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各学年の出し物で感謝
中川村片桐の中川西小学校で6日、祖父母参観があり、歌やダンスなど、各学年が工夫した出し物で祖父母に感謝の気持ちを伝えた。
トップバッターは1年生。じゃんけんと歌、2年生はピンクとブルーのボンボンを振って、元気いっぱいのダンスを披露。粋な法被姿で登場した3、4年生は、運動会で好評だった「ヨサコイ ソーラン」でパワー全開。 5年生は優しく、心を込めて「飛行船」を、6年生は「おじいさん、おばあさん、いつまでもお元気で」とせりふ入りで「この広い世界に」を歌い上げ、祖父母を喜ばせた。
この後、児童らが摘んだ手作りの茶葉を用い、お祝いの紅白まんじゅうを添えて、茶話会。
祖父母らは孫たちの温かいもてなしに心和ませた。 -
ゆとり荘でボランティアがマジック披露
箕輪町三日町のデイサービスセンターゆとり荘で29日、ボランティアがマジックを披露した。利用者は奇術と話術に感嘆の声や笑い声を上げながら拍手を送り、時間の経つのも忘れて楽しんだ。
町内の井内吉彦さんがマジックを披露。ハンカチを入れたマジックバッグの中から万国旗が出てきたり、「長寿の心得」が書いてある手ぬぐいが出てくると拍手喝さいだった。
コップに入れた水が一瞬にして無くなったり、3つの輪になっているロープが一つにつながったり、黄色の花がピンクに変わったり…。次々と目の前で繰り広げられるマジックに、利用者は手元をのぞき込んだり、「ほぉー」「ふーん」と感心していた。
マジックのアシスタントを務めた利用者は「弟子になるかね」と言って皆を笑わせた。
ゆとり荘には1週間、大正琴やパカパカ塾などボランティアが日替わりで訪れ、利用者を楽しませた。 -
宮田小4年1組の太鼓公演大成功
宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれた村商工祭に出演し、太鼓演奏を披露した。多くの観衆の前で堂々と演奏。初の公演は成功をおさめた。
6月から関心を持った太鼓の練習に全員で取り組んできたが、「多くの人に聞いてもらいたい」と商工祭に出演することに。
この日は、数えきれないほどの人が見守る野外のステージだったが、子どもたちは威勢良く演奏。元気な音色に、訪れた人たちは聞き入っていた。
児童を指導してきた宮田太鼓の北原健一さんは「声も出ていて本当に良かった。拍手を送ってやりたい」とほめていた。 -
駒工の生徒が紙飛行機指導
駒ケ根工業高校の情報技術科でラジコン研究と地域連携に取り組むグループの生徒6人が2日、宮田村商工祭のイベントに参加。子ども向けの紙飛行機教室を開き、来場したチビッコに作り方などを教えた。
同科は生徒たち自身が課題を持って研究。「ラジコン班」の2人は、紙飛行機を使って飛行機の特性について研究を進めている。
今回、地域連携に取り組む「連携授業班」も協力しながら、商工祭の一角にブースを出展した。
作り方を教えるだけでなく、良く飛ぶための翼の調整なども熱心に指導。子どもたちはお兄さんのやさしいアドバイスに目を輝かせながら、ものづくりの一端にふれていた。
「今の高校生は家の中に閉じこもる傾向もあり、このようなふれあいは大切な機会だと思う」と同校の竹内浩一教諭は話していた。 -
リフレッシュ体操教室開講
宮田村公民館のリフレッシュ体操教室が4日、村民会館で開講した。来年1月まで全8回にわたって、体に無理な負担をかけない「頑張らない体操」に挑戦。3年目を迎えたが、心身の痛みやゆがみ解消にも効果があると、人気を集めている。
サンライフ伊那のトレーナー山岸洋子さんが指導。年々参加希望者は増え続け、今年も定員を上回る56人が申し込み。リピーターが多いのも特徴だ。
人気の秘密は「頑張らないこと」。自分の体をいじめて鍛えるのではなく、心と対話しながら体をゆっくりと動かす。「動きの改善体操」などと呼ばれ、注目も浴びている。
この日もさっそく、前屈したり背筋を伸ばすストレッチに取り組んだが、山岸さんは「自分自身にやさしい言葉をかけながら、ゆっくりじっくりやってみて」とアドバイスしていた。 -
