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次期森林づくり県民税 住民説明会
今年度で終了予定の森林づくり県民税について、来年度以降も継続の意向を示す長野県は、上伊那地域の住民を対象にした説明会を8日夜、伊那合同庁舎で開きました。
この日は、上伊那地域の住民およそ50人が、県から説明を聞きました。
県は、平成25年度以降に実施を計画している次期森林づくり県民税の案を6日に公表しています。
それによりますと、個人の年額は現行通りの500円で、実施期間は平成25年4月1日からの5年間としています。
森林税を使った新たな取り組みとしては、間伐材の搬出促進、県内各地の特色を活かした持続可能な森林づくりモデル事業の構築、市町村の水源林取得経費の支援などをあげています。
説明会の後に行われた意見交換では、住民から「森林税の継続には賛成するが、これまでの取り組みで足踏み状態になっているものもある。県がもっとリーダーシップを発揮して取り組みを進めていく必要がある」などといった意見が出ていました。
県庁森林政策課の有賀秀敏課長は「意見を参考にして新たな森林税の構築に活かしていきたい」と話していました。
県では説明会の他にパブリックコメントを募集していて、住民の意見も参考にしながら、県議会9月定例会に条例改正案として提出することにしています。 -
点字で災害支え合いマップ
伊那市社会福祉協議会と、点訳に取り組むボランティアサークルは、視覚障害者の災害時支えあいマップの作成に今回初めて取り組みます。
9日は、伊那市福祉町づくりセンターで災害マップ作成の1回目の会合が開かれました。
会合に参加したのは、伊那市山寺八幡町に住む視覚障害者の萩原 俊さん、佳代子さん夫妻、点訳ボランティアグループの六星会のメンバー、地元八幡町の関係者、市社協の職員です。
六星会が、視覚障害者に対しアンケートを行なったところ、防災マップの点訳版を作って欲しいとの声があがったことから、今回、市社協と点字防災マップの作成に乗り出しました。
9日は、地域で氾濫しやすい川や、どこに避難するのがよいのかなどを話し合いました。
話しあいの中で、大雨にしても地震にしても、状況が分からず外に出るのは危険だとして、隣組が声をかけるまで自宅で待機してもらうこと、自宅にいるかそれとも避難したかがわかるように、災害時には玄関に札を下げることなどが確認されていました。
9日話し合われた意見を参考に、六星会がマップの作成を始めます。
現在は、絵などを点字にする新たな技術が開発されていて、それを応用してマップを作ります。
萩原さんのほかに、点字の防災マップの作成を希望している視覚障害者は、現在市内に5世帯あるということで、六星会のメンバーや地元と協力しながら、それぞれにマップの作成を行います。
伊那市社会福祉協議会では、12月末までに6世帯それぞれの点字災害マップを完成させたいとしています。 -
中学生サミット 市長と懇談
伊那市内にあるすべての中学校の生徒会役員が集まる中学生サミットが9日伊那市役所で開かれました。
参加したのは伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、春富中学校、高遠中学校、長谷中学校の市内6校の生徒会正副会長18人と、オブザーバーの2年生16人です。
中学生サミットは、伊那市教育委員会が中学生の視点から市政に参加してもらい、他校との情報交換の場として企画したもので、今回が2回目です。
サミットでは、スライドを使い生徒会の取り組みや課題を発表しました。
白鳥孝市長との懇談の中で、高遠中の生徒からは、「ごみの無い観光都市伊那市を作るために、日時を統一して市内で一斉にゴミ拾いをしたらどうか」という提案が出されました。
これに対し市長は、現在行われているごみ拾いの取り組みを紹介し、「日時を統一してごみを拾うのは面白い。同時は難しいかもしれないが、これからも環境整備に取り組んでいきたい」と応えていました。 -
園児が運動会で披露する太鼓練習
伊那市の富県保育園園児は、来月開かれる運動会で演奏する太鼓の練習に励んでいます。
運動会で太鼓を演奏するのは年長園児24人です。
