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信州高遠美術館で高崎昇平さん日本画展
花見シーズンに合わせ限定販売されているオリジナルフレーム切手「高遠の桜」の原画を描いた、東京都在住の日本画家、高崎昇平さんの作品展が、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
会場には、切手の原画となった作品4点のほか、高崎さんが書いた高遠の桜や、四季折々の風景など20点が展示されています。
高崎さんは、1968年に東京都で生まれ、東京芸術大学を卒業。2000年に開かれた、第1回信州高遠の四季展で大賞を受賞しています。
切手は、花見シーズンに合わせて3千部限定で販売されています。伊那市内の郵便局などで購入する事ができ、50円切手10枚一組900円、80円切手10枚一組1,200となっています。
切手の原画などを含む高崎さんの作品展は、5月19日まで伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 -
村長選 一夜明けて 「人口増に伴う課題」
4月1日現在南箕輪村の人口は14,890人。
年内に15,000人に達する見込みです。
人口増加率は県内トップ、また長野県の市町村で平均年齢が最も若い村として発展する一方、人口増にともなう課題も出てきています。
子育て世代の転入増により保育園児数が増え、園舎が手狭となっています。
特に人口が増えている南原区の南原保育園は平成22年度の立て替え終了時の園児数102人が平成26年度末には160人と予測されていて増築を余儀なくされました。
南箕輪村では南原保育園の園児が卒園後に通う南部小学校の増築についても動向を見極めながら対応していくとしています。 -
公立保育園で一斉に入園式
伊那市・箕輪町・南箕輪村の公立の保育園で3日一斉に入園式が行われました。
このうち、箕輪町の沢保育園には未満児を含む161人が入園しました。
押野久子園長は、「あすから先生やお友達といっぱい遊びましょう。元気に保育園に来てください」と入園児に呼びかけました。
入園式では、みんなで一緒に手遊びをして楽しみました。
保護者と離れると泣いてしまう子どももいました。
3日は伊那市・箕輪町・南箕輪村の公立の保育園すべてで入園式が行われました。
今年度の入園児の数は、伊那市は571人、箕輪町は206人、南箕輪村は145人となっています。 -
伊那谷の珍味満載 伊那公園七色弁当
ザザムシや蜂の子、熊肉などといった、伊那谷特有の食を盛り込んだ季節限定の弁当が、14日(日)に伊那公園で販売されます。
3日は、その試食会が伊那市役所で開かれました。
テレビ局のカメラに囲まれた白鳥孝伊那市長。
伊那公園桜愛護会が花見シーズンにあわせて作った伊那谷D級弁当 伊那公園七色弁当は、多くの注目を集めました
D級のDはデラックスのD、七色は、食材を表しています。イナゴ、ハチの子、ザザムシ、獅子肉のすき焼き、鹿肉のカツ、熊肉の焼肉、ローメン、蜂の子ご飯、鹿肉の燻製がついて1,500円です。
弁当は、14日の午前11時30分から伊那公園で販売されます。
桜愛護会の特製弁当づくりは、今年で3年目で、これまでより、それぞれのおかずの量を多くし、弁当の数もこれまでの限定100食から50食多くし、150食としました。
弁当に使われている食材は、全て伊那谷で採れた物で、愛護会会員が調達し調理まで行いました。
試食をした白鳥市長は、「地産地消の原点。郷土の味として子どもたちに食べさせてあげたい」と話しながら箸を進めていました。
愛護会によりますと、今年は桜の開花が例年より早いが、14日には多く人に味わってもらいたいと話していました。
伊那公園七色弁当は、1個1,500円で、14日午前11時半から、限定150食で販売されます。 -
ジュディ・オング倩玉 木版画の世界展
さくら祭りのスタートにあわせて、3日から伊那市の信州高遠美術館で、歌手で女優のジュディ・オングさんの木版画展が始まりました。
3日は、市の関係者などおよそ20人が出席しジュディ・オング倩玉(せいぎょく) 木版画の世界展のオープニング式典が行われました。
