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村議会全協で介護保険料について説明
上伊那8市町村で介護保険料の過誤徴収があった問題に関し、南箕輪村議会は7日、村役場で開いた全員協議会で、村の対応状況について話し合った。村住民福祉課によると、対象者からは「総体的には、特に苦情などはなかった」。還付は26に口座振替、27日から訪問による受け渡しを始めるという。
説明だと、05年度の税制改正により、介護保険料が急激な負担増となる人の保険料を緩和するための経過措置を講じた。同8市町村では、上伊那情報センターで介護保険料の共同処理を実施しいたが、保険料算定システムの改修の際、激変緩和措置の要件設定に誤りがあり、2年間に渡って過誤徴収していたという。
村の保険料還付対象者数と金額は96人73世帯、99万3360円だった。4月25日の記者発表以降の問い合わせに対応するため、同日午後5時半縲恣ッ10時と休日の26、27日に担当職員を出勤。26縲・8日、還付該当者へ電話連絡、5月3日から対象世帯を訪問し、説明を実施した。 -
八重桜は面白い
八重桜は面白い。彼岸桜や染井吉野の開花に、人々が「3分咲きになった」「満開だ、花見だ」と大騒ぎしている時は、桜でないような白けた顔をしていて、それらが葉桜になると、突然、つぼみを膨らませ、咲き始める。花びらはわき上がるように、10枚、20枚、菊咲きなどは200枚、300枚にもなる。色も桜色とは似ても似つかない黄色や緑色さえもある。だから八重桜は楽しい。今回は八重桜が30縲・0種類咲いている伊那市高遠町の花の丘公園で取材した。(大口国江)
◇次々と八重桜250本が咲く 高遠町東高遠花の丘公園
同園の八重桜の品種は50とも60種類とも言われ、近隣でこれほど多品種の八重桜が見られる所はほかにない。
今咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツなどのほか、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウも咲いている。 同園の八重桜250本の3割を占める代表品種カンザンも咲き始め、まもなく満開になる。
また、中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、北海道松前町の子どもたちが名付けた極淡紅色の「ランラン」、交流記念に静岡県三ケ日町から贈られた「ミッカビサクラ」、天然記念物の「オオムラサクラ」も見ごろ。
花の丘公園は1989年、ふるさと創生の一環として、宝くじ桜千本の配布を受け、高遠町民の手で植樹した。町内24団体300人が八重桜500本、山桜250本、大島桜250本を植え付けた。 -
中沢地区食文化を考える会シイタケなどの駒打ちを実施
地元の食文化についてもう一度考え直そう竏窒ニ、中沢公民館と同地区の営農組合、保育園、小学校などでつくる「中沢地区食文化を考える会」が7日、シイタケやナメコ、クリタケなどの駒打ちをした。初回のこの日は「ふるさとの自然と体験の会」のメンバーや、中沢小学校の児童など約30人参加。シイタケ栽培農家の水上平八郎さん(53)=北割1区=が駒打ちの方法などを伝授した後、児童らはかなづちを使ってキノコの菌を原木にうめ込んだ=写真。
同会は子どもたちに地域の食文化を伝えていくことなどを目的として昨年2月に発足。今後は、田植えや大豆の種まき、フナ取りなど、地域に根ざした食農体験学習を年間を通して展開していく。
今回は中沢地区でも生産する家庭が多いシイタケに着目。どうやってキノコが育つのかを学ぶとともに、キノコが苦手な子どもにはそれを克服してもらおうと考えた。
児童らは、大人がドリルで穴を開けた原木に、さまざまなキノコの菌をかなづちで打ち込む作業に挑戦。この日初めて駒打ちをした6年生の竹村泰地君(11)=菅沼=は「初めてやったけど、たくさん打てて良かった」と話していた。
また、中沢公民館の山口久人館長は「今の子どもはキノコが嫌いな子も多いが、自分たちで作ったものは何でも食べられるという。子どもたちに地元のキノコを好きになってもらえれば」と話していた。 -
伊那市西箕輪
