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伊那地域 真夏日
2日の伊那地域は、日中の最高気温が30.2度と真夏日となり、今年1番の暑さとなりました。
長野地方気象台によりますと、3日は、梅雨前線の影響で天気は下り坂となりますが、4日以降は気温があがり、2日と同じかそれ以上になるとみています。 -
「聖職の碑」34年ぶりに上映
今年は、小説家新田次郎の生誕100年にあたります。
1日は、その新田次郎原作の小説「聖職の碑」を基にした映画が34年ぶりに伊那旭座で上映されました。
昭和53年の公開以来、34年ぶりに聖職の碑が上映された伊那旭座。
あいにくの天候にもかかわらず、150人が人足を運びました。
館内には、映画をPRする当事のスチール写真やポスターが貼られ、ムードを盛り上げました。
山岳小説の第一人者としてしられる作家新田次郎は、1912年大正元年に生まれ、1980年昭和55年に亡くなっています。
小説「聖職の碑」の題材となったのは中箕輪尋常高等小学校、今の箕輪中学校の西駒ケ岳遭難事件です。
新田は、関係者からの聞き取りや現地調査など丹念に取材を重ねて、1976年に長編書き下ろし小説「聖職の碑」を発表。
1978年、昭和53年、東宝で映画化され、師弟愛、人間愛などが描かれています。
監督は森谷司郎。
鶴田浩二や岩下志麻、三浦友和、北大路欣也などの俳優に交じり、地元の中学生数人が生徒役で出演しています。
このほど亡くなった地井武男さんも引率教諭役として出演しています。
映画のクライマックスとなる遭難の場面では、訪れた人たちが息を呑んでスクリーンに集中していました。
1日は、映画の上映を前に東宝芸能株式会社の上川久重常務によるトークショーもありました。
イベントを特別協賛した長野日報社は、来年度建て替える中央アルプスの西駒山荘の建設費として伊那市に10万円を寄付しました。
新田次郎原作の映画「聖職の碑」は、20日まで、午前10時、午後1時、午後6時の3回伊那旭座で上映されています。
入場料は、大人が1,000円、小・中学生は、800円となっています。 -
最高路線価は17年連続下落
相続税などを計算する際の基準となる路線価が2日公表されました。伊那税務署管内の最高路線価は
17年連続で下落しています。
管内の最高路線価は、伊那市のいなっせ前で1平方メートル当たり5万1千円となっています。
これは去年と比べて3千円、率にして5.6%の下落となっています。
管内の最高路線価の下落は、平成8年から17年連続となっています。
路線価は宅地に面している路線の1平方メートル当たりの標準額のことをいい、相続税や贈与税の税額を算定する際の基準となります。
路線価はその年の1月1日から12月31日までの間に相続または贈与により土地を取得した場合に適用されます。
県内に10ある税務署の最高路線価は佐久税務署の旧軽井沢銀座通りの横ばいを除き全てが下落しています。 -
南箕輪村中部保育園 七夕の飾り付け
7月7日の七夕を前に、南箕輪村中部保育園の園児は2日、願い事を書いた短冊を笹竹に飾り付けました。
2日は、年長園児およそ40人が、保育園近くの倉田龍一さん宅を訪れ、七夕飾りに使う笹竹を譲り受けました。
園児らは、3メートルほどある笹竹6本を、手分けして保育園まで運びました。
保育園に戻ると、南箕輪小学校の1年1組の児童33人と一緒に、折り紙を使って短冊を作りました。
児童と子ども達は、2縲・人のペアーを作り短冊に願い事を書いて飾り付けました。
中部保育園では、6日に七夕祭りを行うということです。 -
歌手の三沢あけみさんが伊那市観光大使
伊那市出身で演歌歌手として活躍している三沢あけみさんが、伊那市観光大使に任命されました。
2日は、伊那市役所で委嘱式が行われ白鳥孝伊那市長から、
委嘱状が手わたされました。
三沢さんは、昭和20年に伊那市で生まれ、昭和38年に歌手デビュー。レコード大賞新人賞を受賞しました。