テープカットの後、訪れた人達は初期から新作までの55点を鑑賞していました。
「紅楼依緑」は、名古屋の料亭の一室を描いたもので、2005年に制作されました。
赤や灰色、黒といった、大胆な色使いや、画面の構成が評価され、第37回日展では特選を受賞しています。
ジュディ・オングさんは、歌手や女優として活躍する一方で、20代のころから版画家の雅号「ジュディ・オング倩玉」として、日本家屋などをテーマに制作活動をしています。
これまでに日展で13回入選し、2006年には日展会友となっています。
インタ×3人
ジュディ・オング倩玉 木版画の世界展は、5月19日まで開かれ、今月28日はトークイベントが開かれる予定です。 -
唐木一直氏 当選から一夜明け
任期満了に伴い、きのう告示された南箕輪村長選挙は、現職の唐木一直さんが、2期連続の無投票で3選を果たしました。
当選から一夜あけて、現在の心境をうかがいました。
2日は、南殿コミュニティセンターに支持者150人ほどが集まり、唐木さんの当選を祝いました。
当選から一夜明けた3日の午前7時半過ぎ、唐木さんは、選挙事務所に1番に着くと、「何事も整理整頓をする事が大切」と話し、掃除を始めました。
唐木さんは一夜明けた今の心境を「ほっとしていると同時に、改めて3期目の村政運営をしっかりとしていかなければならないと気持ちを新たにした」と話し、2期連続無投票での当選について「南箕輪村はかつて激しい村であったが、人口が増え、色々な考え方の人が入り、村の中で争いをしている時でないという考えが多くなったのではないか」と思うと話していました。
3期目に向けては、人口増加に伴う、保育園や学校の整備、組の未加入世帯への対応、信州大学やJAと連携した6次産業化の検討、大芝高原の利活用を主な公約として揚げています。
3日の記者会見で唐木さんは、現在骨格予算となっている当初予算の肉付けを就任早々に行いたい考えを示し、5月上旬に開かれる臨時議会に提出したいとしています。
唐木さんの初登庁は16日火曜日で、任期は2017年(平成29年)4月15日までの4年間となっています。 -
上田城址公園ソメイヨシノ開花
上田市の上田城址公園のソメイヨシノが1日、開花しました。
上田城址公園の入り口にあるソメイヨシノの標本木で5輪の花が咲いた事から、上田市は1日開花宣言を出しました。
去年よりも13日早い開花ということです。
上田市によると、このまま暖かい日が続けば今週末には見ごろを迎えそうだということです。
上田城址公園では、5日から上田城千本桜祭りが始まります。 -
メキシコ長野県人会伊那市を見学
先祖に長野県出身者がいる日系メキシコ人でつくるメキシコ長野県人会が30日伊那市高遠町の高遠城址公園を見学しました。
30日は長野県出身の親や祖父母などをもつ者日系メキシコ人40人ほどが訪れ、ボランティアガイドの案内で、高遠城址公園を見学しました。
メキシコ長野県人会は、2世3世が増え、時が経過する中で日本語を話せる人が少なくなっていて、故郷を知り、日本に興味を持ってもらおうと初めて長野県への旅行を企画しました。
旅行は、25日から30日までの5泊6日の日程で、長野市から飯田市まで県内各地をめぐります。
29日の夕方伊那市に到着し、高遠さくらホテルに宿泊しました。
会員らは、アルプスが見えると写真を撮るなどしていました。
最後は全員でメキシコの民謡を歌いました。
会員らは帰途につくため、夕方には東京に向けて出発しました。 -
唐木一直さん 無投票で3選
任期満了に伴う南箕輪村長選挙が2日告示され、現職の唐木一直さんが無投票で3期目の当選を果たしました。
唐木さんは1948年昭和23年生まれの64歳。1967年昭和42年に伊那北高校を卒業後南箕輪村役場に就職。総務課長などを歴任し2001年平成13年に助役に就任しました。
2005年平成17年に村長選に出馬し初当選。2009年平成21年の選挙では無投票で再選しました。
村長就任後、2期8年間で財政基盤の強化や子育て支援などを手掛けてきました。
3期目の公約として園児数の増加に対応した保育園の整備、区、組への未加入世帯の解消などをあげています。
