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伊那市中央区救助支援隊 区と協力して第1回訓練
伊那市中央区の区民でつくる、住民の安全を守る専門技術集団「中央区救助支援隊」は2日、同区と協力し、中央区公民館駐車場で初訓練を行った。震度6を超える地震が発生したと想定し、建築家や重機オペレーターら隊員30人が、倒壊家屋から被災者を助け出す手順を確認した。
隊は任期で役員が交代する自主防災組織と異なる恒久的集団。災害時、本格的な救助隊が到着するまでの間、区内の災害弱者を助けるため区役員らで組織づくりを計画し、昨年12月に発足した。住民独自で対応できる救助組織としては県内で初めてだという。
訓練は午後0時30分、警戒宣言の発令でスタート。区内で住宅倒壊を確認したとし、隊員らが、倒壊家屋に見立てて組んだ木材をチェーンソーやジャッキ、金てこなどを使って除去し、被災者に見立てた人形を手際よく救出した。
建築士の高沢勝隊長(66)は「訓練をやってみて救助の流れや方法が分かった。これからも訓練を重ね、有事に備えたい」。今後は、具体的な出動方法や、けが人への対応方法などについて研修していく考えだという。
チェーンソーを使って倒壊家屋から被災者を救助する訓練 -
街路樹剪定(せんてい)士資格更新研修会
日本造園建設業協会が認定している「街路樹剪定士」の資格更新研修会が1日、伊那市の県伊那文化会館であった。同資格を持つ県内の造園業者など約80人が集まり、美しい景観を保つとともに、その機能が十分発揮される街路樹とするために剪定(せんてい)技能などを学んだ。
「街路樹剪定士」の認定は適切な剪定と美しい街路樹の創出を目的に98年から始まった制度で、資格を得るにはただ伸びた枝を切るといった技術のみだけではなく、街路樹の機能を理解し、それを最大限発揮できる適切な管理方法を習得しているかなどが求められる。現在県内では約280人がこの資格を保有しているが、資格更新を5年ごとに行い、技術の質保持に努めている。
資格更新研修会は今回、伊那市、長野市の2会場で開催。講演会や実際の街路樹を見て、適切に剪定されているかなどを考えた。
日本造園建設業協会長野県支部の原孝昭支部長=飯田市=は「基本的な技術は当然だが、街路樹を剪定する職人として正しい技術を身に付け、地域住民の人たちに街路樹の大切さ、役割などを伝えられるファシリテーターとしての役割も担ってほしいと願っている」と話していた。 -
古いものを大切に
箕輪町下古田
丸山平治さん自宅車庫の一角にある、古材を利用して自分で作った日当たりのいい作業場。農閑期の冬場は、父親が作った「ねこ」を敷いた上で、びくを作っている。
「古いものをできるだけ残したい。少なくとも親父がしていたことはやりたい」
定年退職後、竹細工を始めた。「親父がしていたのを見ていたけど、急所がわからない」。父親が亡くなっているため、同じ地区内の人に習い、11月に山ですす竹を取り、12月からびくを作り始めた。縁と網代を組むところは1年生の子竹という柔らかい竹を使うことも教わった。
底の網代は3本ずつひろって編んでいく。始めのうちは1、2、3と数えても2本しかひろっていなくて、一回り編み終わって「あれっ」となり、またほどしたこともあったという。「網代の組み立てが一番難しい。教わってもあきらめてしまった人が何人もいると聞いた。ある程度センスもいるけど、一度覚えてしまえばできる」。今は1、2、3と数えなくとも先まで目が読めるようになった。
一つのびくを作るのに最初は3日かかったが、今は1日で仕上げる。農作業では苗の植え直しのときなどに重宝で自分でも使っているが、父親がしていたように、親戚や一緒に仕事をした人にも配った。「持って行ったら親父のがまだあるよと言われた家もあった」。そう言ってうれしそうに笑った。
小正月の伝統行事「ほんだれ様」も、三十数年ぶりに復活させた。1月8日の「初山」に薪を取りに山に行き、今年も薪が取れるようにとの願いと、作物の五穀豊穣を願う行事。町内の農家も昔は飾っていたが、現在はほとんどやっていない。父親が飾っていた当時の写真を参考に飾り、毎年続けている。町郷土博物館の協議委員をしているため、07年には「ほんだれ様」の飾り方を子どもたちに教え、今年も博物館の入口に飾った。
昔の遊びをしようという企画でウツギの笛、紙鉄砲、水鉄砲を子どもたちに教えたこともある。振り万灯やしめ縄作りも指導。近年は下駄スケート体験の講師もし、近々開く「たこ作り体験会」でも作り方を教える。
食べるものから使うものまで、できる範囲で自給自足。「自分の口に入るくらいは作ろうと思って。家中そういうことが好きでね」。ソバを栽培し自分でひいてそばを打つ。作った大豆で奥さんがみそを作り、お嫁さんは納豆を作る。うるち米などをひくとケーキも作ってくれる。
