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「伊那ビューポイントづくり」フォトコン表彰式
伊那市中心市街地再生協議会の見どころ創出委員会が募集していた、「伊那ビューポイント作り」フォトコンテストの表彰式が、17日、タウンステーション伊那まちで行われました。
最優秀賞には、伊那市富県の小林兼久さんの「昭和を偲ぶ通り町ロマン」が選ばれました。
小林さんの作品は、通り町の建物を写した作品です。
小林さんは、今年7月に中心市街地で行われた伊那バラまちフェスタの写真を撮ろうと通り町を歩いている際、昔の建物の美しさに気付き、今回、その写真を応募したということです。
このコンテストは、伊那の見所や魅力を発見してもらおうと行われました。
64点の応募があり、8点の入賞作品が選ばれました。
なお、今回は、伊那小学校4年正組の児童30人も写真を応募していて、審査員特別賞を受賞しました。
見どころ創出委員会では、フォトコンテストなどを通して、町歩きの楽しさを感じられるようなコースを検討していきたいとしています。 -
園児が大根の収穫体験
16日の伊那地域は最低気温0.9度と、今シーズン一番の寒さとなりました。
伊那市西箕輪大萱の畑では、園児たちが冬の野菜・大根の収穫作業に挑戦しました。
この日は西箕輪保育園と西箕輪南部保育園の園児、およそ160人が畑を訪れ大根を収穫しました。
子ども達は土だらけになりながら、大きな大根を抜いていました。 -
現代の名工(3)
伊那市御園で有限会社伊藤盛輪堂を営んでいる伊藤君人さん63歳。
伊藤さんは、創業から100年以上続く表具店伊藤盛輪堂の3代目です。
中学を卒業後、定時制に4年間通いながら表具師だった父の仕事を手伝い始め、この道一筋50年近くになります。
個人や美術館などから依頼を受け、絵や書にできたシミを抜き、作品にあった新たな表装に張り替えます。
(表装の面白さ)
古い物をいびってまた新しく甦らすことができた時が1番うれしく思う。
(表装とは)
絵や書の作家の気持ちを汲んで、その絵が目立つよう上品に引き立てるのが表装。目立ってはいけないし、見る人に嫌な思いをさせてはいけない。絵の中身と一体になって作品となるのが1番。
(目標)
時間的に余裕ができたので、しっかり作品に向かって負けないようにいい仕事をしたい。息子も京都で頑張っているので、互いに助け合いながらやっていきたい。 -
北原正男さん市長に受賞報告
先月、自動車関係功労者国土交通大臣表彰を受賞した伊那市の北原正男さんが8日、白鳥孝伊那市長に受賞の報告をしました。
自動車関係功労者国土交通大臣表彰は、長年に渡り自動車関係事業に尽力した人に送られます。
北原さんは、昭和41年から(株)伊那自動車教習所整備工場に勤務しながら県自動車整備振興会技術講習所伊那分教場で上伊那地域の整備士の国家資格取得教育にあたりました。
現在は、技術講習所伊那分教場の講師長を務めています。
長年に渡り技術講習所の講師として業界の教育に尽力した功績が認められました。
北原さんは「会社や家族の支えがあったおかげ。国家資格を取得するうえで微力ながらお役に立てたと思う」と話していました。
白鳥市長は、これからも、ますます、頑張っていただきたい」と話していました。 -
全国の農業関係者が伊那で交流深める
北海道から鹿児島県まで、全国各地の農業関係者が一堂に集まり交流を深める「全国農業担い手サミット」が15日から長野県内で始まりました。
伊那会場での交流会が15日夜、伊那市のJA上伊那本所で開かれ、県内外からおよそ150人が集まりました。
全国農業担い手サミットは、農業経営の現状や課題についてお互い認識を持つとともに、交流を深め地域農業の発展につなげてもらおうと開かれていて、長野県で開かれるのは初めてです。
伊那会場の交流会には、地元の農産物などを使った料理や飲み物が並び、県外から訪れた人たちが説明を受けながら味わっていました。
参加した農業関係者は、名刺を交換したり地元の農業について話をして交流を深めていました。
