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高遠城址公園で桜の冬支度
来年の観桜期に向け、伊那市の高遠城址公園では桜の冬支度が始まっています。
22日は、桜守の稲辺謙次郎さんら3人が、本格的な冬を前に高所作業車を使って作業を行いました。
冬仕度は、毎年秋まつりが終わった頃から始まります。
春に全ての枝に花が咲くよう枯れた枝を払ったり、伸び過ぎた枝を剪定し、切り口には枝が腐らないよう殺菌防腐剤が塗られていました。
他に、雪が降った際に雪の重みで枝が折れないよう、枝の重心を計算しながら支柱が立てられました。
高遠城址公園での作業は、12月中旬まで行われます。
年明けからは、市内各地の桜の木を見て回るということです。 -
連合長野が車いす搬送車を寄贈
連合長野は14日、伊那市山寺の福祉施設、伊那ゆいま縲怩驍ノ車いす搬送車を寄贈しました。
寄贈されたのは、車いす利用者を搬送できる軽自動車です。
連合長野は10年前から、福祉貢献のための「ふれ愛資金カンパ」事業を行っていて、組合員から集まった善意の資金で寄付をしています。
今年は県内3つの福祉施設などに車いす搬送車を寄贈します。
伊那ゆいま縲怩驍ノ送られた車両は4人乗りで、電動で車椅子の乗り降りができるようになっています。
伊那ゆいま縲怩驍ヘ、長野県福祉事業団が運営する生活介護と就労継続支援を行う施設で、40人が通所しています。
現在車いす搬送車は1台ありますが、通所者の送迎などで車が足りない状況だったということです。 -
感触でも鑑賞できる作品展 遠き道-日本画の現在展
視覚に障害のある人にも作品を楽しんでもらおうという展覧会が19日から伊那文化会館で始まりました。
絵の横にあるレリーフは、手で触って描かれているものがわかるようにと日本画を元に作られたものです。
19日から伊那文化会館で始まった「遠き道竏駐坙{画の現在展」には、2006年の第91回院展で内閣総理大臣賞を受賞した故・小谷津雅美さんの作品「桜韻」など、国内を代表する日本画家の作品、37点が並んでいます。
展覧会は、視覚に障害のある人も楽しめる工夫をして4年前から全国各地で開かれていて、長野県での開催はこれが初めてです。
視覚に障害がある人でも楽しめるようにと会場にはラジオが用意され、ラジオを持って作品に近付くと、作品の紹介が流れるようになっています。
また、作者が日本画と同じ材質で作品の一部を作り、作品の質感を手で感じることができるものもあります。
展覧会実行委員会の森賢司代表は「健常者でも障害のある人でも誰でも楽しめるようにと工夫して展示しています。ぜひ多くの方に見に来ていただけたら」と多くの来場を呼び掛けていました。
「遠き道竏駐坙{画の現在展」は来月18日まで伊那文化会館で開かれています。
また今月26日には展示作品の作者を招いてのワークショップも予定されていて、関係者が多くの参加を呼びかけています。 -
プロレス征矢兄弟 地元で試合
全日本プロレスで活躍している箕輪町出身のプロレスラー征矢学選手と弟の征矢匠選手の試合が20日、箕輪町のながたドームで行われました。
征矢学選手は箕輪町出身の26歳で、高校まで箕輪町で過ごし、大学卒業後プロレスラーになりました。
現在全日本プロレスに所属し試合では、メインイベントをつとめ、地元の観衆を沸かせました。
20日は征矢学選手の弟、征矢匠選手24歳も出場しました。
会場には、ファンおよそ1200人が訪れ地元出身のプロレスラーに声援を送っていました。 -
タウンステーション伊那まちのシャッターのデザイン 伊那西高校2年の小田切花香さんの作品
伊那市のタウンステーション伊那まちのシャッターのデザインに、伊那西高校2年の小田切花香さんの作品が選ばれました。
最優秀賞に選ばれた小田切さんの作品は、「花と音楽の街」というコンセプトにあっている点や、色彩豊かで賑やかな点などが評価されました。
シャッターアートは、伊那市の中心市街地の再生に取り組んでいる伊那まちの再生やるじゃん会の中のタウンステーション委員会が、休業日や夜間の商店街を賑やかにしようと企画したものです。
