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自然と共生する農業推進フォーラム
自然と共生する農業を実現しよう竏窒ニ8日、「自然と共生する農業推進フォーラム」が伊那市の上伊那農業協同組合本所であった。生産者から消費者まで、さまざまな立場の参加者が集まり、情報交換を行うと共に交流を深めた。上伊那地方事務所など主催。
駒ヶ根市で減農薬・減化学肥料による水稲栽培に取り組む駒ヶ根市マイ・ファーム中坪の中坪宏明さんは、酵母菌による種子消毒、麦わら、鶏糞(けいふん)、微生物資材を用いた土づくりなど、環境負荷を軽減したさまざまな取り組みを紹介し「安心、安全、安価で安定的に供給することで消費者の信頼を獲得し、次の生産につながっていく」と語った。
また、実際に減農薬・減化学肥料で育てた米とそうでない米との試食を行い、味の違いを参加者にアピールした。
そのほかにも、消費者サイドから取り組む「食の安全」へのアプローチや、自然との共生をテーマとした農村・農業づくりなどが発表された。 -
伊那東保育所、野焼きで手づくりペンダントづくり
今しか作れないものを形に残そう竏窒ニ、卒園・進級記念に粘土のペンダントやお皿などを作製した伊那東保育所(園児87人、木下りつ古所長)は9日、野焼きで作品を焼き上げた。
すべての園児が挑戦。握り型のついたペンダントや肘やひざの形でつくったお皿など、その園児にしかできないものを作製し、年齢と名前を書き込んだ。
園児たちは、困ったことや悲しいことがあった時でもパワーをもらえるよう、粘土をこねるときにパワーを込めた。
焼き上げ作業は、地面に掘った穴の中で焼く「野焼き」を選んだ。小名木伸枝土保育士は「今の子どもたちは土や火と直接かかわることも少ない。でも、こうしたものは生きていくうえでの基本。そうしたことを伝えていきたい」と話していた。
火入れをすると、園児たちからは歓声が挙がっていた。 -
鳩吹公園のツツジ30本盗まれる
伊那市の鳩吹公園で、キリシマツツジ約30本が抜き取られているのが見つかった。市は伊那署に被害届を出した。
ツツジは市道沿いにあったもので、高さ50センチほど。部分的に抜き取られていた。被害額は1本2千円程度。
犬の散歩中に地域住民が見つけ、市役所に連絡。市職員が現場に出向いて被害を確認した。
市は「部分的に取っていることは選んで盗んだのではないか。腹立たしい」と怒りをあらわにする。
公園にはサツキ、エクスバリー、リュウキュウなど11種類、3万本余が植えられている。
ツツジは84年、「市の花」に制定。市内ののり面などに定植された際、抜き取られたことがあったという。 -
第15回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人・井上井月をしのぶ第15回信州伊那井月俳句大会(実行委員会主催)が11日、伊那市生涯学習センターであった。一般の部・小中学校の部の入選者を表彰したほか、節目を記念し、伊那の元気を発信しようと歌舞劇団「田楽座」公演や井上井月展を合わせて開催。「信州伊那井月俳句大賞」は山口斗人さん=飯島町田切=の「手袋を脱ぎ分身のごとく置く」だった。
応募作品は昨年より360句少なかったが、市内をはじめ、近隣市町村、埼玉県などから一般の部に279人1380句、小中学校の部に3056人7718句が集まった。中には、2月に開通した伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルを題材にした句も。
城取信平実行委員長は「井月が亡くなって約120年。俳句を通じて井月の姿を思い浮かべてほしい」とあいさつし、小中学生に「外へ出て、息をする動植物や虫たちを見て俳句を作ってほしい」と呼びかけた。
表彰は一般の部、小中学校の部の合同で開き、入選者一人ひとりにそれぞれ賞状などを手渡し、選者3人が講評した。
当日句「春一番」「さえずり」「ツバキ」も受け付け、表彰した。
ホワイエでの井月展には、市民が所蔵する井月直筆の掛け軸やびょうぶなど31点が並んだ。熱心に写真へ収める人の姿もあった。
井月(1822縲・7年)は新潟県生まれ。伊那地方で約30年間を過ごし、87(明治20)年に伊那市美篶で亡くなった。俳句大会は命日(3月10日)に近い日曜日に開いている。
