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東京芸術大学の学生が中学生に楽器指導
伊沢修二の縁で伊那市と交流のある東京芸術大学の学生が18日、市内の中学校で楽器の指導を行いました。
この日は、芸大の学生35人が市内の中学校3校で楽器の指導を行いました。
このうち伊那中学校では、13人の学生が吹奏楽部の生徒を指導しました。
交流は、伊那市高遠町出身の伊沢修二が、東京芸術大学の初代校長を務めたことが縁で始まったもので、学生らは楽器指導のほか、秋に伊那市で開かれる記念音楽祭で演奏を披露しています。
この日は14パートに分かれて指導が行われ、打楽器のパートでは、自分の中で一定のリズムがキープできるようにと、足踏みや手拍子で練習していました。
ある中学生は「普段の練習ではわからない細かい部分まで教えてもらうことができるのでとても勉強になる」と話していました。
伊那中吹奏楽部副顧問の丸野悟教諭は「技術の高い学生から直接教えてもらうことができ、子ども達にとってはとても勉強になる機会」と話していました。
楽器の指導は市内の中学校2校を対象に19日にも行われる予定です。 -
父親対象の子育て講演会
父親を対象にした子育て講演会が18日、伊那市役所で開かれました。
会場には、市内を中心に20人の父親が集まり、講演に耳を傾けました。
これは、父親の積極的な育児参加の啓発と父親の子育て支援を目的に活動している、信州育メンズが開いたものです。
講師は親業訓練協会インストラクターの小椋佐代里さんが務め、子育てについて話しました。
小椋さんは子どもの話を聞くことの重要性を説明し「家庭での会話で、今日一日の出来事を聞く時に、親が安心するための会話ではなく、子どもがどんな気持ちなのかを理解して会話をする必要がある」と話していました。
また、子ども同士の喧嘩でどう対立を解いていくかについては「どちらが悪いということを怒るのではなく、お互いの気持ちを理解させたうえで対立を解くことが重要」と話していました。
ある父親は「何気ない会話も子どもにとっては大きな意味をもつ場合があることがわかった」と話していました。 -
生活クラブが田んぼの草取り交流会
上伊那の減農薬栽培の米を購入している生活クラブ長野の組合員が18日、生産者の田んぼで草取りを体験しました。
生活クラブ長野は、農業体験を通して生産者の苦労を知ろうと、JA上伊那との交流を兼ねた草取り体験を行っていて、今年で3年目になります。
この日は生活クラブ長野の組合員や上伊那の生産者らおよそ80人が参加しました。
草取りをしたのは、減農薬栽培のコシヒカリ「上伊那アルプス米」を栽培している東春近の田んぼです。
組合員は、ぬかるんだ田んぼの中を歩き、雑草を抜きとっていました。
生活クラブ長野では、5月に田植え交流をしていて、今後は秋に稲刈りを体験するということです。 -
宇宙の学校 伊那で開校
科学の不思議や面白さを親子で体験するプログラム「宇宙の学校」が18日、伊那市で開かれました。
伊那市武道館で開かれた宇宙の学校には、市内の小学1年生から4年生までの親子72組、156人が参加し、熱気球を作りました。
宇宙の学校は、身の回りで起こる、子ども達が不思議に思う現象などを親子で観察、実験し解決を探るプログラムです。
NPO法人子ども・宇宙・未来の会の事業で、今回、伊那市の創造館が連携して行います。
今回は、親子で熱気球を作り、空気が温まると軽くなり上昇することを体験しました。
宇宙の学校は来年3月まで開かれ、飛ぶ種を探したり、風で動くおもちゃを作るなど親子で観察や実験を行います。 -
井月の映画「ほかいびと」11月上映へ
漂泊の俳人、井上井月を題材にした映画「ほかいびと」が11月23日から5日間、伊那市の旭座劇場で上映されることが決まりました。
18日は映画「ほかいびと」の北村皆雄監督と井上井月顕彰会の堀内功会長が記者会見を開きました。