9月下旬から1か月間、市内の高校に呼びかけ、4校から27点の応募がありました。
審査会で委員からは、「他の作品も素晴らしいものが多い」という声が上がりました。
このことから委員会では、生徒の作品をシャッターに描いてもらいたいという商店を、来年1月下旬から募集するということです。 -
伊那市議会 今年の冬の節電を伊那市や市民に呼び掛ける為の要請書 提出
伊那市議会は、今年の冬の節電を伊那市や市民に呼び掛ける為の要請書を21日、白鳥孝市長に提出しました。
21日は、伊那市議会の電力・エネルギー問題等対策特別委員会の飯島進委員長ら3人が、白鳥市長に要請書を手渡しました。
委員会は、福島第一原発の事故や、浜岡原発の停止措置を受け、伊那市の節電や新エネルギー施策の推進などを目的に今年6月に設置されました。
中部電力では、今年の冬の電力需要に対する予備率は、7%程度とみています。
これは、冬季を通じて安定供給の目安となる適正予備率の8%から10%を下回ります。
こうしたことから伊那市議会では、市や市民に対し生活や生産活動に支障のない範囲での節電の協力を求めるものです。
白鳥市長は「要請内容を参考にしながら10%の削減を目標に、取り組んでいきたい」と話しました。
伊那市では、今年の7月から9月までの3か月間、使用電力とピーク時の最大電力の削減に取り組み、電力量は36.6%、ピーク時の最大電力は38.6%の削減を達成し、目標を大きく超える節電に成功しました。
市では、この夏取り組んだエレベーターの計画停止や空調稼働時間の短縮などに加え、衣類を1枚多く羽織るなどウォームビズを推進していく考えです。 -
路線バス藤沢線 土日祝日減便
JRバス関東株式会社が運行している、伊那市高遠町の高遠駅と藤沢を結ぶ路線バス「藤沢線」が、来年4月から、土日祝日の運行を取り止める方針である事が21日わかりました。
21日、伊那市役所で開かれた、地域公共交通についての会議で、JRバス関東中央道支店のししくら宍倉こういち幸一支店長が、社の方針として土日祝日の運行を取り止める事を報告しました。
JRバス関東が運行する、藤沢線の利用者は、平日7便の合計が、50人から80人前後あるのに対して、土日8便の合計は、10人前後にとどまっていると言うことです。
JRバス関東では、現状の路線を維持する為の経費節減策として、来年4月から、土日祝日に限り、バスの運行をとり止めるとしています。
伊那市地域公共交通協議会では、地域への影響も考慮し、JRバス関東への財政支援をして、土日祝日の運行の、一定の便数を確保する方針です。 -
ICTの作品 地方の時代映像祭で入賞
伊那ケーブルテレビジョンが制作した番組「伊那谷を襲った36災縲・0年を超えて語り継ぐ縲怐vが、第31回地方の時代映像祭2011ケーブルテレビ部門で、選奨を受賞しました。
19日には、大阪府の関西大学で贈賞式が行われました。
地方の時代映像祭は、NHKや日本民間放送連盟などが主催していて、地方からこの国を問うをテーマに、1980年から開催されています。
「伊那谷を襲った36災縲・0年を超えて語り継ぐ」は、南信地域に甚大な被害をもたらした昭和36年の梅雨前線豪雨・36災から50年という節目にあたり制作した番組で、今年の正月特番として放送しました。
災害の体験者の証言を軸に、災害の概要や発生のメカニズムなども盛り込み、スタジオに有識者らを招いて構成した番組です。
審査員からは、「東日本大震災が発生した今年、過去の災害を後世に伝える重要性が再認識される中で、記憶を伝えていく取り組みが評価できる」と講評されました。
グランプリには、NHK仙台放送局が制作した「NHKスペシャル果てなき苦闘 巨大津波 医師たちの記録」が選ばれています。 -
えびす講祭り
商売繁盛や五穀豊穣を願うえびす講祭りが20日、伊那市西町のえびす神社で行われました。
えびす講祭りは、神社ができた大正15年から続く恒例行事です。
毎年農作業が一段落するこの時期に行われるのがならわしです。
19日開催の予定でしたが雨のため順延となり、20日に行われました。
境内では宝投げが行われ、訪れた人は手をのばして福を呼び込んでいました。 -
らくがきなくし隊ボランティア作業