3日、午前8時過ぎ、南殿コミュニティセンターには多くの支持者が集まってきました。
午前8時30分に立候補の届け出を済ませると唐木陣営は、出陣式を開き、唐木さんは集まった300人の支持者を前に3期目に向けた決意を訴えました。
第一声の後、唐木さんは、村内をくまなく回り地域住民に支持を訴えました。
昼には事務所に戻って一息。
好物のカレーライスで腹ごしらえです。
午後は再び、遊説カーに乗り込み村内全域を回りました。
立候補届け出の締め切りとなる午後5時に池田輝夫選対委員長が村の選挙管理委員会に他に立候補者がいないか電話で確認し唐木さんの無投票での当選が決まりました。
唐木さんの初登庁は16日で、任期は2017年平成29年4月15日までとなっています。
唐木さんは「2期8年の施策は間違っていなかった。いくつかの公約を申し上げているので着実な推進のため全力で気持ちを新たに頑張りたい」と話していました。 -
上伊那医師会付属准看護学院 入学式
伊那市の上伊那医師会付属准看護学院で2日、入学式が行われ准看護師を目指す39人が入学しました。
今年度入学するのは、18歳から51歳までの39人で、男性9人女性30人となっています。
これまでは実習室が手狭で定員の半分ほどの募集に留まっていましたが、去年新たに実習室が完成したことから、定員の40人に対し39人の学生が入学することができました。
上伊那医師会会長で准看護学院の北原敏久学院長は「医師と看護師は車の両輪。先輩からチーム医療を確実に学び、知識と技術のレベルアップに努めて欲しい」と式辞を述べました。
新入生を代表して松・愛子さんは「学則を守り目標に向かって努力します」と誓いました。
新入生39人は、准看護師の資格取得を目指し2年間学びます。 -
株式会社TBM新工場建設へ
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に工場があるタービンブレード加工メーカー株式会社ティービーエムは、敷地内に新たな工場を建設します。
2日は、現地で地鎮祭が行われ関係者およそ30人が出席しました。
ティービーエムは、発電所の発電機やジェット機のエンジンなどに使われるタービンブレードの製作を手掛けています。
平成18年に伊那インター工業団地内の土地およそ4万5千平方メートルを取得し、平成20年に伊那工場の稼働を開始しました。
今回は、事業の拡大と商品の大型化により本社の宮田工場が手狭となったため、伊那工場の北側に新たな工場を建設するものです。
建物は鉄骨2階建てで、延べ床面積はおよそ3,400平方メートル、総事業費はおよそ10億円を見込んでいます。
完成は、今年9月を予定しています。 -
伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽部定期演奏会
伊那弥生ヶ丘高校吹奏楽部の第23回定期演奏会が、このほど、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
演奏会では、1・2年生、33人が9曲を披露しました。
第1回から演奏されている定期演奏会の伝統曲「アルメニアンダンス・パート1」やパート紹介をかねたアンサンブルなどが演奏されました。
そのうち、ディズニーメドレーでは、工夫を凝らした衣装をそれぞれが身に付け、踊りや歌などの演出も加えて演奏しました。
会場には、250人が訪れ、生徒たちの演奏に聞き入っていました。 -
地域交通安全活動推進委員委嘱式
地域交通安全活動推進委員の委嘱式が3日伊那警察署で行われ、17人が委嘱されました。
地域交通安全活動推進委員は、長野県公安委員会が委嘱するもので、この日は青木辰夫署長が委嘱状を伝達しました。
今回委嘱されたのは新任が5人、再任が12人で、任期は2年間です。
委員は、交通安全週間や、学校の登下校時の呼びかけなど地域の中心となり啓発活動に取り組みます。
青木所長は、「地域のリーダーとしての活躍を期待します」と話していました。 -
南箕輪村長選 あす告示
任期満了に伴う南箕輪村長選挙が2日告示されます。
1日現在、立候補届出書類を持ち帰っているのは、現職の1派のみとなっています。