井月俳句大賞を除く成績は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞「熊料る男もっともけものの眼」宮坂繁美(岡谷市)▽市教育委員会賞「暗がりはみ仏が負ひ秋高し」栗林久子(辰野町)▽県俳人協会賞「狩終へて尾を振る犬に戻りけり」原与志樹(松本市)▽上伊那俳壇賞「菜の花になったつもりのかくれんぼ」長瀬冬嵐(中野市)▽伊那毎日新聞社賞「晩年へ近づく障子明かりかな」堀川草芳(岡谷市)▽信濃毎日新聞社賞「庭師来て公園の冬創りけり」浜信義(下諏訪町)▽中日新聞社賞「向日葵のあたま叩いて種もらふ」御子柴保(宮田村)▽長野日報社賞「妻死にて汗のからだを残しけり」宮下白泉(岡谷市)▽市有線放送賞「冬の陽を鋤(す)き込み土をねかせけり」蟹沢真琴(宮田村)▽信州井月会賞「仙丈岳の空みづみづし朝桜」山岡むつみ(岡谷市)▽井月賞「母の忌の枯菊のまだ香りおり」上田千登子(松本市)「反骨をなだめるやうに豆叩く」笹井紀子(松本市)「別れとは振り向くことよ木の葉髪」栗林久子 -
箕輪町役場庁舎外壁改修工事始まる
箕輪町役場庁舎の外壁(鉄筋コンクリート部分)改修工事が始まった。
庁舎は建設から年数が経ち、主に北側の鉄筋コンクリートの外壁に亀裂が入り建物内部に雨水が浸透するため、補修して塗装する。
05年度当初からの計画。浅川建設工業と契約し、工事費は1291万5千円。工期は3月31日。 -
新上田市宣伝キャラバン隊が駒ケ根市を訪問
「我は真田幸村であるぞ」竏秩B3月6日に4市町村が合併して誕生した新・上田市をアピールしようと10日、よろいかぶとなどの装束に身を包んだ上田市民7人が駒ケ根市役所を訪れ「ぜひ上田に来てくだされ」などと口上を読み上げた=写真。
7人は、合併を盛り上げようと05年12月に発足した「新上田市元気プロジェクト」(木口博文世話人代表・30人)が計画したキャラバンの公募に応じて集まった一般市民ら。上田市ゆかりの戦国武将、真田幸村と講談などで有名な真田十勇士に扮(ふん)して県内全市を訪れている。木口さんは「市民の間で合併の機運が低かったので、何とか盛り上げたいと各市の訪問を計画した。これを機に上田市を訪れる人が増えてくれればうれしい」と話している。 -
看護大卒業記念植樹
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)で10日、看護大交流市民の会(木下和好運営委員長)と卒業生らが卒業記念のシダレザクラを植えた。キャンパス内の緑地「有酸素運動研究コース」の一角に集まった約80人の学生が代わる代わるシャベルを手にし、4年間の学園生活の思いを込めてサクラの木の根元に土をかけた=写真。
木下委員長は「サクラは年がたつと大きくなっていい花を咲かせてくれることだろう。卒業しても時折ここを訪ねて花を見てほしい」とあいさつした。卒業生を代表して高島未季さんは「こうして在学の証しを残せてうれしい。市民の会の皆さんに心から感謝したい」と礼を述べた。
同コース内には第1回卒業記念の1999年から毎年1本ずつ植えられたシダレザクラの木が並んでいる。
卒業式は11日午前10時30分に行われる。 -
経営講座「やがてインドの時代が始まる」
駒ケ根市は9日、05年度の第5回経営講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。講座の年間会員企業から約20人が参加し、インド専門の調査事務所ジュガルバンディ代表の小島卓さんによる講演「やがてインドの時代が始まる」を聞いた。
年間100日はインドに滞在するという小島さんは「インドは貧しく、文明が遅れていて危険な国竏窒ニいう先入観を多くの日本人が持っているが、必ずしも正しくない」として、豊富な現地経験に基づいたさまざまな論拠を挙げてインドの現状を分かりやすく説明=写真。その上で「今、日本企業の進出先は中国一辺倒だが、もう一歩踏み込んでインドを見てみると新たなビジネスチャンスが必ず発見できるはず」と話した。 -
上穂町区市政懇談会