上伊那塗装広告事業協同組合は17日、伊那市の伊那北駅前の歩道橋で、らくがきを消すボランティア作業を行いました。
作業には、組合の塗装部会員10人が参加しました。
日本塗装工業会などは、11月16日を「いいいろ塗装の日」と定めていて、この日に合わせて組合では毎年、上伊那地域の公共物のらくがきを消すボランティアをしています。
同日は、歩道橋の落書きを消すため、やすりをかけ、丁寧にペンキを塗っていました。
組合がこれまでにらくがきを消した場所は、その後らくがきがなくなるなど作業の効果が出ているということです。 -
三六災害題材の歌舞伎上演へ
三六災害を題材にした歌舞伎の上演に向け中尾歌舞伎保存会が準備を進めています。
中尾歌舞伎保存会では、三六災害を語り継ごうと、災害を題材にした歌舞伎の上演を計画しています。
20日は、保存会で演技などの指導を行っている、西村清典さんが歌舞伎で使う厚紙などで作った大蛇を確認していました。
脚本は天竜川上流河川事務所の前所長、草野慎一さんが書いたもので、三六災害による土石流を「泥の大蛇」と表現しています。
土石流があふれる場面で使われるこの大蛇は、保存会会員のつてにより広島で伝統文化の保存活動を行っている団体から譲り受けたものです。
中尾歌舞伎保存会では三六災害を題材にした歌舞伎の演出を以前から交流のある、日本芸術文化振興会顧問の織田紘二さんに依頼しています。
西村さんらは19日、富士見町の別荘を訪れている織田さんを訪ねました。
西村さんら保存会会員と織田さんは舞台に向けての打ち合わせをしました。
織田さんは舞台の演出の方法や、演題の案などについてアドバイスしていました。
三六災害を題材にした歌舞伎は、来年3月に関係者を招いて試演会を開き、7月に本番を予定しています。 -
県縦断駅伝 上伊那は4位
第60回県縦断駅伝の最終日が20日、松本市から飯田市の間で行われ上伊那は、総合4位に終わりました。
上伊那は初日、トップと6分13秒差の4位で終了しました。
20日は松本市をスタートし、上伊那チームは地元の応援を受け上位進出を狙いました。
結果は、12時間9分5秒でトップのオール諏訪と14分1秒差の4位におわりました。
竹入増男監督は「若い選手でつくったチームだが、力がだしきれなかった。地元でエース級の選手を育てていきたい。」と来年への巻き返しを誓っていました。 -
上伊那郷土研究交流の集い
郷土についての研究を発表し合う上伊那郷土研究交流の集いが12日、伊那市美篶の美篶きらめき館で開かれました。
上伊那郷土研究交流連絡会が開いたもので、会員らおよそ60人が研究発表を聞きました。
集いは、上伊那に15ある郷土研究の団体が集まり、年1回、地域を巡回して開いています。
今年は、美篶の郷土研究について3つの発表が行われました。
このうち、美篶笠原の伊那市指定史跡、蟻塚城の復活について、蟻塚城跡保存会事務局の桜井裕記さんが発表しました。
桜井さんは、平成21年に保存会が設立され、記念石碑の建立、階段や東屋の建設、遊歩道の整備などに取り組んできたことを話しました。
整備をしたことで、地元区民が改めて蟻塚城跡の素晴らしさを知ったこと、ほかの地域からの見学者が増えたことを挙げていました。
桜井さんは、笠原に残る、まだ整備されていない史跡について、「先祖の遺産として整備する必要があると思う」と話していました。 -
上伊那初日は4位
第60回長野県縦断駅伝の1日目が19日行われ、上伊那はトップの上田東御小県と5分56秒差の4位でゴールしました。
1日目の19日選手は午前8時30分に長野市の信濃毎日新聞社前をスタートしました。
県縦断駅伝は、19日と20日の2日間で、長野市から飯田市までの全217.6キロ、22区間でタスキをつなぎます。
レース序盤、上伊那は、1区で7位のスタートとなりましたが、2区で2位に順位を上げまずまずの滑り出しとまりました。
その後、5位まで順位を落としましたが、粘りの走りを見せ、1日目フィニッシュの岡谷市役所に4位でゴールしました。
上伊那チームの竹入増男監督は「諏訪や長野市など間単には、勝たせてもらえないが、明日は、地元の期待に応えられるような走りを見せたい」と話していました。