7日は地元、富県高烏谷に拠点を置く歌舞劇団、田楽座のメンバーが保育園を訪れ指導にあたりました。
田楽座は5年前から太鼓指導を行っていて地域との交流を深めています。
練習では友達の動きを見ながら音を合わせるよう指導していました。
園児らは大きな声でリズムをとりながら力強く太鼓を叩いていました。
富県保育園の運動会は9月22日を予定していてそれまでに全部で5回の練習を計画しています。
田楽座は富県小学校でも太鼓指導を行っていることから、「富県地区が太鼓の盛んな地域になればうれしい。」と話していました。 -
伊那市手良の酪農家 酒井秀明さん東海農政局長賞を受賞
伊那市手良の酪農家、酒井秀明(しゅうめい)さんは、牛乳の品質や衛生管理がすぐれているとして、長野、愛知、岐阜、三重の4県の酪農家のうち、1位にあたる東海農政局長賞を受賞しました。
8日、酒井さんがJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に受賞の報告をしました。
酒井さんが受賞した、東海農政局長賞は、長野、愛知、岐阜、三重にある1052件の酪農家のうち、牛乳の品質、衛生管理が最も優れているものに贈られるものです。
審査は、脂肪やタンパク質、細菌の数、体細胞数など5項目を検査します。体細胞数は少ないほど牛が健康であることを示すもので、その数が少ない生産者を上位とする方法で順位を決めます。
今回の審査で、1ミリリットルあたりの体細胞数が平均で23万個であったのに対し、酒井さんの牛乳は6万3千個と少なかったということです。
御子柴組合長は、「後継者育成のためにこれからも頑張ってほしい」と話していました。 -
100%上伊那産のそば粉使用「伊那華のそば 新そば」発売
JA上伊那は、100%上伊那産のそば粉を使用した「伊那華のそば 新そば」を、8日に発売しました。
原料には、上伊那で生産された夏そば、「しなの夏そば」が
使用されています。
夏そばは、5月中旬から種をまき、7月下旬に収穫を行います。
普通のそばに比べ、のどごしがよく食べやすいのが特徴だということです。
木曽にある製麺会社と3年前から共同開発を進め、商品化に至りました。
JA上伊那では、「地元の商品を地元の人に味わってもらいたい」と話していました。
伊那華のそばは、3食入りつゆ付きで840円、伊那市や駒ヶ根市などのAコープ店や直売所で、年内限定で販売されています。 -
親子で夢を形に~夢ケーキ作り~
8月8日は夢ケーキの日です。子どもたちの描いた夢をケーキにする夢ケーキ創りの催しが、伊那市の伊那小学校体育館で、開かれました。
この催しは、全国の菓子職人などで作る、NPO法人 Dream Cake Projectが主催したもので、上伊那を中心におよそ140組の親子が参加しました。
参加した親子は、直径15センチほどの、土台となるスポンジに、アーモンドのペースとで思い思いの形をつくり、飾り付けを行っていました。
夢ケーキは、2006年から伊那市の菓匠Shimizuが始めたイベントです。
2010年には、日本全国や世界に夢ケーキを広めたいと考える、菓匠Shimizuの清水慎一さんが賛同した全国の仲間と共にNPOを立ち上げました。
イベントには、全国各地からおよそ70人がボランティアスタッフとして参加しました。
また、普段はライバル店でもある、伊那市内の菓子店もイベントに参加し、ケーキ作りを手伝いました。
Dream Cake Projectでは、菓子を通じて子供たちに夢を与えると共に、家族だんらんの時間をもってもらおうと活動しています。
参加したある子供は「創造していたケーキが完成しうれしい。家族みんなで食べたいです」と話し、母親は「今回イベントに参加し子どもの夢を聞けてよかったです」と話していました
2時間程でケーキが完成すると、参加した親子は、できばえを見ながら、記念写真を撮っていました。 -
「土産合格品」販売コーナー設置
長野県の観光土産品の審査に合格した上伊那の商品をPRする販売コーナーが、8日、伊那市長谷の道の駅南アルプスむら長谷に設置されました。
販売コーナーは、上伊那観光土産品公正取引協議会が、土産合格品の販売促進のため、観光客が増える夏から秋に合わせ設置するもので、去年に続き2回目の取り組みとなります。