赤穂東小雨の遠足
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は4日、秋の遠足を行った。前夜からの曇り空で天候が心配されたが、1年生は光前寺とアスレチックちびっ子広場、2年生は宮田村のふれあい広場、3年生は中沢の民俗資料館、4年生は東伊那のふるさとの丘、5年生は養命酒製造駒ケ根工場と家族旅行村、6年生は高鳥谷山と、それぞれの目的地に向けて元気よく出発した。
1年生は光前寺の見学を終えて駒ケ池のほとりで昼食。途中から降り出した雨の中、かっぱを着たまま木陰を探して弁当をひろげることになったが、それでも友達同士でおかずを交換したり、大きな声で笑い合ったりして楽しそうに弁当を食べていた=写真。雨はやむ気配をみせず、児童らが楽しみにしていたアスレチックで遊ぶこともできずに、早めに帰途に着いた。 -
赤石会3人展
飯田高校同窓会上伊那南部支部「赤石会」会員のうち駒ケ根市在住の3人による写真・絵画作品展「赤石会3人展」が駒ケ根市中央のギャラリー風サパー「河」で31日まで開かれている。
片桐勝彦さん(69)=上穂南=は雲をテーマにした写真11点を、小松茂郁さん(64)=赤須東=は静物を中心とした油絵、色紙画など7点を、原泰志さん(62)=中割=は風景画など3点をそれぞれ展示している。21点の作品には三人三様の個性がのびのびと自由に表現され、訪れる人たちの目を楽しませている。
3人はいずれも飯田高の同窓生。同窓会で何度か顔を合わせるうちに趣味が同じことが分かって意気投合し、今回の作品展を開くことになった。「これを機会に参加者を増やし、さらに輪を広げてもっと大きな展覧会を開いていきたい」と話している。
午後6時窶伯゚後11時30分。日曜定休。入場無料。 -
年賀はがき搬入
06年のお年玉付き年賀はがきが5日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(矢島和一郎局長)に搬入された。トラックで到着したはがきはダンボール箱2358箱。待ち構えた局員らの手でコンテナから局内に次々に運び込まれた=写真。
同局に搬入された無地、インクジェット、絵入りなどの年賀はがきの枚数は市内と飯島町、中川村の特定局の分も含め131万6千枚。需要の減少に伴い、昨年より44万4千枚、率にして約25%少ないが、印刷業者向けの4面連刷を含めると昨年比238万8千枚増の943万2千枚。
発売は11月1日、差し出し受け付けは12月15日から。お年玉の賞品は1等がハワイ旅行、ノートパソコンなど5点、2等がデジタルカメラ、腕時計など5点、3等が地域の特産品、4等が切手シートとなっている。 -
みはらしファームのぶどうを韓国テレビ局が取材
先進的な日本の農業支援と新規就農者の取り組みをとらえよう窶狽ニ5日、伊那市西箕輪のみはらしぶどう園・いちご園に、韓国江原道春川市の地方テレビ局「春川NBC」のメンバーが訪れた。
若者の農村離れや農家の高齢化が進む韓国は、日本同様に担い手問題が深刻化している。政府は就農者支援を目的とする金利優遇制度を打ち出しているが、十分な成果は得られていないという。
来日の目的は、新規就農者の技術の習得から独立までを支援するさまざまな取り組みがある長野県の農業政策を知るため。韓国で行われていない“里親制度”や“インターン制度”を取材するため、上伊那農業協同組合のインターン制度を利用した砂町博之さん(22)や、退職後に就農した小池知志さん(65)が働く同園の取り組みを撮影した。
ディレクターの姜和佶さん(39)は「具体的取り組みから日本の農業のがんばりを感じた。韓国にも伝えたい」と語った。
6日は、小諸市の里親制度を取材する。 -
みはらしの湯で200万人達成クイズを実施
入場者数200万人達成を目前にひかえ、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は13日までの間、達成日を入浴客に予測してもらうクイズを実施している。
今年は夏、前半の入場者が少なかったため「達成は11月ころ」と予想していたが、盆のにぎわいで、予想より早く達成する見込みとなった。