20日は、松本市から飯田市まで走る大会2日目です。
伊那市でのタスキリレーは、午前10時半頃となる見込みです。 -
36災害の経験から三峰川の水害対策考える
今年で発生から50年を迎えた36災害から、三峰川の災害対策について学ぼうと19日、伊那市高遠町で三峰川みらいフォーラムが開かれました。
これは、伊那谷を襲った36災害を忘れることなく、その経験を活かしていこうと開かれたもので、会場にはおよそ40人が集まりました。
フォーラムでは、36災害の実体験を、伊那市高遠町在住の矢沢章一さんが、当時の映像を使いながら話しました。
当時消防団員として出動していた矢沢さんは「生臭いようななんとも言えない匂いがした。災害後はヘリコプターが唯一の交通手段という場所もいくつかあった」と当時の惨状について話しました。
また伊那市美篶在住の北原弘さんも当時消防団として出動していて「三峰川は堤防が決壊し、ものすごい勢いで濁流が流れ出た。霞堤防があったおかげで流れを戻す作業が順調にいった」と話していました。
対策について伊那市役所危機管理課防災係の埋橋進係長は「三峰川流域には危険が予想される重要水防区域が27か所ある。自然災害はいつ起きるかわからないので、川の流れや濁り、雲の流れなどを注意して見てもらいたい」と呼びかけていました。
フォーラムに参加した男性は「水の怖さというものを感じた。自然災害はいつ起きるかわからないので常に危機感を持つことが大事だと思う」と話していました。
フォーラムを開いた三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「昔氾濫した場所にも人が住むようになった。今一度36災害を振り返り水害対策について考えてもらいたい」と話していました。 -
映画「ほかいびと竏宙ノ那の井月竏秩v井月映画祭りで上映
漂泊の俳人、井上井月を題材にした映画「ほかいびと竏宙ノ那の井月竏秩vが20日から公開されます。
公開を前に19日、井月映画祭りが伊那市の伊那旭座で開かれました。
祭りにはおよそ300人が集まり、映画「ほかいびと」が無料上映されました。
映画は、幕末から明治にかけて伊那谷を放浪した俳人、井上井月の生き様や俳句が伊那谷の風景とともに描かれています。
主演の舞踊家、田中泯さん以外は地元の人が出演しています。
舞台では映画制作委員会の堀内功委員長があいさつしました。
また主演の舞踊家、田中泯さんと北村皆雄監督が、井月や映画について話しました。
映画「ほかいびと竏宙ノ那の井月竏秩vは20日から27日まで伊那旭座で上映されます。 -
迫力のプレー! bjリーグ 伊那で初開催
今年から日本プロバスケットボールリーグ「bjリーグ」に新規参入した信州ブレイブウォリアーズの試合が18日、19日の2日間、伊那市で初めて開催されました。
18日夜に、伊那市の勤労者福祉センター体育館でbjリーグの試合が行われ、会場にはおよそ700人が訪れました。
bjリーグは、2005年にスタートした日本初のプロバスケットボールリーグで、今年新規参入した信州ブレイブウォリアーズを含め、19チームが加盟しています。
地域密着を趣旨としていて、信州の攻撃になるとチアリーダーや会場アナウンスと一緒に観客も応援していました。
試合は、第2クオーターに逆転した宮崎が最後までリードを守りきり、82対71で勝利しました。
試合を観戦したある女の子は「試合には負けてしまったけど、みんなで盛り上がってとても楽しかったです」と話していました。
青木幹典ヘッドコーチは「伊那での試合は初開催だったが、盛り上がって応援してくれて力になった。次は勝利をプレゼントしてあげられるように頑張りたい」と話していました。
長野県出身の宇都宮正選手は「伊那市の観客は初めての試合とは思えないぐらい元気な応援で、プレーしていてもやりやすかった。チームがプレーオフに進出できるように頑張りたい」と話していました。
なお、19日に行われた信州-宮崎戦は82対79で宮崎が勝ちました。 -
大芝高原にお菜洗い場 開設
南箕輪村の大芝高原に、冬の風物詩お菜洗い場が、18日から開設しました。