埼玉県から訪れたしいたけ栽培の男性は「様々な話を聞くことができとても勉強になった。地域の農業の発展につなげていきたい」と話していました。
地元から参加した酪農家の男性は「農業は厳しい状況。専門的な知識だけを身につけるのではなく、今日知り合ったいろんな職種の人たちと連携した農業がしていけたら」と話していました。
上伊那地域交流会の富永和典実行委員長は「上伊那の美味しいものを食べて、美味しい空気を吸って、体感した農業をそれぞれの地域で活かしてもらいたい」と話していました。
長野県全体では2000人以上がサミットに参加していて、15・16日の2日間、交流会や視察などでお互い知識を深めました。 -
信大農学部で冬の花シクラメンの販売開始
冬の花、シクラメンの販売が16日から信州大学農学部で始まりました。
販売されているのは信大農学部食料生産科学科の2年生が実習で栽培したシクラメンです。
今年は26品種、およそ2千鉢を栽培していて、赤や白、ピンクなどのシクラメンが販売所に並んでいます。
安くて長持ちすると評判で、毎年買いに来るという常連客の姿も見られました。
実習で学生の指導にあたっている技術職員の中村篤さんは「学生が丹精込めた花。多くの人に買ってもらえたらうれしい」と話していました。
信州大学農学部のシクラメンは1鉢1200円で、来月25日まで、水曜日と木曜日に販売しています。 -
雑穀料理コンクール開催へ
雑穀の普及を目指して活動する「い縲怩ネ雑穀ネットワーク」は、12月17日に雑穀を使った料理コンクールを開催します。
16日には伊那市長谷のレストラン「野のもの」で、雑穀を使った料理のサンプルが披露されました。
披露されたのは「豚肉とモチキビのロール巻き」や「アマランサスとジャガイモの揚げ物」など、雑穀を使い誰でも簡単に作れるものです。
ネットワークでは、毎月17日を「い縲怩ネ雑穀の日」として雑穀に興味をもってもらう日と制定して活動を行なっています。
今回、雑穀をより身近に感じてもらおうと、12月17日に料理コンクールを企画しました。
誰でも参加可能で、テーマは「地元の雑穀を使った主食、副菜の入った弁当」です。
材料費は500円程度で、雑穀が手に入らない人には、ネットワークのメンバーが雑穀を用意します。
応募用紙は伊那市のホームページから見ることができ、応募締切は来月9日までとなっています。
サンプルの雑穀料理を調理した野のもの店長でネットワーク代表の吉田洋介さんは「普及も目的だが、一番はどんなものか知ってもらうこと。考えすぎず気軽に多くの人に参加してもらいたい」と話していました。
コンクールについて詳しくはい縲怩ネ雑穀ネットワーク事務局、電話78-4111にお問い合わせください。 -
箕輪町の農産品加工施設でりんごジャムづくり
先月箕輪町にオープンした農産物加工施設で、16日から地元産のりんごを使ったジャム作りが始まりました。
加工しているりんごジャムは、酸味の強い紅玉を使った赤いジャムです。
ジャム作りをしているのは、箕輪町振興公社が管理する農産物直売所「にこりこ」の戸田真理子店長です。
先月完成した農産物加工施設には、県内でも珍しいという最新の加工機器が導入され、これまで加工が難しかったカリンなどの農産物も加工できるようになりました。
今回この加工機器を使い、どのようなものが作れるか、試験的に地元産のりんごを使ったジャム作りに取り組むことになりました。
圧力をかけ真空状態でペースト状に加工するため、野菜の色がそのまま加工品に出るほか、皮も同時に加工できるため栄養価が高いものができるということです。
これまで以上に加工の幅が広がり、地元の農産物に付加価値をつけて販売できるため、戸田店長は販路拡大に期待しています。
戸田店長は「箕輪町の農産物を使った箕輪町オリジナルの特産品を作り、全国にも発信していきたい」と話してました。
ジャムは1瓶450円の予定で19日からの販売を目指すということです。 -
大平山荘一帯でくくり罠設置
南アルプス食害対策協議会は、貴重な高山植物を鹿の食害から守ろうと、新たに、標高2000メートル付近で鹿を捕獲するためのわなを設置しました。
