームページや広報紙に掲載するほか、町民各自が親せき、知人にPRする-とした。 -
飯島山草会が山野草展
飯島山草会(上前守会長)は17、18日、飯島文化館で山野草展を開く。
会場にはピンクの花が目を引くトキソウ、日本サクラソウ、カモメラン、大きな葉のハッカクレン、葉の重なりが花のようなボタンヒバ、岩ヒバと四国チドリの寄せ植え、コケモモとイワヒバの石付き、小さな花が可れんなヒメウツギなど会員12人が丹精込めた160鉢がずらり。
上前会長は「花ものや寄せ植え、石付、木付など大作、小品などいろいろな作品が集まった。今年は寒暖の差が激しく、開花を展示会に合わせるのに苦労した」と話している。
会場では山野草の苗も販売する。 -
町議会で昭和伊南病院視察、研修
飯島町議会は15日、議会全員協議会を駒ケ根市の昭和伊南病院で開き、新設の人工透析センター、健診センターを視察したり、患者が少なく閑散とした待合室を見て回った後、千葉茂俊名誉医院長の講話で、昭和伊南病院の現状に危機感を高め、地域医療の課題と今後の方向に理解を深めた。
この中で、千葉名誉医院長は医師不足の直接の要因について「新医師臨床研修制度により、自分で研修病院を選べるようになったため、都会や大病院、施設が良い病院に集中し、格差社会が医療現場にも及んだ」とし、ほかに、80歳以上の医師の引退、女子医学生の増加、病院勤務医の過労、開業ブーム-などを挙げた。
また、「国、県が推進する拠点病院への医師の集約化、重点化は正しいのか。それ以外の地域、病院は切り捨てられ、医療格差を増長させている。上伊那では伊那中央病院に集約し、昭和伊南病院と辰野病院を切り捨てられる」と厳しい口調で指摘した。
また「政府の医療費削減のため病院を半減させる施策に、飲み込まれないように努力する必要がある」とし、生き残りの方向性に▽健診センター、透析センターの充実▽内科と外科の連携で内視鏡を充実、発展▽消化器病センターの発足▽脳神経外科を中心とした救命救急センターの充実▽地元開業医との連携推進-などを挙げた。
最後に「勤務医、開業医を問わず全ての医師の協力で地域医療を守りたい。患者中心の医療、患者の満足度アップで地域住民が支援してくれる病院づくりを目指したい」と結んだ。
議員からは「院内助産院はできないか」「医師確保に向けた補助金は」などの質問があった。 -
花ろまん38桜草
「井筒」「青葉の笛」「衣通姫」「光源氏」「石橋」なんと雅な、ゆかしき名を持つ、桜草たち。能や謡、中国の古事から名付けられた、その由来に思いを馳せながら花を鑑賞する豊かなひととき。江戸時代に武士階級に愛され、園芸化され、幾多の戦災を乗り越え、300年の栽培の歴史を持つ花。野生の桜草の自生地が環境の変化などで、次々と姿を消す中で、園芸品種は多くの愛好家により、盛んに新しい花が誕生している。花色は紅、白、桃、紫、淡紫、トキ色、絞りと多彩。咲き方も平咲き、浅抱え咲き、梅咲き、盃咲き、狂い抱え咲き、星抱え咲き、つかみ咲き、玉咲きといろいろ。さくらそう会の認定品種だけでも約300種類ある。今回は駒ケ根市立博物館ロビーで先ごろ開かれた南信さくらそう展を取材。上伊那の愛好家が育てた180種類、200鉢の中から特徴的な花を紹介する。合わせて、小林省吾会長から、育て方、魅力などをお聞きした。参考図書・鳥居恒夫著、さくらそう会写真「色分け花図鑑、桜草」(大口国江)
◇桜草の歴史
桜草は江戸・享保のころ(1716年縲・5年)、野生の桜草の中から、白花や絞りなど珍しい花が珍重された。やがて、種を蒔いて、実生の株から、より美しいもの、変わったものを選抜し、新品種が作出されるようになった。文化元年(1804年)には愛好家組織ができ、完成度の高い品種が生れるようになった。今回の展示にも最古の南京小桜をはじめ、岩戸神楽、錦鶏鳥など多くの江戸時代に作出された銘花が並んだ。
1952年、さくらそう会が発足、会員への苗の配布により、桜草は全国の愛好家に広まった。南信さくらそう会は15年前、信濃さくらそう会から、伊南さくらそう会として独立、5年前、飯田市と伊那市の仲間が加わり、南信さくらそう会に改名し、花の開花に合わせ、飯島町や駒ケ根市などを会場に展示会を開いている。
◇南信さくら草会会長