映画「ほかいびと」は初日となる11月23日に限り、無料で3回上映される予定です。
北村監督は、映画上映をきっかけに、伊那にゆかりの俳人、井月の評価が高まればと話します。
また18日は、北村監督がいなっせで井月や映画について講演しました。
北村監督は、なぜ井月は伊那へ来たのか、出身はどこか、なぜ30年も放浪生活を送り、その中で自身の事を多く語らなかったのか、という疑問に、自分なりの答えを映画の中で表現しているという事です。
北村監督は、「伊那の風土、自然の中で井月を描くために4年の歳月をかけた。今改めて、井月を受け入れた、当時の人と人との繋がりをもう一度見直す必要があると思う」と話していました。 -
戸草ダムでの発電検討へ
17日の伊那市議会一般質問で、戸草ダムでの発電事業実施の要望が出されました。
白鳥孝市長は、「高遠ダムの放流による発電とともに、近く庁内に設置する小水力発電の研究会で検討していきたい。治水ダムということで、決定しているので、難しい面もあるが、関係機関と調整をとりながら国への要望を検討していきたい。」と述べました。 -
経済効果は5億円
伊那市の白鳥孝市長は、17日の伊那市議会一般質問で、市の住宅リフォーム補助事業による、市内建設業者への発注金額の合計が3億円近くに上ったことを明らかにしました。
市では経済効果は5億円としています。
この事業は30万円以上のリフォーム工事に対し、一律10万円を補助するもので、事業費は当初予算と補正を合わせて250件分、2千5百万円となっています。
伊那市のまとめによりますとこの事業による市内建設業者への発注金額の合計は、およそ2億9千万円となっています。
また運輸や材料などこれにより他の業種に波及する経済効果を合わせた金額は5億5千万円に上るとしています。
住宅リフォーム補助事業の受付は17日で終了していて、内訳は、一般リフォーム工事が130件、下水道接続工事を含むリフォーム工事が120件となっています。
白鳥市長は、この補助事業について継続はしないとの考えを示しています。 -
建設業協会などが道路クリーン作戦
建設業協会伊那支部などは、道路のごみを拾うクリーン作戦を、16日、上伊那の道路で行いました。
16日は、上伊那の国道や県道・市町村道、42路線291キロにわたりクリーン作戦が行われました。
これは、建設業協会伊那支部や測量設計業協会南信支部など、が31年にわたり毎年行っているものです。
今日は、400人ほどが、道に落ちているごみを拾いました。
美篶では、タバコの吸殻などが多く見られ、参加者が、一つ一つごみを拾っていました。
伊那市建設業組合の唐木和世組合長は、「公共工事を請け負っている関係などで毎年行っている。郷土をきれいにするために、がんばりたい」と話していました。 -
介護者 ヨガでリフレッシュ
家族の介護をしている人達の交流会が、17日、南箕輪村の大芝研修センターで開かれました。
交流会は、南箕輪村地域包括支援センターが、介護者にゆったりした時間を過ごしてもらおうと、年に3回開いています。
今回は、村内在住で、NPO法人国際ヨガ協会のトレーナー、中村俊子さんの指導で、ヨガを行いました。
中村さんは、「ヨガは独特の動作や姿勢が注目されがちだが、まずは、ゆっくりと、静かに呼吸をすることが大切」とアドバイスしていました。
参加した人達は、呼吸を整えながら、足や肩などを動かしたり、さすったりした他、2人ひと組になり、自宅でもおこなえる、マッサージの方法を教わりました。
ある参加者は「介護している時は無意識に息を止め、力が入ってしまう。今日は、同じ立場の人と情報交換もでき、リフレッシュできました」と話していた。 -
市振興公社 花の苗無料配布
伊那市振興公社は、市内の緑化推進事業の一環として、17日、花の苗を市民に無料配布しました。
配布開始10分前の1時50分、西町のウエストスポーツパーク管理センター前の会場には、およそ100人が行列をつくりました。