16日は、協議会から依頼を受けた伊那市長谷猟友会のメンバーなどが、大平山荘周辺の林道・南アルプス線沿いに、22基のくくりわなを設置しました。
南アルプスの高山植物は、シカによる食害のため、深刻な影響を受けています。
伊那市を含む南アルプスを擁する市町村や県などでつくる、南アルプス食害対策協議会は、平成20年度から、植物の防護柵の設置や、シカの行動範囲の把握調査などを行ってきました。
防護柵だけでは植物を守りきれないと、今回、新たに、高山・亜高山帯でニホンジカの捕獲を行うことになりました。
大平山荘一帯では、よく鹿が目撃されていることや、捕獲後に搬送しやすい林道沿いであることなどから、今回、くくりわなが設置されました。
猟友会のメンバーは、シカの足跡が残っている場所などにわなを設置していました。
猟友会のメンバーは、雪が降るまで毎日、当番制で、罠の見回りを行い、捕獲した鹿は里へ搬出するということです。
なお、南アの植物保護のための県境を越えた取り組みとして、長野県と山梨県が協力し、林道沿いで鹿の広域捕獲を実施しています。 -
第20回伊那能
第20回伊那能が13日、伊那市の伊那文化会館で開かれ訪れた人たちは幽玄な世界を楽しみました。
伊那能は、伝統芸能を楽しんでもらおうと毎年この時期に県能楽連盟や伊那市などでつくる伊那能実行委員会が開いていて今年で20回目です。
13日は、3番組が行われました。
このうち、演目のひとつ土蜘蛛は、僧に化けたクモが源頼光を襲い、家来の武将に退治される物語です。
会場にはおよそ900人が訪れ伝統芸能を楽しんでいました。
また、20回を記念して展示ホールでは、舞台衣装やこれまで開催されたパンフレット、ポスターなどおよそ100点が展示されました。 -
第22回 ふれあい広場
箕輪町の福祉の集い「第22回ふれあい広場」が、13日、文化センターや地域交流センター一帯で開かれました。
人と人のふれあいや、交流を大切に、誰もが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えようと毎年開かれています。
会場には、町内の福祉施設利用者のちぎり絵や、小物などの展示や販売、車椅子などの高齢者疑似体験など、様々なコーナーが設けられ多くの人でにぎわっていました。
このうち、手話などを教わる、福祉体験コーナーでは、訪れた人達が、自分の名前や簡単な挨拶を教わっていました。
指導者らは、「手だけでなく、口もいっしょに動かす事。相手の表情を見ながら手話をすると、より気持ちが通じ合えるようになります」と、アドバイスしていました。
手話を体験したある女性は、「手話を覚える事で、コミュニケーションのきっかけにしたい」と話していました。 -
朗読劇「理鏡物語」シナリオ報告
吉良上野介の使用人で、赤穂浪士の討入後、僧となり、伊那市美すずで生涯を終えたとされる理鏡坊。
理鏡坊を題材にした、朗読劇「理鏡物語」の脚本・語りを担当する愛知県西尾市の田中ふみえさんらが、13日、伊那市を訪れました。
この日は、愛知県在住の田中さんと、吉良家の菩提寺・花岳寺の住職で、劇の監修をした鈴木悦道さんが、伊那市青島の住民でつくる「理鏡様を語る会」に劇のストーリー等を確認してもらおうと、伊那を訪れました。
理鏡坊が縁となり、旧吉良町、現在の愛知県西尾市と伊那市青島の住民は、平成19年から交流を行っています。
今年7月に田中さんが伊那市を訪れたことがきっかけとなり、朗読劇の台本を書き始めたということです。
その後、周囲の協力を得て、とんとん拍子に話しが進み、今月25日に愛知県西尾市で劇を上演する事になりました。
田中さんは「今回の劇は理鏡坊が、語りかける作品となっている。
人を恨むことなく、次の世代や先の事を考え、世の中の為に尽くした、理鏡坊の心を伝えていきたい」と話していました。
「理鏡様を語る会」の若林徹男会長は、「青島で言い伝えられてきた理鏡坊を、吉良家の地元でも伝える事ができてうれしい。
これをきっかけに、交流の輪を広げていきたい」と話していました。 -