小林章吾さん(80)
「洋花のような華やかさはないが、桜色の花の色、花容の面白さ、いくら見ていてもあきない、奥の深い花」
と魅力を。
桜草は耐寒性はあるが、乾燥に弱い。植付けは11-2月。用土は排水がよく、保水力のある土。小林さんは田の土と腐葉土、山砂を等量に、赤玉土を小量混ぜる。植付け後は乾燥防止のため、むしろをかぶせる。3月発芽、毎日水やりを続けると、4月中旬に花芽分化、桜の花が咲くころ、可れんな花を咲かせる。
花の盛りは3日と短く、鑑賞した後は、来年良い花を咲かせるために、花後の手入れも手が抜けない。花がら摘み、土入れ、お礼肥、地上部が枯れても、毎日水やりが必要。
「さくらそう会では苗は売買しないが、最低でも20縲・0鉢を栽培できる意欲のある会員を募集している。会員になると、仲間から無償で苗が提供される。愛好者を増やし、品種を保存していきたい」と、会員を募集している。(TEL86・2821) -
飯島区が御嶽山神社の例祭を開催
山岳信仰の神をまつる飯島町の「御嶽山神社」の例祭が11日、飯島成人大学センターあった。同神社を管理する飯島区(竹俣栄二郎区長)の役員ほか、来賓や一般参拝者など約40人が参加。地域住民の健康を願うとともに、今年の4月に同山から傘山(からかさやま)までの登山道が無事開通したことを受けて登山者の安全を願った=写真。
町を一望できる御嶽山の山頂にある御嶽山神社。毎年例祭は神社のある山頂で行っているが、この日はあいにくの悪天候となったため、急きょ会場を移した。
神事は御嶽山神社から迎えたご神体の前で執り行われ、参加者は住民の健康などを願い、玉串をささげげた=写真。竹俣区長は「今はヤマツツジも満開。南アルプスを見ていただきながら例祭をしたかったが残念」と話していた。
傘山までの登山道の開削は昨年8月ころから「山を楽しむ会」(田島好美会長)の有志と区民らが進めてきたもので、今年4月、約3キロの登山道が完成した。今後、5月から6月にかけて案内板などを設置し、登山道としての利用を呼びかけていく。
また、飯島区では例祭に先立ち、御嶽山山頂にそこから見える山々を示したパノラマ版を新設している。 -
飯島町で第30回町長・議長杯マレットゴルフ大会
飯島町の千人塚マレットゴルフ場で11日、第30回町長・議長杯マレットゴルフ大会があった。町内に住むマレットゴルフ愛好家約80人が参加し、日ごろの練習の成果を披露した=写真。
大会は町マレットゴルフ愛好会(小林真直会長)の主催で毎年開催している。総合優勝一人のほか、男子、女子のそれぞれ上位3位を表彰する。
この日は春先のような寒さとなったが、参加者はそれにも負けず、同じグループでプレーする別の参加者が絶妙な一打を放つと「上手い」などと声を挙げ、楽しんでいた。
当初、同マレットゴルフ場は「根や石が多い」などと言われることもあったが、多くの愛好家らが練習に訪れる中で地慣れしてコースもよくなり、好成績も出やすくなってきたという。
結果は次の通り(36ホール、パー144)。
◇総合優勝=白井繁実(120)
【男子】▽優勝=西畑栄介(121)▽準優勝=小原寿一(121)▽3位=森久(122)
【女子】▽優勝=岩村けさみ(121)▽準優勝=高谷深鈴(122)▽3位=野口英子(125)
◇ホールインワン=由井美喜男、大島修、北村一夫、小山五生、岡田節子 -
駒ケ根市立博物館で南信さくらそう会のサクラソウ展
上下伊那のサクラソウ愛好者でつくる「南信さくらそう会」(会員23人、小林章吾会長)による第15回サクラソウ展が11日まで、駒ケ根市立博物館で開かれている。ピンク、白、紫色のサクラソウ180種約200鉢が可憐に咲き、訪れた人の心を和ませている=写真。
飯島町、駒ケ根市を中心に飯田市から伊那市までの会員がともに活動している同会は例年、飯島町と駒ケ根市の2会場でサクラソウ展を開催してきた。しかし、サクラソウは育てるの非常に難しい花。同時期に2会場分のサクラソウをそろえるのは大変な苦労もあったため、今年から1会場に絞り、1年ごと駒ケ根会場、飯島会場で交互に開催することにした。
会場には花びらの表裏で色が異なるもの、花びらの形が特徴的なものなど、さまざまサクラソウが並び、その名称も「十二単」「秋の装」「君の宴」など多種多彩。
