-
薫ヶ丘クロスペンアカデミー 色平哲郎さんが「金持ちより心持ち」と題して講演
伊那北高校生の土曜補習を目的に、PTAと同総会で設立・運営する「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」(小林弘一理事長)は15日、南相木村診療所長の色平哲郎さんを招いた講演会を伊那市民会館で開いた=写真。生徒、保護者、地域住民など約千人が集まり、「金持ちより心持ち」と題した講話に耳を傾けた。
色平さんは1960年、横浜生まれで、東京大学中退後、世界を放浪し、京都大学医学部入学。外国人HIV感染・発症者への生活支援などに取り組み、タイ政府から表彰されるなど多方面で活躍する。
色平さんは、自分には金持ちになる気力と能力がないことを前提に、金持ちへの・ス負け惜しみ・スの気持ちで「心持ち」をモットーとすることをあけすけに告白し、周囲の心豊かな人々にあこがれる思いで心持ちになれるなら、お金の関係でない友人をたくさん持っていることになるのではないか窶狽ニした。
また、日本全体で一日に2千万食分の残飯を出しているのに対し、地球上の1年間の餓死者は2千万人規模である現状を説明。電気や水道が通っていない発展途上国での医療体験をもとに「今の日本がいかに豊かかを実感するには、昔の日本のひもじさ、辛さを知るために・スぶつかりの体験・スがなければ分からない」と主張した。 -
通州区代表団が来伊
伊那市と友好都市を結ぶ中国北京市通州区の代表団(石進賢団長、5人)が18日、市役所を訪れ、小坂市長らを表敬訪問した。
一行は、区の人民代表大会常任委員会主任、人民政府外事事務室主任、交通局長ら。昨年に締結10周年を迎え、さらに友好を深めるため来伊した。市役所に到着すると、市職員約100人が出迎えた。
小坂市長は「10周年の節目を迎え、新たな一歩を踏み出す年に来ていただいた。両市区の発展のため、友好関係が深まるように」と歓迎。
石団長も「通州区は重点都市として商工、文化、金融など充実した。08年の北京オリンピックも控えている」とし、通州区への訪問を呼びかけた。
そのあと、市理事者、部長らと懇談。市の工業概要を説明し、市側から「企業の海外進出が懸念される。工業団地の立地など積極的に誘致しているので、市への進出を検討いただきたい」と要望した。
一行は伊那食品工業、長野ケンウッドも視察した。
記念品として、伊那市のデジタルカメラと万年筆、通州区の鳥の置物を交換した。
通州区とは94(平成6)年に友好都市締結した。訪中団の派遣、職員研修など友好を深めている。代表団の来伊は5回目。 -
【記者室】体験から学ぶ刃物の扱い
箕輪町の保育園が、親子でカレー作りをした。野菜切り担当の園児は、包丁の扱い方を母親に教わりながらジャガイモなどを切り、「楽しかった」と満足そうな笑顔を浮かべた▼小学校の授業で小刀の使い方を習い、鉛筆を削ったり、木を削って舟を作った記憶がある。刃物の危険性や正しい扱い方、決して人に向けてはいけないということも、家庭ではもちろん、学校でも学んできた▼今、刃物を持たせない学校もあると聞く。危ないから使わせないのではなく、きちんと教える必要がある。経験なく育つと簡単に刃物を人を傷つける道具にしてしまう可能性もある。「そんな使い方したら本当に手を切るよ!」。母親が子どもをしかった。子どもは体験から学んでいく。(村上記者)
-
頑張って完走
高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、62人)で18日、マラソン大会があった。「起伏に富んだコースを走り、充実感が得られるようにしたい」と、新たなコースを設定。児童たちは、好記録と完走を目指して、精いっぱいの走りをみせた。