市の財政状況や医療体制などについて市長らの考えを直に聞こうと駒ケ根市の上穂町区分館(桃澤信人分館長)は9日夜、毎年恒例の市政懇談会を三和森コミュニティセンターで開いた。区民約90人が集まり、中原正純市長、中城正昭民生部長、滝沢修身企画財政課長の説明に耳を傾けた=写真。
中原市長らは、昭和伊南総合病院の医療体制の充実や市の行財政改革の見通しなどについて約1時間かけて説明。参加者からの質疑応答で、市の単独自立に伴う今後の行政サービスの低下について質問を受けた中原市長は「行財政改革を実行する上で受益と負担の見直しは必要。その対象となった人にとっては行政サービスの低下と映るかもしれない」として、協働のまちづくりへの理解を求めた。
市職員の天下りについての質問に対して滝沢課長は「退職職員が市の関連団体で働いていることは事実。現在5、6人いるが、国などの天下りとは違い、10縲・5万円の安い給料で退職金もない。新規雇用の妨げになっているという指摘だが、市としては企業誘致など大きな視野で考えた方が得策だと考えている」と回答した。 -
宮田中のバイキング給食
宮田村の宮田中学校は10日、1、2年生を対象にバイキング給食を行った。栄養バランスなども考えながら、自分の好みの料理をチョイス。食事の大切さや楽しさを見つめ直した。
主食5種類、おかず4種類、サラダ2種類、果物4種類、デザート5種類と多彩な料理がテーブルの上に。
生徒一人ひとりトレーを持ち、自分の好きなメニューを乗せていった。
「これが美味しそう」など、友人と相談しあう姿も。調理員が心をこめてつくった一品一品を、感謝しながら食べていた。
同校のバイキング給食は3年目。本年度は昨秋にも1、3年生を対象に行っている。 -
6年1組青空劇団
心ひとつに卒業公演4年生の時から演劇に取り組んできた宮田村の宮田小学校6年1組「青空劇団」は9日、念願だった村民会館で卒業公演を行った。満員の観客を前に堂々と演技。32人全員の心がひとつになり、最高の形で舞台の幕は閉じた。
学校の仲間や保護者家族、地域の人たちで約300の座席は満席。今までの公演とはひと味違う雰囲気だったが、子どもたちは練習の成果を思う存分発揮した。
演じたのは、宮沢賢治の作品をモチーフにした「6年1組とどんぐりと山猫」。全員で舞台道具などもつくり、演出や衣装なども自分たちで考えた力作。
アドリブも交えながら、会場の笑いを誘う場面も。表情豊かに演じきり、その姿は観客の心をつかんだ。
公演後、楽しんでくれた観客や、見守ってくれた担任の熊谷千波教諭に感謝のあいさつ。やり遂げた達成感で、目にうっすらと涙を浮かべる児童もいた。
山猫役の森下雄太君と、どんぐりを演じた飯島啓介君は「6年1組は良き仲間。最後に多くの人に見てもらえて、うれしかった」と話していた。
熊谷教諭は「本番に向けてみんなの気持ちが高まった。達成する喜びを感じることができたと思う」と、成長した子どもたちの姿に目を細めていた。 -
絶滅危惧(ぐ)種・ヒメバラモミ、国有林・村有林で62本確認
中部森林管理局は、南アルプス北西部などに生育する常緑針葉樹・ヒメバラモミ(マツ科、トウヒ属)の保護管理調査事業の今年度報告書をまとめた。
ヒメバラモミは、絶滅の危険性が極めて高い環境省の植物版レッドリスト(00年作成)の絶滅危惧(ぐ)IB類に指定されており、同管理局は昨年度からの6カ年事業で生育個所を把握し、保存や増殖を目指している。
自生のヒメバラモミから穂木を採取して台木に接ぎ木し、その成苗から増殖のための種を採取する採種林や、広く紹介するための見本林を長谷村の国有林に造成する計画。本年度は社団法人林木育種協会に委託し、昨年11月に南アルプス北部地域で、採穂候補木や生育状況などを調査した。
長谷村から大鹿村にかけての国有林、村有林で62本を確認し、それぞれ位置、樹高、胸高直径などを調べた。最大木で樹高45メートル、胸高直径109センチあった。
ヒメバラモミの分布地は南アルプス北西部と八ケ岳南西部のみとされ、自生母樹の総本数が数百本程度と言われている。昨年度は八ケ岳山ろくの4町4村で66本を確認、調査した。
今後は今年秋か、来年度末に採穂する予定という。 -
バスケで最後の熱戦 伊那中でクラスマッチ
伊那中学校の1、2学年は9日、同中学校体育館や伊那市民体育館でバスケットボールのクラスマッチを開いた。本年度最後のクラス対抗行事。生徒たちは一丸となって勝利を目指し、各コートで熱戦を繰り広げた。