10月3日現在で、来場者は199万1955人。同施設の利用者は、1日あたり600人前後だという。
見事達成日を当てた人には、羽広荘宿泊ペア券と、とれたて市場の野菜、みはらしの湯の6回分の入浴券、みはらしいちごワインを贈る。
唐澤壽男支配人は「今日まで多くのみなさんに利用してもらってきた。今後も多くの人に利用してもらいたい」と話していた。
200万人目の入場者にも、クイズ正解者と同様の景品を贈呈する。 -
みはらしの湯で草の家の作品展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、農業公園みはらしファーム「草の家」のメンバーが手がけた“裂き織りのれん”など19点を、10月末まで一階ロビーに展示している。
裂き織りは、布を裂いて織り合せることで、新たな生地を作る織り方。布が貴重だった昔、最後まで使いきるために生まれた技術だという。代表の丸山輝子さんは「古い布の方が、味わい深い作品にし上がる」と話す。
今回の“のれん”も、羽広荘の古い浴衣を再利用した。裂いた布は、縦糸と共にインド藍や草木染めで染め上げ、1作品に浴衣1枚程度を使って織り上げた。生まれ変わったのれんは、古びた浴衣と思えないほどしっかりとした生地で、染め上がりも鮮やか。
のれんのほかに、こたつ掛けや屏風(びょうぶ)立てなど、「全国裂き織り展」に出品した4点を含む、個人の7作品も展示して、来場者の目を楽しませている。 -
29日に八幡町ハロウィン
「八幡町ハロウィン」に向け、伊那市の八幡町実業団協同組合(尾崎晃一理事長)は5日、町内の街路灯にPR用のタペストリー50本を取り付けた。
タペストリーは2年ぶりにデザインを一新。顔の形をしたカボチャのイラストとハロウィンの文字を入れ、ぬれてもいいように紙製からビニール製に切り替えた。カボチャの色に合わせ、目立つ黄色。
役員15人が脚立に上がり、町内の道路(延長450メートル)の両側に、1本ずつ取り付けた。
第4回を数えるハロウィンは29日午後2時45分から、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く。
組合加入の約40店の協力を得たスタンプラリー(各店で菓子を用意)、ジャック・オ・ランタン(カボチャのちょうちん)づくり体験、リンゴ拾いなどのイベントを企画。5時からランタンに火をともし、幻想的な雰囲気を作り出す。
尾崎理事長は「多くの人に仮装して楽しんでいただきたい」と参加を呼びかけている。 -
廃食用油回収試行へ箕輪町がBDF事業説明会
箕輪町は4日夜、06年4月導入を目指す「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の説明会を役場で開いた。16日からの廃食用油回収の試行に向け、衛生班長や分別収集指導員らを対象に事業内容や回収システムなどを示した。
地区ごと計5回開く説明会の第1回。今回は9地区から47人が参加した。
町内の各家庭から廃食用油を収集・回収し、町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)を精製。BDFを町が購入し、町内巡回みのちゃんバスに使用する地球環境にやさしいリサイクル事業。
回収システム案は、廃食用油を各家庭でペットボトルなどに保管し、指定する回収日に回収場所にあるポリタンクに移し替え、ペットボトルは持ち帰る。回収できる油はサラダ油など植物性油のみ。回収場所は、各地区の資源(缶・びん・ペットボトル)収集ステーション38カ所。月1回の資源回収日に一緒に回収。時間は午前8時-9時半。
試験的な回収は10・11月と来年1月の2回。第1回は10月16、23日、11月6、13日の各地区の資源収集日。回収場所にはポリタンク、じょうご、手袋、吸着マット、コンテナを用意する。回収した廃食用油は11月中旬に精製予定。
町は、「資源回収に加え作業が増えるが、ご理解いただきたい」と協力を求めた。参加者からは、「回収日に大勢の人が来た場合に備え、じょうごの数を増やしてほしい」などの意見があった。 -