「何をやるにもずくがいる。好きだけではできない。でも、古いものはなんとか残そうと思っている。親父にいろいろ聞いとけばよかったけど、手をとって教わらなかったから、思い出してできることは教えたいと思う」
古き良きもの大切にし、子どもたちにも気持ちだけは継いでほしいと願っている。(村上裕子) -
箕輪町交通安全協会総会
新会長に中村喜男さん箕輪町交通安全協会(小林交石会長)は28日夜、07年度総会を松島コミュニティセンターで開いた。07年度事業計画や決算の報告、08年度事業計画と予算案を承認した。役員改選では新会長に、現副会長の中村喜男さんが就任した。
07年度は、高齢者や小学校、保育園、いきいき塾での交通安全教室、街頭活動、交通少年団、女性部による保育園安全教室へのマスコット制作、交通安全施設や資材の整備、広報啓発活動などに取り組んだ。
08年度事業計画は、交通安全教育、交通少年団、女性部活動、各季別交通安全運動期間中の街頭指導をはじめとする街頭活動、広報活動など。
07年度の緑十字銅賞、県警察本部長・県交通安全協会連合会長連名表彰などの受賞者は47人。
役員は次の皆さん。任期は08年3月1日縲・0年2月末。
▽会長=新・中村喜男▽副会長=唐沢利夫、新・杉崎正巳▽女性部長=新・唐沢栄子▽副女性部長=新・唐沢きよ子▽監事=浦野忠男、北原宣明 -
みはらしの湯で2日、桃の節句に合わせて桃花風呂
「桃の節句」に合わせて伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は2日、男女露天風呂桃の花を浮かべ、「桃花風呂」にする。
「桃花風呂」はひな祭りに合わせて毎年実に施している恒例行事。地元住民が提供してくれる桃の木の枝をハウスや浴室の中で温め、一足早く花を咲かせる。
今年も2月27日ころ、淡いピンク色をした花が咲き始めた=写真。当日は浴室にこの枝を飾るほか、露天風呂には花の開花した枝を浮かべ、春の訪れを感じてもらう。
唐沢寿男支配人は「桃の節句の時期。入浴するみなさんに季節を感じてもらえれば」と話していた。
みはらしの湯の営業時間は午前10時縲恁゚後9時半。また、8、9日は地元の小学生による抹茶の無料サービスもある。 -
かんてんぱぱホールで第4回信州の古布作家 当世華競市と古布・骨董市
古布を使った作品や骨董(こっとう)などが並ぶ「第4回信州の古布作家 当世華競市と古布・骨董市」が9日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。古布を使った木目込み人形やバッグ、着物などのほか、昔懐かしい骨董品など約5千点以上が並び、訪れた人の目を楽しませている=写真。
古いものの持つ良さ、古いものを大切にする心を感じてもらおう竏窒ニ、古布と骨董を扱う2人が中心となって4年前から開催しているもの。今年も県内から17人の古布作家が集まり、それぞれの作品を展示しているほか、ちりめんや古布の即売をしている。
会場には「福福だるま」と賞した古布のだるまや今年のえとであるネズミの雛(ひな)人形などアイデアに富んだ作品がずらりと並んでいる。また、最近人気のある「つるし雛」は誰でも簡単にできるキッドの販売もしている。
代表の高橋晃史さん(63)は「訪れてくれる人は年配の女性が多いが、男性の方にも訪れていただき、女性のパワーと古いものの持つ魅力を感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
親子わんぱくランド2008
南箕輪村教育委員会など主催の「親子わんぱくランド2008」が1日、南箕輪村民センターであった。人形劇団ポポロによる親子ふれあい劇場や工作、わたあめ作り、リサイクル本市などがあり、会場は順番待ちの行列ができ、イベントを楽しむ子どもたちであふれた。
抹茶体験コーナーは、伝統文化子ども教室でけい古している子どもと、指導者の沖村直次さんとその弟子がサービスし、子どもや保護者がお茶を点てる体験をした。初めての子どもたちは教わった通りに茶せんを使い、自分の点てた抹茶をおいしそうに味わっていた。
わんぱく選手権では、けん玉とお手玉で1分間の連続回数の記録に挑戦。鉛筆立て作りでは、トイレットペーパーのしんに折り紙を巻き台紙にはり、切り抜いた折り紙をはるなどし、小さい子どもも熱心に絵を描くなどしてきれいに仕上げた。 -
箕輪町 08年「還暦祝」
箕輪町の08年「還暦祝」は2日、同町松島の伊那プリンスホテルで行った。1948(昭和23)年4月2日縲・9(同24)年4月1日生まれの町在住・出身者166人が出席し、60歳の節目を祝った。
還暦者でつくる実行委員会の主催。式典で荻原利一実行委員長は「素晴らしい箕輪町を今まで培った経験と知識を生かし、後世に残す義務がある。還暦は一つの通過点。微力ではあるが生涯現役の心で頑張る」と式辞を述べた。