狩猟解禁でパトロール
野生鳥獣の狩猟が解禁となった15日、猟友会や、警察がパトロールを行い、事故防止を呼びかけました。
狩猟解禁の15日、箕輪町では町猟友会や、警察など7人が日の出とともにパトロールにあたりました。
パトロール中に出会ったハンターには、狩猟者登録証を確認し、事故に注意するよう、呼びかけていました。
他には銃がルール通りケースに入れられているか、猟具が適正な使われ方をしているかなどもチェックしていました。
上伊那地域の今年度の狩猟登録者は658人で昨年度の604人から54人の増となっています。
これは、免許が取りやすい、わな猟の資格を取得した人が増えたためで、昨年度の197人から77人増の274人。
一方、第一種の銃による猟の資格を持つ人は、昨年度の401人から26人減の375人となっています。
今シーズンの狩猟期間は来年2月15日まで、また、罠によるニホンジカとイノシシの捕獲については、来年3月15日までとなっています。
猟友会や、警察では、ハンターに対し法令やマナーを守るようにまた一般住民には、山に入る際はハンターが見つけやすいよう、目立つ色の服を着るなど事故にあわないよう呼びかけています。 -
中学生が模擬議会で質問
南箕輪中学校の生徒が村政について考える模擬議会が15日、南箕輪村役場で開かれました。
模擬議会は行政を身近に感じてもらおう、村議会が開いたものです。
15日は、南箕輪中学校の3年生7人が普段疑問に感じていることや、より良い村づくりを進めるためにはどうすればよいかを唐木一直村長に質問していました。
このうち、山下直志君は、住宅のために田んぼや畑が減少することなど土地利用について質問しました。
唐木村長は「農地法の範囲内で行っていて乱開発はないと思っている。農業委員会を含め検討し、整合性を図って秩序ある発展を目指したい。」と答えました。
また加藤真理子さんは、子どものうちからボランティアに参加するための、啓発について質問しました。
唐木村長は、「啓発は社協と村で常に行っている。ともに助け合う精神が村をつくっていくので、身近なことから手がけてほしい。」と答えました。
模擬議会の終わりに生徒会長の
福澤悠貴君は「村政運営に関心をもつことができた。これから村を担っていく自分たちが村のさらなる発展に役立てるようがんばいりたい。」と決意を語っていました。 -
現代の名工
3日間にわたってお伝えしている現代の名工受賞者の喜びの声。2日目の今日は木製建具製造工の熊谷次勇さんです。
伊那市荒井で有限会社熊谷木工所を営む熊谷次勇さん71歳。
熊谷さんは、熊谷木工所の2代目。
中学卒業とともに、上伊那農業高校定時制に通いながら、建具職人だった父親に弟子入りしました。
熊谷さんが若い頃は父親の跡を継ぐのが当たりまえだったということで、この道に入って55年になります。
機械化による大量生産の時代になっても、手仕事にこだわり続ける職人として後進の育成にも力を入れてきました。
現代の名工に選ばれて・・・
熊谷「先輩とか後輩とか知人から大勢の皆さんの励ましといいますか、そういうことがあったからこそ。
そこに恩返しができたかなあと思っているんですけど。ご先祖様もその中に入りますけどね。ありがたいことです。本当に。」
仕事のモットーは・・・
熊谷「基本といいますかね。自分が一番先に教わったことを忠実に守ってやっていくことが一番モットーとしています。」
手仕事と加工品の違いは・・・
熊谷「建具は直角にねじれなくというのが大事。昔は手で組み立てて、今は機械でギューと押しつけてしまうということですのでね。やっぱり、ほぞあんばいと穴あんばいが、きちんとしてないと、幾年かたつと差が出てくるといいますかね。」
職人のプライド
熊谷「自分たちは職人ですのでね。いつまでも、おつきあいさせてもらえるということは、きちんと仕事を納めているということ。行ってもね、ああいいなあ、と自分でも自己満足はあります。」
若い人に伝えたいこと・・・