NHK紅白歌合戦など数多くのテレビやラジオに出演し平成14年に歌手生活40周年記念コンサートを開きました。
伊那市では地元出身で各界で活躍している著名人に市の魅力を発信してもらおうと、伊那市特命大使を設置していて今回三沢さんを伊那市観光大使として委嘱しました。
三沢さんは「歌を通して伊那をPRしていきたい。」と話していました。
伊那市特命大使には、これまでにアイドルグループのオトメコーボレーション、子どもタレントの鈴木福君、脚本家で映画監督の三谷幸喜さんが任命されていて、三沢さんで4人目となります。 -
「童謡の日に歌う」コンサート
1日は、日本童謡協会が1984年に制定した童謡の日です。
伊那市のいなっせで1日「童謡の日に歌う」コンサートが開かれました。
コンサートは、童謡、唱歌を後世に歌い続けていこうと毎年この時期に開かれています。
1日は、およそ100人が参加し、春夏秋冬の代表的な曲25曲を歌いました。 -
高遠北小児童 マーシャル諸島共和国の子どもと交流
伊那市の高遠北小学校の児童は、太平洋上の赤道付近に位置する島国マーシャル諸島共和国の子ども達と25日、交流しました。
高遠北小を訪れたのは、マーシャル諸島共和国の10歳から13歳までの子ども10人です。
子ども達は、相互交流を目的に3泊4日の予定で日本を訪れています。
最終日の25日は、高遠北小の5縲・年生26人と、習字を体験しました。
児童らは、筆の持ち方や字の書き方を教えていました。
最初は言葉が通じずお互い困っている様子でしたが、次第に慣れてくると簡単な英語を使ってコミュニケーションをとっていました。
交流では他に、高遠北小の児童が校歌を歌うと、お返しにマーシャル諸島の子ども達は、家を建てた時に踊るというダンスを披露しました。
高遠北小では、「色々な人と関わりを持って視野を広げるとともに、他国に目を向けるきっかけになれば」と話していました。 -
箕輪町消防団ポンプ操法大会
箕輪町消防団と南箕輪村消防団のポンプ操法大会が1日開かれ、各部門の優勝チームが決まりました。
箕輪町役場で開かれた大会には、町内6つの分団から245人が参加し日頃早朝から積んできた練習の成果を発揮していました。
自動車ポンプの部ではキビキビとした動作でホースを延長し決められた的をめがけて放水していました。
結果は、長岡、南小河内、北小河内を管轄する第6分団が優勝しました。
小型ポンプの部は木下の第4分団が優勝。
ラッパ吹奏の部では、下古田、上古田、富田、中曽根を管轄する第2分団が2連覇を果たしました。 -
い~な伊那プレミアム商品券発売
1万円分の商品券で1万1千円分の買い物が出来る発行総額2億2千万円のい縲怩ネ伊那プレミアム商品券の第3弾が1日、発売となりました。
商品券は市内6か所で販売され、このうち伊那商工会館には、およそ250人が列をつくりました。
プレミアム商品券の発行総額は2億2千万円、伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那が発行するもので、プレミアム分の2千万円のうち半分を伊那市が補助しています。
プレミアム商品券は11枚つづりで1万1千円分を1万円で購入できます。
一人10万円まで購入でき加盟店440店舗で利用できます。
商工会館には10%お得なプレミアム商品券を購入しようと多くの人が訪れていました。
1日は、全体の7割にあたるおよそ1万4千セットが販売され、2日は残り6千セットが伊那商工会議所と伊那市商工会で販売されます。
この商品券の有効期限は10月31日までとなっていています。 -
観光客が農業体験でカカシ作りに挑戦
箕輪町が実施する、都市と農村の交流事業、グリーンツーリズムの一環で町を訪れている観光客が6月30日にカカシ作りを体験しました。
この日は、東京や愛知から訪れている9人が、地元農家から教わってカカシを作りました。
顔を取り付けた木の棒にワラを巻きつけ、それぞれ持ち寄った古着を着せるなどして思い思いのカカシを作っていました。 -
地域の魅力 再発見!