小林会長(80)=飯島町=は「強い色はないが、優しい色彩が持つ奥ゆかしさは魅力。さまざまなサクラソウを楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
千人塚祭りにぎやかに
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飯島町七久保の千人塚公園で5日、恒例の千人塚まつりがにぎやかに開かれた。
小雨がぱらつくあいにくの空模様だったが、町内外からどっと家族連れが訪れた。
城ケ池周辺には、たこ焼きや焼きそば、おもちゃ、昔懐かしい飴や、お面など20軒余が軒を並べた。
午後からは、改修したばかりの水上舞台で演芸会。趣味のグループの踊り、カラオケなどが舞台を飾り、最後は千人塚音頭で盛り上がった。
【千人塚のいわれ】 船山城主片桐氏の臣下、上沼氏が居住していたが、天正10年織田信忠のために本城とともに落ちたと伝えられている。
天明年間に北村集落に悪疫が流行し、僧侶を頼んで法要を行なったが、なおたたりが続き、天保15年6月にたたりを恐れ碑を建て、春秋の年2回「千九人童子」の供養を行ったという。 -
2年振りに水中花火
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800本のソメイヨシノが散り始めた飯島町七久保の千人塚公園で26日夜、2年振りに水中花火大会が行われた。
水中花火は1昨年まで桜祭りのメーンイベントとして開催されていたが、昨年から休止。「水中花火を楽しみたい」と言う声を受け地元七久保区地域づくり委員会が復活を決め、地区内を中心に寄付を募り、水中花火や打ち上げ花火など約300発を打ち上げた。
この夜は強風も吹き、気温も低く、おまけに冷たい雨も降り出すというあいにくの天気だったが、水中花火や打ち上げ花火、両岸から光の橋を掛けた花火などが夜空と水面を彩り、約500人の観客を喜ばせた。
七久保の宮下夕梨花さん(中学2年)は「すごくきれいで、良かった」と満足そう。 -
小林文彦さん(65)飯島町田切
どこまでも続く、淡いピンクの桜並木-。飯島町田切の一級河川藤巻川の下流沿いは春になると多くの見物人、カメラマンが訪れる。樹齢15年の桜の回廊が百本1キロにわたり咲き誇り、桜の名所になっている。
桜並木の植樹から中心的にかかわり、保護育成活動を15年間、ほとんど1人で実施してきた。その献身的な保護に対する情熱と努力は高く評価され、このほど、日本さくらの会から「さくら功労者」として表彰された。
「田切南割耕地の皆さんの協力でいただいた。栄誉ある賞を励みに、成木になるまで、後15年間、しっかり管理を続けたい」。
1943年田切生れ。地元の高校卒業後、「木が好きで、農業と兼業ができる」と、庭師に弟子入り、75年には一級造園技能士の資格も取得、独立し「緑翠園」を開園。主に庭木の手入れを業としている。
家は藤巻川の近くにあり、川のせせらぎを聞きながら育った。
藤巻川は県営ほ場事業で改修され、草刈など河川や管理道の管理は地元が行っていた。 15年前、友人グループ「湧泉会」や当時総代を務めていた南割耕地役員に「ただ草を刈っているだけではつまらない。川沿いに桜を植えよう。木が大きくなれば、草刈も楽になる。環境もよくなり一石二鳥では」と提案。了承され、日本宝くじ事業団からソメイヨシノの苗木百本の寄贈を受け、みんなで延長1キロに10メートル間隔で植栽した。
以後、草刈や施肥は耕地役員が中心になって行っているが、せん定や消毒など保護、育成作業は造園業の小林さん1人で実施してきた。
桜は管理道に沿って植えられているため、地上から4メートルは枝を切り落とさなくてはならない。桜は73の割合で南に枝を張るため、毎年せん定は大切な作業になっている。
また、桜はアメリカしろひとりなど毛虫がつき易く、消毒も必要。「油断すると、アメシロがついたり、テングス病になってしまう、目が離せない。家の近くなので、仕事の行き帰り、常に桜の健康状態を観察し、子どもを育てるように、桜を育ててきた」とか。