今年は、サルビアやマリーゴールド、インパチェンスの3種類の苗、800人分程が用意され、訪れた人たちは手渡されると大切そうに袋や箱に入れて持ち帰っていました。
苗を受け取ったある女性は「毎年来ています。早く花が咲くので楽しみです」と話していました。
苗は、振興公社の職員が種から育てたもので、今年は、天候不順もあり、例年より温度管理が大変だったという事です。
配布は明日も、午後2時からウエストスポーツパーク管理センター東側駐車場で行われる予定です。
明日は、およそ500人分の苗を配布する予定で、なくなり次第終了するという事です。 -
雑穀の日啓発ポスター掲示
先月伊那市では、毎月17日を「い縲怩ネ雑穀の日」と制定しました。
制定後、初めての雑穀の日の17日、伊那市長谷のレストラン野のもので啓発ポスターが掲示されました。
伊那市では、雑穀のごろ合わせ、3と5と9を足した17日を「い縲怩ネ雑穀の日」としています。
雑穀の日は、雑穀の研究家や栽培農家などでつくるい縲怩ネ雑穀ネットワークと市が、雑穀の普及と遊休農地を減らそうと制定しました。
17日は、雑穀の日制定の発起人の1人でもある、野のもの代表の吉田洋介さんが、飲食店で初めてポスターを掲示しました。
野のものでは、市内外から訪れた観光客が、雑穀を使った雑穀バーグを味わっていました。
い縲怩ネ雑穀ネットワークでは、雑穀を使った料理コンクールなどのイベントを開き、普及させていくということです。
なお、ポスターは600枚用意され希望者に配られるということです。 -
被災地応援花火は猪苗代町に決まる
伊那まつり実行委員会が計画している被災地応援花火の打ち上げ場所が福島県猪苗代町に決まりました。
猪苗代町は伊那市の友好親善都市です。
打ち上げ日は8月13日土曜日で場所は、猪苗代町運動公園です。
猪苗代町は、不況などの影響で協賛金が集まらなかったことなどから花火大会を2年間実施していませんでした。
今年は、災害復興を支援している一般社団法人エールジャパンの協力により花火大会を実施することになっていて、伊那市の被災地応援花火もその大会に合わせて打ち上げられます。
被災地応援花火の協賛金を募集している伊那市観光課では、募集期間を今月13日から30日に延長しているほか、協賛した人はまつり冊子に名前を掲載する計画です。
協賛金は、一口千円からで、17日現在27万円が集まっているということです。 -
高遠町婦人会廃油石鹸作り
伊那市高遠町の主婦などでつくる「高遠町婦人会」は、廃油石鹸作りを17日、高遠町総合福祉センターで行いました。
廃油石鹸作りには、婦人部の会会員およそ20人が集まりました。
会では、環境にやさしいエコライフを目指し活動を行っています。
石鹸作りでは、各家庭や高遠中学校の給食で使用した食用油と、水、苛性ソーダを混ぜ合わせます。
会員同士会話をしながら、およそ30分間、油を混ぜていました。
高遠町婦人会の池田悦子会長は「少しの手間で環境の為にできることが沢山あるので、今後も取り組んでいきたい」と話していました。
廃油石鹸は、2週間ほどで完成するということです。 -
伊那部宿を考える会 ジオパークについて学ぶ研修会
伊那市西町の住民などでつくる伊那部宿を考える会は、ジオパークについて学ぶ研修会を17日、開きました。
研修会には、伊那部宿を考える会の会員15人が参加しました。
研修会は、地域の歴史について学ぼうと春と秋の年2回開かれています。
17日は、地震と関わりの深い地質について学ぼうと、伊那市高遠町の板山露頭を訪れました。
研修会では、東京都在住で戸台の化石保存会副会長の北村健治さんが、講師を務めました。
このうち北村さんは、「左側の白い地層は、花崗岩などを含む日本海側のもの。右側の黒い地層は、黒色片岩などを含む太平洋側のもの。地層同士が押しあった様子が分かる」と説明しました。