コースは、校庭から南登校坂を下り、国道152号から北登校坂を上って、校庭を1周する1・76キロ。1・2年は国道152号途中の歩道橋で折り返す1・26キロ。5・6年は校庭2周を加えた約2・1キロに挑んだ。
小雨が降るあいにくな天候のなか、児童たちは勢いよくスタート。起伏のあるコースにペースダウンしてしまう児童が続出したが、難関の急な上り坂を必死に走り抜けて全員が見事完走。校庭や沿道には保護者らが応援に駆けつけ、児童一人ひとりの健闘に拍手を送っていた。
宇治校長は「やればできるという気持ちを持ってもらえたと思う。何事も目標をもって取り組んでもらいたい。頑張りが表情に出ていたし素晴らしかった」と講評した。 -
園児と交流・接し方理解へ保育園で実習
高遠高校福祉コースの2年生20人は14日、高遠第一保育園で今年2回目の保育実習をした。ドッジボール、ごっこ遊びや、一緒にお昼を食べて交流し、園児との接し方や保育士の仕事内容に理解を深めた。
前回と同様に、生徒たちは未満児から年長組に分散。パズルや、磁石を使った釣り竿(さお)など、事前に準備した手作りのおもちゃを持参して園児と遊んだ。
生徒たちは2回目とあって、最初から園児と同じ目線で、積極的に話しかけたりすると、園児も生徒のそばから離れようとせず、笑顔が絶えなかった。なかには、けんかを始めた園児にどう対処したらいいのか困惑している姿もあった。
保育士を目指しているという女子生徒(17)は「保育士の方は、園児一人ひとりにあった対応をしている点に学ぶものがあった」と話していた。 -
富県小体育館ステージに新しい緞帳
伊那市の富県小学校(大井透校長、147人)は18日、このほど新しく体育館に取り付けた緞帳(どんちょう)のお披露目式を開いた。
緞帳は同校創立90周年の26年前に体育館竣工と一緒に設置したが、老朽化してしまい3年ほど前に廃棄。緞帳がないことを知った同総会が、年会費として会員約1700人から寄附金を募り、寄贈した。
この日は家族参観日で、保護者100人以上が参加。式の後には、新しい緞帳を設置したステージで、児童らが歌やダンス、リコーダー、太鼓の演奏を発表した=写真。
席上で田畑和一同窓会長は「子供たちに喜んでもらえるとうれしい。よい思い出づくりに役立ててもらえれば」とあいさつ。児童会長の小牧柚香ちゃんは「さみしいステージだったが、とってもにぎやかになった。緞帳を見ていると、うれしい気持ちになります」と感謝の気持ちを伝えた。
大井校長は「児童にとって将来の思い出と輝きを与えてくれるものとなるでしょう。緞帳を見るたびに、同総会の暖かな気持ちを感謝のなかで感じることができます」と謝辞した。 -
「子どもエコツアー」で環境のこと考える
「伊那市環境基本計画」の推進母体として伊那市から委嘱された市環境協議会(丸山幸弘会長)は17日、小学生を対象とした「子どもエコツアー」をKOAのパインパーク(箕輪町)など3企業で展開。伊那小学校6年文組の34人などが参加し、各企業の環境改善活動を見学し見聞を広げた。
初の試みとなる「子どもエコツアー」は、基本計画の活動の一環として、次代を担う子供たちに環境に対する学習の場を提供する目的。7月に市内小学校に呼びかけたところ、日程的に都合があった伊那小が参加した。
KOAは、工場から出る廃棄物をなくそう窶狽ニいう「ゼロエミッション」活動で、リサイクル率99%を03年から継続して達成。パインパークでは、廃棄物の分別方法などを学び、紙やプラスティックなどのごみを50種類に分別している現場を見学した。
参加した松澤司君は「学んだことを生かし、家に帰ったらリサイクルをしてみようと思う」と話していた。
そのほか、市内の家庭から排出された資源プラスティック類の中間処理現場として「信州ウエイスト」や、上伊那広域水道用水企業団「箕輪浄水場」で水質検査の様子などを見学した。 -
すいとん祭りにぎやかに