箕輪町が「わが家の防災チェックブック」作成
箕輪町は、家庭で取り組む防災対策などをまとめた「わが家の防災チェックブック」(箕輪町避難所マップ付)を作成した。
インデックス式で、項目は▽家庭で防災について話し合おう▽非常時持出品・備蓄品を準備しよう▽地震対策(1)-(4)▽風水害対策(1)(2)▽火災対策▽地域防災▽心肺そ生法・緊急時の連絡ガイド-。
地震対策は、家の内外の安全対策や行動パターン、東海地震への備えなど。地震発生直後の行動は、外出時や旅行先でも役立つよう繁華街、地下街、電車の中、海岸などさまざまな場所での対策を示している。
無理のない範囲で少しずつ対策に取り組めるよう、家族で話し合った項目や取り組んだ項目などに印をつけるチェック式。オールカラーでイラストを多く使い、見やすくした。
箕輪町避難所マップは、避難地、避難所を地図上に色分けして示したほか、▽地震動の分布▽地表加速度分布▽液状化▽浸水想定区域図-も載せている。
町は、「定期的に見てもらい、家族で話し合うなど自主防災、地域防災に役立ててほしい」と話している。
A4判、24ページ。1万1千部作成。10月の町の広報と一緒に配布した。手元に届いていない住民は総務課へ。 -
KOAが地域貢献 合唱教室に体育館開放
地域貢献を経営方針の一つにかかげる伊那市荒井区室町のKOA(向山孝一社長)は、同市総合型地域スポーツクラブ「い縲怩ネ・西まるクラブ」の合唱教室の場所として、同社の体育館を提供している。
同教室の生徒は高齢者が多いため、・ス歩いても通える場所・スとして、同クラブがKOAに申し入れた。体育館は社員優先で使用しているが、地域住民でつくる合唱教室のために特別に施設を開放した。
合唱教室は毎月、第1・3水曜日、12月までの全10回。期間中の施設使用料金は無料、体育館にあるピアノも貸している。
クラブ関係者は「自分たち専用の施設を持っていないため、場所の確保は大変。活動に理解があり、場所を提供していただいて助かっている」と感謝している。 -
保科正之「NHK大河ドラマ化」署名
1942年の高遠国民学校入学生らでつくる同窓会「ふるさと高遠会」は、保科正之公の「NHK大河ドラマ」実現に向けた署名活動に協力しよう窶狽ニ3日、伊東義人高遠町町長に150人分の署名を届けた。伊東町長は「夢の実現のため、さらに和を広げていってほしい」と感謝した。
ふるさと高遠会は、51年に高遠中学校を卒業した人が集まる。9月26日に高遠さくらホテルであった「古希(70歳)のお祝いの同総会」の参加通知に署名簿を添付し募った。
署名は3日現在、14万9千858人分集まっている。 -
手良中坪 自慢の芸熱演 区民集い交流
伊那市手良の中坪公民館でこのほど、演芸大会があった。地元住民約150人が集まり、次々と展開するダンス、詩吟、独唱、寸劇などを楽しんだ。
演芸大会は昭和30年代まで青年会が開いていたが、時代の流れと共に中止。昔のように皆で盛り上がりたい窶狽ニ、地域の有志でつくる実行委員会が5年前に復活させた。
園児によるかわいらしいダンスの「マツケンサンバ」、振り付けにこだわりを見せた「勘太郎月夜唄」など全17プログラム。知人や家族の晴れ舞台を撮影しようと、カメラを構える観客も多くにぎわった。
カラオケは、男女2人が・ス思い出の衣装・スにふんし「高校3年生」「学生時代」などを歌った。男性は金髪のかつら、口にはタバコをくわえて登場。司会者の「昔は不良だったそうです」との紹介に笑いが起きた。
また、この日は公民館に隣接している中坪神社で、のぼりを立てて例大祭があった。のぼりの竿(さお)2本の腐食が進み、有志からの寄附でヒノキの竿に50年ぶりに更新した。 -
富田神社で例大祭
箕輪町富田の富田神社例大祭がこのほど、境内などであった。区民らが、富田経営者の会(白鳥和夫会長)によるそば、きのこ汁の出店、パソコンゲームコーナーなどの多彩な催しを楽しんだ。
経営者友の会は、地域活性化事業の一環として、区民の親ぼくや子供たちの良き思い出作りを目的に自主参加。4年目の今年は、カラオケ大会などの新企画を盛り込み、魅力ある祭りづくりを目指した。