本藍染「静香しげ八」
吉田恒雄さん「どこにでもあるような草から、どうしてこんな色がつくんだろう。自然の不思議さ、力強さが一番の魅力かな」
愛知県小牧市からIターンし、西箕輪羽広に本藍染の工房を構え1年になる。
染色は、繊維製造・染色をしていた父親の仕事を手伝ったのが始まり。今から40年前、高校を卒業し専門学校に通いながらのことだった。父が亡くなりサラリーマンになったが、「自然の流れで、年を取れば取るほどやってみたくなった」と、趣味として続けていた染色を専業にするため早期退職した。
工房名「静香」の静は親の戒名からもらい、「しげ八」は父が使っていた名を引き継いだ。
「天然灰汁発酵建て」という江戸時代から続く人と環境にやさしい伝統の染色法にこだわる。蓼藍草(たであいそう)から出来る藍染色液の原料「すくも」を、木灰から取った灰汁水で発酵育成させ染色液を得る。薬品や合成染料を一切加えず、菌の育成には清酒やふすまなどの天然栄養素を与える。
工房には染色液を取るための2石(360リットル)の大がめが4つある。親の代からのものと、九州の骨董市で見つけ運んだもの。
毎朝5時か6時には4つのかめを確認し、空気を入れるため染色液をかき混ぜる。「染色液の発酵菌は生き物なので、温度とアルカリ度の管理が一番難しい」。温度計、pH計を使ってはいるが、毎日自分の舌で液をなめて状態を確認する。
発酵菌にとっての最適温度は25度から27度。愛知県にいたころは夏に温度が上がり過ぎないよう液を管理したが、伊那では冬の管理に気を配っている。
染めるのは麻、綿、シルク、ウールの天然素材のみ。藍色を出す難しさは、色の「濃さ」で、濃い色を出すには元気な状態のかめ、薄い色はわざと少し元気のないかめを使うなど、そこは職人の勘が物を言う。
「どこまでいっても合成染料では出ない藍色。自然の染色液の持つ美しさがある」
柄に染めるにはろうけつ、板締め、縫い絞り、糸くくりなどの技法がある。「下絵も描かないし、絞りはその日の気分でやる」。絞りは途中で糸をほどき、また絞り直したり、ろうけつと板締めを混ぜるなどして、独自の柄に染め上げる。
若いころから山登りが好きで、よく訪れていた長野県。「自然が気に入った。自然素材を使うので合うのかな。落ち着く感じがする」と移り住んだ伊那の地で、「一生修業」と本藍染に打ち込んでいる。(村上裕子) -
菜の花まつり
箕輪町の広域農道沿いに広がる菜の花畑で6日、菜の花まつりがあった。NPO法人伊那谷菜の花楽舎の主催で、空の青に一面の黄色が映え、訪れた家族連れらはユカイナとコカリナの演奏や菜の花摘み、菜の花料理の試食を楽しんだ。
伊那谷菜の花楽舎が、栽培した菜の花から食用の菜種油を作り、家庭で使用した廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製する活動のため、昨年秋に1・3ヘクタールの畑に菜の花の種をまいた。
見ごろを迎えた菜の花畑での祭りを計画。伊那発祥の楽器で木のオカリナ「ユカイナ」のグループ「ユカイナクラブ」、箕輪町のコカリナサークル「明音」が、花の中の特設ステージで優しい音色を響かせ、「朧月夜」「トンビ」「背比べ」などを演奏した。
訪れた人は菜の花を摘んだり、写真を撮って春を満喫し、子どもたちは自分の背丈と同じくらいの高さに育った菜の花の中を走り回って遊んでいた。 -
赤穂公民館のギャラリー道くさで「駒ケ根版画の会」の作品展
駒ケ根市赤穂公民館の文化サークル「駒ケ根版画の会」(三井康弘代表、会員11人)による作品展が26日まで、同館の「ギャラリー道くさ」で開かれている。風景や植物など、さまざまなモチーフをテーマとした版画作品24点が、ギャラリー訪れた人の目を楽しませている=写真。
今年で15周年を迎える同会。これまでは主に公民館の文化祭で作品発表をしてきたが、こうしたギャラリーで作品を展示するのは初めて。今回はそれぞれ日ごろ制作した作品の中から、2点ずつを持ち寄った。
会の活動は週1回だが、作品制作は個々の日常生活の中で時間の合間をみて取り組んでいる。題材も気に入ったモチーフを探してきて版に写す人、自らのスケッチを版画とする人までさまざま。今回も残雪の美しい中央アルプスやコブシなどをテーマとした作品など、多彩な作品が並んでいる。 -