来賓の平沢豊満町長は祝辞で、「箕輪町は現在、県内で人口規模が最大の町となった。住んでよかった、住んでみたいと思える町づくりを進めるにはこれからも皆さんの力添えが必要。健康に留意し、明るく、楽しく、前向きにそれぞれ活躍することを願う」とした。
実行委員会は18万円を町に寄付した。
神事で玉串奉奠を行う還暦者代表 -
西春近の天竜川で河川内樹木の伐採 1、2日
伊那市の西春近地区の住民でつくる「天竜川の環境を守る会」(酒井勝幸代表)は1、2日、地区内の天竜川河川敷の環境整備作業をする。国道153号沢渡南信号機縲怎^カノ伊那工場の河川敷内を対象に、繁茂する樹木の伐採や外来植物アレチウリの駆除、ごみ拾いなどの作業を行う。
「天竜川の環境を守る会」の立ち上げは、06年3月、沢渡地区の有志で行った、初の環境整備作業がきっかけ。同河川敷の環境整備を地区全体で継続的に推進するため、地区内の各種団体でつくる「西春近自治協議会」の傘下団体として、1回目の作業を展開する。
作業は国土交通省天竜川上流河川事務所、市建設部管理課の協力で実施。西春近地区住民で趣旨に賛同する人が参加する。
河川内樹木の伐採作業などがある西春近沢渡の天竜川 -
伊那市でクリスマスローズ展開催
伊那市の坂下公会堂で29日、200鉢60種のクリスマスローズが並ぶ「クリスマスローズ展」が始まった。黒の八重咲きや英国から輸入した新品種など、ほかではなかなか見られないクリスマスローズの数々が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
展覧会は松本市梓川の観光花園「あずみ野花園」(山・ス和男園主)が企画し、南信3会場で開催しているもので、伊那市内で開催するのは初めて。アイリスやシャクヤクの花園を営んできた同園は一昨年4月、県内でも珍しい地植えのクリスマスローズ園を開園。地植えのクリスマスローズの花期は4月以降となるが、今回は一足早く、クリスマスローズを楽しんでもらおう竏窒ニ、地植えで育てた株を鉢花用に掘り起こし展示用、販売用合わせて200鉢持ち寄った。
ひとえにクリスマスローズといっても品種によって、色彩、花の形、咲き方はさまざま。展示用の鉢にはスレートブルー系や、黄緑色の花など、特に珍しい品種がそろっている。また、クリスマスローズの花びらに見える部分は実は「がく」。なかなか落ちないことから、受験のお守り的な存在としても注目を集めている。
園主の山・スさんは「英国の最新栽培品種など、なかなか見られないものも多い。ぜひ楽しんで見ていただければ」と話していた。
販売用の鉢は1500円から5千円まであり、育てかたのアドバイスを受けることもできる。鉢は毎日松本から運んでくる。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時。3月3日まで。
地植えのクリスマスローズ園は4月12日から開園する。
問い合わせはあずみ野花園(TEL0263・78・5415)へ。 -
駒ケ根JCが海外協力隊体験入隊を企画
駒ケ根青年会議所(田中靖隆理事長)は5月に行うJICA(国際協力機構)駒ケ根青年海外協力隊への中学生体験入隊のプログラムについての検討を始めた。28日夜、JC会員と地元の体験入隊経験者、協力隊OBら約30人を集めて「共生の心をつなぐまちづくり会議」の第1回が駒ケ根商工会館で開かれた。
初対面の参加者も多いことから、まずはゲーム形式で楽しく自己紹介=写真。打ち解けたところで、体験入隊プログラムの骨格となるアイデアづくりに取りかかった。
田中理事長はあいさつで「協力隊訓練所が開設されて今年でちょうど30年になる。次代を担う中学生に世界を理解してもらい、共生の心を育んでもらうために皆さんの思いを集めてほしい」と呼び掛けた。
会議は5月10、11日の体験入隊実施に向け、5回の開催が予定されている。 -
地域に根ざした新本部訓練施設に
宮田村の社会福祉法人日本聴導犬協会は29日、町三区の村民会館隣接地で新たな本部訓練施設「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」の地鎮祭をした。8月末に完成し、JR宮田駅近くの現本部から機能を移転。9月に聴導犬、介助犬と呼ばれる補助犬とユーザーの育成業務を開始する。村の福祉文化施設が集積するエリアに位置し、多くの善意で建設にこぎつけたことから、関係者は地域とともに協会活動が発展するよう期待を寄せた。
新施設には本部、訓練の機能、2009年2月には補助犬訓練士の養成機関「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」も開設する。