生花や、玩具を販売する出店、テニスボールを的に当てるゲームコーナーなどを設置したり、踊りをたしなんでいる会員が扇子や鈴を手に踊る「奉納の舞」を披露した。
また、同地区の小学生でつくる「子供みこし」は2基が出動。区内を練り歩き、にぎわいを見せた。 -
レノンとカフカ
開店5周年祝いブルース音楽祭伊那市の居酒屋「地球屋レノン」(店主藤田博寿さん)とショットバー「カフカ」(店主有賀正臣さん)がともに開店5周年を迎え9日、協力して記念音楽祭を開催する。西春近の知立市野外センターで午前10時開場・11時開演。
店内のBGMにジャズやブルースを流している両店らしく、音楽祭の主要ジャンルはブルース。日本有数の奏者4人でつくるJungle Hop、スライドギターの第一人者日倉士歳朗、ハープとギターを奏でるBroom Duster Kanのほか、地元伊那谷のバンドPAN窶寧AH、伊那市軽音楽愛好協会も出演する。
知立市野外センターの芝生広場を会場にする屋外コンサートで、初秋の風を浴びながらピクニック気分で楽しめる。雨天の場合は、同センター多目的ホール。
レノンの藤田さんは、「ブルースは音楽の原点。開店5周年を迎え、自分たちも原点を忘れずに仕事しようと企画した。気軽に楽しんでもらえればうれしい」と話す。
前売り3000円、当日3500円。問い合わせは地球屋レノンTEL73窶・289、カフカ74窶・559まで。 -
循環バスに新車両
長谷村は従来のJR定期路線バスを村営化し、本年度、本格運行を始めた循環バスの車両を2台導入し、5日、納車式をした。
車両は紫色に村のイメージキャラクターの孝ちゃんがデザインされている。交通バリアフリー法に適合し、要車いす者も乗降車が可能。乗車席は13座席、乗車人数は37人。購入費は約2800万円。
JRバス関東に委託し、平日は1日10便、うち2便は非持山経由で運行する。ダイヤは高遠駅から伊那市内へ向う便に接続するよう組まれている。
従来は過疎地域で利用が少ないことから、民間バスは便数、ダイヤを改廃せざるを得ず、その状況がバス利用離れにつながっていた。村は高遠町高遠駅から伊那里までの既存路線を杉島まで延長し、利用者の実態とニーズを把握するため、昨年10月から今年3月末まで試験運行をした。
式で宮下村長は「高齢化が進み足の不便さあり、高校への通学や南アルプスへの交通の便など総合的に足の確保ができた。事故のない安全な運行をしていきたい」と述べた。 -
南ア玄関口にふさわしく
長谷村が、非持にある道の駅「南アルプスむら」を増改築して計画する地場産業振興施設と、道の駅と国道152号を挟んで反対側に、まちづくり交付金事業で建設する村営住宅の安全祈願祭が3日あり、宮下村長をはじめ、村議員、請負業者ら20人余が出席した。
地場産業振興施設は、食事ができるよう40席ほどの食の提供コーナー、市野瀬にある農産物加工施設のみそ、漬け物などの食品を売る地場産品販売コーナー、24時間制のトイレを設ける。総事業費約8千万円。
村営住宅は既存の村営住宅2棟に隣接して、木造2階建ての世帯向け5棟10世帯分と、平屋建ての単身向け1棟2世帯分を建設し、若者の定住促進を図る。外観は「自然に溶け込む色」(村建設課)にする。06年1月末の完成、同3月ごろからの入居を目指す。
総事業費は約1億4千万円。
宮下村長はあいさつで「大きな望みをかけて取り組む事業。南アルプスの玄関口としてふさわしい建物になれば」と述べた。 -
大きなアケビ一房に6個
伊那保育園園長の中山昌明さんが南箕輪村南原の畑で栽培しているミツバアケビが鮮やかな濃紫色の立派な実をつけた。長さ15センチ、周囲(太さ)6・5センチ、重さ250グラムほどの実が一房に6個実り、「非常に珍しい」という。
ミツバアケビは落葉性のツル植物で、多数の雄花、基部に数個の雌花がつく。中山さんによると、雌しべが3窶・本で果実も最大6個つくが、栄養分を奪い合うため、通常は同じ大きさで良い状態の果実が実るのは2、3個。6個は非常に珍しく、「運がよかったのだろう。ギネスブックに載るんじゃないかってくらい見たことがない」と興奮気味に話す中山さん。