1学年(148人)は男女混合で一クラス6チーム、2学年(139人)は男女別で6チームを結成。一チーム各3試合づつ戦い、クラスの総合勝ち点数で、それぞれの学年優勝を決めた。
3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、攻守の入れ替わりの早い試合。各クラスの意地を賭けた大会に、クラスメイトからは「頑張れ」「リラックスして」などと学友の名前を呼びながら声援が送られた。
1年生は来年度でクラス替えとなる最後の学年行事に熱中。3組の北原洋輔君(13)は「皆と最後の思い出に」と優勝を誓っていた。
3学年は高校入試のため13日、バスケットクラスマッチを開く。 -
せせらぎの小径に鳥の巣箱を設置
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は10日、保護者と一緒作った鳥の巣箱などを、伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつけた。
同市では本年度、車いすでも利用できる歩道の舗装整備などの「せせらぎの小径再生事業」を実施し、同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
児童と市職員らはサクラやケヤキ、ナラの木などに巣箱8つ、えさ台4つを設置。止まり木を付けるなどした個性豊かな巣箱には、製作者の名前を寄せ書きした。
児童たちはヒマワリの種やパンくずなどの鳥のえさも持参。武田春星君、大杉知佳ちゃんは「いっぱい集まってくれたらうれしいな。皆でまた、えさを持って遊びにきたい」と、鳥が喜んでくれることを願っていた。 -
南箕輪村イメージキャラクター「まっくん」新しいデザイン決まる
南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」の新しいデザインが決まった。村は今後、デザインを商標登録して保護、活用し、さまざまなポーズの図柄や家族(仲間)キャラクターを作っていくという。
新しい「まっくん」は、従来の「Oshiba」の文字を「まっくん」にし、村のマークを入れ、手を緑色から顔と同色にし、目や眉、口を少しずつ変え、鼻を付け加えた。
05年7月に村のイメージキャラクターに昇格し、94年制作以来ずっと使ってきたデザインを、よりかわいらしく、親しみやすくしてもっと活用しよう-と、職員によるプロジェクトチームでデザイン案をまとめた。村民の意見も募り、庁議で検討して決定した。
村民からの意見は「服の文字はポップ体がいい」「ポーズや衣装、背景のバリエーションを考える」など4件だった。
村は、キャラクターデザインを順次新しいものに切り替えていくという。 -
銭湯「菊の湯」で油漏れ
9日午後5時28分ころ、伊那市荒井区の沢渡(さわたり)川に油が漏れているとの通行人からの119番通報があった。近くの銭湯「菊の湯」の燃料タンクから重油など50リットル(伊那消防署の推定)が漏れており、同消防署が吸着マットで回収した。
消防署などによると、同午後4時30分ころ、従業員がボイラータンクへ燃料を送り過ぎたためあふれた。
燃料の一部は小沢川を経由し、天竜川へ流出。国土交通省・天竜川上流河川事務所は9日夜、小沢川と天竜川の合流点付近を巡視し、10日朝は合流点から下流をパトロールしたが、油膜や魚の死骸などが浮いている異常もなく、川への影響はないという。 -
伊那小6年孝組 演劇卒業公演
伊那小学校6年孝組(伊藤幹高教諭、36人)は9日夜、市駅前ビルいなっせで、演劇の卒業公演を開いた。会場には保護者など約300人の観衆が詰め寄せた。児童たちは学校生活最後の思い出を皆で作り上げ、最高の公演に涙した。
孝組は5年時の臨海学習のまとめを演劇で発表したのを機に総合活動で取り組みはじめ「オズの魔法使い」などを近くの保育所などでも披露してきた。
卒業公演は「神の子たち縲怎pヤタスにふく風縲怐v「トラップ一家物語」「ローワンと魔法の地図」の3演目を熱演。夏休み明けから準備を開始し、台本や衣装、小道具、効果音も自分たちで作ってきた成果を披露した。