熊谷「自分はね、掃除のしっかりできない者は仕事もできないと、ずっと親から言われてね。その信念は今でも持っているんですけども。掃除がしっかりとできていると製品もいい製品に見えてくるんです。ゴタゴタした所で作った製品と、きちんとした所で出来た製品はね何が違うような気がします。」
今後について・・・
熊谷「できるだけ自分の覚えてきたことを若い人に教えたい。伝えていきたいと思っています。」 -
現代の名工
卓越した技能が評価され、厚生労働大臣表彰を受ける今年度の現代の名工に県内から6人が選ばれ、そのうち3人が伊那市です。
3日間にわたってお伝えしますが、今日は、オリンパス伊那製造部の原和一さんです。
伊那市東春近下殿島の原和一さん54歳。
箕輪工業高校卒業後、オリンパスに入社し、36年間、レンズ加工一筋に働いています。
原さんは、レンズ加工の中でも特に精度が求められるプリズム加工を担当していて、1800分の1度の精度を出す加工技術を確立しました。
そのプリズムは、内視鏡から高性能の顕微鏡まで幅広く用いられています。
これまでを振り返って・・・
原「自分で思う達成感は、とても些細な事。今日は、これをこういうふうに出来たらなあと思い会社に来て、それがうまくいくと達成したなと感じてきた。それの繰り返しで36年やってきた気がする。」
現代の名工に選ばれて・・・
原「開発が関係し、技術が関係し、作るほうでは、先輩や同僚が関係してくるので、全員の代表としていただいたという思いが一番。ただいただけたこと自体は、大変光栄なことと感じる」
職人としてのプライド・・・
原「上からは、デジタル化を進めろと再三言われる。出来たものが良いか悪いかというレベルならデジタルで良いが、最後の感覚で仕上げる所は、これかせも人によって行なわれる部分。それがなければみんな同じ製品が出来て、不良は出ない。」
プリズム加工の面白さ・・・
原「特殊なもので違う会社から来たり、開発から来るものは、やったことのない仕事で自分の経験が一番活かされる。寸法が求められているのか、角度が求められているのか、外観のキズがないものが求められているのかで加工の仕方が全く違う。それを考えて仕事をするのは、いつになっても飽きない。」
今後の目標・・・
原「目標は、自分の継承者を育てること。これからですが・・・。」 -
クロスズメバチ 恋の季節
地蜂ともよばれるクロスズメバチが恋の季節を迎えています。越冬を前に、14日、女王蜂とオス蜂が交尾をするための乱舞が見られました。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋では、1万5千匹の女王蜂と、2万匹のオスバチが交尾の相手を求めて乱舞する姿が見られました。
小屋を管理しているのは、伊那市地蜂愛好会です。
会長の小木曽大吉さんが設置した蜂の巣箱が5つあり、そこから羽化した蜂が交尾をします。
クロスズメバチの交尾は、10月中旬から11月中旬にかけて行われますが、気象条件が合う日にしか、乱舞は見られません。
14日、小屋の中の温度は、25度ほどまで上がり、午前11時ごろから乱舞が始まりました。シーズン中でも乱舞が見られるのは2縲・回という事で、これだけ蜂が舞うのは、なかなか見られないという事です。
交尾を済ました女王蜂は、卵を蓄えて、越冬の準備に入ります。準備に入った女王蜂を箱に入れて冷蔵庫などで越冬させ、来年の春に、地蜂愛好会の会員に配ります。
小木曽さんは、「次の世代に伊那谷の文化であるすがれ追いを継承していくために、女王蜂を人工的に越冬させ、自然に帰す活動を続けていきたい」と話していました。 -
村入札に最低制限価格制度導入 来年1月から
南箕輪村は来年1月から、入札に最低制限価格制度を導入します。
14日開かれた南箕輪村議会全員協議会で村が説明しました。
最低制限価格制度は、極端な低価格の受注により、工事の品質確保への支障などの弊害が起きないように、最低制限価格を設けて入札を行うものです。
村では、ここ1年半位の間に低価格と思われる入札が出てきているため、制度の導入を決めたということです。
対象は、設計額が130万円以上の土木工事や建築工事と、設計額50万円以上の測量や設計などの業務委託です。