村土地開発公社から購入した560平方メートルの土地に木造2階建てで建設。8人程度のスタッフに、約20頭の訓練犬とそれを必要とするユーザー候補者が滞在する施設となる。
土地は順次購入予定で、当初は賃貸する約1600平方メートルについては、長期的に屋外のトレーニングスペースなどとして整備していく。
総事業費は2億円を見込む。今回のセンター本体の建設にかかわる費用は土地を含めて1億2千万円。
日本自転車振興振興会の補助金と290に及ぶ個人・団体から集まった寄付金約4700万円を充てる。
また、伊那ライオンズクラブなどの推薦で国際ラインズクラブ基金から440万円の助成があり、犬の医療機器を整備する。
30人ほどが出席した地鎮祭で、有馬もと会長は「皆さんの支えで今がある。今後も宮田で末永く運営に励みたい」とあいさつ。清水靖夫村長は「地域が誇る団体として何とか村に残ってほしいと願っていた。協働し、地域の福祉を守っていきたい」と話した。
##(写真)
地鎮祭を開き、より良い施設になるよう関係者が祈願した -
子どもの健康に関する連絡会全体会
「子どもの健康づくり研修会」が27日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。食生活改善推進協議会のメンバーや栄養士など約100人が参加。子どもの体と心を育てる食生活のために、各主体が取り組む活動事例の発表や講演があり、子どもへ向けた食育のあり方について考えた=写真。
子どもの健康に関する関係者の知識向上と連携による効率的な食育活動などの推進を図ることを目的とする取り組みで、「子どものからだと心を育てる食生活」をテーマとした話題提供では、母親、地域、栄養教諭、それぞれの立場から子どもの健康のための食生活について考えている3人がそれぞれの活動や思いを発表。
母親の立場から発表した駒ケ根市生活クラブ代表の中山静代さんは、「自分たちが実際に口にしているものには加工食品も多いが、『素性が分からないから食べない』というのではなく、それが何でできていて、どういう風に育てられた食材なのかを学校だけでなく、家庭でも子どもと一緒に学べたらよいと思う」と語り、「ぜひ子どもの食べる物に手を出せる母親自身が、食について考えていきたい」と発表した。また、伊那市の栄養教諭である岩根美ゑ子さんは、子どもを対象とした食育活動の経験を示し「子どもたちは体験を通じて学ぶことが非常に多い」と指摘。「今後は食育コーディネーターとして、いかに多くの人を巻き込んで行動できるかが求められていると思う」と語った。 -
第14回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が28日、伊那市役所であり、これまでの議論の中で見えてきた点数評価項目に関する課題と、評価方法そのものを3つの班ごとに分かれて再検討。点数評価する評価基準に関し、前回伊藤委員長が提案した「環境や人に与える影響と経済性を評価する項目は分けて評価してはどうか」という意見に対しては、賛同する声もあった一方、「あまり経済性にこだわらす、総合点で評価した方が良い」とする声や「経済性への配点を多くしてすべて1本で評価する総合点とすべき」などの意見が出たため、次回、全体会のメンバー数人でつくる小委員会と伊藤委員長で今回の意見を集約し、評価方法に一定の方向性を出すことになった。
検討課題となっていたのは、施設を運用していくのに必要なプラント用水を確保するには地下水を掘る必要が生じるが、候補地の中には、かなりの工事をしなければその水が十分に確保できない場所もあるため、そういう候補地の扱いをどうするかや、どの路線を搬入経路とするかなど。また、評価方法そのものも、コスト面への比重が少ないという指摘があり、「全体のバランスを是正する必要がある」とされていた。
検討の結果、搬入路線については事務局が示した主要幹線道路を中心とした路線案で合意。また、プラント用水の確保については、各候補地ごと、掘る井戸の深さなどが異なり、それにかかる費用も異なるため、そのコストを点数評価する案などが出た。 -
松くい虫被害、箕輪に北上
県や関係市町村などでつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会が28日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、これまで松くい虫被害がなかった箕輪町の卯ノ木地区で今年1月、新たな被害の発生を確認したことを報告した。これにより、松くい虫被害は上伊那6市町村まで拡大。昨年度最北だった伊那市美篶下川手地区より約5キロ、被害地域が北上したことになる。