2年に1度、長野県観光土産品統一審査会が長野市で開かれ、全県から応募された土産品の中から合格品が決まります。
今回は、平成22年10月の審査で合格した上伊那の土産品13社54品目のうち、常温で陳列できる5社の10品目がコーナーに並べられ、販売されます。
販売期間は11月30日までとなっています。 -
MACサルト 中日本大会出場報告
上伊那を拠点とするサッカーのクラブチーム MACサルトジュニアユースは、大阪府堺市で開かれる、中日本インターシティカップに出場します。
8日は、箕輪中学校3年でチームのメンバーの大槻潤君と宮坂哲也君が、箕輪町役場を訪れ、平澤豊満町長に出場報告をしました。
MACサルトは、7月の北信越デベロップ大会で全勝優勝し中日インターシティカップへの出場権を手にしました。
大会には、北信越、東海、関西地域の予選を勝ち抜いた、16チームが出場します。
フォワードでキャプテンの大槻君は、相手選手に負けない運動量が持ち味で、「とにかく動いてチャンスをつくりたい」と話していました。
ディフェンダーの宮坂君は、組織的な守備をする事を心がけていて、「ルーズボールでは競り負けないよう、当たりを意識したい」と話し、両選手とも、「まずは1勝」と平澤町長に大会での目標を話していました。
平澤町長は「暑さに負けないよう、頑張ってきてください」とエールを送りました。
中日本インターシティカップは、今月16日から大阪府堺市で開かれる予定です。 -
七夕飾りで厄払い さんよりこより
三峰川を挟んだ伊那市美篶と富県の天伯社で、月遅れの七夕行事「さんよりこより」が今日行われました。
さんよりこよりは洪水を起こす厄病神に扮した大人を地区の子供たちが七夕飾りでたたき、厄払いをする伝統行事です。
およそ580年前の洪水で高遠町藤沢にあった天伯社が当時の桜井村に流され、その後対岸の川手村に流れ着いたことが縁で毎年8月7日に行われています。
美篶の川手天伯社では、集まった子供たちが七夕飾りを手に鬼役の大人をかこみ「さー寄ってこいよ」という意味の「さんよりこより」と唱えながら3週まわります。
そして手にした七夕飾りで鬼役の大人を一斉にたたき、これを3回くりかえしました。
さんよりこよりが終わると、神輿にご神体を載せ、富県の桜井天伯社を目指して三峰川を渡りました。
桜井天伯社に到着すると、同じようにさんよりこよりが行われました。 -
東西春近の財産区議員らが貝付沢での取り組みを視察
伊那市の東春近と西春近の財産区議員らが平成18年豪雨で土砂災害にあった伊那市西春近諏訪形の貝付沢での地域住民の活動を7月27日視察しました。
27日は東西春近の財産区議員など20人ほどが地域住民らで作る諏訪形地区を災害から守る委員会の活動を視察しました。
委員会が取り組んでいる保育ブロック工法は、根が地中深く伸びるようにする工法で、深く張った根が土砂災害を防ぎます。
根が深く張ることで、植物が抜けにくくなり野生鳥獣対策にも有効と期待しています。
貝付沢は平成18年豪雨で氾濫し、広域農道に大量の土砂が堆積するなど大きな被害がありました。
5月に植えた160株の苗は秋頃に災害のあった斜面に植える予定だということです。
参加者は、「植えたあとの育ちは良いのか」「東春近の山も貝付沢と同じやわらかい土なので、取り組みを参考にしたい」などと話していました。
諏訪形区を災害から守る委員会副委員長の酒井卓実さんは、「長い時間がかかることだが、委員会や住民も協力してくれているのでコツコツとりくんで災害のない強い里山にできれば」と話していました。 -
日中友好都市中学生卓球交歓大会 壮行会
日中国交正常化40周年を記念して開かれる日中友好都市中学生卓球交歓大会の壮行会が2日伊那市役所で行われました。
大会に出場するのは、市内の予選を勝ち抜いた伊那東部中学校3年生の御子柴誠也くんと後藤幸乃さんです。
壮行会では、伊那市長がユニフォームを選手に手渡しました。
選手は、伊那市と友好都市の中国北京の通州区の選手とチームを組んで大会に出場します。
伊那市チームの三澤一志隊長は、「オリンピックでは日中は競争をしているが、交歓大会ではチームを組んで、日中友好の力を示したい」と話していました。