19日には、雨の中朝から2人が野沢菜を洗っていました。
お菜洗い場は、冬の寒い時期に温かいお湯で菜っ葉を洗ってもらおうと毎年開設されています。
大芝高原管理事務所によりますと、今年はまだ気温が高めで、利用者の出足は鈍いということです。
お菜洗いに訪れた女性は「年の暮れが来たなという感じ。この作業が終わらないと年を越せない感じがします」と話していました。
大芝高原お菜洗い場は、来月18日までで、村内在住の人が1時間200円、村外在住の人が600円となっています。
予約制となっていて、管理事務所では早めの予約を呼びかけています。 -
高遠高校 中国の高校生と交流
中国の高校生が、14日、伊那市の高遠高校を訪れ、授業体験などを通し、生徒たちと交流をしました。
中国の高校生の訪問は、外務省が行っている、日中21世紀交流事業の一環で行われ、この日は、中国の遼寧省の高校生、32人が、高遠高校を訪れました。
体験授業では、福祉、美術の2つのグループに別れ、折り紙と、手鏡の絵つけをしました。
このうち、福祉コースの折り紙体験では、高遠高校の生徒が、作り方を教えた後、一緒に、つるや手裏剣等を折りました。
わからない部分が出ると、生徒達は、英会話や漢字を書くことで、コミュニケーションを取っていました。
中国の生徒は、16日まで日本に滞在し、日本の高校生との交流の他、科学技術や防災などの施設見学をするということです。 -
食糧費執行基準検討結果報告へ
伊那市の不適切な食糧費支出問題で、市は執行基準などの検討結果を29日、市議会に報告する考えを18日示しました。
18日は、監査委員が2006年度以降5年間の食糧費支出について調べた監査結果が市議会全員協議会で報告されました。
冒頭で白鳥孝市長は、「適正に執行できるよう基準の見直し、指摘への対応をしたい。私を含めた処分については今後検討し、明らかにしたい」と話しました。
議員からは、基準見直しなど今後の検討について質問があり、議会として、29日に予定されている12月定例会初日の全員協議会で検討結果を報告してほしいと要望しました。
市は、執行基準と精算方法について報告を間に合わせたいとしています。
監査報告で、伊那市と土地開発公社で不適切と認められた支出は合わせて48件、およそ142万円です。
不適切と認めたられたもののうち、懇談会での国や県の職員分は、すでに国、県からの支払いが済んでいるということです。 -
1キロワット産業用燃料電池実証システム試験開始
燃料電池の普及のため、伊那市のサン工業(株)など5社によるプロジェクトチームが共同で研究開発した部品を使った、世界初の1キロワット級燃料電池の実証試験が始まっています。
1キロワット級産業用燃料電池システムです。
サン工業の敷地内に設置されています。
18日は、サン工業で研究開発の発表が行われました。
経済産業省の支援事業に採択され、長野県テクノ財団を事業管理者として平成18年度から県内の5社が取り組んできたものです。
産業用燃料電池の普及拡大には、電極に用いる部品、セパレータの高機能化が必要で、今回、従来の高価なカーボン系に替わる、量産性と耐久性にすぐれたチタンを使った金属製のセパレータの開発に成功しました。
これは、カーボン製より重量、容量ともに削減することができ、この部品120枚を使って構築した燃料電池システムは世界最小、最軽量ということです。
サン工業では現在、この燃料電池から得られる電力と熱を一部で使っています。
約1カ月間、実証運転をして市場化に向けてデータを収集するということです。
プロジェクトチームでは、遅くても平成27年には産業用燃料電池を市場化したいとしています。 -
妊娠中の生活やお産について考える集い
妊娠中の生活やお産について考える集いが18日、南箕輪村保健センターで開かれました。
これは、お産に関する疑問や不安を解消してもらおうと、村内で助産院を開設している萩元聡子助産師が開いたものです。
会場には、出産を控えている母親やその家族など10人が参加し、妊娠中の過ごし方や、体の痛みを和らげる方法についての話を聞きました。
萩元さんは「妊娠した時から子育ては始まります。お母さんの感情がお腹の子に伝わるので、リラックスして過ごして下さい」などと話していました。