伊那市東春近公民館主催の東春近ハイキングが24日に行われ、地元住民など120人が地域の魅力に触れました。
東春近ハイキングは、今回で32回目をかぞえる毎年恒例の行事です。
ウォーキングで健康増進を図るとともに、地域の魅力を再発見してもらおうと、東春近公民館が行っています。
毎回コースを変えて行われていて、今回は、原新田・榛原・車屋地籍を中心とした全長約10キロのコースを歩きました。
昔、二股の松があったという一本松では、原新田発祥の地と刻まれた石碑の前で、地域の古老、伊東友佐郎さんから当時の話を聞きました。
一本松の地名の由来となった二股の松は、昭和のはじめ頃、雷が落ちて焼けてしまったということです。
一帯は、地域の憩いの場所として、伊東さんらが整備し、冬はスケート場、春は花見が行われていたということです。
今回のハイキングでは、地域のこうした旧跡など10箇所を巡りました。
ある参加者は、「天候にも恵まれ、知らない歴史もわかりとても勉強になった」と話していました。 -
松くい虫被害 3年ぶりに増加
平成23年度の松くい虫被害は、3年ぶりに増加したことがわかりました。
29日伊那合同庁舎で開かれた対策協議会で報告されたものです。
上伊那地域の松くい虫被害は、平成20年の6,357立方メートルをピークに2年続けて減少し、平成22年度は、4,586立方メートルでした。
しかし、平成23年度は、5,102立方メートルと1割ほど増加に転じています。
駆除したアカマツの量は、予算の減少に伴い被害木の56パーセントにあたる2,855立方メートルにとどまっています。
29日現在までの最新の発生状況は、今年3月に伊那市の西箕輪で、4月に箕輪町の福与、判ノ木地区で、5月に南箕輪村の中込地区で確認されています。
今年度協議会では、DNA解析による被害の早期発見や樹種転換による予防事業など被害の拡大防止と予防に力を入れていくことにしています。 -
坂下神社で茅の輪くぐり
30日で今年1年の半分が終わります。
今年前半のけがれを落とし、残り半年の無病息災を祈る神事、茅の輪くぐりが30日、伊那市坂下の坂下神社で行われました。
30日は氏子やその家族20人ほどが参列し、萱でできた茅の輪をくぐりました。
宮司を先頭に茅の輪を8の字になるようにくぐります。
坂下神社では、この茅の輪くぐりを恒例行事として6月下旬に毎年行っています。
坂下神社氏子総代会の唐澤正雄会長は、「今年の前半は大雨や竜巻などがあったので、残りの半年は平穏な年になってほしい」と話していました。
茅の輪は1週間ほど設置され、誰でもくぐることができるということです。 -
南アの開拓者 竹沢長衛偲ぶ
南アルプスの開拓者、竹沢長衛を偲ぶ長衛祭が30日、伊那市長谷と山梨県南アルプス市境の北沢峠で行われました。
標高およそ2000メートルの北沢峠には竹沢長衛の功績を称えるレリーフが飾られています。
長衛は長谷出身で南アルプスの登山道整備や山小屋建設など南アルプスの開拓に尽力しました。
長衛祭はその功績を称えようと長衛が亡くなった翌年から、登山愛好者でつくる実行委員会が始めたもので、今年で54回目となります。
30日は登山者などおよそ100人が集まり、長衛のレリーフ前に花を手向けていました。
また長衛祭では、参加者に記念品として仙丈ケ岳の焼印が入った木札が配られました。
この木札は昭和5年に長衛が北沢峠に建設した長衛小屋の廃材を利用して作られたものです。
長衛小屋は、平成18年に北沢駒仙小屋と名称を変え南アルプス市が運営していましたが、老朽化のため建て替え工事が行われています。
木札は長衛の思い出の品として、およそ200個作られました。
新しい北沢駒仙小屋は来年度完成する予定です。 -
天竜川の夏の風物詩「アユ釣り」解禁
天竜川の夏の風物詩「アユ釣り」が6月30日の午前6時に解禁となりました。
今年は、ここ数年で条件も良く、釣果への期待が高まっています。
辰野町から松川町までの天竜川水系のアユ釣りが解禁となった30日、この日を待ちわびていた釣り客が、朝から竿を垂らしていました。