最低制限価格は国の基準を参考に決定し、入札公告時には最低制限価格の有無を公表し、価格については入札後に公表します。
村では来年1月から試行を始め、4月から本格運用したいとしています。
また同日は村議会臨時会が開かれ、7千万円を追加する補正予算案が可決されました。
主な事業は、村内企業の工場用地あっせんに7千万円、消防団の南原屯所新築工事に270万円などとなっています。 -
「生ごみ・紙ごみ」減量化、資源化の2本柱
上伊那広域連合廃棄物政策審議会は、生ごみと紙ごみを、ごみの減量化・資源化の2本柱として、今後、検討を進めて行く事を14日、確認しました。
この日は、3回目の上伊那広域連合廃棄物政策審議会が、伊那市のいなっせで開かれました。
広域連合によりますと、上伊那の可燃ごみのうち、4割が生ごみ、2割が資源化可能な紙ごみという事です。
会議では、コピー用紙やメモ紙、菓子箱などの「雑紙」を、資源ごみとして回収する為の、専用の袋を作った伊那市の事例などが紹介されました。
委員からは、「雑紙は、市町村ごとで、分類する区分も、紐で縛るなどの扱いもそれぞれ違う。
統一した収集方法を検討する必要があるのでは」などの意見が出ていました。
また、生ごみについては、各市町村で、農家とタイアップし、堆肥化できないか調査してほしい等の要望が出ていました。
審議会では、今後、ごみの減量化、資源化に向け、生ごみと紙ごみの2つを柱とし、検討を進め、方向性を示していきたいとています。 -
B1全国大会初参戦 伊那ローメンズクラブ
B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」全国大会が12日から2日間、兵庫県姫路市で開かれ、伊那ローメンズクラブが初出場しました。今回入賞はなりませんでしたが、訪れた人の反応は好評でした。
現在改修作業が行われている姫路城の下、全国各地からご当地B級グルメでまちおこしをしようと活動する63団体が集まりました。
主催者発表によりますと、今回の大会には2日間でおよそ51万人が集まりました。 -
被災地支援で富県小4年生が一輪車発表と募金活動
東日本大震災の被災者を支援しようと、伊那市の富県小学校の4年生が12日、募金活動を行いました。
児童たちは、JA上伊那本所で開かれたJA上伊那まつりのステージに出演し、一輪車の演舞を披露しました。
4年生は、被災者のために何かをしたいと考え、総合学習で取り組んでいる一輪車を発表し、集まった人たちに募金してもらおうと準備してきました。
発表が終わると、募金箱を持って会場を回りました。
募金活動は、1週間前のJA上伊那富県支所祭でも行っていて、2回の活動で集まった義援金を被災地に送るということです。 -
イルミネーションフェスタ☆みのわ2011開幕
箕輪町の中心市街地を、色とりどりの電飾で飾る、イルミネーションフェスタ☆みのわ2011が、12日開幕しました。
このイベントは、町内の商店主らで作る、住民有志グループが、中心市街地の活性化を目的に7年前から毎年開いています。
今年は、天竜川伝説 伊那谷の春から初夏の風景をテーマに、生命が動き出す、活力をイメージしているということです。
主会場のセンターパークまつしまには、3匹のカエルがバイオリンやサックスなどを持ち、電飾の輝きと共にBGMも流れ、光と音を一体に楽しめる作品や高さ5メートルの滝もあります。
また、今年は、震災などがあった事から、集落に悪霊やはやり病が入らないと言われる、北信地方の、藁で作った道祖神をモチーフにしたものも飾られています。
町内から訪れたある家族連れは、「毎年来ているが、年々グレードアップしている。楽しんで帰りたいです。」と話していました
TMOネットワーク2004の竹腰公夫代表は「震災で自粛ムードもあったが、例年以上にこのイベントを盛り上げ、箕輪町から元気を発信していきたい。」と来場を呼びかけていました。
イルミネーションフェスタみのわ2011は、来年1月7日まで開かれ、電飾の点灯時間は、午後5時から午後10時までとなっています。 -