飯島町七久保の上通り高齢者クラブと生き生きサロン合同のすいとん祭りは19日、上通り集落センターでにぎやかに開かれ、約50人が参加し、野菜たっぷりのみそ仕立てのすいとんを味わい、演芸を楽しんだ。
サトイモやカボチャ、ダイコン、ニンジン、シメジなどの野菜やキノコを持ち寄り、協力し合って、すいとんを作ったり、キノコご飯のおにぎり、漬物などの準備をした。
すいとんの煮える、おいしそうなにおいが漂い、懇親会の始まり。参加者はビールのグラスを傾け、熱々のすいとんとおにぎりで食欲の秋を満喫した。
特設ステージでは趣味のグループの大正琴の合奏や、サックスホーンのソロ演奏、がまの油売りなどの大道芸の披露、飛び入り歓迎のカラオケ大会などで盛り上がった。 -
パートナーシップ南みのわ、みのわ役員交流会
南箕輪村の「パートナーシップ南みのわ」と箕輪町の「パートナーシップみのわ」の役員交流会が15日、南箕輪村民センターであった。互いに今後の会の活動につなげようと活発に意見を交わし、「意識改革をするため社会を整えていきたい」と思いを新たにした。
昨年、箕輪町で交流会を開き、今回は南箕輪村を会場に2回目。16人が参加した。
地域職場、家庭、子どもの3班に分かれ、男女共同参画を題材にした「かるた」の言葉をきっかけに、村や町の現状、役員の思いなどを自由に話した。
地域職場については「箕輪町は出前講座をしている。地域でやることで広がりが出る。見習いたい」、家庭は「言葉が変われば家庭も変わる。相手を思いやることが大事」、子どもは「子ども一人ひとりが大事にされていない。地域で見守り支え合いたい」「結婚したくない女性が増えているが、考え方を変えてもらえるようにしたい」などの意見があった。 -
第1回にしこま祭
駒ケ根市の知的障害者総合援護施設・長野県西駒郷はこれまで生業、更正訓練、保護の3部でそれぞれ開いていた部祭を初めて統一した第1回にしこま祭を15日、同施設で開いた。施設が県社会福祉事業団に指定管理者として全面委託されたことから今年から実施する。
テーマは「みんなで広げよう地域の輪 みんなと一緒におまつりゴー」。体育館では利用者らによる歌や踊りなどのステージ発表のほか、太鼓やアルプホルンの演奏などのアトラクションが多彩に行われた=写真。敷地内には利用者らの作品や自主生産品などをはじめ、ドーナツや焼き鳥を売る屋台など多くの模擬店が出店し、あれもこれもと買い込んで買い物袋をいくつもぶら下げた多くの買い物客らで終日にぎわった。 -
防火ポスター審査
伊南行政組合消防本部(竹上俊隆消防長)は14日、小中学生を対象にした05年度防火ポスターコンクールの審査を同本部で行った。管内の小中学生から寄せられた141点の作品を竹上消防長ら署の幹部が審査し、学年ごとに金・銀・銅賞を選んだ=写真。
入賞作品は11月に開かれるこども消防広場で北署に展示されるほか、管内の大型店や事業所などでも展示される。
入賞者は次の皆さん。
◇小学5年▽金=宮沢啓太(赤穂東)▽銀=宮下倫子(宮田)▽銅=北林麻里(赤穂)
◇小学6年▽金=小木曽梓(赤穂)▽銀=加藤龍(宮田)▽銅=田口瑠莉(宮田)
◇中学1年▽金=酒井優花▽銀=平賀愛美▽銅=下平勇太(以上赤穂)
◇中学2年▽金=山崎恵▽銀=岩牧あいり▽銅=上田美咲(以上赤穂)
◇中学3年▽金=平賀翔太▽銀=西沢尚平▽銅=市瀬仁美(以上赤穂) -
東伊那きのこ祭
マツタケをはじめキノコの不作がささやかれている中で、駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所は15・16日、恒例のきのこ祭を開いた。「きのこ宴会」では1人5千円でマツタケのすき焼きや吸い物、きのこおにぎりなどが食べられるとあって、争って予約を申し込んだ先着200人が宴会場を訪れ、ぐつぐつと煮える鍋を囲んで秋の味覚に舌鼓を打った=写真。