卒業公演を終えたローワン役の平澤卓哉君(12)は「最後のステージを楽しむ気持ちであがった。失敗もあったが、一番信頼できる仲間で最高のものができたので悔いはない」と目を濡らし晴れやかな顔で語った。
公演では児童に内緒で練習してきた母親たちの歌のプレゼントもあった。 -
「エコアクション21」認証登録制度セミナー
箕輪町と町商工会は9日夜、環境省が主に中小企業向けに策定した環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証登録制度セミナーを町文化センターで開いた。企業関係者ら50人が制度の概要や事例発表を熱心に聞いた。
エコアクション21地域事務局長野産業環境保全協会の平林昭敏検査室長が、制度概要を説明。ISO14001と比べ要求事項が少なく審査・認証登録にかかる費用が少ない、環境活動レポートの公表が必須になっていることなどを話し、メリットに▽中小企業でも容易に取り組める▽環境負荷削減によるコスト削減▽外部への信頼性の向上-などを挙げた。
事例発表は、県内初、全国で46番目に認証登録を受けた地元企業の中村製作所、今月6日に認証登録を受けた箕輪町役場。
中村製作所は、04年11月に穂高工場が認証登録を受けた。利点に▽国の公的機関による認証登録でアピール度が上がった▽従業員の環境活動への認識と全員参加の意識が向上した-などを挙げ、「かけがえのない地球を守る環境保全活動は企業活動としても重要。未来の地球のため一緒に推進しよう」と呼びかけた。 -
ふるさとの四季フォトコンテスト入賞作品決まる
箕輪町観光協会主催の05年度ふるさとの四季フォトコンテストの入賞作品が決まった。推薦に伊那市の向山世男さんの作品「ライトアップの権現桜」を選んだ。
フォトコンテストは、箕輪町の観光・イベント・祭りに関する写真を募集。18人から60点の応募があった。推薦1点、特選3点、入選10点。入賞作品は13日から30日まで役場ホールに展示する。
審査結果は次の通り。
◇推薦=「ライトアップの権現桜」向山世男(伊那市)
◇特選=▽「祭り日和だねー!」「錦秋の谷」藤沢義昭(辰野町)▽「高原の輝き」杉井道明(木下)
◇入選=▽「春のながた荘」酒井芳郎(沢)▽「ながた荘の夜桜」新村清孝(辰野町)▽「撮りまーす」「色どる街角」赤羽広治(松島)▽「芽吹きの萱野」藤沢義昭(辰野町)▽「ルビーの丘」林幸治(木下)▽「晩秋の気配」中村軍(長岡)▽「50周年みのわ祭り」加藤平治(南箕輪村)▽「もみじ湖盛秋」「花桃の小路」赤羽今朝男(松島) -
日本刀で盤に線引き
囲碁・将棋メーカーの「めぐみ堂」(大阪市、西本誠一郎社長)は12日まで、伊那市民会館で、日本刀を使って碁・将棋盤に線を引く伝統の技「太刀目盛り」を実演している=写真。
刀に顔料を混ぜた漆を塗って線を入れる独特の技法。機械製造が主流のなか、200年以上前の伝統の技を、同社社長の二男・誠さん(38)が全国各地を回って披露している。伊那市では初めて。
太刀目盛りは刃渡り40センチなどの専用の刀を40縲・0度まで熱し、塗ったときの漆の伸びをよくしてから一本一本引く。入れた線は機械製造に比べ、耐久性や、つや、立体感があり囲碁・将棋愛好者から多くの支持を得ているという。
誠さんは「囲碁、将棋をする人、しない人も含めて、日本の伝統技法を実演で知ってほしい」と呼びかけている。
実演会場では碁盤、碁石、将棋盤、駒などの展示即売もしている。午前9時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
あるしん あいおい損保との提携はじめる
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)は確定拠出年金事業において、あいおい損害保険と業務提携し、同損保の「総合型確定拠出年金プラン」の相談に応じていく。企業単独での確定拠出年金と異なり、導入コストや事務手続きの軽減を図ることができる。業務は10日からはじまった。
税制適格年金制度が2012年に廃止となることから、昨今県内でも大企業のみならず、中小企業、中堅企業においても退職金制度の改定・再構築の動きが活発化。同信金ではこのような地元企業のニーズに応えるため、あいおい損保と業務提携し、確定拠出年金の提案を行っていく。 -
南箕輪小4学年 「西天」への理解深める