長野県内からは6つの自治体がそれぞれの友好都市とチームを組み、大会に参加します。 -
絵手紙すずらん作品展
箕輪町の絵手紙学習グループ 絵手紙すずらんの作品展が箕輪町文化センターで開かれています。
会場には町公民館の絵手紙講座に通う「絵手紙すずらん」のメンバー10人が製作した作品140枚ほどが展示されています。
これらの作品は、台所にあるものをテーマに制作したものです。
メンバーには60台の女性が多く、台所に立つことが多いことから、やかんやつまようじなど、普段使い慣れたものをモチーフに選びました。
絵手紙すずらんは2002年から活動を始め、今年で10周年になります。
絵手紙すずらんの作品展は9日木曜日まで箕輪町文化センターで開かれています。 -
南箕輪村と企業が森林の里親協定締結
南箕輪村と諏訪市に本社を置く株式会社サンティアは、企業と地域が連携して森づくりを行う
森林の里親協定を結びました。
7日は南箕輪村民センターで協定調印式が行われ、南箕輪村の加藤久樹副村長とサンティアの矢・ス真治取締役事業部長のほか、立会人として青木一男上伊那地方事務所長、協力者としてNPO法人森のライフスタイル研究所の竹垣英信代表理事所長が出席し協定書を取り交わしました。
諏訪市に本社があるサンティアは、ホテルやアミューズメント事業を展開している会社で南箕輪村にも事業所を置いています。
除伐や枝打ちなど森づくりをする場所は、経ヶ岳登山道の2合目付近、約55ヘクタールの村有林です。
村とサンティアが協定を結んだ森林の里親促進事業は県が行っているもので森を保有する地域と環境整備など社会貢献に意欲を持つ企業が連携して森林づくりを行うものです。
企業は森林整備を行うことで、社員の環境意識の向上を図るほか地域との交流を深めます。
協定締結は県内では82件目、上伊那では9件目で期間は3年間となっています。 -
立秋 秋の音色プレゼント
今日は立秋。
暦の上では秋となりました。
箕輪町のながた荘には涼しさを感じてもらおうと秋の音色がプレゼントされました。
立秋の今日。伊那地域の最高気温は32.2度となり
16日連続で真夏日を記録しました。
箕輪町のながた荘周辺ではセミの声が響いていました。
中に入ると一転して秋の音色、スズムシの鳴き声が聞こえてきます。スズムシは東京の男性が7月初め、ながた荘を訪れた際、秋の音色を感じてもらおうと置いていったものです。
その男性は20年ほど前に、ながた荘を訪れたとき従業員にスズムシの飼い方を教わり、それがきっかけで家で卵から育てるようになったといいます。
東京の暑さで長野より成虫になるのが早いことから一足先に秋の音色を楽しんでもらおうと毎年ながた荘を訪れスズムシをおいていくようになったということです。
またその男性は毎年夏の終わりに昆虫箱を引き取りに訪れるということです。
長野地方気象台では、この暑さは来週以降も続くと予想しています。 -
狼煙リレーを前に火起こし体験
戦国時代の武将、武田信玄が通信手段として使った狼煙を再現する南信州狼煙リレーが来月行われます。
それを前に7日、火起こしの体験が伊那市の西春近公民館で行われました。
狼煙リレーは飯田下伊那地域の住民でつくる武田信玄狼煙会が実施するものでリレーには西春近の住民も参加します。
火起こし体験は、狼煙リレーで火をつける際、当時の様子を再現しようと行われたものです。
7日は西春近北小と南小の児童のほか、地区役員など約
30人が集まりました。
体験では木をこすりあわせて発生する摩擦熱や、火打ち石を使った火起こしが行われました。
体験では大人も子どもも夢中になり実際に火がつくと歓声があがっていました。
戦国時代、武田信玄は、敵が攻めてきたことなどを伝える通信手段として狼煙を使っていたということで、それを再現する催しが来月8日に行われます。
上下伊那と諏訪の27か所で狼煙がリレーされることになっていて参加者は、この催しを通して伊那谷の歴史を学び、地域の連携を図りたいと話しています。 -
南箕輪村 防災アドバイザー設置へ
南箕輪村は、防災体制の充実を図ろうと、防災アドバイザーを設置します。
6日は、村議会全員協議会が役場で開かれ、唐木一直村長が防災アドバイザーを設置する考えを示しました。