ここ数年、河川の改修工事や台風による大水などの影響で釣果はいまひとつでしたが、今年は改修工事が終了したことや、雪解け水の流入が少なく水温が高いことなどから、餌になる藻の状態が良く、アユも育っているということです。
天竜川漁業協同組合の上條純敬組合長は「ここ数年では最高の状態で解禁を迎えることができた。この状態が続けば、今年の釣果は期待できそう」と話していました。
訪れた釣り客は、アユの縄張り争いの習性を利用して、おとりアユを使った友釣りを楽しんでいました。
解禁日のこの日、多い人は90匹以上釣り上げたということです。
南箕輪村地籍で釣りをしていた男性は「去年の解禁日には全然釣れなかったが、今年は餌の状態も良い。良い解禁日になった」と話していました。
天竜川漁業協同組合では「台風の影響で藻が流れた場所もある。2、3日好天が続けば状態も安定してくるので、今シーズンは期待できそう」と話していました。 -
箕輪町戦没者慰霊祭
戦争で亡くなった人の霊を慰める箕輪町戦没者慰霊祭28日、箕輪町文化センターで行われました。
戦没者慰霊祭は箕輪町社会福祉協議会が毎年行っているもので、式には遺族などおよそ110人が出席し、戦没者に黙とうを捧げました。
箕輪町社会福祉協議会の伊藤皖之会長は、「英霊のため、戦争を語り継ぎ、町民一人ひとりが安心して過ごせる街に向けて前進していくことを誓います」と挨拶をしました。
また、参列者は602柱の戦没者に花を手向けていました。
箕輪町遺族会の千葉剛会長は、「祖国を憂い望郷の念を持ちながらも倒れていった602の御霊も安息していることと思います」と謝辞を述べました。 -
中アでニホンジカの生息情報収集へ
野生鳥獣の被害対策を行っている上伊那地区の対策協議会は、今年度、中央アルプス地域でのニホンジカの生息情報を収集するとともに捕獲対策を実施することになりました。
29日伊那合同庁舎で開かれた対策協議会で、今後中ア地域でのニホンジカの生息情報の収集を行うことを決めました。
ここ数年、天竜川西側のニホンジカの目撃などの件数が増え続けていることから、今後は多くの目撃、捕獲等の情報収集を行い生息域の把握に努めるとともに捕獲対策を検討実施するとしています。
平成23年度の野生鳥獣による農林業被害額は、前年度より1,500万円ほど減少して1億8,200万円ですが、依然として2億円近い被害が発生していて、ここ5年ほど横ばいの状況です。
農業・林業ともシカによる被害がもっとも多く被害額のほぼ半分を占めています。
ニホンジカによる農業被害面積は、くくりわなや防護柵の設置が進み前年の4割減となる115ヘクタールでしたが、被害額は、3,600万円とわずかな減少にとどまっています。
23年度は、ニホンジカの個体数調整の計画5,652頭に対し捕獲実績は、7,332頭と前の年度の2.5倍と大幅に上回りました。
今年度は、計画をさらに引き上げ6,170頭とする計画で、協議会では、個体数調整による被害の推移を今年度以降注目していきたいとしています。
一方、防護柵は、伊那市など3市町の18か所で延長29キロを予定していて、事業費は、8,400万円を見込んでいます。
協議会会長の青木一男上伊那地方事務所長は、「被害減少に向けて取り組みを強化していきたい」と話していました。 -
新山小でたなばたコンサート
伊那市の新山小学校で恒例のたなばたコンサートが29日に開かれ、体育館に澄んだ歌声が響いていました。
コンサートでは、各学年が、歌や楽器の演奏のほか、寸劇も織り交ぜながら工夫したステージ発表を行いました。
このうち1年生は、童謡やアニメソングなどを3人の少人数ながら多彩に演じていました。
コンサートには、交流のある高遠第4保育園の年長園児も招かれ、元気よく発表していました。
会場となった体育館には、保護者らが大勢訪れ、ビデオカメラに子どもの様子を収めていました。 -
富県小5年生 岩手県の中学校を支援へ
伊那市の富県小学校の5年生は、東日本大震災の被災地岩手県大船渡市の吉浜中学校を支援する活動を始めます。
5年生は、去年秋から地域のイベントなどで義援金を集め被災地に送る活動をしてきました。
活動を進めるにあたり、顔の見える支援を行いたいと考えるようになり、今回、大船渡市の吉浜中学校を支援することになりました。