桜は成長が早い、10年前から見事な花が咲くようになり、毎年南割耕地では自前の桜では花見の宴を催している。今年は4月13日だったが、あいにくの雨模様で、場所をJA倉庫で行ったが、大いに盛り上がったとか。 植栽から15年「年々、りっぱな木になって、良い花を見せてくれる。川に張り出す枝には勢いがあり、今後が楽しみ。樹齢15年は人間でいえば中学生。やんちゃざかり、伸び盛り。もう15年しっかりと面倒を見て、立派な成木にしたい」と話す。(大口国江) -
ОBソフトボールリーグ戦開幕
飯島町のОBソフトボールリーグ(小林元邦会長)は23日夜、リーグ戦開幕に当り、08年度の開会式を飯島小学校体育館で行った。
昨シーズンと同数の登録13チームはAリーグ7チーム、Bリーグ6チームに分かれ、5月9日から8月まで、飯島運動場、田切運動場でプレーする。
選手ら約40人を前に、小林会長は「このリーグは親ぼくが第1、けがをしないように楽しくプレーを」とあいさつした。
織田信行町議会議長は「自分の体を鍛え、親ぼくを深めるとともに、地域の活性化につなげて」と期待した。 この後、1番くじを引いた北河原チームの井口主将が「けがをしないように、メタボ対策として頑張ります」と選手宣誓した。 -
防災講演会
国土交通省天竜川上流河川事務所は24日、飯島文化館で「天竜川水防DAY(4月24日)」に合わせ、第5回自然災害勉強会を開いた。南信地域の行政や業者、水防に関心のある人など250人が参加。信州大学人文学部の笹本正治教授の「天竜川の災害伝承と防災」と題した講演に耳を傾け、過去の歴史から、自分の地域の危うさを知り、身近な災害から身を守るには何をすべきかを考えた。
この中で、笹本教授は「東海大地震と富士山の噴火など巨大災害ばかりに気を取られていると、足元をすくわれる。ひとり一人が頑張れば、逃れられるもっと身近な災害に常に気をつけよう」と訴え「過去の人々が天竜川の恵みを享受しながら、いかに災害と闘ってきたか認識すべき」とした。
また、実際の災害への対応に▽日常的に災害意識を持つ(目に見える形で災害の怖さを認識)▽災害現場でけがなどに対処できる基礎的知識を身につける▽行政まかせ、他人まかせでなく、個人で対応する力をつける▽個人は緊急用品を備える▽行政サイドでは緊急時の職員召集、指揮系列、広い部局にまたがる問題の解決、救急車不足の対応を決めておく-などを挙げた。 -
北から南から、山野草の花だより
「ショウジョウバカマの珍しい花が咲いた」「色も形も多彩に、30種類のイカリソウがきれい」と北から、南から続々と山野草の花便りが届いた。春は山野草の季節、上伊那で最も早く春が来る中川村葛島の知久清子さん宅の庭では種から育てたトガクシショウマ、薄紫のシラネアオイ、ツバメオモト、ヒゴスミレなどが彩る。飯島町親町の亀山ちず子さん宅では、30種類余の色も形も多彩なイカリソウが咲き、イチリンソウ、ニリンソウ、カナダゲシも白い花を付けた。
標高900メートル伊那スキーリゾート西南に位置するヒノキオ山野草園(飯島隼人園主)にも遅い春が訪れ、自生のショウジョウバカマ、カタクリも咲きはじめた。同じ郡内でも季節の進み方に2週間の差が出る3カ所の山野草の庭を見せていただいた。(大口国江)
◇水琴窟がある風雅な庭園に育つ百数10種類の山野草たち、中川村葛島、知久清子さん
温暖な気候で雪の少ない葛島でも、寒さで凍みあがらないように、カラマツの落葉で地表をおおい、保護している。夏の西陽は山野草の大敵、竹の垣根を巡らし日除けもした。肥料は堆肥とシバを混ぜて、寝かせて、完熟させて使っているとか。
「土いじりが好き、けなげで一生懸命咲く姿に魅了される」と知久さん。
◇数百種類の山野草が早春から晩秋まで彩る。飯島町親町、亀山ちず子さん
約50種類のイカリソウ、10数種類のカラマツソウ、7種類のハッカクレン、赤、白の山シャクヤクなど種類の多さに驚く。
早春の節分草、福寿草から、秋のホトトギス、シュウメイギクと、丹精込めた庭ではほぼ1年中、山野草の花が見られる。
」
◇雑木林に囲まれた1500坪の山野草園、伊那市西春近ヒノキオ山野草園、飯島隼人園主
県内自生種を中心に150種を栽培する。遅い春を待ちかねたように、ユキワリソウ、ショウジョウバカマ、イワウチワ、白と紫のキクザキイチゲ、カタクリなどが次々と咲き始めた。まもなく、幻の山野草といわれるトガクシショウマ、シラネアオイ、クロユリも咲き出す。