(登場)駒ケ根市立図書館、博物館の館長
小川清美館長(60)今、日本の子どもの読解力が低くなったと言われている。なぜこんなに低くなったか。その根幹には、やっぱり読書離れがある。自分自身教育の中で読書を大切にしてきたが、図書館としても「小さいうちから親子で語らい、読書をしましょう」と地域や家庭に呼びかけていきたい竏秩B
今年3月、東伊那小学校の校長を定年退職した後、駒ケ根市立図書館長に着任した。現在博物館の館長も兼務している。教育の一線からは退いたが「身近なところに本がたくさんあるっていうのはいいね。学校に比べれば、ここには20倍、30倍の本がある。だから子どもたちには『おいでおいで』って呼びかけていきたい」と語る。
教員時代から、読書教育には力を入れてきた。校長を務めた東伊那小学校では、朝読書を導入。また「ノーゲーム・ノーテレビデー」などを通して、読書しやすい環境づくりと親子で語らう時間づくりに務めてきた。
今後もこうした経験を生かしつつ、保育園、学校、家庭、地域と連携し、子どものうちから読書の習慣を身につけてもらうための取り組みを進めていきたいと考えている。
「子どもたちには『本ってこんなに楽しいんだよ』ということを伝えていきたい」
生まれは飯山市。東伊那小に在籍した4年の間に、山と自然、人の優しさに魅了され、この地に住むことを決意。最近出来上がった新居には「先生いる?」と東伊那小の児童がのぞきに来る。趣味は山歩きや写真。 -
みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!
上伊那中心のランナーで活動するランニングチーム「ちいむもみじ」(唐沢文生代表)は3日、毎年恒例の地域清掃活動「みんなで、きれいにしま走! 拾いま走!」を箕輪町で行なった。今年はチームメンバーのほかに、地元の少年野球チーム「Sジャパン」や「箕輪彗星クラブ」が参加。総勢約80人で上古田地区や県道与地辰野線沿いのごみを拾った。
ちいむもみじでは4年前から、語ろ合わせでごみとなる5月3日に同清掃活動に取り組んできた。
「走っている最中だと、ごみが目に付いてもなかなか拾いにくいので、この機会に」と唐沢文生会長。「今回は子どもたちもいるので、ごみを拾う側に立ち、地球を大切にするという気持ちを持ってもらえれば」と話していた。
箕輪彗星クラブのメンバーは日程の都合から早朝にごみを拾い、ちいむもみじとSジャパンは午前9時に上古田公民館西側に集まった。
ちいむもみじは集合場所から県道与地辰野街道を南北に進み、Sジャパンは上古田周辺を担当。
集まったゴミは全部で指定袋20袋分にもなった。 -
箕輪町でチューリップ堀り取り体験会
休農地をなくし地域を活性化させようと活動している箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は3、4日、チューリップの掘り取り体験会を箕輪町上古田のチューリップほ場(箕輪西小から250メートルほど東)で開いた。
チューリップは昨年10月にEグループや上古田長寿クラブ、西部花街道をつくる会上古田支部、上古田保育園児や箕輪西小学校生たちで植えたもの。チューリップの栽培は今年で2年目となる。
「せっかくだからみんなに掘り取りをしてもらい、家庭でも花を楽しんでもらいたい」との思いから今年は掘り取り体験会を企画。
3日には町内外の家族づれなどが訪れ、赤、青、白、黄色と彩り豊かなチューリップをスコップで掘り取っていた。
「来年は玄関の回りをピンクの花で飾りたい」とピンク色のチューリップを掘り取った来場者もいれば、「一色につき3本ずつ」と全ての色を掘り取る来場者の姿もあった。
掘り取ったチューリップは根本の方に葉を残して切り、花を花瓶などに、根を土に植えておけば球根が育ち、翌年にはきれいな花を咲かせるとのこと。 -
手づくりロボット展&電車模型展
子どもの日の5日、子どもたちに科学に親しんでもらおうと伊那市生涯学習センターは「手づくりロボット展&電車模型展」を伊那市のいなっせで開いた。多くの親子連れなどが訪れ、目の前で動くロボットやレール上を走る電車の動きにキラキラと目を輝かせた。