特売コーナーではキノコをはじめ野菜や果物、漬物などが特価で販売されたほか、毒キノコの見分け方などを教える鑑定コーナーや、きのこ汁やきのこお焼きなどを販売する軽食コーナーが出店し、訪れた人たちでにぎわった。 -
みすず寮で保育園児参加の運動会
伊那市美篶の養護老人ホーム「みすず寮」で14日、近くの美篶中央保育所の園児72人と地域住民も参加して運動会があった。園児たちの元気な笑い声と演技で盛り上がり、参加者全員が楽しんだ。
入所者52人が参加。園児の参加は恒例で、お年寄りの楽しみの1つにもなっている。園児と一緒の競技で、満水リレーや玉入れ、大玉ころがしなどを楽しんだ。職員や園児らによるダンス披露もあり、会場をわかせていた。
お年寄りは、孫やひ孫くらいの園児の演技をうれしそうに眺め「かわいいねえ」と話していた。
子どもたちにとっても、核家族化が進む中、お年寄りとかかわる機会は少なくなっており、交流は貴重な経験を重ねる場にもなっているという。 -
宮田村不動滝で神仏習合の例祭
宮田村黒川渓谷上流の不動滝近くにまつる不動明王と金山彦大明神の例祭が17日、現地で行なわれた。神仏習合の珍しい祭りで、僧侶と神主が並んで祭事。商工会や村関係者約30人が、産業の発展を祈願した。
一行はバスに乗り、林道を走ること約30分。標高約1450メートルの不動滝に到着し、滝正面の大岩頂上まで登って祭りにのぞんだ。
仲良く肩を並べている金山彦大明神と不動明王。神主と僧侶も並んで玉ぐしを奉てんし、お経を唱えた。
時折雨もぱらつくあいにくの空模様だったが、30分ほどで厳粛なうちに終わった。
30日には、この不動滝を目指す「不動滝の水巡りウォーキング」が開かれる。村商工会などでつくる実行委員会の主催。
午前9時にふもとの黒川林道入口から出発し、往復5時間ほどかけて紅葉真っ盛りの山道を歩く。参加申し込みは26日まで。詳しくは同商工会85・2213まで。 -
校歌にうたわれる滝を見に
感激の赤穂南小6年3組総合学習で自分たちの校歌について調べている駒ケ根市赤穂南小学校6年3組の31人。歌詞の1節に「不動滝」が出てくるが、どこにあるのかも知らない児童が多く、「この目で見てみたい」と興味を持った。
宮田村商工会が滝で例祭を行なうことを知り、6年3組も一緒に参加することに。バスに揺られて宮田村の山中に足をのばした。
黒川渓谷にかかる橋を渡り、少し歩くと荘厳な滝が出現。あいにくの雨で滝上部には霧もかかったが「思ったより、すごい迫力」と歓声をあげた。
前田蓮太郎君、広野正士君、松尾暢晃君、日下大雅君らは滝の直下まで近寄って大喜び。「初めて見たけど、きれい。来れて良かった」と話した。同学級はこの日の体験もあわせてまとめ、学習に活かす。 -
循環バスの車内で交通安全啓発
高齢者の交通事故多発を受けて駒ケ根署と伊南交通安全協会は21日、駒ケ根市内の循環バス「こまちゃんバス」の車内で交通事故防止の啓発活動を行なう。路線バス車内での啓発は県下初。安協婦人部員らが乗車し、車内でチラシなどを配る。特にお年寄りの乗降が多い朝の便にあわせたもので、意識向上をじかに訴えたい考えだ。
同署管内はお年寄りの交通事故が多く、最近も8日に宮田村で高齢者同士の重体事故(被害者はのちに死亡)が発生したばかり。
本年度は全体の交通事故のうち約32%に高齢者が関係。県内25警察署の中で、2番目に高い。
対策を検討していたが、より多くの高齢者に直接呼びかけようと、車内の啓発を発案。JR駒ケ根駅発午前9時と10時の2便で実施する。
「車内ではチラシなどを一人ひとりに手渡す。できるだけ多くの人に事故防止を喚起できたら」と駒ケ根署の渋谷保人交通課長は話している。 -
大東太鼓碧会