信州大学農学部の教授だった約10年前、学生と横山に行った際に採ったアケビの種をまいた。せん定して日当たりの良い状態にし、実がなる時期や味などから育ちが良いものと悪いものを識別し良好なツルだけを育ててきた。
中山さんは「肉厚で、果肉も甘い。昔は良く食べたもの。皮も調理次第で食べることができる。食文化の時代、家庭などでアケビを調理に活用してくれればおいしさが伝わる」と話していた。 -
飯島中学校2年3組
飯島町の飯島中学校2年3組(小林孝行教諭、34人)は昨年から「国際協力」を総合的活動「清龍の活動」の柱に据え、ラオスにスニーカーを贈ったり、換金作物ソバを栽培するなどボランティア活動を展開している。
昨年、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の隊員候補生との交流の中から「世界には恵まれない子どもたちがたくさんいる。単に募金を集めて寄付するのではななく、自分たちが活動を通して、できることはないだろうか」と国際ボランティア、国際協力への意識が芽生えた。
小林教諭が「ラオスにスニーカーを贈る運動もある」と投げかけると、生徒たちは「すぐ、やろう」と機敏に反応した。また、現金化できる作物、ソバを作ろうという意見もあり、ソバの栽培とスニーカー集めを並行して進めた。
昨年の同校文化祭「清龍祭」に向け、スニーカーキャンペーンのチラシ、ポスターを制作、全校生徒に配布したり、町内の商店や公共施設にはり、協力を呼び掛けた。
清龍祭では500足が1度に集まり、幸先のいいスタートを切った。
商店から新品が届いたり、程度の良い物、靴と一緒に「送料の1部に」と現金同封もあり、生徒たちは「自分たちの活動が受け入れられた」と喜んだ。
しかし、中にはとてもはけそうもない物や汚れた靴も多く、タワシや靴ブラシに洗剤をつけてごしごしと洗った。「生徒たちは文句も言わずに、少しでもきれいにして、送ってやろうとする姿に成長を感じた」と小林教諭。
一方、ソバ栽培は昨年は収量は今1つで、今年の種を確保するに留まり、「今年こそは」と夏休み明けに種まき、現在、順調に生育している。
「活動を通じて、生徒たちは、世界には飢えに苦しんでいる人々がたくさんいると強く意識し、その結果、給食を残さなくなった。自分たちは食べ物を送ることはできない。出された物をちゃんと食べないようでは、ボランティアをする資格がないと考えるようになった」。
また、2年目の活動となり「自分たちが考え、企画するなど、自主的に動けるようになった」と小林教諭は評価する。 -
中川村のファンづくりに情報提供を
中川村は村と関わりのある人(りんごオーナー、援農ボランティアなど)や、県内外の人に村の良さ、魅力を積極的にPRし、リピーターになってもらう、「中川村ファン」づくりを進める。
村の良さをPRするため、地域資源の発掘(名所、旧跡、古木、自然、祭り、芸能など)や人材の発掘、散策ルートの提案、食の情報、体験メニュー提案、村内ミニツアー提案などの情報提供を呼びかけている。
芸術家、工房、匠、特技・得意な分野などを持った人材について、自薦、他薦を問わない。
村はそれらの情報を元にマップ化し、ファン向けサイトの開設、メールマガジンの発刊するなど情報発信を行い、村に訪れた人にいろいろな村内ミニツアー、観光ツアー、各種体験メニューをそろえ、その中から好きな物を選んでもらい、村民と交流が図れるようにする考え。
情報の連絡先は村総務課(TEL88・3001) -
加藤文子(かとう・ふみこ)さん
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39人熱い対局
日本棋院上伊那支部(神田福治支部長、88人)は2日、秋季囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学1年生から80代までの愛好者39人が腕を競った。
対局は3段以上のA級(23人)と、2段以下のB級(16人)のクラス別による戦い。碁盤をじっとにらみつけ、「まいったな」と相手の戦術に頭を抱える姿もあれば、小学生も大人に交じって対等に戦う対局もあった。 -
箕輪陶芸研究会第13回陶芸展