防災アドバイザーの設置は、災害への事前対策や、発生時の対応について、専門的立場から助言を受けることにより、防災体制の充実を図ろうというものです。
主な活動は、▽災害についての住民への啓発▽災害時に備えた応急対策手順の確認▽地域防災計画の見直し などです。
任期は2年とし、村では3人から4人を委嘱するとしています。 -
手良小4年生 野菜販売で栄村の小学校支援
長野県北部地震で被災した小学校を支援しようと、伊那市の手良小学校の児童は6日、自分達で作った野菜を販売しました。
野菜を販売したのは、手良小学校の4年生21人です。
6日は、JA上伊那手良支所の敷地内で、収穫したスイカとスイートコーンを販売しました。
4年生は、3年生の頃から総合学習の時間に野菜を育てています。
今年2月の授業参観日に、ポップコーン作って販売し、その売り上げを栄村の栄小学校に義援金として送ったことが縁で、手紙のやりとりをするなど交流を続けています。
今回も、売り上げを栄小に送ろうと、5月に種を蒔き育ててきたスイカおよそ30玉と、スイートコーン500本を販売しました。
用意した野菜は完売し、この日の売り上げ6万8,280円全額を、栄小学校に送るということです。 -
熱気と興奮 伊那まつり開催
40回の節目となる伊那まつりが4日と5日に開かれました。
市民おどりには98連およそ6800人が参加しました。
今年の伊那まつりはテーマを「明日へ」サブテーマを「心をひとつに明日へがんばろう日本」とし被災地の復興に願いをこめました。
4日は市民おどりが行われ、98連およそ6800人が熱気あふれる踊りを披露しました。
今年は歴史ある踊り「伊那節」と「勘太郎月夜唄」をクローズアップ踊りコンテストも行われました。
コンテストでは連ごとに踊りの正確さのほか、観衆を楽しませるパフォーマンスなど4つの部門で審査され優秀な連に伊那まつり実行委員会から賞状が贈られました。 -
原爆投下から67年 平和のつどい
1945年の8月6日広島に原爆が投下されてから67年が経ちました。
原爆の火が灯された平和の塔が建立されている伊那市山寺の丸山公園で6日、平和のつどいが開かれました。
6日は、原爆が投下された時刻の午前8時15分に合わせて集まった人たちが黙とうを捧げました。
平和のつどいは非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会が開いているもので、今年で26回目となります。
平和のつどいでは、参加者が原爆の火が灯されている平和の塔の前に花を手向けていました。
平和の塔の横には伊那市の宮原栄子さんが寄付した被爆柳が植えられています。
宮原さんは1987年に広島から被爆した柳の枝を持ち帰り自宅の庭に植えていました。
平和の塔建立に合わせて寄付したもので、反核反戦のシンボルとなっています。
非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会代表の建石繁明さんは「戦争の記憶を常に呼びさましながら平和の尊さと大切さを市民に発信していきたい。」と話していました。 -
「教え子を再び戦場に送るな」アピール文採択
6日、県教職員組合上伊那支部による反核反戦平和のつどいが伊那市のいなっせで開かれ「教え子を再び戦場に送るな」とするアピール文が採択されました。
平和のつどいには、県教職員などおよそ60人が集まりました。
つどいでは昨年度、被爆66周年原水禁世界大会に参加した箕輪北小学校の児童が、その体験で学んだことについて発表しました。
平和のつどいではほかに松本市在住で元教諭の宮川清二さんが戦争についての話をしました。
宮川さんは、命令により教え子を義勇軍として送りだしたことを悔やんでいるといいます。
平和のつどいでは、「戦争の記憶を風化させることなく、すべての戦争に反対し教え子を再び戦場に送るな」とするアピール文が採択されました。 -
世界一の会 経営セミナー
上伊那の製造業者などでつくる世界一を目指し行動する上伊那地域企業の会の経営セミナーが26日伊那市内で開かれました。
セミナーには世界一の会の会員など60人ほどが参加しました。