南箕輪小学校4学年(4クラス、119人)は9日、上伊那郡西天竜土地改良区の有賀正理事長を学校に招き、農業用用水路・西天竜用水路(西天)について分からないことを質問する学習会を開いた。
4学年は3学期から、社会科の単元「郷土に伝わる願い」で西天をテーマに勉強。各クラスが資料を集めたり、実際に見学するなどの活動を進めるなかで生まれた疑問を解き、学習をまとめるために有賀理事長を招いた。
児童たちは、昔の工事の様子や事業費、西天に流れる水の量竏窒ネどについて次々に質問。有賀理事長が当時の工事を「道具(重機)がなかったので、整備するため、肉体労働をやっていて苦労した」と説明し「先祖が作ってきた大地を、これから皆が守っていってくれることを期待する」と呼びかけた。
西天は一級河川・天竜川から取水し、伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村にまたがる1180ヘクタールの農地を灌漑する農業用用水路。完成するまでに1918(大正7)年竏・9(昭和14)年の22年間の歳月がかかっている。
南箕輪小の4学年は今後、各クラスで作文を書くなどして学習をまとめる予定だ。 -
青野恭典写真集「伊那路の四季」発刊
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで常設展示をしている山岳写真家・青野恭典さんが、写真集「信州 伊那路の四季」(日本写真企画)を発刊した=写真。
伊那路シリーズの写真集は第2弾。色鮮やかな伊那路の四季を撮影した93作品を一冊に集め、春の桜からはじまり、青々とした夏の水田、さまざまに色付いた秋の紅葉、厳しさが感じられる冬の雪山など、順を追って一年の移ろいを楽しむことができるようになっている。
青野さんは写真集のあとがきで「前作で感じた以上に、魅力をいっぱい秘めた伊那路の自然を、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思うようになりました」と語っている。
価格は2千円。
12日はかんてんぱぱホールで青野さんによるサイン会がある。時間は午前10時縲恁゚前11時半、午後2時縲恁゚後4時。 -
【記者室】人の振り見て…
伊那市の生涯学習センターに行ったときのこと。化粧室に入ったとたん、タバコの白い煙がもくもく。あれ?と思っていると、携帯用の灰皿を片手にきれいに着飾った中年の女性が出ていった▼後日センターに確認すると館内は全館禁煙とのこと。建物の外には灰皿が置いてある。喫煙者の気持ちはわからないので愛煙家にはつらいのかな、全館禁煙を知らなかったのかな…とも思うが、しかし化粧室で喫煙というのもどうだろか。子どもたちも大勢利用するセンター。手本になるべき大人が公共マナーを守れないのでは恥ずかしい▼「人の振り見てわが振り直せ」という。マナーを守り、手本にはなれなくとも、せめて恥ずかしくない行動ができるよう心がけたい。(村上記者)
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宮下村長が中学3年生に講話
長谷村の長谷中学校で10日、宮下市蔵村長が卒業を間近に控えた3年生25人に向けて講話し、「これからの人生は前途洋々としている。理想を掲げ、それに向けて努力してほしい」とメッセージを送った。
宮下村長は両親や家族を大切にしていくことを訴え、「中学生活は思い出の原点であり、友人は財産。心豊かな人間になってほしい」とし、「これから先、失敗することもあるかと思うが、原点に戻り、再出発していくことを考えなければならない。荒れ果てても、その心を直してくれるのが古里。堂々と帰ってきてもらいたい」と語りかけた。
宮下亜由美さん(15)は「いつでも帰ってこれるすてきな村があり、家族や友人を大切にしながらこれからの人生を頑張っていこうと改めて感じることができた」と話していた。
村を巣立つ生徒に古里の大切さを感じてもらおうと、学校側が毎年村長に依頼している。 -
シルクミュージアムでちぎり絵作品展
駒ケ根市のシルクミュージアムで小平良子さん=同市北割二区=のちぎり絵作品展が5月28日まで開かれている。ちぎり絵独特の柔らかな風合いを生かした花や風景、人物、動物などの作品11点を展示中=写真。4月には作品の入れ替えを予定している。