29日は、被災地支援で岩手県を訪れた伊那市危機管理課防災係の小牧学さんが富県小学校を訪れ、児童らに被災地の現状や被害当時の様子などを話しました。
小牧さんは「吉浜地区は、17メートルほどの津波が襲ったが、明治時代の大津波を契機に、集落ごと高台へ住居を移していたため行方不明者1人にとどまり、奇跡の集落と呼ばれている」などと話しました。
伊那市内では、富県小学校の他に新山小学校が岩手県の釜石東中学校の生徒に本や手紙を送るなどの交流をしています。
富県小の児童らは今後、本やビデオレターを贈るなど交流をしながら支援していく考えです。 -
アマランサスで地域活性化を
県や信大農学部などでつくる上伊那農商工連携等推進会議は、アマランサスを使った新商品の開発に取り組み、地域活性化を目指します。
29日は、初めての会議が伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、新商品の開発にむけた支援チームが発足しました。
上伊那農商工連携推進会議は、上伊那の地域資源を活用した新たな事業や商品開発の支援をしようと、平成21年に設置されました。
これまでに、飯島町の唐辛子ビネガーの開発、駒ヶ根市のごまの商品化に取り組んできました。
雑穀アマランサスは、ミネラル、カルシウム、鉄分が豊富に含まれ、健康にいいとされています。
伊那市では、平成18年にアマランサスの生産拡大と商品化に向け研究会を発足させ取り組んでいます。
支援チームは、研究会の活動を支援するもので、レシピの開発、ポップ加工の効率化などに取り組みます。
会議では「レトルト食品に取り入れていきたい」「アマランサスは、栽培は楽だが収穫が大変。如何に効率的に行うかを検討すべき」「価格を抑える努力をし、学校給食など公共機関での消費拡大を図りたい」などと、意見がだされました。
支援チームのチームリーダーには、伊那商工会議所の伊藤健一さんが選任され、設置期間は平成26年3月31日までの2年間となっています。 -
両親に対する感謝や思い出 手紙募集
伊那市教育委員会などは、合併後初めて伊那市長谷の孝行猿の話にちなんで、両親に対する「感謝」や「思い出」の手紙を募集します。
手紙の募集は、東日本大震災以降、人と人との絆の大切さが再認識される中で、親子の絆を見つめなおす機会にしてもらおうと行われるものです。
この事業は、旧長谷村時代の平成11年から5年間実施され、全国からおよそ4千点の手紙が寄せられました。
孝行猿の話は、猟師に打ち殺された親猿を3匹の子猿が助けようとする民話で、伊那市無形文化財に指定されています。
長谷市野瀬の山中には、母猿の墓といわれるほこらが残っている他、宿泊施設・入野谷の前にはレリーフが設置されています。
29日は、初めての実行委員会が長谷公民館で開かれ、委員長には久保村清一教育長が選任されました。
久保村委員長は「作品を募集し、長谷の地から親子の絆の大切さを発信していくことは大変意義深いこと」と話していました。
手紙は、7月20日から10月末まで募集する計画です。
委員会では、手紙をまとめた文集を来年3月に発行する予定で、伊那市と合併してから初となります。 -
【カメラリポート】 がん患者支援イベント リレー・フォー・ライフ9月に松本で
がん患者を支援するためのチャリティーイベント・リレー・フォー・ライフ。県内で初となるリレー・フォー・ライフが今年9月、松本市で開かれます。
がんは24時間眠らない。がん患者は24時間闘っている。だから24時間歩き続ける・・・。患者と、支援する人達が歩いてつなぐ命のリレー。リレー・フォー・ライフ。 -
石室宿泊は今年で最後 西駒山荘ヘリで荷揚げ
7月14日からの営業にあわせて、28日、中央アルプスの西駒山荘にヘリコプターによる荷揚げが行われました。
28日は、伊那市横山の鳩吹公園から、標高2685メートルにある、西駒山荘にヘリによる荷揚げが行われました。
伊那市から山荘の経営を委託されている伊那市観光(株)の職員が作業にあたりました。
ヘリは、食料品や燃料など、2.5トンの荷物を5往復して山荘まで運びました。
西駒山荘は、1913年の中箕輪尋常高等小学校の集団登山の遭難を契機に、1915年に建設されたのが前身です。