伊那東部中学校の技術部が製作した約10種類の小型ロボットは、ピンポン球程の大きさの発泡スチロール製ボールをさまざまな方法で運んだりはね飛ばしたりできるもの。「動かしていいよ」と言われた子どもたちは大喜び。早速リモコンを手にすると夢中で操作して無邪気な笑顔を見せた=写真。
伊那東部中学校と高遠中学校は昨年の中学生ロボットコンテストに出場させた競技用ロボット計10台を対戦させるデモを披露。複雑な動作を見せるロボットに大きな歓声がわいた。
電車模型展の会場には長さ約20メートルの楕円コースが設置され、HOゲージ(レール幅16・5ミリ、縮尺87分の1)の模型電車が周回。子どもたちは実車の運転台に似せた操作盤でアクセルやブレーキを操作し、トンネルや鉄橋、駅などを走らせて運転士気分を味わった。中には子どもそっちのけで操作に夢中になる父親の姿も見られた。 -
母の日に向け カーネーション出荷ピーク
母の日(11日)に向けたカーネーションの出荷が最盛期を迎え、南箕輪村田畑にある「清花園」(加藤隆志代表)のハウスでは早朝から、村内の栽培農家4家族が選花や箱詰めなどの作業に追われている。
清花園では、赤、ピンク、緑色など人気色を中心に、母の日に向けて約30種類のカーネーションを栽培。1日から8日までの間に4回、例年より少なめの約5万本を関東を中心に関西、中京方面などの市場へ出荷する。
栽培農家の一人は「花は景気に左右される。ガソリン価格が30円高くなれば、花を買う人も減ってしまうのでは」。結婚シーズンなど、これからカーネーションの用途が増えていく時季への影響を心配している。 -
こどもの日歩行者天国
伊那大道芸フェスタ2008こどもの日歩行者天国「伊那大道芸フェスタ2008」(伊那市商店街活性化委員会主催)が5日、通り町3丁目から入船交差点の間で繰り広げられた。7組の大道芸や商店街のイベントがあり家族連れでにぎわった。
大道芸は2会場で、笛師九兵衛の楽器演奏、田楽座の太鼓や南京玉すだれなどがそれぞれオープニングを飾り、ゴンベエワールドのバルーンアート、一輪車に乗りながらのジャグリング、ハンドベルなどを演奏する音楽的道化などが次々とあり、大人も子どもも歓声を上げ、拍手をしたり、アンコールしたりと楽しんでいた。
会場では子どもたちによる「ロックソーラン節」、ゲームなどもあった。 -
千人塚祭りにぎやかに
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飯島町七久保の千人塚公園で5日、恒例の千人塚まつりがにぎやかに開かれた。
小雨がぱらつくあいにくの空模様だったが、町内外からどっと家族連れが訪れた。
城ケ池周辺には、たこ焼きや焼きそば、おもちゃ、昔懐かしい飴や、お面など20軒余が軒を並べた。
午後からは、改修したばかりの水上舞台で演芸会。趣味のグループの踊り、カラオケなどが舞台を飾り、最後は千人塚音頭で盛り上がった。
【千人塚のいわれ】 船山城主片桐氏の臣下、上沼氏が居住していたが、天正10年織田信忠のために本城とともに落ちたと伝えられている。
天明年間に北村集落に悪疫が流行し、僧侶を頼んで法要を行なったが、なおたたりが続き、天保15年6月にたたりを恐れ碑を建て、春秋の年2回「千九人童子」の供養を行ったという。 -
駒ケ根警察署長
渋谷明署長(59)事件を門前払いするのではなく、困っている人がいた時には腰を引かず、積極的に関わっていくことが大切竏秩B
今年の3月、駒ケ根警察署長に着任し、約2カ月が過ぎた。駒ケ根市の印象については「松本辺りとは違い、ぎすぎすした感じがなくて人が丸い。古里に帰ってきた感じがする」と語る。
伊那市高遠町出身。警察官になったのは18歳の時。機動隊を経て、念願の白バイ隊へ。その後、警部補になってからは汚職事件を扱う捜査二課で事件解決のため、尽力してきた。
汚職は被害者の見えない犯罪だけに、立証も難しい。大きな贈収賄事件に関わることも多く、夜を徹し、逮捕まで持ち込んだこともざらにあった。
「やっぱり『分からなければ良い』なんてことがまかり通るのは許せない。『負けてたまるか』という思いでやってきた」と振り返る。
駒ケ根市に住むようになって感じていることは、古き良き地域社会の関係が、ここには残っているということだ。