東京国際和太鼓コンテストで熱演8月の伊那祭りの際に伊那市を訪問、市民を魅了した沖縄県南大東島の大東太鼓碧(あおい)会は15日、東京都代々木のオリンピック記念青少年総合センターであった第4回国際和太鼓コンテスト(組太鼓青少年の部)に出場した。惜しくも入賞はもらしたが、8月の伊那訪問以前から連日練習してきた成果を披露、会場を興奮させた。島からの応援団、島出身者でつくる東京大東会の有志とともに、伊那市からの応援団も横断幕を掲げて大きな声援を送った。
浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催で4回目。ビデオ審査を経て本選に出場したのは全国の10組。入賞チームの多くが、振り付けやパフォーマンスも組み込んだ「現代風」の演奏だったのに比して、碧会は伝統的な両面打ち(一つの太鼓を両側から叩く独特の演奏法)や、全員の掛け声の中、奏者が順番に交代するソロを駆使。台風の島にふさわしい勇壮な演奏に、会場は他の出場者の時にはなかった掛け声や指笛、拍手に包まれた。
リーダーの宮城克仁君(南大東中3年)は「8月に伊那で叩かせてもらい、自分たちの演奏が島以外でも喜んでもらえることを知った。入賞できず残念だが、伊那の人が応援してくれてうれしかった」と話した。
組太鼓青少年の部の最優秀賞は香川県の讃岐国分寺子供太鼓「勝運」。同時に行なわれた大太鼓部門では飯田市在住のアート・リーさんが最優秀賞を受賞した。 -
みはらしの湯200万人達成
開館から8年目を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は入浴客数が17日、200万人を突破した。
同施設は露店風呂から見える絶景が人気で、8月には県の温泉表示認定制度の認定も受けた。
200万人目となった木曽郡三岳村の大橋かず子さん(65)は、この日職場の仲間4人と日帰りで伊那市を訪問。権兵衛トンネル開通プレイベントで来伊した知人から「みはらしの温泉はよかったよ」と聞き、初めて同施設を訪れたという。
記念品として、地元の野菜やみはらしイチゴワイン、同施設の入浴券や羽広荘のペア宿泊券が贈られた大橋さんは「とても光栄。トンネルも開通するし、これを機会に、また足を運びたい」と話していた。
同施設の利用者数は1日平均600人前後だが、木曽からのバスが往来した15、16日は、両日とも千人近くが入場した。副社長である酒井茂助役は「木曽の人たちにも楽しんでもらえるよう、一層サービス向上を目指したい」と話していた。 -
近藤鉄工・ヨウホク、信州型ペレットストーブの認定
県林務部は、宮田村の近藤鉄工、駒ヶ根市のヨウホクなどが製造したペレットストーブ3製品を「信州型」として認定した。残り1社は軽井沢町の鐡音(くろがね)工房。製品発表と認定式を21日、長野市のウエルシティ長野で行なう。
近藤鉄工製はファンヒーター型の家庭用で、強制給排気(FF)方式を採用、温風と輻射熱で部屋を温める。ヨウホク製もファンヒーター型のFF方式だが、公共施設などに向く高出力タイプ。温風が主で、タイマー機能などもついている。
県は、9月県会で補正された「森のエネルギー推進事業」により、NPO法人が普及啓発用に購入する177台に助成し、一般家庭・学校・公共施設・民間企業に設置するとしている。 -
第37回伊那10マイルロードレース大会
第37回伊那10マイルロードレース大会が16日、伊那市営球場発着・美篶笠原折り返しの日本陸連公認コースであった。4種目に68人が出場して健脚を競い合い、女子の部と中学生男子の部で大会新記録が出る好レースとなった。伊那毎日新聞社、上伊那陸上競技協会の主催。
一般の部(10マイル)18人、高校の部(10キロ)18人、女子の部(5キロ)13人、中学生男子の部(5キロ)19人。4種目一斉のスタートで、選手は号砲とともに勢いよく走り出し、さわやかに晴れ渡った秋空の下を力走した。