他に、「中央構造線は日本で1番長く大きな断層。地層を見ることで、地域の自然の成り立ちが分かる」と話しました。
伊那部宿を考える会の森功会長は「人間の歴史も自然の歴史も通じるものがあると思うので、総合的な歴史について、理解を深めていきたい」と話していました。 -
南アルプス林道バス 北沢峠まで運行開始
伊那市長谷の南アルプス林道バスは15日から、北沢峠までの全線での運行を始めました。
この日は、午前6時の始発から最終の便までで36人の登山客などの利用がありました。
午後2時の最終便には、八王子から来たという登山客が、食糧やテントを入れた大きなリュックサックを背負い、バスに乗車していました。
南アルプス林道バスは、去年、前の年と比べ400人多い4万5,262人の利用があったという事です。
南アルプス林道バスの営業は、11月上旬までとなっています。 -
南箕輪村の辻井さん オープンガーデン18、19日開催
南箕輪村南原の一級建築士、辻井俊恵さんは、事務所と自宅周辺の庭を一般に開放するオープンガーデンを18日と19日に開催します。
辻井さんは、「庭に住まう」をテーマに、事務所・ビダフェリースと自宅周辺の450坪の敷地で庭づくりをしています。
150種類180本のバラをメインに宿根草と組み合わせていて、事務所、自宅、裏庭と、それぞれテーマの異なる庭になっています。
オープンガーデンは今年7年目で、去年は2日間で1500人ほどが訪れたということです。
今年は花の開花が例年より1週間から10日遅れていますが、花1つ1つのサイズはいつもより大きめということです。
オープンガーデンは18日と19日の2日間で、場所は南箕輪村の南原保育園西側です。
庭でとれたハーブで作るハーブティーと手づくりクッキーも楽しめます。 -
GTエボリューションが優勝
伊那ナイターソフトボール連盟のケーブルテレビ杯春季トーナメント決勝戦が15日、伊那市営球場で行われ、GTエボリューションが6年ぶり2度目の優勝を果たしました。
この日は、試合前に遠投競争やスピードガンコンテストが行われ、参加した人たちが大会を盛り上げていました。
決勝戦は、春季トーナメントでは2度目の顔合わせとなる、GTエボリューションとアスターが対戦しました。
試合は1回の裏、アスターが内野ゴロの間に1点を先制します。
その後両投手の投げ合いとなりますが、4回の表にGTエボリューションがタイムリーヒットなどで2点を奪い逆転します。
5回にも2点を追加したGTエボリューションは、最終回、相手の反撃を1点に抑え、4対2で勝ち、6年ぶり2度目の優勝を果たしました。
GTエボリューションの白鳥浩一監督は「逆転してなんとか勝つことができた。来年は連覇を目指して頑張りたい」と話していました。
試合の模様は、7月に伊那ケーブルテレビのコミュニティチャンネルで放送します。 -
北原勝史さん個展
伊那市高遠町山室の洋画家、北原勝史さんの個展が16日から、伊那市坂下のはら美術で開かれています。
会場には野に咲く花、人物、静物などを描いた作品およそ80点が展示されています。
北原さんは、国画会会員として活躍していて、地元では県展の審査員などを務めています。
今回の個展は、ここ2、3年に制作した小品を中心に展示しています。
題材の多くは花で、最近は朝顔を気に入って描いているということです。
近作が多い中で、30年近く前に県展で知事賞を受賞した「誕生」という作品も展示されています。
これは、長女が生まれた記念に描いた思い入れの強い作品ということです。
北原勝史さんの個展は21日(火)まで、伊那市坂下のはら美術で開かれています。 -
大型店出店を計画している業者に対し事前協議を制度化へ
伊那市は、大型店の出店を検討している業者に対し、事前に市と業者が協議することを制度化するための要綱の制定に向け、協議会を設置します。
これは、16日開かれた伊那市議会一般質問の中で白鳥孝市長が明らかにしたものです。