「消防団なども欠員がなく『自分たちの地域は自分たちで守ろう』という思いが強い。警察署としても、そういった消防団や外郭団体などうまくタイアップしながら地域の治安などを守っていきたい」と語る。
現在は単身赴任の身。
「晩酌にちびりとお酒をするのが楽しみだね」と顔をほころばせる。
家族は妻、長男、長女の4人。 -
森のギャラリー「Komorebi」で池田恭一さんのパステル画展
退職後、パステル画制作に取り組んでいる駒ケ根市の池田恭一さん(67)によるパステルスケッチ展「フランスの美しい村々を訪ねる旅」が31日まで、駒ケ根高原大沼湖畔にある「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で開かれている。何世紀も前の面影をそのままに残したフランス南西部の田舎街や、パリの街並みを描いた作品17点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
池田さんが個展を開くのは初めて。今回は昨年11月に訪れたフランスの風景を描いた作品を並べた。中でも、国が「美しい村」として認定した小さな村の風景を描いた作品は、村に残る何世紀も前の建築物をテーマとしたものも多く、その時代の面影を残す美しい村の情景が色鮮やかに描き出されている。
池田さんは「フランスの田舎やパリの雰囲気をそのままに感じてもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。火、水曜は休日(祝日は除く)。場所は「森の喫茶店エーデルワイス」の隣となる。
問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
大型連休 キャンプ場や公園などにぎわう
大型連休を利用し、上伊那のキャンプ場や公園などに家族連れや若者らが訪れ、にぎわいを見せている。
伊那市の小黒川渓谷キャンプ場は桜の花と新緑、残雪の両アルプスが楽しめる場所として人気で、3日からキャビン、オートキャンプサイトは満杯状態。5日以降のオートとフリーテントサイト30区画は余裕がある。
利用者は中京方面が中心。家族連れが大半を占め、バーベキューをしたり、小川で水遊びをしたりと思い思いに楽しんでいる。
佐久市の家族連れは2泊3日の日程で訪れた。テントを張り、夏を思わせるような暑さの中で煙を上げながら肉を焼き、子供たちは次々と口へ運んでいた。
キャンプ場内の釣り堀も親子らの姿が目立ち、釣り糸を投げ入れ、ニジマスが食いつくと「釣れた」と喜びの声が上がった。
利用者の希望で、炭火焼きやくん製にすることもできる。
営業時間は午前9時縲恁゚後5時。
問い合わせは、伊那市振興公社(TEL78・5010)へ。 -
家族旅行村春まつり、6日まで
駒ケ根市の駒ケ根高原家族旅行村で6日まで、「家族旅行村春まつり」が開かれている。食べ物やおもちゃ、植物などを販売する「テント村」や、フリーマーケット、魚つかみ大会など、さまざまな催しが開かれ、訪れた観光客たちを楽しませている。
同イベントはゴールデンウィークに合わせて毎年開催しているもので、今年はフリーマーケットを新たに加え、子どもたちが楽しめるイベントを多数用意した。
晴天に恵まれた5日は初夏の陽気となり、カスケード広場で開かれた「魚つかみ大会」も大盛況。集まった子どもたちは夢中になって水遊びを楽しんでいた=写真。
魚つかみ大会は4日の午後1時半からも実施する(雨天中止)。また、午前10時から午後4時まで、カスケード広場で「ふれあい動物園」を開催するほか、午後2時からは地元のアルパ奏者・エレナ富岡さんによるハープ演奏が野外音楽堂で開かれる。
クラフト竹笛作り、シイタケの菌打ち体験、テント村は6日まで。
問い合わせは駒ケ根高原家族旅行村アルプスの丘(TEL83・7227)へ。 -
今日立夏
子どもの日の5日は二十四節気の一つ、立夏。「初めて夏の気配が現れる日」で、暦の上では今日から夏となる。
「春」最後の4日は朝から快晴の青空が広がり、強い日差しも照りつけて気温はぐんぐん上昇。最高気温は伊那市で午後1時に29・0度(アメダス)を記録するなど、あわや真夏日(最高気温30度)の暑い一日となった。