女子の部は、福沢久美子さん(駒ヶ根市陸協)が18分11秒で、34回大会の自己記録18分17秒を塗り替えた。中学生男子は千葉健太君(箕輪中3年)が16分06秒、平賀翔太君(赤穂中3年)が16分15秒で、大会記録を更新した。
結果は次の通り(敬称略)。
◇一般の部 (1)大槻勉(箕輪町陸協)53分33秒(2)土橋勇一(NEC長野)53分47秒(3)守屋智春(上伊那陸協)54分21秒(4)鈴木昌幸(同)54分36秒(5)萩原英雄(同)54分48秒(6)松村博文(同)54分50秒(7)丸山信一(NEC長野)55分34秒(8)唐木正敏(駒ヶ根市陸協)55分35秒
◇高校の部 (1)佐々木跡武(上伊那農業2年)32分29秒(2)柴勇一郎(同3年)33分54秒(3)唐木智充(伊那北2年)34分19秒(4)福沢一樹(上伊那農業2年)34分27秒(5)福沢純平(同1年)35分12秒(6)白石祐也(伊那北2年)35分19秒(7)中塚陵太(上伊那農業3年)36分12秒(8)藤沢誠一(伊那弥生ケ丘1年)36分17秒
◇女子の部 (1)福沢久美子(駒ヶ根市陸協)18分11秒・大会新(2)滝沢恵美(上伊那陸協)19分04秒(3)宮沢加奈(辰野町陸協)19分21秒(4)伊藤夕希(丸子実業高3年)20分02秒(5)平賀愛美(赤穂中1年)20分23秒(6)伊沢里紗(伊那西高2年)20分59秒(7)島田麻里(伊那北高2年)21分03秒(8)加納寛子(赤穂中2年)21分14秒
◇中学男子の部 (1)千葉健太(箕輪3年)16分06秒・大会新(2)平賀翔太(赤穂3年)16分15秒・大会新(3)小林礼(辰野3年)17分03秒(4)肥野諭志(赤穂3年)17分12秒(5)林芳樹(同)18分01秒(6)小田原佑樹(赤穂2年)18分27秒(7)赤沢竜太(同)18分55秒(8)一ノ瀬黎(辰野2年)19分45秒 -
南箕輪村消防団秋季演習
南箕輪村消防団の秋季演習が16日、大芝公園陸上競技場であった。団員130人が、規律訓練に加え、消防団独自では珍しい防災ヘリコプターとの合同林野火災消火訓練に熱心に取り組んだ。
防災ヘリコプターとの訓練は03年度にあり今回2回目。村内は山や林が多いため、万一の林野火災のときに防災ヘリコプターと連携し迅速な対応ができるよう訓練している。
伊那消防署員の指導で団員が一緒にヘリコプターを誘導し、村の地形をよく知っている団員が搭乗して偵察し消防署と無線連絡をした後、負傷者の救助やヘリコプターへの給水などを訓練した。
給水は、ヘリコプターの前方からホースを運び、機体の右前にある給水口から給水する方法を訓練。危険なため後方から近付いてはいけない-など安全確保のため守るべきことも確認し、団員は真剣に取り組んでいた。 -
上伊那岳風会吟道大会
長野県本部上伊那岳風会(堀内岳茂会長)の第39回吟道大会は16日、伊那市の市民会館であった。会員が日ごろの練習の成果を発揮し、ステージで朗々と吟を発表した。
4部構成で合吟、独吟、剣舞、扇舞、県内各会の会長による模範吟、コンクールなど81プログラム。合吟コンクールの絶句の部は「母を憶う」、短歌の部は「伊豆の海」でそれぞれ競い合った。
青少年剣舞部も出場。4月に入会したばかりの部員も含め保育園児から高校生までが「桜井の別れ」を披露した。剣を上手に使い、息の合った舞に会場から大きな拍手が起きていた。
上伊那岳風会会員15年表彰で5人、県本部高齢者会員表彰で9人の表彰、4人の冠称授与もあった。 -
南箕輪村子どもスポーツ大会(サッカー競技)
南箕輪村教育委員会と村青少年健全育成推進協議会主催の第28回子どもスポーツ大会(サッカー競技)は16日、南箕輪小学校グラウンドであった。14チームが優勝目指して熱戦を繰り広げた。
各地区の育成会ごとに8人で1チームを編成。14チームがA・Bの2コートに分かれ、1チーム2試合ずつ、10分ハーフで戦った。