「がんばれ!日本の中小企業 円高・増税・放射能にまけるな」と題して、中小企業の活性化について研究している政策研究大学院大学の橋本久義さんが講演しました。
世界一の会は、経営や技術開発の方策を模索しようと上伊那の製造業を中心に28社で組織し、セミナーは自社の戦略に役立ててもらおうと毎年開かれています。
橋本さんは、国内外の3300以上の工場を訪問した経験から、「日本は合理的なものづくりができる国。中国では作れない精度の高いものを作っていくことに日本の出番はある」と話していました。 -
西天竜発電所 運転継続を要望
伊那市の白鳥孝市長や南箕輪村の唐木一直村長らは、3日県庁を訪れ、廃止が決定している西天竜発電所の運転の継続を県企業局に要望しました。
白鳥市長らは、山本浩司企業局長に「県の重要施策のひとつである自然エネルギーの普及拡大の視点からも西天竜発電所を廃止せず継続してほしい」と要望しました。
昭和36年から運転している伊那市小沢の西天竜発電所は、秋から春にかけてのみの運転で、採算性が悪く経営的に苦しいとして平成21年度に廃止することが決まっています。
県は、田中知事時代に電気事業の民営化を決定し、中部電力への譲渡交渉を開始していましたが、去年の東日本大震災を受け、阿部知事は、今年6月の県議会で民営化計画を白紙撤回する意向を示しています。
ただ、西天竜発電所は、維持コストも高く中部電力も譲渡を見合わせていて、企業局は、廃止の判断をしています。
運転継続の要望に対し山本局長は、「現時点においては、廃止が決定しているが、今後課題解決に向けて、お互いに研究する場を設けていきたい」とこたえたということです。 -
戦争とともに100年
1929年、昭和4年に当事の伊那中、今の伊那北高校で起きた伊那中事件の最後の生存者だった伊那市西箕輪の小坂光春さんが7月31日に亡くなり、3日葬儀が執り行われました。
伊那市西箕輪中条の小坂光春さんは、7月31日、老衰のため亡くなりました。
100歳でした。
伊那中事件は、昭和恐慌に入り、戦争の色が日増しに濃くなっていった1929年、昭和4年に当事の伊那中、現在の伊那北高校で起きました。
反戦平和を求め反戦ビラを印刷したとして10人が退学させられました。
そのうち9人は、すでに他界していましたが、当事中学5年だった小坂さんは、唯一残る生存者でした。
この日行われた葬儀では、親族や関係者が、小坂さんの冥福を祈りました。
伊那市議会議員の前沢啓子さんは、伊那中事件に触れ「小坂さんは、初心を貫き通した」と弔辞を読み上げました。
宮田村の唐木達雄さん。
中学校の教員時代、伊那中事件を知った唐木さんは、小坂さんに復学の申請を再三にわたり薦めてきました。
唐木さんは、「伊那北高校が名実ともに平和への取り組みを進めるならば、伊那中事件を解決しなければならない」と話しています。
当事の中学5年生は、今は高校生の年齢です。
小坂さんが、退学になったビラの内容です。
「政府が彼らの利益のみを目的として、満州等を植民地にするために労働者、農民、一般市民を戦争に送り、鉄砲弾の的とする帝国主義戦争には反対だ」
広島、長崎に原爆が投下され67年。
15日は、終戦記念日を迎えます。 -
4日、5日は伊那まつり
4日から2日間の日程で第40回伊那まつりが行われます。
今年の伊那まつりのテーマは「明日へ」、サブテーマに「心をひとつに明日へ がんばろう日本」としています。
伊那市のいなっせ北側では、東日本大震災の復興支援のイベントに使用する風車の飾り付けを行っていました。
まつり当日は、来場者に風車を作ってもらい、1本につき10円を被災地に寄付します。
伊那ケーブルテレビでは、伊那まつりの模様をご覧のチャンネルで生中継します。
市民おどりは午後5時から、花火大会は午後7時からを予定しています。
3日の伊那の最高気温は35.3度で昨日に続き猛暑日となりました。
4日も気温が高くなる見込みで、気象台では9日連続で高温注意情報をだし注意を呼び掛けています。 -
子ども地球サミット始まる
子ども地球サミットが3日から、南箕輪村で始まりました。
今年は、東日本大震災の被災地の復興を願った朗読を子ども達が発表します。
子ども地球サミットは、3日から5日までの日程で開かれ、初日の3日は、村民センターで入村式が行われました。