小平さんは十数年前にちぎり絵を始め、その繊細さに取りつかれて制作に没頭。現在講座の講師なども務めている。
問い合わせは同館(TEL82・8381)へ。 -
かんてんぱぱで第1回艶姿信州の降る布作家婦十二人衆加壱当世花競市
女性作家12人が手がけた古布で作った創作人形や着物と、時代タンスや時計などの骨董品、約5千点が並ぶ「当世花競市」が12日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。昔懐かしい香りとそれぞれの作家の個性が生きた人形などが会場を彩り、多くの来場者でにぎわっている=写真。
創作作品の出展者は南信地域を中心として活躍している女性作家たち。普段は、自身の工房や教室などで個々に活動をしている。唯一の男性出展者・高橋晃史さんが今回の展示会を企画した。
どの作家も「古布」という共通の素材を元にして作品を手がけているが、作風、製作対象、方法などはさまざまで、違いを楽しみながら会場を見回すことができる。作品は購入することもできる。
期間中は古布で作るひな人形などの講習会もあり、自分だけの作品を楽しむこともできる。講習費は無料。材料費(500円縲・千円)のみ。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那学コモンズ(5)
上伊那の52団体・機関でつくる豊かな環境づくり上伊那地域会議は6日、第5回伊那学コモンズ講座を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。大気環境学などを専門とする信州大学理学部の鈴木啓輔教授を迎え、信州の大気・水文環境について学んだ=写真。
講演会は、上伊那の豊かな環境を担う人材を育成したり、協働の地域づくりに役立つ地元の歴史風土を学ぶことを目的としたもの。
鈴木さんは、降雪量や雪の成分の違いから、北信と南信の違いを説明。
冬場の降雪が多い北信に比べ、南信は冬より夏場の降水量が多い。北アルプスより南には、降雨量が年間千ミリに満たない地域もあるが、山に積もる雪どけの水が川に流れ込むため、渇水の問題が起こったことがないという。
また、北の降雪が多ければ南の降雪は少なくなり、北が少なければ南が多くなるという真逆の関係にあることを紹介。雪の成分によって、各地域ごと、どのような雲が分布しているかなどを説明した。 -
消費者フォーラム
駒ケ根市と南信地区消費者の会連絡会、飯田消費者センターは9日、「地球にやさしい暮らし方竏鋳n球環境を考えよう」をテーマに05年度消費者フォーラムを駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。南信各地の消費者の会会員ら約100人が参加し、それぞれの会の取り組みなどについて互いに発表したほか=写真、環境ジャーナリストの中村正子さんによる「どうする くらしのダイエット」と題した講演を聞いた。
辰野町消費者の会は「地球温暖化はたった1軒の家庭からはじまる」をテーマにした寸劇を披露し、二酸化炭素削減を身近な問題としてもっと真剣に考えようと促した。
中村正子さんは講演で「大量生産・大量消費の構造を適量生産・適量消費に変えていかない限り、問題の解決にはならない」とした上で「まずは私たちができること=リデュース(発生抑制)リユース(再使用)リサイクル(再利用)から始めよう」と訴えた。 -
東中に卒業式のリボン寄贈
駒ケ根市中沢のデイサービスセンター竜東やまびこ園(吉沢みはる園長)の利用者ら3人は9日、同市の東中学校(向山健一校長)を訪れ、卒業生らが式で胸に付けるリボン51個を贈った。
同園利用者代表の小田切美智子さんとボランティアで製作を手伝った下島千鶴子さんが「卒業生に喜んでもらえれば」と生徒代表の来年度生徒会長竹村瑠里さんにリボンを手渡した=写真。竹村さんは「手間のかかるものをありがとうございました。卒業生に大切に渡します」と感謝の言葉を述べた。
リボンは長さ10センチの赤いリボンを折って作った花びらを12枚組み合わせ、中央にアクセントの黄色を配した凝った作り。同園は7年前から卒業生にリボンを贈り続けている。
同校の今年度卒業生は47人。卒業式は17日に行われる。