来年1月に出産を控える母親は「普段、なかなか聞く事ができない話が聞けた。これからのマタニティライフに活かしていきたい」と話していました。 -
自然災害やその対策について考えるフォーラム
自然災害やその対策について考えるフォーラムが18日、伊那市で開かれ、有識者らがそれぞれの立場から自然災害についての意見を述べました。
フォーラムは、東日本大震災や長野県北部地震が起きた事を受け、自然災害について考えようと上伊那の住民有志でつくる明るい県政を進める会が開いたものです。
ディスカッションでは、自然災害と原子力について3人のパネラーがそれぞれの立場から意見を述べました。
福島県行政書士会の大原俊明総務部長は、震災を受け自身の思いを述べました。
大原総務部長「1番身近な地元で活動できる取り組みを行っていく必要がある」
伊那市の白鳥孝市長は、防災を行政の立場から見た意見を述べました。
白鳥市長「災害が起きた際に行政が動けるかどうかが重要。災害時に動けなかったら行政に対する思いはゼロに等しいと職員には言っている」
長野県看護大学の広瀬昭夫元教授は、日常生活と放射能の関係について話しました。
広瀬元教授「これから長期に渡って放射能と戦っていかなくてはならない。抗酸化力をつけることが大切になってくる」
桜井伝一郎会長は、「フォーラムを通し、いつ起きるか分からない自然災害への対応を常時心がけてもらいたい」と話していました。 -
上伊那チーム健闘誓う
第60回長野県縦断駅伝に出場する上伊那チーム選手団の結団式が17日、伊那市役所で行われました。
結団式には監督、コーチのほか出場選手などが集まり、大会での健闘を誓いました。
今年新しく監督を務める竹入増男さんは「優勝することを目標に練習してきた。挑戦者の気持ちでチャレンジしたい。」また主将の松崎雄介さんは「今年のチームは若い人が多く、勢いがある。地域の応援にこたえ、トップでゴールしたい。」とそれぞれ意気込みを語りました。
今年の上伊那チームは、補欠を含めた29人中11人が初参加また7人が高校生という若いメンバーで構成されています。
上伊那は県縦断駅伝の歴史の中で12年連続優勝を果たすなど常勝チームとして知られていますがここ数年は優勝から遠のいています。
あす、あさっての2日間の日程で行われる県縦断駅伝はあす19日午前8時30分長野市をスタート。
あさって20日の午前10時30分頃に伊那市を通過する見込みです。 -
いなっせ クリスマスツリー点灯
伊那市のいなっせ北側の多目的広場では、クリスマスツリーの点灯式が18日に行われ、街はクリスマスムードに包まれました。
午後5時すぎ、高さおよそ7メートルのもみの木に、飾られたLED2,500個に明かりがともされました。
今年は、これまでの白色の電飾に加え、赤や青、緑、黄色の電飾が加わり、色鮮やかなツリーになったということです。
いなっせのクリスマスツリーの点灯は来年1月末まで行われ、時間は午後4時から午後11時までとなっています。 -
いじめ根絶へ西箕輪中で討論会
いじめ根絶運動に取り組んでいる伊那市の西箕輪中学校で、学校内で孤立し悩んでいる人を作らないためにどうするかを考える討論会が17日開かれました。
西箕輪中学校には、いじめや差別のない学校を目指す人権宣言があります。
討論会は人権学習の一環で、今年で3年目です。
全校生徒が縦割りの15の班に分かれ、討論を行いました。
生徒達は、教室の中で一人ぼっちの人がいたら、「上から目線ではなく一緒にやろうと声をかける」「その人の個性を認める」など、考えを発表し合っていました。
討論のあと、全校生徒が体育館に集まり、班ごとに結果を発表しました。
生徒会長の木下柊平君は、「いじめられている人のことを思い、明日からできることを考え、行動していくことが大切。友達の身になってほしい」と呼びかけていました。 -
153号バイパス愛称「伊駒アルプスロード」に
ルートの検討などが行われている国道153号バイパスの伊那市美篶青島間から駒ヶ根市北の原までの区間の愛称が、「伊駒アルプスロード」に決定しました。