箕輪町では1月8日、伊那市境にある同地区の道沿いに生えている松林で発見した枯損木の原因調査を上伊那地方事務所に依頼したところ、3本のアカマツで松くい虫被害が発生していることが判明。この結果を受け、町の林野調査専門委員会が町内の標高800メートル以下に生えている松を調査。2月15日の段階で、95本の枯損木を確認し、そのうち3本については、松くい虫による被害の可能性が高いため、地主の了承を得てから、検体をとることとなった。
こうした事態を受け、町では早期対策を講じるために、すでに被害を受けている3本を伐倒する費用30万円を3月補正に計上するほか、監視、巡視対策強化のための予算130万円を08年度予算に盛り込む予定。
本年度の上伊那全体の被害量は5250立方メートルと過去10年の中でも2番目に多い量となっている。一方、駆除量は3821立方メートル。各市町村とも積極的な防除対策に取り組んでいるが、被害拡大になかなか歯止めがかからない現状にある。
同協議会は本年度、各市町村に支給する防除対策費として632万円を当初予算としていたが、被害拡大に伴い各市町村で積極的に防除対策を実施したため、それに伴う対策費用の増額分を補正した700万円を各市町村の防除事業費として支給する。 -
08みのわ祭りの提言
検討委員会が07みのわ祭り正副会長会に提出箕輪町の「みのわ祭り」について協議してきたみのわ祭り検討委員会は28日、07みのわ祭り実行委員会の正副会長会に「08みのわ祭りについての提言」を提出した。祭りの運営は実行委員会を行政と民間半々で民間が会長職に就き、イベントは複数会場で複数のイベントを並行して行うなど新たな方向性を示した内容で、正副会長会は提言に理解を示し、実行委員会の早期立ち上げを求めた。
検討委員会(唐沢修一委員長)は各種団体の代表や中学生を含む公募委員ら32人で構成し、5回の協議で提言をまとめた。
主な内容は、会場は当面の間は国道153号線バイパスで、日程は7月最終週の土曜日。区の協力については祭り参加は区の自主性にゆだね町から参加を主導(強制)しない。メーン会場には子どもが楽しめる広場や露店商を設置し、イベントは動員ではなく参加したい人を集める。花火の協賛金は実行委員会で検討する-など。
実行委員会を公募により官民半々とする運営方法については、「本来民間主導の祭りであっていい」など賛成意見があり、会長の平沢豊満町長は、「協働のまちづくりに合致する内容。提言に沿ってすばらしい祭りとして脱皮していきたい」とした。また、「行政はバックアップということで、実行委員会から行政に役割分担を指示してもらいたい」とも話した。
町長は検討委員会について「プロセス開示しながら町民意見を聞く政策決定のやり方のモデルケース」と評価。唐沢委員長は、「08年の祭りはコンパクトになるかもしれないが、町民の力でやる第一歩。皆様のお知恵をお借りしたい」とあいさつした。 -
拡大する松くい虫被害竏茶}ツタケ産地での取り組み
28日に開かれた上伊那地方松くい虫防除対策協議会では、依然、各市町村で拡大し続けている松くい虫被害の実態が報告された。上伊那全体の被害量は5250立方メートルとされているが、すでに被害が拡大しすぎて把握しきれていない市町村も出てきており、潜在的にはこれよりさらに広い範囲で被害が生じていると考えられる。そんな中、マツタケの産地である「東伊那地区」でも松くい虫被害が発生し始めている駒ケ根市は、同地区を守ろうと必死だ。本年度から薬剤の空中散布などを始めているが、それ依然から住民らが主体的に松林を守る取り組みを進めるなどして、何とか山を死守しようとしている。
駒ケ根市における本年度の松くい虫被害量2320立方メートル。前年度比で150パーセント増、市内全域で確認されている。早くから地域住民などが自費で対策を講じてきた東伊那地区でも、隣接区の中沢地区から松くい虫被害が侵入。そのため、東伊那を松くい虫被害の前線基地としないために、駒ケ根市や地方事務所では中沢地区内での徹底駆除などを行うなどしてきたほか、東伊那地区約10ヘクタールでヘリコプターや地上からの薬剤散布を実施。結果、枯損木の発生を極力抑えることができた。
市担当者は「東伊那だけでなく、市内のアカマツをできるだけ守れるよう、徹底した駆除をしたい」と話す。 しかし、被害拡大を防ぐためには全量駆除が不可欠。本年度も薬剤撒布を計画しているものの、薬剤散布だけでは全量駆除は難しく、枯損木が発生した場合、早期伐倒駆除も不可欠となる。 -
高遠消防署新庁舎建設工事安全祈願祭・起工式
伊那消防組合高遠消防署の新庁舎建設工事安全祈願祭・起工式が29日、伊那市高遠町小原の建設予定地であった。消防関係者、工事請負者ら約50人が出席し、神事を行い、工事中の安全と工期内完成を祈った。しゅん工予定は8月25日。
高遠消防署は1979年3月の完成から29年が経過。老朽化が進むとともに職員の増員、資機材の充実により手狭となっていた。また、3市町村合併により活動エリアが広がったため、交通の便などを考え消防署新庁舎は小原地籍に移動することになった。