立候補を表明しているのは、現職で3期目を目指す唐木一直さん1人です。
村選挙管理委員会によりますと今日現在の選挙人名簿登録者数は男性5,668人、女性5,796人合計11,464人となっていて立候補届出書類を持ち帰った人は
現職1派以外にはいないということです。
南箕輪村長選挙は2日告示、7日投開票となっています。 -
ヤマブドウワイン 完成で試飲会
伊那市と信州大学農学部が共同開発を進めているヤマブドウワインの試作品が出来上がり、31日高遠サクラホテルで試飲会が開かれました。
試飲会には、伊那市や信大農学部、酒販店や観光関係団体の代表など35人がワインの出来栄えを吟味しました。
機能性成分のポリフェノールを多く含み栽培しやすいW竏・という品種のヤマブドウを平成22年度から栽培していて、24年度は、市内3か所40アールの圃場で前年度の6倍の300キロを収穫しました。
それにより360ミリリットル入りのハーフボトルで320本分のヤマブドウワインが完成しました。
31日は、関係者でその味を確かめました。
日本ソムリエ協会のワインエキスパートの資格を持つ伊那市西町の理容師大根田裕一さんも招かれました。
このように評価も上々のヤマブドウワイン。
酒販店の反応はどうでしょうか。
伊那市では、今後価格を決めて、今年度は、伊那市観光協会を通じて試験的に販売も始める計画です。 -
高遠城址公園で開花宣言
伊那市高遠町の高遠城址公園で1日公園開きが行われ桜まつりが始まりました。
伊那市は城址公園南側の桜の花が開いたことから1日、開花宣言を出しました。
4月1日の開花宣言は昭和58年の入園有料化以来、最も早い開花宣言となります。
これまでは桜雲橋の桜が基準木となっていましたが、今年から園内いずれかの桜が咲いた時点で開花宣言が出されるようになりました。
訪れた人たちは花が開いたばかりの桜を写真におさめ楽しんでいました。 -
伊那北駅・沢渡駅 無人駅に
1日からJR飯田線の伊那北駅や沢渡駅などが無人化となりました。
一方箕輪町の伊那松島駅では町の負担で駅員を置き委託された乗車券販売員による業務が始まりました。
JR東海は飯田線の県内有人駅12か所のうち9駅を無人化としました。
対象となる上伊那5つの駅のうち伊那北駅、沢渡駅は無人化となり、駒ヶ根駅、飯島駅、箕輪町の伊那松島駅は自治体負担により駅員が置かれます。
無人化となった伊那北駅では車掌が電車をおりホームで切符を受けとったり定期券を確認していました。
同じく無人化となった沢渡駅でも、伊那西高校の生徒らの姿が見られ、学校へ向かっていました。
伊那市では若者を交えた市民参加によるワークショップを開き地域活性化の拠点としての伊那北駅活用を検討しています。
また伊那北、沢渡両駅にカメラを設置し防犯対策にもあたります。 -
長桂寺で枝垂桜が開花
伊那市西町の長桂寺では、枝垂桜が咲き始めています。
長桂寺の境内には、3本の桜の木があり、そのうち一本の枝垂桜が28日に開花しました。
長桂寺では、桜のライトアップを4月1日から行います。
時間は午後6時頃から午後10時頃までです。
長桂寺によりますと、桜は二週間ほどは楽しめそうだということです。 -
カイコの繭を使ったクラフト展
カイコの繭を使ったクラフト展が27日から伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。
会場には繭を使ったクラフト作品32点が展示されています。
作品の花びらなどは一枚一枚繭をはがしてつくられていて、1つの繭から7層ほどとることができます。
この作品は、ひも状に切った繭を針金に巻きつけて作られています。
針金の長さは3,000メートルで、繭は300個ほどが使われているということです。
制作しているのは駒ヶ根市在住の西村良子さんです。
西村さんは6年前、駒ヶ根市にある駒ヶ根シルクミュージアムで繭クラフト指導員になったことをきっかけに、作品を作り始めました。
今回は、作品を発表しようと初めて個展を開きました。
このまゆを使ったクラフト作品展は4月2日火曜日までかんてんぱぱホールで開かれています。 -
女王蜂を会員に配布
伊那谷伝統のハチ追いを楽しむ伊那市地蜂愛好会の総会が31日市内で開かれ、恒例となっている女王蜂の配布が行われました。