17日は、伊那合同庁舎で愛称決定に伴い、愛称の発表と感謝状の贈呈式が行われました。
愛称を募集したのは、国道153号バイパスの1期工事と伊南バイパスを結ぶ伊那市美篶青島から、宮田村を通り、駒ヶ根北の原を結ぶ直線距離10キロの区間です。
7月から8月にかけて募集したところ県内外から108件の応募があり、「伊駒ロード」と「アルプスロード」を組み合わせ、最終的に「伊駒アルプスロード」に決定しました。
「伊駒ロード」で名前を応募した伊那市美篶の橋爪しげしさんと、日影の清水京子さんに、17日、伊駒アルプスロード懇談会委員長の白鳥孝伊那市長から感謝状が送られました。
白鳥委員長は、「道路は全てがつながって機能を発揮するので、リニアに早期に結束するためにも、愛称を通して取り組みを知ってもらい、取り組みに弾みをつけたい」と挨拶しました。 -
上伊那の水資源を保存するための連絡会議発足
世界的な水危機を背景に、全国的に、外国資本による森林買収の動きがある中で、上伊那の水資源を保全するための連絡会議が、17日発足しました。
17日は、上伊那8市町村や上伊那広域連合などの、水資源に関する担当課長が出席し、初となる会議が開かれました。
人口の急激な増加と社会の発展に伴い、多くの国で水不足が発生する中で、外国資本が国内の森林を買収する動きがあり、全国的に問題視されています。
上伊那の山林や水資源を保全し、良好な環境を維持していくため、情報交換や研究・検討を行おうと、今回、会議が設置されました。
会議では、各市町村の水道水や簡易水道の取水方法や、水資源の保全に関する条例の設置状況などが報告されました。
8市町村から、外国資本が森林を買収した事例は報告されませんでしたが、宮田村で、以前に、国内の飲料水メーカーが、工業用地の取得を模索する動きがあった事などが報告されました。
連絡会議で取り組んでいくべき事としては、上伊那の市町村が共同の宣言を行うことが望ましいとする意見が出されました。
また、会議では、「水道水の取水だけでなく、企業による地下水の利用状況についても、把握し情報交換したほうが良いのでは」といった意見も出されていました。
連絡会議では、共同声明を行うかどうかや、同一基準による規制が必要かどうか検討し、来年3月ごろには共同声明を出す計画です。 -
仙丈小屋からヘリで荷下げ
今シーズンの営業を終えた南アルプスの仙丈小屋から、ヘリを使った荷下げが16日、行われました。
16日は、標高2890メートルにある仙丈小屋から、1680メートルの歌宿をヘリが往復し、荷物を下ろしました。
下ろしたのは、沢から小屋まで300メートルの標高差から水を引き上げるポンプなどです。
仙丈小屋は、6月15日から10月31日まで営業し、去年並みの3089人が利用しました。
今年は、震災の影響や土日に雨が多かったことから団体客が減りましたが、個人やリピーターの利用が伸びたということです。 -
南信ペーニャが松本山雅戦観戦イベント
サッカーJFLに所属するチーム「松本山雅」の天皇杯の3回戦が、16日夜に行われ、サポーターで作る南信ペーニャが、観戦イベントを企画し、応援しました。
16日夜は、松本山雅のスポンサーを務める旅行業者トラビスジャパンが経営する箕輪町の飲食店で、松本山雅戦の観戦イベントが行われました。
観戦イベントを行ったのは、松本山雅のサポーターで作る南信ペーニャのメンバー20人ほどです。
今回は、新潟市で試合があり、平日に観戦に行くのが困難な人が多かったため、ペーニャが初めて観戦イベントを企画し、トラビスジャパンが、企画に協力しました。
天皇杯の3回戦は、格上のJ1に所属するアルビレックス新潟との対戦です。
前半5分で、1点を先制した松本山雅は、後半、新潟から厳しい攻撃を受けます。
南信ペーニャのメンバーは、山雅のゴール前で攻防が繰り広げられるたびに、歓声をあげたり、ため息をついたりして、試合の行方を見守りました。
結果は、松本山雅が、1点を守りきり、1ー0で新潟を下し、初となる天皇杯ベスト16入りを果たしました。
4回戦は12月17日、J1に所属する横浜Fマリノスと行われることになっていて、南信ペーニャでは、バスを出して、応援に行きたいとしています。