各チーム2試合の結果から得失点差で優勝を決め、Aコートはファインセーブ大泉・北原、Bコートは沢尻レッドファイタースBが優勝した。
ゴール前が手薄になったすきに見事にシュートを決めたり、二人の女子児童が次々に放たれるシュートから必死にゴールを守ったりと、ゲームは白熱。保護者らも興奮気味に声援を送っていた。 -
第1回伊那市西町区マレット大会
伊那市西町区の第1回マレット大会が16日、三峰川榛原河川敷マレットゴルフ場であった。各常会の交流を目的に62人が参加してプレーした。
西町区は03年まで運動会をしていたが、昨年からウォーキングになった。今年はウォーキングに加え、新たにマレットゴルフ大会も計画した。
初心者も参加して個人と団体戦で競技。各ホールでは「おっ、ちょっと強すぎたか?」「いや、惜しいなぁ」などの声が飛び交った。「うちの優勝はお前さんにかかってるんだから頼むよ。俺は遊びだから」と仲間に気合いを入れる姿もあり、和気あいあいと大会を楽しんでいた。
結果は次の通り(敬称略)。
◇個人の部 (1)橋爪次男102(2)須山しず子105(3)根津昌行105(4)北原重喜105(5)山田文人107(6)沖村秋次108(7)沖村ちづ子108(8)岩垂慶治109(9)清水安雄110(10)須山昭吾112
◇団体の部 (1)伊那部常会536(2)城南町556(3)沢常会572(4)小黒常会606(5)第2常会618 -
権兵衛峠 新時代に関心
「米の道・権兵衛峠を歩こう」が16日あった=写真。米どころの伊那から水田が少ない木曽へ米を運ぶため、約300年前に開かれた旧峠道を思いをはせながら歩いた。伊那市、塩尻市などでつくる実行委員会の主催で25回目。
昨年10月の台風23号の影響で旧街道の一部が通行できず、本年度限りの特別企画として来年2月に開通予定の「権兵衛トンネル」をバスで見学。イベント申し込みにキャンセル待ち200人が出るほど盛況で、県内外から定員を超える約400人が参加した。
伊那市西箕輪与地を出発した一行は、米俵を背負った木曽馬を先頭に、トンネルが頭上を通る「七曲」までの約3キロを歩き、バスでトンネルを通過。道に落ちているクルミの実を拾ったり、紅葉には少し早い山々を眺めながら散策を楽しんだ。
3回目という中村定子さん(69)=伊那市東春近=は夫婦で参加。「ゆっくり山を眺めることもないのでよい体験。初めてトンネルを通行できるので、帰って孫に話をしてあげたい」と話していた。 -
独特の辛つゆで舌鼓
伊那市の荒井区主催の「第19回行者そば祭り」が16日、内の萱スポーツ公園であった。県内外から多くの家族客らが訪れ、列をつくるにぎわいで、名人が作る伝統の手打ちそばに舌鼓を打った。
1300年の昔、駒ケ岳へ修行に向かう行者・役小角(えんのおずぬ)が、内の萱で一夜のもてなしを受け、その礼に置いていったそばの種を大切に守り育て、今に伝える「行者そば」。焼きみそと大根おろしを混ぜた独特の「辛つゆ」でそばを味わおうと、年々訪れる客も増えている。
市そば打ち名人の会や地元区民がこだわりのそば約2千食を用意。大釜で休むことなくそばをゆで、調理、受付など総勢120人のスタッフがもてなした。
伊那市横山の小林紀久さん(33)は家族4人で食事。「子どもも外で食べることを楽しんでいる。自然の中で食べる地元のそばは格段においしい」と満足していた。 -
日ごろの成果にぎやかに披露
伊那市の女性プラザ伊那の文化祭「紅花祭」が16日、市武道館などであった。同プラザで活動する各グループが、日ごろの練習の成果を展示や舞台発表した。主催のプラザ利用者の会(桜井紀子会長)発足20周年記念として、長野県出身の落語家・立川談慶さんの公演もあり、多くの人でにぎわった。