「今年はショウジョウバカマの珍種が1株だけ咲いた。白花でオシベが長く、上品な花、ぜひ見に来て」と飯島さん。
なお、飯島さんが会長を務める信州伊那野草会の山野草展は、5月17、18日伊那スキーリゾートで行う。多くの来場を呼び掛けている。 -
伊南バイパス1号橋(与田切橋)下部工着工を前に、地元説明会
飯島町本郷の本郷公民館で21日夜、伊南バイパス本郷地区1号橋(与田切橋)の下部工事着工に伴う、地元説明会があった=写真。地元住民や対策委員、関係地権者、町など60人余が出席。国交省飯田国道事務所や施工業者が工事概要、工程、資材等の運搬経路について、具体的に説明した。
与田切川に架かる1号橋は延長658メートル。コンクリート造。暫定2車線幅員6・5メートル。勾配3・7%。橋脚9台。
このうち、橋脚1縲・号は吉川建設(飯田市)が、8、9号はオリエンタル白石(名古屋市)が請負う。工期はいずれも10年1月29日。RC橋脚工。8、9号は地上で構造物を製作し、地下に埋めていく、ニューマチックケーソン基礎工を採用。高さ25縲・4メートル。作業時間は通常午前8時縲恁゚後5時まで。ニューマチックケーソン基礎工に限り夜間作業もある。資材の運搬経路は松田建設のダンプ道路を使用し、町道深山線は大型車両による資材の搬入は行わない-などとした。
出席者からは「与田切川の流れを大きく変更する場合は事前協議を」「通学路の安全確保を確実に」「工事用道路は散水するなどほこり対策を」-などの要望が出された。 -
七久保浄化センターしゅん工
県下初の汚泥減量システムを導入した飯島町公共下水道七久保浄化センターが完成。23日、七久保新屋敷の現地で、町や地元、上下水道運営協議会委員、施工業者ら約80人が出席し、テープカット、通水式を行い、供用を開始した=写真。
敷地面積3100平方メートル、管理棟(床面積32平方メートル)移動脱水車棟(床面積223平方メートル)を建設。水処理はPCD(オキシデーションディッチ)方式、処理能力1日800立法メートル、対象地区は七久保区の北街道、南街道、新屋敷、新田、針ケ平など、計画人口1700人。汚泥処理工程で県下で初めて、生物処理による減量化システムを導入した。複合発酵槽に多彩で安定した微生物群で有用菌床を作り、沈降汚泥を再活性化して処理槽にリターンすることで、汚泥発生量を減少させるシステム。
飯島町下水道事業の供用開始は99年七久保北部地区から始まり、飯島処理区1部、本郷、田切の各農業排水事業に続き、今回七久保処理区が1部供用開始となり、11年度中に町内の全管渠工事が終了、完結する。 -
飯島町慈福院の第27回北街道延命地蔵尊祭り開催
飯島町七久保地区北街道区(67戸、野原正明総代)は20日、「第27回北街道延命地蔵尊祭り」を集会所「ハーモナイス」で開いた。家族連れなど、多くの住民が集まり、祭りを祝うとともに多彩な催しを楽しんだ。
祭りはこれまで延命地蔵尊が安置されている慈福院の境内で行われてきた。しかし、天候を気にせず多くの住民に参加してもらえるようにと、04年から室内で行うようになり、地元の保育園児や小学生、趣味のクラブなどがそれぞれに催しを披露するようになった。
最初のステージでは、七久保保育園の野原聖太君、倉家将君、那須野歩香ちゃんが、この日のために練習してきた「どうぶつ体操」を披露=写真。かわいらしい踊りに大人も子どもも笑顔を見せ、会場からはおひねりが投げられた。
野原総代(63)は「地区としては一番大きな行事。普段はあまり接点がない小さい子どもとお年寄りもこういう機会には交流できると思うので、多くの人に来て、気楽に楽しんでいってほしい」と話していた。 -
飯島町の新ふるさと大使に岩間辰志さん、圓山武さんを委嘱
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飯島町は21日、役場で町にゆかりがあり、東西の経済界で活躍している岩間辰志さん(埼玉県在住、サッポロホールディングス名誉顧問)と圓山武さん(奈良県生駒市、イナ・オプティカ代表取締役会長)の2人を新たに飯島町ふるさと大使に委嘱し、飯島町の魅力のPRやまちづくりへの意見、助言を期待した。