暦より一足先の夏の到来に、道行く人の服装にも半そでが目立った。伊那市役所横にある「せせらぎの小径」では、はだしになって流れに入り、気持ちよさそうに水と戯れる子どもたちの姿も見られた。
気象庁によると、5月の関東甲信地方の平均気温は、平年に比べて「高い」「平年並み」の確率が共に40%で「低い」が20%。しばらくは平年並みか、それ以上の陽気が続きそうだ。 -
箕輪町郷土博物館電気機関車「ED19‐1」内部一般公開
箕輪町郷土博物館は3日、博物館前に展示してある電気機関車「ED19‐1」の内部を一般公開した。町内外から家族連れや鉄道ファンなど130人余が訪れ、機関車の内部を見学。機関士の制服を着て運転席に座り、33年ぶりに息を吹き返した汽笛を鳴らした。
電気機関車ED19形は米国のウエスチングハウス社が製造し、1926年に日本に輸入した車両で、「ED19‐1」縲怐uED19‐6」まで6両が存在し、・ス晩年・スは全車両が伊那松島機関区で運行していた。代替機「ED62形」の投入に伴い、1976年までに全車両が廃車。その際、車両を保存しようという話があがり、「ED19‐1」を車輪と上部を切り離し箕輪町郷土博物館へと運搬した。
「本当はここに屋根があれば保存にもずっといいんだけど」と33年間同車両の手入れをしてきた地元の国鉄OBでつくる機関車保存会のメンバー。同会はこの日のために、汽笛を調整し、外部にコンプレッサーをつないで汽笛を蘇らせた。「汽笛を分解し、中をきれいにすれば、もっといい音が鳴るという意見もあったけど、ネジが潰れる可能性もあったから」と話す。
機関車保存会の会員は25人。「ハナちゃん」や「ナベちゃん」と、昔からの愛称で呼び合いながら、訪れた人たちに車両の構造などを説明していた。
機関車に乗り込んだ子どもたちは「どこでシューってするの」「高縲怩「」と運転席に座って汽笛を鳴らしたり、窓から顔を出したり。機関車に乗った子どもたちの写真撮影をする保護者の姿も多く見られた。
また無料開放した博物館内には、車両を運んだときの写真やナンバープレート、機関士の帽子や腕章など約30点を展示。来館者たちは「こんなことがあったんだ」と写真を眺めていた。 -
伊那図書館子どもの日スペシャル
伊那市の市立伊那図書館(平賀研也館長)は4日、開設15周年プログラム「図書館をもっと知ろう、楽しもう第1弾! ゴールデンウィーク特集」として「子どもの日 工作教室」と「お話の広場 子どもの日スペシャル」を同館で開いた。
工作教室には市内の親子らが参加。ごく薄いビニール袋を利用した投げると飛ぶこいのぼりや、新聞紙を折って作るかぶと、千代紙を折って立体的に表現したこいのぼりを貼り付ける「こいのぼりカード」などを職員のアドバイスを受けて作った。ビニール袋のこいのぼり作りに挑戦した親子らは、好きな色のフェルトペンで目やうろこを描き込んだり、色紙をはさみで切って胸びれを作ったりして楽しく作業に取り組んだ=写真。
お話の広場では、絵本の読み聞かせやパネルシアター、紙芝居などが上演され、訪れたちびっこらを楽しませた。 -
青年海外協力協会(JOCA)事務部駒ケ根事業課広報担当
駒ケ根市赤穂
北原照美さん(39)自分は伝えたいものをたくさん抱えてモルディブから戻ってきた。それを駒ケ根の、特に子どもたちに伝えたいと思ってました竏秩B
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてモルディブでの任務を終えた後、協力隊員のOB、OGなどで組織する青年海外協力協会に就職。現在駒ケ根市にある青年海外協力隊訓練所に勤務し、協力隊事業の側面的支援をするとともに地元小学校などでの出前講座、施設見学の実施などを展開し、地域に根ざした国際交流活動を推進している。
「モルディブに行く前は駒ケ根市内の幼稚園で6年間働いていました。その中で地元の人たちにすごくお世話になったので、やっぱり地元に還元したかった」と語る。 -
駒ケ岳神社里宮で例祭
伊那市荒井区の駒ケ岳神社里宮で3日、例祭があった。内の萱・天狗の地域住民ら20人余が集まり、五穀豊じょうと駒ケ岳登山者の安全を祈った。