愛好会前会長の小木曽大吉さんが、去年西箕輪のハチの小屋で取り込み、土の中で自然に越冬させた女王蜂です。
総会には、会員50人が出席し、1人60匹ずつを受け取りました。
小木曾さんによりますと、今年の越冬は、湿度や温度管理がうまくいったため、元気な女王蜂が配布できたということです。
会員たちは、4月中旬にこの女王蜂を自分のテリトリーとしている山などにはなし、6月末ごろからのはち追いにつなげます。
愛好会によりますと、昨シーズンは暑さのためか、えさが少なくはちにとっては厳しい年で、自然界に生息する女王蜂も少なくなっていると見ています。
ただ、雪が多い年は、ハチも良いというはなしもあり、会員たちは、今シーズンに期待しています。
この日は、役員の改選もあり、新しい会長に南箕輪村の田中耕一さんが選ばれました。 -
スポーツ少年団が座禅を体験
伊那市内のスポーツ少年団4団体が31日伊那市西町の長桂寺で座禅を体験しました。
31日は市内のスポーツ少年団4団体の子どもと保護者70人ほどが参加しました。
座禅体験は、伊那ライオンズクラブが子どもたちの健全な育成につなげようと毎年行っているもので、今年で25年目です。
内藤英昭住職から座禅の指導をうけました。
子どもたちは、指導を聞いて静かに座禅を組んでいました。
内藤住職は、「座禅することで、心を落ち着け、整えることができる。この体験をこれからの生活やスポーツに生かしてほしい」と話していました。
座禅の後、全員でおかゆを食べました。
ある子どもは、「足がしびれたけれど心が落ち着くかんじがしてよかった」と話していました。 -
青野恭典さん春をテーマに写真展「春風花音」
山岳写真家、青野恭典さんの春をテーマにした写真展が、28日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まりました。
菜の花に、レンゲソウ、タンポポやモモの花に、サクラ-
「春風花音(しゅんぷうかのん)」と名付けられた今回の写真展は、春に咲く色とりどりの花のある風景などを写した写真55点が展示されています。
現在75歳の青野さんは、1年の3分の1は各地に撮影に出かけているということで、伊那谷の桜は特に素晴らしいと話します。
青野恭典さんの写真展「春風花音」は、6月30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
飯田線シミュレータ運転会
去年まで飯田線で運行されていた119系の電車の運転体験ができる飯田線シミュレータの運転会が30日伊那市の創造館で開かれました。
30日の運転会では、抽選で当選した9人がJR飯田線の飯島駅から駒ケ根駅までの運転を疑似体験しました。
飯田線シミュレータは、去年3月まで走っていた119系電車の運転を疑似体験することができます。
画面には1995年頃の飯田線沿線の風景が3Dで再現されています。
シミュレータを制作したのは大阪府出身の岡村昭太郎さんです。
岡村さんは、飯田線の雰囲気を可能な限り再現しようと2008年から制作を始めました。
沿線の写真をもとに風景をひとつひとつ3Dにおこし、現在飯島町の七久保駅から駒ケ根駅までが完成しています。
飯田線シミュレータ運転会は今月末まで開かれている企画展「飯田線マニアックス」の一環として開かれたものです。
参加者は、岡村さんのアドバイスを聞きながら真剣な様子で運転していました。
運転会は明日も創造館で開かれます。
運転体験の応募は終了していますが、見学は可能です。 -
耕作放棄地 大規模再生
伊那市東春近田原上段の耕作放棄地再生事業がこのほど完了し30日、竣工式が行われました。
この日は現地で記念碑の除幕式が行われ、関係者が竣工を祝いました。
田原上段の耕作放棄地は、養蚕が盛んだった頃、主に桑畑として活用されていました。
養蚕の衰退とともに桑の需要がなくなり、30年以上もの間荒れた状態のまま放置されていました。
農事組合法人田原では、地域の農業振興の課題となっていたこの土地の再生事業に、平成22年度から取り組み、2年間かけておよそ16ヘクタールの土地を畑として再生しました。