来年は、遭難から100年、小屋は建設されてから98年を迎えます。
小屋の老朽化などにより、伊那市では来年度、建て替えを予定しています。
そのため、歴史的な価値の高い石室に宿泊できるのは今年が最後となります。
ここ数年の山荘の宿泊客は、平成20年が382人、21年が446人、平成22年は562人、平成23年が528人と増加傾向にあります。
伊那市観光では、石室に宿泊できる最後の年となることから、更に宿泊客が増え、例年より100人ほど多い、600人ほどの宿泊客を見込んでいます。
また、建替えに合わせて、西駒山荘管理人の宮下拓也さんが、桂小場の登山道入り口から山荘までを案内する企画も計画しています。
西駒山荘の営業は、7月14日から10月8日までを予定しています。 -
箕輪町図書館「聖職の碑」コーナー設置
箕輪町図書館では、中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳の遭難を題材にした小説「聖職の碑(いしぶみ)」の著者・新田次郎さんが、今年・生誕100年を迎える事から、特別展を企画しています。
箕輪町図書館の特別コーナーには、図書館が所蔵する新田次郎さんの作品40点が並べられています。
新田次郎さんは、現在の諏訪市で1912年に生まれました。
箕輪中学校の前身である中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳登山の遭難を題材にした小説「聖職の碑」の著者です。
聖職の碑は、1978年に映画化され、箕輪町でも撮影が行われました。
特別展では、新田さんの作品のほか、映画撮影中の写真、新田さんのサイン、映画のシナリオや、パンフレットも見る事ができます。
また、図書館では、映画聖職の碑の上映会も予定しています。
聖職の碑の映画上映は、7月8日(日)午後1時30分からを予定していて、参加は無料ですが申込みが必要となっています。 -
南中生徒職業について学ぶ
南箕輪村の南箕輪中学校の2年生は、来週行われる職場体験を前に、28日社会人から働くことについて学びました。
働くこととはどんな事か、人は何のために働くのかを、人生の先輩から学ぼうと企画されたもので、今年2回目です。
来週、職場体験を控えた2年生150人ほどが話を聞きました。
講師に訪れたのは、村内でラーメン店「蒼空」を営む竹村 泰治さんと、陸上自衛隊・松本駐屯地に勤務する自衛官・今井紀子さんです。
体験談や、職業観などについて生徒が質問し、講師が答える形で進められました。
「大切にしているものは何ですか」という質問に対し、竹村さんは、「前向きに楽しんでラーメンを作ることと、人と人とのつながり。学生時代に部活で過ごした仲間が、今も助けてくれているので、皆さんも仲間を大切にしてください」と話していました。
今井さんは、「上司から言われた『ここで駄目だと妥協した人に人はついて来ない』という言葉を厳しい訓練などで思い出し、今も大切にしている」と紹介しました。
生徒からは「楽しいと感じることは」「年収はどれくらいか」などと次々に質問があがっていました。
ある生徒は、「これまで知らなかった自衛隊のことや、前向きに物事を考えることなどを学んだ。職場体験に生かしたい」と話していました。 -
ニホンジカ生息調査 中央アルプスにセンサーカメラ設置
伊那市山寺の南信森林管理署は、中央アルプス高山帯でのニホンジカ生息調査として、センサーカメラを設置していくとの考えを28日示しました。
28日は、高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会が開かれ、去年から協議会で調査しているニホンジカなどの目撃情報が示されました。
中央アルプスでは、去年5月に飯田市の松川ダム上流域、標高1,000メートル付近の陣ヶ沢国有林で、メスのニホンジカ3頭が目撃されました。
協議会の調査の他にも、低地でのニホンジカの目撃情報が増えていることから、南信森林管理署ではニホンジカが高山帯まで生息しているかを調査するため、センサーカメラを設置するとしています。