新庁舎は鉄骨一部2階建てで、1階約627平方メートル、2階約109平方メートル、延べ床面積約737平方メートル。地域の防災拠点施設となるため震度7の地震が起きても倒壊しない耐震強度にした。建築・設計費は1億9千803万円。財源のほとんど
は合併特例債。
設備は車両の内外を洗浄、消毒できる「救急衛生車庫」を組合内で初めて取り入れたほか、個室の仮眠室(男性用6、女性用1)、トレーニング室や仮眠室となる多目的室、耐震性貯水槽などを設置する。
関係者約50人が出席した高遠消防署新庁舎の建設工事安全祈願祭・起工式 -
小5の8割は「村に住み続けたい」に対し、中2は3割に
日福大千頭ゼミが調査宮田村宮田小学校5年生と宮田中学校2年生の各1学級に実施したアンケートで、小5の8割近くは「村に住み続けたい」と答えたのに対し、中2は3割にまで落ち込んでいたことが分かった。日本福祉大学情報社会科学部の千頭ゼミが行った同村のむらづくりに関する調査の一部で分かったもので、27日に村内で報告会を開き発表した。
中学2年生は33人が回答し「村に住み続けたくない」が14人で全体の4割に。「住み続けたい」は9人で3割に届かず、「分からない」も10人いた。
対して小学2年生は回答した28人中22人が「住み続けたい」と答え、「住み続けたくない」は5人で「分からない」は1人だった。
この調査に携わった同ゼミ3年の小松美緒さん(21)は「中学生になると都会へのあこがれが強くなるのかも」と分析。
「私も出身地から離れて大学に通っていますが、いざ離れると地元の良さが余計に分かります。じかに村の子どもたちと接して感じたことは郷土愛が強いこと。その気持ちを忘れてほしくないですね」とも話した。
子どもたちへのアンケートを含む調査は昨年11月に実施。暮らしや産業など、100人を超える村民にインタビューして村の現状や課題をまとめた。
報告会には、村の理事者やインタビューに協力した村民らも出席。清水靖夫村長は「情報収集で培ったノウハウなど、今後も村に還元し、一緒にむらづくりに参加してもらえれば」と期待を寄せた。 -
高遠地区防犯協会定期総会
伊那市高遠町、長谷地区でつくる高遠地区防犯協会(会長・伊東義人高遠町総合支所長)はこのほど、高遠さくらホテルで定期総会を開いた。会員約60人が出席し、2008年度事業計画、予算など5議案を原案通り承認した。
来年度事業計画は、「安心・安全なまちづくり」を目標に、▽街頭犯罪・侵入犯罪抑止対策の推進▽女性・こどもを守る施策の推進▽少年非行防止・保護対策の推進竏窒d点に活動。「児童声掛け運動」による保護対策の推進と防犯意識の普及・高揚竏窒ネどに努めることを確認した。
このほか、任期満了により、防犯指導員67人のうち50人を委嘱した。
伊東義人会長から委嘱書を受け取る防犯指導員 -
環状北線、来月29日に供用開始
伊那市都市街路網の環状線の一部として98年から約10年にわたり、整備が進められてきた環状北線が来月29日、供用開始となる。県道伊那インター線と国道153号線を結ぶ同線の整備は、伊那市中心市街地に流入する車の台数を減らし、渋滞を緩和することなどを目的とした街路事業で、総事業費は55億円。一時は完成が遅れる懸念もあったが、年度内完成の見通しとなった。
環状北線は中央道伊那インターチェンジと国道153号を結ぶ主要幹線道路として整備されてきたもので、伊那インター線と県道南箕輪・沢渡線が交差する伊那市御園の交差点から、伊那市水神町の国道153号まで橋梁でつなぐ。環状北線の全長は520メートル。うち、橋梁部の長さは184メートルで4車線。現在橋梁部に続く取り付け道路の拡張工事が進んでいる。 -
古布リサイクル学習会
箕輪町消費者の会(若林博会長)は25日、古布リサイクル学習会を町福祉センターで開き、はし入れやスカーフ作りを楽しんだ。
リサイクル運動に取り組む同会は年1回、リサイクルの学習会を開催。今年は、会として「“マイばし”を持ちましょう」と取り組んでいることから、会員の1人を講師に、はし入れやリバーシブルのスカーフなどを作ることにした。会員10人と一般22人が参加。伊那市の消費者の会からも訪れた。
はし入れは、三角形の布2枚を縫い合わせ、直角になった角にビーズを通したひもを縫いつけ、残りの角の一つを折り返してはしが入るポケットのように縫う。
参加者は、各自好きな柄の布を使い、手縫いで仕上げた。一般参加の町内の女性は、「これをきっかけに“マイばし”を持ってみようかなと思う」と、丁寧に縫っていた。
会では、「身近にあるものをリサイクルして作ることが魅力。多くの皆さんに関心を持ってほしい」と話していた。 -
箕輪町ブランドセミナー「花・食文化」編