舞台は、社交ダンス、太極拳、詩吟、琴の演奏など、幅広いジャンルの15グループが発表。展示は、押し花、絵手紙、ししゅう、ステンドグラスなど28グループの作品を飾った。
また、会員の家で不要になった服や贈答品の生活食器などを販売(バザー)。お茶、豚汁の無料サービスの会場も盛況で、人だかりができていた。
利用者の会は、女性プラザ伊那の前身、「働く婦人の家」が開設した2年後の1985年に発足。現在は、文化、芸術、運動など68グループが活動する。 -
南信地区スポ少 バドミントン200人で熱戦
第13回南信地区スポーツ少年バドミントン大会が16日、県伊那勤労者福祉センター体育館、伊那市民体育館であった=写真。南信地区スポーツ少年団連絡協議会主催。
スポ少活動の活性化を図るとともに、バドミントンの技術向上を目指し、団体の連帯感を高める大会。
男女各ダブルス・シングルスの2種目に約200が出場。各種目、男子は5・6年、4年以下、女子は6、5、4、3年以下の部で、それぞれトーナメントで競った。
上位結果は次の通り(上伊那関係分)。
【男子】
◇ダブルス ▽4年以下(2)山岸哲・松原大地(駒ヶ根市)(3)栗原宏樹・網野豊(伊那市)
【女子】
◇ダブルス ▽3年以下(2)小松栄里奈・小平美有(伊那市)(3)小林澪奈・井口織奈(駒ヶ根市)▽4年(3)鷲尾麻里菜・坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)関口柚希子・竹村春香(駒ヶ根市)(3)依田史奈・玉木絵里(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子・小木曽梓(駒ヶ根市)
◇シングルス ▽3年以下(1)田畑まゆ子(伊那市)▽4年(3)坪木祐奈(伊那市)▽5年(2)赤羽根舞子(駒ヶ根市)▽6年(1)吉澤奈津子(駒ヶ根市) -
19チームで熱戦 上伊那少年野球連盟選手権
上伊那少年野球連盟主催の「第10回上伊那選手権大会」が15、16日、伊那市の富士塚スポーツ公園、みすずスポーツ公園であった=写真。選手たちは、あいにくの雨にも負けず、熱戦を繰り広げた。
連盟が主催する春季、秋季大会などの上位3チームや推薦チームの合計19チームが出場。連盟加入チームの中で最強チームをトーナメントで決めた。
結果は次の通り。
(1)箕輪中部ヤンキース(2)箕輪彗星クラブ(3)南小ドラゴンズ、伊那スターズ -
障害者自律支援のためのグループホーム立ち上げなどを目指すNPO法人「樹(き)」の設立総会
地域で自律を願う障害者が自由に暮らせる社会を窶狽ニ14日、障害者のためのグループホーム設立や就労支援などに取り組むNPO法人「樹(き)」の設立総会が伊那市城南町の公民館であり、代表理事に呼びかけ人の柿沼才恵さんを選出した。
軽度の障害を持つ36歳の息子を持つ柿沼さん。この先、ずっと息子の側にいることは不可能。息子の真の自律とは窶狽ニ考え続けていた。そんな時、宮田村の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の地域移行への取り組みを知り、障害者が仲間と共に、地域で安心して生活できる“グループホーム”を願うようになった。
法人の設立は、こうした親や、福祉施設関係者、自身の自律を願う障害者など、同じ思いを持つ人が集まり、1年ほどかけて準備を進めてきた。
法人の第一目的はグループホームの立ち上げ。まずは、伊那市内の借家を改修し、入所者5人が共同生活を送れるスペースを確保したいとしている。グループホーム立ち上げにかかる資金の3分の2は補助を受け、残りを理事が分担して出資する。
今後も、共に活動する正会員と賛助会員を募り、法人としての認可がおり次第、早期事業開始を目指す。
問い合わせは樹設立準備会事務局(TEL73・6870)清川博明さんへ。