箕輪陶芸研究会(28人、木下三喜男会長)の第13回陶芸展は1、2日、箕輪町の松島コミュニティセンターであった。会員の作品約100点が並び、来場者は1点1点足を止め、じっくりと鑑賞していた。
1人3点を出品。つぼ、花器、皿、茶わん、鉢、ランプなど部屋に飾るものから実用品まで秀作、力作が並んだ。
会員は個々に作品づくりに励み、月2、3回、釜焼きのときに顔を合わせて研究し合う。研修旅行で県内はもとより国内各地の陶芸の町や窯元も訪ねて学ぶ。会員の3分の1は陶芸歴3年くらいだが、「経験の長い人とほとんど肩を並べるくらいにレベルアップし、全体に技術が上がっている」という。
昨年同様、会員作品のチャリティー販売もあった。昨年は収益金を伊那市富県のたかずやの里と箕輪町社会福祉協議会に寄付した。今年も社会福祉のため福祉施設などに送る予定。 -
箕輪町消費者の会学習会で鍋帽子作り
箕輪町消費者の会(58人、唐沢順子会長)は29日、箕輪中部小学校の家庭科室での学習会で、家庭に眠っている布を利用して省エネに役立つ保温力抜群の鍋帽子づくりをした。
会員だけでなく一般も対象にした年1回の学習会で、25人が参加した。
鍋帽子は、鍋で煮物などをして味をしみ込ませたいときや、遅く帰ってきた人に温かい料理をすぐに出したいときなどに、ガスで温め直さなくても鍋帽子をかぶせておくと熱々の状態で食べられるというもの。「家庭にある布をリサイクルし、ガスを使う時間を減らすことで省エネにもなる」と紹介した。
事前に1度講習した役員が、学習会で講師役になって参加者に教えた。ウールや木綿の布を使い、鍋をのせる丸い鍋座布団を作り、続いて鍋にかぶせる帽子をドーム型に縫った表布と裏布の間にポリエステル綿を縫い込んで作った。
一般の参加者は、「自分ではなかなかできない。ちょうどいい機会で作ることができてよかった。さっそく家で使う」と話した。 -
みのわ祭り実行委員会反省会
箕輪町発足50周年記念2005みのわ祭りの実行委員会反省会がこのほど、松島コミュニティセンターであり、各部会や区の反省事項を報告した。
50周年記念イベントの「東京よさこい」は▽盛りあがってよかった。町でも「よさこい」をやってはどうか▽全町民からすると少数しか見ていない。町民が楽しむ町民の祭りなので今後は必要ないのでは-、「手筒花火」は▽みのわ手筒会と庄内地区む筒会の共演で迫力があり、花火の構成にも工夫があり盛りあがった-などの意見があった。
今年作成した新しい振付の「ワクワクダンシングII」については、「多くの参加者が踊ってくれて、参加団体も増え、効果があったのでは」との意見だった。
区からは、▽自分たちが参加して盛り上げる祭りなので招致イベントはいらない▽みこしは電飾をほどこしてあるので暗くなってから、バイパスイベントの最後を飾るのがよいのでは▽行政主導ではなく民間主導の祭りを考えてはどうか-などの意見が多かった。 -
清水真砂子講演会
子どもたちに良い本に出会ってほしいとの願いから97年に発足した「こどもの本の会としょとしょ」(滝沢千枝子代表)は1日、第10回記念講演会として、長編ファンタジー『ゲド戦記』などの翻訳で知られる清水真砂子さんによる『翻訳の面白さ、難しさ-ゲド戦記を軸に』を駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開いた。約120人が集まり、翻訳についての清水さんの話を聞いた。 清水さんは「人は語らいの中で、声の調子や間の取り方などから言葉の裏にある互いの意図を無意識に推し量るものだが、最近は電子メールやインターネットの影響か、特に若い人の中に額面通りに受け取る人が多い気がする」とした上で「翻訳も原文が読めるだけでは駄目で、活字の行間を読み、隠れている意味を読み取れなければならない」とその難しさを語った=写真。 「初めて翻訳した『大きいゾウと小さいゾウ』の中で、ジャングルの動物が人間に呼び掛ける場面がある。私は『おじさん』と訳したが、動物の立場から見ればここは『人間』と訳すべきだ-と厳しく指摘されて初めて翻訳の難しさに気が付いた」と翻訳を始めたころの裏話を披露した。