今年は、村内の小学生およそ10人を含め、20人が参加します。
入村式では、参加者が自己紹介をし、3日間限定の村民証などが手渡されました。
去年のサミットは、東日本大震災の被災地に配慮し、中止となりました。
今年は、被災地の復興を願い子ども達が現地を訪れた際に体験したことを朗読で発表する他、オリジナルの曲を参加者と来場者全員で合唱します。
期間中子ども達は、大芝高原を主会場とし、コンサートに向けた歌やダンスの練習を行います。
コンサートは5日午後5時から、南箕輪村村民センターホールで開かれます。 -
上伊那消防広域化協議会専門委員会が発足
上伊那消防広域化の具体的な方向性について検討を進める上伊那消防広域化協議会専門委員会が3日に発足しました。
3日は、初めての委員会が伊那市のいなっせで開かれました。
専門委員会は、先月設置された協議会の下部組織で、広域化の時期や、消防組織体制などについて協議します。
委員会は、伊那消防組合と伊南行政組合の副市町村長や消防関係者など16人で構成します。
委員長には、駒ヶ根市の堀内秀副市長が選出され「協議会と意見の食い違いがないよう、委員会の中でよく検討し、最終的な方向性をだしていきたい」と挨拶しました。
3日の委員会では、新たに建設される伊那消防署の候補地を指令センターの仮の位置とする案が示され、承認されました。
これは、デジタル無線の設計を先行して進めるためのもので、承認された案は協議会に提出します。
他に、新消防組織体制について、上伊那広域連合の内部組織とすることや、広域化の時期を平成27年4月とする案が示され、次回の委員会で協議することになっています。 -
伊那地域 8月観測史上初めての猛暑日
2日の伊那地域の最高気温は35.4度で8月の観測史上最高を記録しました。
この日の伊那地域は最高気温35.4度を記録する猛暑日となりました。
伊那市の8月の観測史上では初めての猛暑日となります。
長野地方気象台では8日連続で高温注意情報を出していて、今週末までは暑い日が続きそうなので熱中症に注意するよう呼びかけています。 -
上伊那生協病院がHPHに登録
箕輪町木下の上伊那生協病院・上伊那医療生協は、WHO・世界保健機関が推進する国際的な病院ネットワーク、健康増進活動拠点病院・HPHに、国内では5番目に会員登録されました。
2日は、職員を対象とした講演会と、会員登録の発表会が、生協病院で開かれました。
HPHは、ヘルス・プロモーティング・ホスピタルの略で、健康増進活動拠点病院を指します。
WHOが推進する国際的なネットワークで、2012年6月時点で、世界41カ国、882施設が登録。上伊那生協病院の登録は国内では5番目となります。
HPHは、患者や病院で働く職員・地域住民の健康増進などを実践することを目指していて、上伊那生協病院の理念と一致したことから、今年5月に登録しました。
生協病院では、今年度、●入院患者に対する生活の質改善の取り組み●地域の外国人就学児童に対する栄養改善指導●職員の健康改善に向けた栄養・運動指導とサークル活動の3つの事業を試験的に行ないます。
生協病院では、HPHのネットワークが広がり、健康増進の取り組みが更に充実していくことに期待したいとしています。 -
公衆衛生専門学校 模擬患者実習成果発表
長野県公衆衛生専門学校の3年生は、模擬患者を通して実習した成果を、2日に発表しました。
2日は、3年生17人が、2月下旬から6月まで取り組んだ模擬患者実習の成果を発表しました。
この実習は、身内などの模擬患者に対して、口腔内の健康を保つため、検査や指導などをおこない、どのように改善したか、課題が残ったのであれば、どこに問題があったかなどをまとめ発表するものです。
会場には、1・2年生や保護者などが出席し発表を聞きました。
会では、「患者の意思を大切にした指導が大切だと分かった。患者の生活や考え方など情報収集をしっかりしなければならないと思った」などの発表がありました。
発表が終わった後は、会場から、工夫されている点などに対して意見が出されたほか、歯科医師や歯科衛生士からのアドバイスも送られていました。
長野県公衆衛生専門学校では、この実習を臨床の現場で生かしてもらいたいとしています。