西駒ケ岳の開山式も兼ね、いよいよ夏山シーズンが到来する。内の萱口から西駒へ登る桂木場ルートの利用者は近年、減っているが、登山口下にある小黒川渓谷キャンプ場に泊まってから登る人もいるそうだ。ルートは、例年より多く雪が残っているという。
本殿前の神事で、参列者は玉ぐしを供えたりして農産物の豊作などを祈念した。
終了後、神楽殿で直会(なおらい)を開いた。里宮に隣接して蚕玉さまがまつられていることから、サカキに刺した繭玉を飾り、タラの芽やセリ、ワラビなどの天ぷら、お浸しを味わった。
神社周辺のしだれ桜やオオヤマザクラが散り始めで、風が吹くと桜びらが舞い落ち、参列者は歓声を上げた。
1885(明治18)年、西駒ケ岳にある駒ケ岳神社の里宮として本殿と神楽殿を建立。本年は神楽殿の屋根を塗り直した。 -
「藍染 静香しげ八」の吉田恒雄さん
藍染展をみはらしの湯で伊那市西箕輪に工房「藍染 静香しげ八」を構える(58)は、みはらしの湯ロビーで藍染作品展を開いている。
吉田さんの藍染は「天然灰汁発酵建て」という薬品や合成染料を一切混ぜない、手間と時間はかかるが人と環境にやさしい江戸時代から続く染色法。灰汁には椿の木灰が理想だが入手が難しいため樫などを使う。発酵菌の温度とアルカリ度の管理が一番難しいという。
作品展は、愛知県からIターンして1年の節目に計画した。タペストリー、ジャケット、帽子、スカーフ、財布や通帳入れなど約20点あり、麻、綿、シルクの天然素材のみ。同じ藍色でも濃淡さまざまで、糸くくり、板締めなどの方法で染めた模様も楽しめる。
「合成染料では出せない色。自然の染織液の持つ美しさを見てほしい」と話している。
展示は5月末日まで。およそ10日ごとに作品の入れ替えをする。 -
駒ケ根高原高尾ごりやく市開催
地域住民が元気になることで地域を活性化しよう竏窒ニ、駒ケ根高原にある高尾山駒ケ根分霊院の前で3日、「高尾ごりやく市」があった。地元の手作り工芸品を販売する約30のテントが並んだほか、地域伝統の獅子舞や踊りが披露され、訪れた人たちを楽しませた。
「ごりやく市」の開催は5年目。もともとはNPO法人全国元気まちづくり機構が03年に地域活性化を目的として全国一斉に行ったイベントだった。駒ケ根市では同機構駒ケ根元気UPの会(佐々木祥二代表)が高尾山駒ケ根分霊院の例祭に合わせ「ごりやく市」を開催。その後も、地域振興を目的に市の開催を続けてきた。
会場では飯島町や中川村の踊りグループが考案した「高尾山音頭」が初披露されたほか、市場割大神楽保存会が伝統の獅子舞「悪魔祓(はら)いの舞」を披露。観光客などの目を楽しませた。
佐々木代表は「まずは自分たちが元気になることが大切。そうやって元気でいれば、自然と人は集まってくる。高尾山のご利益を持っていってもらい、ますます元気になってほしい」と話していた。 -
馬見塚蚕玉神社の例大祭盛大に
駒ケ根市福岡の馬見塚蚕玉神社で3日、例大祭があった。神社のある馬見塚公園には昔ながらの露店がずらりと並び、地元小中学生や高校生らによる吹奏楽演奏などが、訪れた家族連れなどを楽しませた。
祭りは五穀豊穣や地域産業の振興などを願い、同地区住民でつくる運営委員会(伊藤静雄委員長)と神社奉賛会が毎年開催しているもの。りんご飴やお面、射的など、懐かしい露店が多数並ぶなど、昔の祭りの雰囲気をそのままに残しており、地元だけでなく、地区外からも多くの人が訪れる。 -
リトミック教室開講
箕輪町公民館の「おかあさんといっしょ リトミック教室・前期」が4月30日、町文化センターで始まった。19組の親子がピアノのリズムにのって体を動かしたり、パネルシアターを楽しんだ。
ピアノに合わせて体を動かしたり、カスタネットや鈴を使ってリズム感覚を育てる入門講座で、05年4月2日縲・6年4月1日生まれの子どもとその保護者が対象。辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんが指導する。
第1回目の講座では、玉田さんが弾く「いとまきの歌」の緩急に合わせ、親子は手をつなぎ円になって歩いた。音楽が早くなったら、早く、遅くなったらゆっくりと、音がやんだら円の内側に置かれたフラフープの中に入る。低音を繰り返したら、床にゴロゴロ寝転がり、高音を繰り返したら後ろ歩き。