設置場所は、宮田村の黒川林道沿い標高1,600メートルから1,900メートルの地点と、将棊頭山近くの登山道沿いで標高2,700メートルほどの地点だということです。
協議会ではほかに、昨年度の高山植物の保護取締状況が報告され、中央アルプスでは110件151人、南アルプスでは24件、43人となっています。 -
来春卒業予定の高校生 就職希望者大幅増
来春卒業予定の高校生の就職希望者数が去年より大幅に増えていることがわかりました。
ハローワーク伊那では、長引く不況が影響しているものと見ています。
ハローワーク伊那によりますと、来春卒業予定の高校生の就職希望者数が去年より大幅に増えているということです。
理由として、不況により大卒での就職が厳しい状況で、進学より地元での就職を希望する学生が増えていることをあげています。
それをうけ、ハローワーク伊那では企業に対し来春卒業予定の高校生に向けた求人の早期提出を呼びかけています。
また、5月の上伊那の月間有効求人倍率は0.6倍で、4月の0.61倍を0.01ポイント下回りました。
5月の新規求人数は1,005人で、4月の927人より78人増加し、新規求職者数は922人で4月の1100人より178人減少しました。
ハローワーク伊那では、「新規求人数は増えているが、上伊那の主力である製造業での正規採用が少ないため、依然として厳しい状況が続いている」としています -
知立中学校と小出太鼓が交流
2泊3日で伊那市を訪れていた愛知県の知立中学校の2年生は、19日、伊那市西春近の太鼓グループ、小出太鼓と交流しました。
伊那市を訪れたのは、知立中学校の2年生253人です。
伊那市と友好都市提携を結ぶ知立市では、毎年、中学2年生が伊那市で「山の学習」を行っています。
この日は、伊那市西春近にある知立市野外センターで交流会が開かれ、地元の太鼓グループ小出太鼓と交流しました。
生徒らは、小出太鼓のメンバーからアドバイスを受けながら、リズムに合わせて太鼓をたたいていました。
知立中学校の松井ひろみ教頭は、「どこの地域でも日本の伝統文化を守り、伝えている人がいる事を子供達に知ってもらいたい」と話していました。 -
第4回上伊那地域戦略会議
上伊那地域が持つ特長を活かした政策などを検討する上伊那地域戦略会議の4回目の会合が19日、伊那市のいなっせで開かれました。
19日は、3回目までの会議を元に制作された上伊那地域ビジョンの原案について協議しました。
上伊那地域ビジョンは、上伊那地域の特長をふまえ、平成25年度から5年間の施策を策定するものです。
ビジョンでは、地域資源の活用や、新たな観光戦略の展開など5つの主要施策を掲げています。
会議では、「広い分野に渡る計画のため、成果が確認しづらい。メインで取り組むものを示したほうがいいのでは」という意見も出されました。
今回の意見を元に原案を修正し、8月下旬の第5回戦略会議でビジョンを決定したいということです。
また、重要な項目を絞り込み、9月12日には青木一男上伊那地方事務所長が阿部守一県知事に施策を提案する予定です。 -
日本墨絵会 15回目の記念作品展
日本墨絵会の15回目の記念作品展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
日本墨絵会は、飯田、伊那、諏訪、甲府など6つの地域に教室があり、約100人が会員となっています。
作品展は、会員の技術向上を目的に毎年開かれていて、今年は、121点が展示されています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内での主な受賞作品は、●無鑑査推薦に箕輪町の赤羽玉珠さんの作品「プルメリア ハワイの花」●日本墨絵会会長賞に伊那市の伊藤百合子さんの作品「凛然」●入選に南箕輪村の田中美穂子さんの作品「伊吹山」となっています。
墨絵は、紙の白と墨の黒を活かして、墨の濃淡やぼかしを使って描きます。
会では、「心に感じたものを表現した作品を見て欲しい」と話していました。
日本墨絵会の15回記念作品展は、来月1日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。