独自のブランドづくりと新しい体験型産業の可能性を検討している箕輪町はこのほど、ブランドセミナー「花・食文化」編を町文化センターで開いた。食文化コーディネーターで食養生代表の村上由紀さん=東京都=を講師に、町民30人がブランド作り、都市との交流について考えた。
06年から都市農村交流やブランド作りを検討してきた中で、住民から提案のあった資源「花」と「食」を今回のテーマにした。
村上さんは、「ブランド化の一番最初は、何に関わっていることが自分たちが楽しいか。自分たちがやっていることが楽しい、その楽しみのエネルギーが勝たないと無理。いくら設備や環境を整備しても、そこに根付いている人の気持ちが前に向かないと生かされない」とし、「外に振り回されず、内に内に入って考えることができた地域が生き残っている」と話した。
都市農村交流については、「農業体験をやらせるためにスケジュールで連れ回すことは長続きしない。自由にさせることが思い出になり、何か気持ちよかったというのが翌年につながる」と説明。「都会でストレスをためている人間のいやし役になる必要はない。この土地のやり方で、この土地で生きてもらいたい。逆にそこに気付いてほしい」と語った。 -
雪村いづみ・朝比奈マリア母娘油絵展
歌手として活躍する雪村いづみさんと長女の朝比奈マリアさんによる油絵展は3月4日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。いづみさんの花の絵7点、マリアさんの馬の絵26点を展示販売している=写真。
いづみさんは「チューリップのささやき」「窓辺のブーケ」などのかわいらしい絵のほか、美空ひばりさん、江利チエミさんと組んだ「三人娘」をモデルとした油絵の版画を出品。マリアさんは「黒馬と女神」「草原のナルシス」など、やさしいタッチで描いた作品を並べる。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
強盗への対処方法を確認
上伊那地方の郵便局と伊那署は28日、伊那市長谷の市野瀬郵便局(西村敏博局長)で、強盗を想定した防犯訓練を実施した。訓練を通じて強盗への対処方法を確認し、緊急時に備えた。
強盗対策の一環として年1回、上伊那の郵便局が持ち回りで開く訓練で、今回は各局の職員約30人が見学。訓練は署員が強盗役に扮(ふん)し、ピストルを片手に窓口の女性職員を人質に取り、金を奪って逃走する想定で行った。
職員たちは、逃げる犯人の体格や服装などの特徴、逃走方向を覚えるなど、対策マニュアルに沿ってそれぞれが行動を確認した。署員の迫真の演技に「慌ててしまう場面もあったが、(警察が到着するまでの)時間をできるだけ稼ぐことができた」と西村局長は訓練を評価した。
伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう、日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
伊那署員の迫真の演技で緊張感が増した強盗模擬訓練(市野瀬郵便局) -
木曽駒ヶ岳生態系保護地域における植生復元対策事業の調査結果を報告竏注。後5年を目途に植生マット施工技術などをフローチャート化
登山者の入り込みなどによって高山植物の荒廃などが進む中央アルプス木曽駒ヶ岳で、植生復元対策事業に取り組む中部森林管理局木曽森林環境保全センターは26日、本年度実施した復元作業の報告と今後の事業のあり方を考える検討会を伊那市の南信森林管理署で開いた。同事業に参加するNPOやボランティア、市町村関係者が集まり、植生復元のために設置したヤシ繊維マットなどの成果を確認。「厳しい自然環境においては劇的な植生の増加は難しい」としながらも、個体数や植被率が増加傾向にあるという報告を受けたほか、事業継続を予定している5年の間に、植生マットなどの施工手順や技術をマニュアル化する。
同事業が始まったのは05年度。調査区域は木曽駒ヶ岳森林生態保護地域や特定地理保護林となっており、今年度は昨年9月にボランティアや県、市町村の協力のもと、伊那前岳の八合目でヤシ繊維や麻繊維のマットを伏工し、一部に高山食物の種子をは種した。
また、05年度、06年度にヤシマットを設置した場所についてはモニタリング調査を実施。05年度に設置した場所ではもともとそこにあった植物の生長による個体数増を確認。一方、08年度に設置した場所では、主には種した植物が個体数を増やしたことで、全体の個体数が増えていることが明らかになった。
事業は5年程度の継続調査を行い、どのような傾向を示すか確認し、その後の方向性を模索する。また、来年度は「八丁坂」や伊那前岳にいたる「九合目」「登山道沿い」で、植生復元計画を検討していく。
参加者からは「いずれにせよ、復元には時間と労力がかかる。植生が破壊されないよう、できる限り観光客に呼びかけていく必要がある」などといった意見も出された。 -