市は大型店出店の規制ができないため、事前に出店を計画している業者と伊那市との事前協議を制度化し、一定の抑止力につなげようというものです。
市では、協議内容の要綱制定に向け、他市の事例をふまえながら、近く、職員による協議会を設置することにしています。 -
伊那市民プール 夏休み除き平日休み
東日本大震災による電力需要対策や、入場者の減少をうけて、伊那市の伊那市民プールは、今年、夏休みを除く平日は休みとなります。
16日は、伊那市の職員と、伊那市振興公社の職員12人が、デッキブラシなどを使って、プールを清掃しました。
市民プールは、毎年7月の第一土曜日にオープンし、8月下旬に終了します。
しかし、今年は、東日本大震災による電力需要対策や、経費節減のため、夏休み期間中を除き、平日は営業しないとしています。
また、サービス向上のため、残暑の厳しい9月上旬まで営業を延長します。
伊那市によると、2008年までは、毎年2万人程度の利用がありましたが、2009年、2010年とも、1万5千人程度に利用者が減少しているということです。
伊那市民プールは7月2日にオープンし、7月22日までは土日のみ営業。7月23日から8月22日までの夏休み期間中は毎日営業。8月23日から、9月11日までは土日のみの営業で、9月11日に終了する予定です。 -
「土地開発公社解散 期限見据えて検討」
伊那市の白鳥孝市長は、伊那市土地開発公社について、「現時点では解散すべきではないが、解散するなら第三セクターの廃止・清算にあたって発行される地方債の期限・平成25年度を見据えて検討する」との考えを示しました。
これは、16日開かれた伊那市議会6月定例会で飯島光豊議員の質問に答えたものです。
飯島議員は、「伊那市土地開発公社が所有する27万平方メートル・30億円相当の土地は売却できないまま、不良債権化しており、公社が解散し、土地を伊那市が買い取ることになるのではないか」と質問しました。
それに対し、白鳥市長は、「経営改善化指針に基づいて、保有地の処分に全力を挙げる」とした上で、「公社は現時点で解散すべきではないが、地方債の期限を見据えて検討する」と答えました。
地方債は、経営が悪化した第三セクターなどに対して、廃止や清算する際、国が発行を認めているもので、期限は平成25年度となっています。 -
伊那市認知症地域支援マップ完成
伊那市は、認知症高齢者とその家族の支援に活用してもらおうと認知症地域支援マップを作成しました。
認知症マップは、平成22年度、県の認知症地域支援体制構築等推進事業の一環として作成されました。
認知症高齢者とその家族が、住みなれた地域で安心して暮らせるように、情報を収集・公表し、在宅生活の支援や認知症予防、治療に活用してもらおうと作られました。
マップには、市内で支援事業所となっている医療機関や薬局などの連絡先が記載されているほか、それが地図でも分かるようになっています。
伊那市では、区長や民生委員、医療機関などに配布する予定で、市民には、7月に全戸を対象に回覧するということです。 -
南箕輪村 小中学校の放射線量 安全レベル
南箕輪村は15日、村内の小中学校の大気中の放射線量を測定し、いずれも安全であったと発表しました。
測定したのは、南箕輪小学校、南部小学校、南箕輪中学校のグラウンドの大気で、14日午前10時から11時の間に測定しました。
結果は0・04縲・・044マイクロシーベルトで、いずれも安全な数値だったとしています。
これは、15日に開かれた村議会6月定例会で唐木一直村長が報告したものです。
今議会では、すべての議員が災害対策について質問しています。
災害時の飲料水の確保については、来年度予算で、給水車の購入や、自主水源の確保として井戸水の活用などを検討するとしました。
文化財の保護については、文化財を保管している村郷土館が老朽化している事から、建物の倒壊による被害が予想されるとして、来年度耐震診断を行うとしています。