また玉田さんが「これは魔法の音。これから動物さんに変身」と言ってピアノを弾けば、子どもたちはウサギになってピョンピョン跳ねたり、カメになって四つんばいで歩いた。
リトミック教室・前期は5月14、28日、6月11、25日、7月3、17、31日に予定している。 -
大芝の湯・味工房 開館6周年企画始まる
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」と農産物加工販売施設「味工房」は2日、開館6周年感謝企画の初日イベントとして、来場者に石けんや甘酒をプレゼントした。感謝企画は7日までで、食堂メニューの特別価格提供や、手作りみそ、パンなどの割り引き販売などを計画している。
「大芝の湯」には開館の午前10時前に来場者約70人の列ができ、開館後、両施設を管理する村開発公社理事長の唐木一直村長が来場者に「天使の美肌石けん」などを無料で配布した。「味工房」では、関係者が甘酒の無料プレゼントで来場者を持て成した。
期間中、「大芝の湯」の食堂では、特別メニュー「えび丼」を600円で提供するほか、「えび天うどん」「えび天そば」をそれぞれ特価600円で販売。「味工房」では、日替わり企画で「おばちゃんみそ」、ミニクロワッサンなどを割り引き価格で提供する。
大芝の湯では村開発公社理事長の唐木村長が来場者へ石けんのプレゼント -
【記者室】子どもの純粋な感性を見習え
伊那北駅前の小緑地を整備して美しくしようという活動が始まった。中心的に取り組むのは伊那小の5年夏組の児童。地元の住民も協力するが、どんな場所にするのかという具体構想は子どもたちに任せるのだという。
緑地は昔から知っているし今も時々前を通るのだが、いけすの水が汚いとか、ごみが落ちているとかを問題だと感じたことは皆無。ましてや自分の手で何とか美しくできないか竏窒ネどとは、ちらっとでも考えたことはない。子どもたちに比べて何と鈍感なことか。
児童らは自発的に清掃までしてきたという。大人はさまざまな利害ばかりで生きているが、彼らは「汚いからきれいにしたい」と素直にそれだけを考える。この純粋な感性を見習いたいものだ。(白鳥文男) -
日中友好協会伊那地区本部定期大会
日中友好協会伊那地区本部(会長・小坂樫男伊那市長)は1日夜、08年度定期大会を伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで開いた。1年おきに実施している中国への訪問を10月ごろに行うことなどを盛り込んだ08年度事業計画・予算案を承認した。訪中時には伊那市と友好提携している北京市通州区の公園に、伊那市の花でもあるサクラの苗木を持ち込んで植樹する計画。小坂市長は「今のところ検疫の関係で難しいと聞いているが、せっかくの機会なので何とか持っていきたい」と話した。
本年度の新規事業として、中国からの帰国者支援の一環で月に1回ずつマレットゴルフや食事などを楽しんでもらう福利厚生に10月から取り組む。
正副会長、理事などの役員改選では全員の再任が承認された。 -
花の丘公園の八重桜、山桜が見ごろ
「高遠第二の花の公園」と位置づけられる伊那市高遠町東高遠の花の丘公園で、八重桜、山桜が見ごろを迎えた。中国から贈られたパンダ「ランラン」の死を悼み、名付けられた白花系の「ランラン」も咲く。6日ごろまで楽しめる。
「桜見本園」として広さ11ヘクタールに八重桜、山桜約100品種、2千本が植えられる。今、咲いているのはピンクのハナガサ、ベニシグレ、ベニユタカ、淡紅色のイチヨウ、フゲンゾウ、白系のシロタエ、ショウゲツ、黄色の桜ウコン、緑色の珍しいギョイコウなど。
同園の八重桜は400本で、代表品種カンザンは週末ころが満開になりそうだ。山桜オオヤマザクラは満開。
駒ケ根市の女性(69)は「花の色が違うから、それぞれ楽しめる。きれい。よくこれだけ植えたと感心する」と話し、園内をゆっくりと散策していた。
駐車場には多摩、三重、岐阜などの県外ナンバーの車も並び、県内外から夫婦や友だち連れなどが詰めかける。高遠城址公園の桜が終わったため、花の丘公園を訪れる人もいた。
公園は89年から、通年観光を目指し、区や老人クラブなど24の各種団体が高遠城址公園のコヒガンザクラと異なる品種の桜を植えた。入園無料。