総事業費はおよそ6千900万円、そのうち3千500万円は国の耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を使いました。
また、土地の造成や樹木の伐採、下草刈りなどのほとんどの作業を田原区民が行ってきました。
農地70区画を造成したほか、住宅地となっている下段への土砂流出を防ぐため、沈砂地と呼ばれる池も造られています。
伊東由和委員長は「耕作放棄地の再生が完了し感無量。後世にも残していける素晴らしい農地になった」と話していました。
伊那市内にはおよそ300ヘクタールの耕作放棄地があり、伊那市では、田原の取り組みをモデルとして再生事業を進めていきたいとしています。
伊那市の塚元重光農林部長は「この取り組みを見本に、地域でも耕作放棄地を再生していけるということを知ってもらい、伊那市の耕作放棄地をなくしていけたら」と話していました。
田原上段の農地では今後、白ネギを主力として、ブロッコリーやトウモロコシ、小麦の生産を行っていくということです。 -
唐木氏後援会 結束強める
任期満了に伴い、4月2日に告示、7日投開票の南箕輪村長選挙に立候補を表明している、現職の唐木一直さんの後援会の総決起大会が29日夜、南殿コミュニティセンターで開かれました。
会場にはおよそ400人の支持者が集まりました。
有賀彰司後援会長は「4月1日までは後援会活動。みなさんの力をお借りして、少しでも支持者の輪を広げていきたい」とあいさつしました。
また、決意表明で唐木さんは、人口増加への対応、共生共助の村づくりについて、集まった支持者に訴えました。
最後にガンバロー三唱で、気勢を上げていました。
現在、南箕輪村長選挙に立候補しているのは、現職の唐木一直さんの一派のみで、告示を来週に控え無投票の公算が高まっています。
南箕輪村長選挙は4月2日告示、7日投開票の日程で行われることになっています。 -
映画パンフレットを無料配布
去年12月に、30年間続いた活動を休止した「伊那シネマクラブ」は、資料として使っていた映画のパンフレットを30日、無料で配布しました。
この日はいなっせで無料配布が行われ、1970年代から去年までの映画、およそ500作品のパンフレット、600冊が並びました。
伊那シネマクラブは、1982年に上伊那地域の愛好家で発足。会員が希望する映画を伊那旭座で上映し鑑賞してきました。
多い時には300人以上の会員がいましたが、昨年末には100人まで減少し、会の運営が難しくなってきたことから解散しました。
映画の好きな人達に持っていてもらおうと、今回、保管していたパンフレットを無料で配布したものです。
会場には、今回の無料配布の実施を知った映画ファンが朝から訪れ、古いパンフレットを手にとって懐かしんでいました。
ある男性は「見ていない映画のパンフレットがたくさんあって面白い。無料でもらえるのはとてもありがたい」と話していました。
シネマクラブの元会員は「地元の映画が好きな人達に持っていてもらうのが、パンフレットにとっても一番良い」と話していました。 -
各地で開花の知らせ 花見ムード高まる
このところの暖かい陽気で、各地で桜の開花が例年よりも早まっています。
伊那市の伊那公園では、コヒガンザクラが、30日に開花しました。
公園西側にはコヒガンザクラおよそ60本が植えられていて、そのうちの何本かが、今日開花しました。
伊那公園桜愛護会によりますと、公園内に植えられた400本以上の桜の中で、コヒガンザクラは毎年早く開花するということですが、3月中に咲くのは珍しいということです。
横森孝心会長は「早く咲くときはあるが、3月中の開花は記憶にない」と話していました。
この日は愛護会のメンバーが、4月5日から始まる桜まつりに向けてぼんぼりの設置作業を行っていました。
今年は、協賛のあった企業や個人の名前入りのぼんぼりおよそ400基を設置しました。
5日にあかりが灯され、8日には伊那節まつり、14日には観桜会が開かれる予定です。
横森会長は「いろんなイベントがあるので、ぜひ足を運んでもらいたい」と話していました。
伊那公園の桜は、8日頃から見頃を迎え、14日頃満開になりそうです。 -
NECラ社損害賠償 住民訴訟に棄却判決