伊那ケーブル 3月から緊急地震速報サービス提供開始
伊那市西町区の伊那ケーブルテレビジョン(ICT、向山公人社長)は3月1日、エリア内の加入者を対象に、震度3前後以上の緊急地震速報サービスの提供を始める。災害速報サービスの発信で、地域の安心・安全を確保し、減災につなげる。
サービスは、緊急地震速報を配信する気象庁からデータを受け、ケーブルテレビのネットワーク網を活用し、エリア内を細分化して地震の予測到達時間と予測震度を伝えるもの。
昨年10月から4カ月間、エリア内の伊那市、箕輪町、南箕輪村の行政防災担当部署などで運用試験した。震度3以上の地震発生はなかったが、伊那ケーブルのセンター装置で震度3以下のエリア別の受信データを確認。誤報はほとんど生じなかった。
希望する世帯に専用端末機を設置し、音声で「あと10秒後に震度4の地震が来ます。10、9、8…」と揺れに合わせて告知。24時間、情報が流れ、避難経路の確保や火の元確認などにつなげることができる。
専用端末機の親機は1万9950円、子機(ワイヤレス)は1万500円。子機は電波の届く範囲30縲・0メートルであれば受信できる。
6月には、管内の希望する小・中学校や企業の放送設備と連動し、建物内に一斉放送できる装置を販売する予定。
誤報で混乱が生じないよう、加入者に対し、昨年末から自主放送チャンネルで地震速報の効果的な利活用を周知している。
伊那ケーブルの加入者(昨年9月末現在)は2万6千世帯余で、加入率は65%。
問い合わせ・申し込みは、伊那ケーブルテレビ(TEL73・2020)へ。 -
箕輪町が浜松市庄内地区の幼稚園、小・中学校にリンゴの贈り物
箕輪町は、「友好交流推進協定」を結んでいる静岡県浜松市庄内地区の幼稚園と小・中学校に町のリンゴを贈った。幼稚園へは今年が初めて。24日に庄内地区であった庄内公民館まつりの会場でリンゴを贈呈した。
毎年、庄内地区から町内の小・中学校の卒業生と保育園の卒園児に花束が贈られる。町はリンゴを届けているが、これまでは小・中学校だけだったため、今年は地区内の市立幼稚園にも届けた。
幼稚園3園、小学校3校、中学校1校で、リンゴは1人2個ずつ計2400個。祭り会場では5キロ入りの箱とアルストロメリアの花束を園児、児童、生徒に平沢豊満町長らが手渡した。残りのリンゴは25日に直接学校に届けた。
贈呈式で代表の中学生から「毎年楽しみにしている。おいしいリンゴを家族と箕輪町のことを話しながらいただく」とお礼あいさつがあった。町は来年度以降もリンゴの贈呈を続けたいとしている。 -
伊那警察署 署長感謝状の贈呈
伊那署(小嶋惣逸署長)は27日、長年にわたり伊那市駅前交番の環境美化に貢献している主婦宮下恵美子さん(53)、同春日寿子さん(46)=いずれも伊那市美篶=と、振り込め詐欺を未然に防いだ同市の八十二銀行高遠支店に対し、署長感謝状を贈呈した。
MOA美術・文化財団の活動に参加する宮下さんと春日さんは公共施設に生け花を飾り、健全な社会をつくるため約10年間、週1回交代で同交番に訪れ、花を生けるボランティアを続ける。前任者の活動期間と合わせると20年以上続くという。
同銀行高遠支店は1月24日、市内の男性(62)から振込み依頼を受けたが、多額であったため警察に相談することを助言し、振り込め詐欺の被害を未然に防いだ。男性は息子と名乗る男から電話で「インターネットで電化製品を買って、今日までに200万円が必要。振り込んでほしいと頼まれた」という。
宮下さんと春日さんは「明るい社会になるよう、少しでも役に立てれるよう続けたい」「花を通じて気持ちを癒してほしい」。高遠支店の杉山良一支店長(48)は「振り込め詐欺を未然に防げたことは、金融機関として誇りに思う」と話した。
感謝状を受けた春日さん(左)、宮下さん(中央)と八十二銀行高遠支店の杉山支店長 -
はなまる地域探検隊「命育む心技体食厳冬探検」
伊那市内の小中学生に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は23日、「命育(はぐく)む心技体食厳冬探検」を同市西箕輪のサンビレッジ伊那で開いた。小学生縲恪mZ生の隊員約90人が参加し、オリエンテーリングやタグラグビーを体験した。
タグラグビーはラグビーをもとにしたスポーツで、タックルを「タグ」(帯状のもので、マジックテープによって腰に巻いたタグベルトにつけられる)を取ることに変更し、初心者や年少者にも楽しめるようになっている。
パスやタグを取る練習をしたあと、実際にプレー。
隊員たちは慣れない楕円系のボールや、パスを前に出せないルールにとまどいながらも、すっかりタグラグビーに夢中になって元気に走り回っていた。
「タグを取れ」「走れ」と交代を待つ選手たちからは盛んに声があがっていた。