西春近貝付沢に広葉樹を植樹
平成18年の豪雨災害で、床下浸水や農道への土砂流出など伊那市西春近に大きな被害をもたらした貝付沢に13日、地元住民がケヤキなどを植樹しました。
13日は、地元の「諏訪形区を災害から守る委員会」や区民など10人が参加しました。
植樹は、4回目で、会では今年3月にもおよそ300本植えたクヌギの苗木を植えました。
しかし、ほとんどが野生動物に食べられてしまいました。
そのため、今回は大木に育つケヤキなど100本の苗木を貝付沢の最上流部に植えました。
メンバーたちは穴を掘り、今年春から育ててきたケヤキの苗木を2メートル間隔で植えていきました。
貝付沢周辺は、砂のようなサラサラとした土で崩れやすいため、広葉樹を植樹する事が有効だとさいうことです。 -
上伊那口腔保健センターまつり
今年で2回目となる上伊那口腔保健センターまつりが13日、伊那市保健センターで開かれ、妊娠中や出産後の 女性を対象にした歯科診断などが行われました。
会場では、上伊那歯科医師会会員などが、歯科検診や口腔衛生指導などにあたりました。
また、上伊那薬剤師会による禁煙指導や上伊那助産師会による妊産婦体操が行われていました。
このうち、アゴの動きの回数を数える体験では、訪れた人達がスナック菓子と噛みごたえのある食材が入った料理を食べて噛んだ回数を比べていました。
噛む回数をふやすため、レンコンやごぼうが入ったカレーやサキイカが入ったサラダを親子で作る教室もありました。
上伊那歯科医師会では「良く噛んで食べる事は大切な事。噛んで食べることによってアゴの骨がしっかりし、脳の活性化にもなる」と話していました。 -
反対丼でTPP参加反対訴え
JA上伊那は12日、環太平洋連携協定TPPへの参加反対を訴えようとTPP反対丼を、販売しました。
この丼ぶりは12日、13日の2日間開かれるJAまつりの中で、訪れた人たちにTPP参加反対を訴えようと、販売されたものです。
丼ぶりに使われている、牛肉や野菜は、全て上伊那産で、味噌汁、りんご、牛乳がついて、30食限定、800円で提供されました。
JA上伊那では、関税が撤廃され、自由貿易となるTPP参加は、農業地帯の上伊那にも大きな影響が考えられる。
食の安全と農業を守るため、TPP参加反対を訴えていきたいとしています。
JA上伊那では、この丼ぶりを食べてもらうことで農業に携わる人の思いを消費者に伝えたいとしています。
TPP反対丼は、13日も30食限定で、JA上伊那本所の食堂「すずしろ」で販売されます。 -
イベントで火災予防啓発
秋の火災予防運動に合わせて12日、啓発イベントが伊那市の大型店駐車場で行われました。
啓発イベントは火災予防運動の一環として伊那消防組合が行ったものです。
12日は、伊那市荒井区少年少女消防クラブのメンバーおよそ30人がイベントに協力し、買い物客に、火災予防啓発用のパンフレットやポケットティッシュを配っていました。
イベントでは他に、はしご車の展示や、消火訓練なども行われていました。
伊那消防組合によりますと管内では今年、昨日現在で60件の火災があり、1人が亡くなっているということです。
これは、去年1年間の37件をすでに23件上回るハイペースとなっています。
火事の原因としては、焚き火の不始末やたばこの投げ捨てが多いということです。
一方、平成21年6月から義務化された、住宅用火災警報器の設置率は今年6月末現在で73%にとどまっているということです。
伊那消防組合では、これから火事が発生しやすい時期を迎えることから、啓発活動など火災予防に力を入れていくことにしています。 -
戸台の化石憲章 採択
伊那市長谷戸台で化石発掘などを行っている「戸台の化石」保存会の発足25周年記念式典が12日、長谷公民館で開かれ、地域の自然を守り続けるための化石憲章が採択されました。
標高およそ1千メートルの戸台からは、およそ1億2千年前のアンモナイトなど海の生物の化石があります。
これらは、元は海だったこの一帯が南アルプスの隆起により、その時代の生物が岩石の中に保存され化石になったと考えられています。