平成22年にNECライティング伊那工場が閉鎖したことに伴い、伊那市が支払った補助金などが無駄になったとして、伊那市民らが伊那市を相手取り、補助金返還などを請求するよう求めていた住民訴訟の判決で、長野地方裁判所は29日、この訴えを棄却する判決を言い渡しました。
住民訴訟は東京に本社を置くNECライティングの伊那工場閉鎖により、伊那市が支払った補助金と用地整備費用などが無駄になったとして市民らがその返還と損害賠償を市がNECライティング側に請求するよう求めていたものです。
市民らはNECライティングにおよそ5億5千万円の支払いを命じるよう伊那市に求めていたほか、当時の市長小坂樫男さんと今の市長で当時副市長だった白鳥孝さんに対し損害賠償を支払うよう求めていました。
市側はこれに対しNECライティングと伊那市、または土地開発公社の間で売買契約書を締結した事実はなく、さらに契約は土地開発公社との間で想定されていたもので、市に損害賠償を請求する権利はないなどと主張していました。
長野地方裁判所の山本剛史裁判長は、原告らの請求には正当な理由がないなどとして棄却。小坂さんに対しては、時効だとして却下を言い渡し原告側の主張を退けました。
この問題を巡ってはNECライティングが伊那市との間に債権債務がないことを確認することを条件に解決金を支払うこととする民事調停案が去年、長野地方裁判所から出されていました。
伊那市議会でこの調停案が賛成16反対3の賛成多数で可決され去年解決金が支払われています。
今回の裁判で、この議会の可決が司法判断にどのような影響を与えるかが注目されていました。
原告側市民代表の市川富士雄さんは「2年間に渡って原告の皆さんと一緒に戦って参りましたけれども法律の制約の中で棄却されたという点では非常に悔しく残念。この戦いを通じて土地の無駄買いだとかあるいは無駄使いだと指摘されるような市政が改善されることを期待したい。」と話していました。
一方、今回の判決について伊那市の白鳥市長は「判決は伊那市の主張を全面的に認めているということで満足している。企業誘致にかける伊那市のイメージは失墜したが今回の全面勝訴の判決を受けて、職員共々一生懸命、企業誘致に取り組んでいきたい。」とコメントしています。
原告団は、4月8日に伊那市内で報告会を開き、控訴するかどうか決めることにしています。 -
ミニバス全国大会 決勝T進出ならず
ミニバスケットボールの全国大会に出場している伊那市の伊那ダイヤモンドツインズの女子チームは、29日山梨代表に敗れ、決勝トーナメント進出はなりませんでした。
黒のユニホームの伊那は、予選2試合目、山梨代表と対戦しました。
伊那はゲーム序盤、連続ゴールを決め流れをつかみましたが、地力に勝る山梨が、シュートやフリースローなど着実に点を重ね、第1クォーターに逆転すると、その後は、山梨がゲームを支配しました。
試合の結果、伊那は27対53で敗れ、予選リーグ1勝1敗となり、決勝トーナメント進出はなりませんでした。 -
2月の月間有効求人倍率0.71倍
上伊那の2月の月間有効求人倍率は、0.71倍で1月の0.67倍を0.04ポイント上回りました。
景気回復の期待感からか、長期雇用にシフトする企業が増えています。
ハローワーク伊那が発表した2月の有効求人倍率は、1月から0.04ポイント上昇して0.71倍でした。
新規求人数は、1,108人で1月を6.3%下回りました。
新規求職者数は、835人で1月を11%下回っています。
ハローワーク伊那の紹介で就職が決まった数は、287件で前の年の同じ月を4.7%下回っています。
しかし、長期雇用を示す常用での雇用件数は157件で、前の年の同じ月を5.4%上回っています。
ハローワーク伊那では、景気回復の期待から先の見通しを考え長期雇用にシフトしたのではないかとみています。
雇用情勢については、「依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる」としています。
また、この春社会人となる高卒者の内定状況は、1月を6%上回る96.1%でした。
求人数は、412人で4年ぶりに400人を超え、求人倍率は1.14倍となっています。