新大使らは企業や岩間城址、道の駅、千人塚公園など町内視察を終え、役場で開いた委嘱式に臨んだ。
式には後藤俊夫大使、斉藤彰大使のほか、町議、町幹部職員ら20人が出席した。
高坂町長は「2人に委嘱書と観光名刺を交付した後「2人はそれぞれ東西の経済界の重鎮で、ともに県人会の副会長でもある。飯島町が持続可能で発展するために、全国に情報発信していただくとともに、有益な情報や助言で町にカツを入れて」と期待を込めた。
新大使の圓山さんは「大役をおおせつかり、緊張と不安を感じているが、お引受した以上、持てる力を発揮し、少しでも町のお役に立ちたい」。岩間さんは「私の知恵と努力でできることがあれば、お申し付けいただきたい。お役に立ちたい」とそれぞれ、町への尽力と貢献を誓った。
この日、旅行ジャーナリストの津田令子さん(東京在住)の委嘱も行われる予定だったが、体調不良により延期された。
岩間辰志さんは佐久市出身、サッポロビールホールディングスの社長を経て、現在、名誉顧問。埼玉県公安委員を務める。ルーツがは飯島町岩間。
圓山武さんは飯島町南町出身、イナ・オプティカ社長を経て、現在会長。飯島町には信州配送センター、長野営業所がある。 -
伊南行政組合、清水亀千代・駒ケ根市副市長を助役に選出
伊南行政組合(杉本幸治組合長)の臨時議会が14日、駒ケ根市役所であり、先日駒ケ根市の副市長に就任した清水亀千代氏(60)を同組合助役に選任する人事案件に、全会一致で同意した。
清水氏は「身の引き締まる思い。国、地方とも先行きが不透明な状況だが、伊南行政組合を通じて、地域課題に取り組み、地域福祉の向上、地域の発展に努めたい。そのためにまず、昭和伊南病院の安全・安心のより所としていくことが求められている。そのために最善をつくしたい」と語った。
また、宮田村の村議会選挙に伴なって不在となっていた議長には、前副議長の前原茂之議員(65)=中川村=を指名推薦により選出。また、副議長には織田信行議員(64)=飯島町=を選出した。 -
飯島区が小水力発電所建設推進に向け、建設委員会を設置
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は10日夜、成人大学センターで、農業灌漑用の新井水路を利用した小水力発電所の建設に向け、建設委員会を設置。今後の取り組みを協議し、合わせて役員構成も行った。
建設研究委員や区会、地権者、町議ら17人を前に、竹俣区長は「区会で建設が議決されたのを受け、国交省に発電用水利権の取得を申請し、認可が下りる見通しがついた。建設委員会を立ち上げ、発電事業を推進したい」とあいさつ。
引き続き、今後の取り組み、スケジュールについて説明。新エネルギー特別措置法(RPS法)による事業認可を申請、引き続き、新エネルギー産業開発機構(NEDО、ネド)の補助金を申請する、合わせて、中部電力との売電単価交渉も実施していく。NEDОの補助金が確定次第、用地買収、着工の運びとなる。早ければ10月着工、来年秋に完成する。
委員からは「騒音や低周波被害について、どう対応していくか」「早期に地権者や周辺住民へ情報提供し、理解を得るべきでは」など進め方について、さまざまな意見が出された。
発電所予定地は新井水路の取水場所から約2キロ下流の朝待(第1発電所)と、さらに200メートル下流のうどん坂分水地(第2発電所)の2カ所。朝待では1分間に120キロW発電、うどん坂は220キロW発電する計画で、朝待は中部電力に売電、うどん坂分は役場庁舎まで電柱を立て送電し、庁舎など公共施設で使用する考え。総事業費約3億円(うち2分の1は国庫補助)
同区は06年秋、中電の子会社、シーティクの遠藤喜紀さん(現在フリーのコンサルタント)から提案を受け、区議会や全体説明会で検討し、1月の区会臨時会で推進を決定した。
役員構成は次の通り(敬称略)
▽委員長=竹俣栄二郎(区長)同副=小林章吾(建設研究委員)、野村則勝(区会)、吉沢徳保(区友会)、森岡一雄(町議)▽総務委員長=市村幸一(建設研究委員)▽設備委員長=石田耕一(建設研究委員)▽財務委員長=伊藤和夫(建設研究委員)