戸台から出た化石は、見つけた人が持ち帰らず全て「戸台の化石」保存会に預けることになっています。
その化石は現在8千点を超え長谷公民館に保存されています。
12日は、その「戸台の化石」保存会発足25周年記念式典が開かれ、会員などおよそ100人が出席しました。
保存会は化石の発掘や地質の調査のほか、化石採集体験会などを開いています。
1963年昭和38年に戸台ではじめてアンモナイトの化石を発見し保存会の副会長を務める、 北村建治さんは、「とれた化石を地域で保存することは、歴史の調査や化石の分散を防ぐうえで大切なこと。これからも地域の宝を守り続けていきたい。」と話していました。
保存会の伊東耕平会長は、「とれた化石をあずかることから、信頼される保存会として活動していきたい。」とあいさつしました。
12日は、保存会発足25周年にあたり「採集した化石は持ち帰らず地元で保存する。太古のロマンを秘めた化石に接し地球の成り立ちを知ろう」などとする戸台の化石憲章が採択されました。 -
「伊那能」公演20回記念 能舞台体験
伊那市で毎年行われている能の公演「伊那能」の第20回記念公演が13日、伊那文化会館で行われます。
この第20回の公演を記念した能舞台ワークショップが12日開かれ、親子などが能を体験しました。
能を体験するワークショップは、能をより身近に感じてほしいと開かれました。
10年前の第10回記念でも開かれ、今回が2回目です。
伊那能は、重要無形文化財保持者の坂井音重さんら30人ほどが出演します。
ワークショップでは、13日の公演の出演者が直接、参加者に指導をしました。
舞って、謡って楽しむことを目的に、「老松」という曲の最後の部分の謡と動きの仕舞を体験しました。
参加者は、足袋をはいて実際の能舞台に立ち、床をするように歩くすり足や、扇を手に仕舞を練習していました。
謡では、体全体で声を出すようにとアドバイスを受け、講師の手本を聞き、それを真似して練習していました。
第20回伊那能記念公演は13日、伊那文化会館大ホールで行われます。午後1時開演、当日券があります。 -
要介護者の搬送訓練
伊那市美篶にある老人ホームみすず寮で12日、介護を必要とする施設利用者の搬送訓練が行われました。
これは、各地で防災意識が高まるなか、施設を利用するお年寄りを地域で守ろうと美篶区、伊那市消防団、みすず寮が合同で行ったものです。
訓練は寮近くの林から出火し、施設に燃え移る可能性があるとの想定で行われ、美篶区から25人、伊那市消防団美篶分団から55人、職員50人が参加しました。
現在寮には、介護を必要とするお年寄りが124人いて、参加者は、車イスや寝たまま運べるベッドを使って、施設の外に搬送していました。
訓練では、部屋によって施設の外に出る場所を分散させることでスムーズに屋外に搬送していました。
またお年寄り全員に名札をつけそれを確認することで、救助の漏れがないようにすることなどが確認されていました。
12日は、およそ30分で124人全員を屋外に搬送していました。
訓練に参加した職員は、体の不自由なお年寄りを守るためには、職員の的確な行動が必要。あらゆる事態を想定して、備えをしておきたい。」と話していました。 -
松島分館教室で郷土食おやき作り
箕輪町公民館の松島分館で、信州の郷土食おやき作りを体験する教室が12日開かれました。
これは、箕輪町公民館松島分館が郷土食の作り方を覚えてもらおうと計画したものです。
65歳以上の町民を対象にした町の元気はつらつ事業も同時開催され、子どもから高齢者まで35人ほどが参加しました。
おやきの皮は、北信では小麦粉、南信では米粉を使うなど長野県の中でも材料が異なっています。
参加者は、箕輪町食生活改善推進協議会の会員に材料の違いを教わり、南信の米粉を使ったおやきに挑戦しました。
今回は米粉に白玉粉を混ぜた皮を作り、カボチャとナスの2種類の具を包みました。
子どもたちは、大人に教わりながら具を包み、丸いおやきの形に仕上げていました。
松島分館では、世代を超えた交流をしながら、伝統に触れてほしいと話していました。