唐木村長は「耐震診断の結果によっては、移転新築をせざるを得ない」と話していました。 -
矢澤章一さんが藍綬褒章を受章
2011年の春の褒章が発表され、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、選挙の適正な管理執行に努めたとして伊那市高遠町の矢澤章一さんが藍綬褒章を受章します。
「長い事選挙管理委員をつとめてきてこんな褒章を頂けるとは夢にも思わなかった。ただただ感謝、感激です」
矢澤さんは、受賞の喜びをこのように話します。
矢澤さんは、昭和3年生まれの82歳。現在も伊那市選挙管理委員会の委員長職務代理者をつとめています。
矢澤さんが選挙管理委員になったのは平成2年、60歳の時。以来、公正・中立な選挙運営に努めてきました。
「いつも中立。右も左もいかない。家族にも『自分の考えは一票の上で表せ、口で表すべからず』とずっと言ってきたし今日もまだそれを続けている」と矢澤さんは話します。
H15年の長野県議会議員選挙で上伊那は、1票差問題で大きく揺れました。当時、上伊那郡選管連合会の会長を務めていた矢澤さんは、その時の事をこう振り返ります。
「今でもそれを考えると、責任の重さにぞっとする。それだけに『清き一票をお願いします』の一票という言葉は、貴重ですごく大きなものだと感じた」
矢澤さんは、投票率の低下、若者の政治ばなれを懸念しています。「できるだけ投票場へ来て欲しい。そのための環境を整えたい。ただ『行きなさい』と言ってもだめ。若者に政治に関心を持ってもらうと同時に、関心を持たせるような政治家が出てほしいし、そうゆう政治家を出せるように努力していきたい」と矢澤さんは、今の願いを話していました。 -
原発などについて意見聞く
伊那市議会の電力、エネルギー問題等対策特別委員会が15日、伊那市役所で開かれ、委員が原発の考え方について住民や中部電力から考えを聞きました。
特別委員会は、福島第一原発事故や、中部電力浜岡原発の停止措置を受け、節電対策や、新エネルギーなどについて、市に提言するため設置されたものです。
15日は委員7人が出席し原子力政策の転換などを求める請願、陳情を市議会に提出している住民グループや、中部電力伊那営業所などの意見を聞きました。
このうち福島第一原発の事故対策の強化を求める、上伊那労働組合会議の北原和雄さんは、「日本国内全ての原発を廃炉にするべき。原子力政策を転換し、自然エネルギーの研究開発に力を入れた方がよい。」と訴えました。
また子どもたちの未来を考える伊那市民の会の齋藤期英さんと、新日本婦人の会伊那支部の木内律子さんは、「原発事故による被害が発生する前に浜岡原発は、永久停止にするべき。」と訴えました。
委員会では他に中部電力伊那営業所の根津雄一営業課長らが、現在停止中の浜岡原発の安全対策などについて話をしました。
この中で根津さんは、「地震対策、津波対策のほか、電源の確保や原子力建屋の防水対策などに取り組んでいる。」と安全性を強調したうえで、「電力の安定供給のため原発の早期再開を目指したい。」と述べました。
委員からの「代替エネルギーで対応できないか」との問いには、「当面火力に頼らないといけないが、化石燃料には限りがあるほか二酸化炭素の排出量も多い。自然エネルギーについてもまだ不安定なので、安定的に電気を送るためにも原子力は必要。」と答えていました。
特別委員会では設置期間となっている来年3月までにエネルギー政策などについて、調査研究し、市に提言する計画です。 -
被災地に届け 復興願う紙芝居
地元に伝わる民話を手作りの紙芝居で披露する活動を行っているグループ「糸ぐるま」代表の久保田文子さんが、震災による被災地の復興を願う紙芝居を作りました。
東日本大震災や、長野県北部地震による被災地の様子をテレビで見た久保田さんは、紙芝居を通して被災者を応援したいと考えました。
久保田さんが今回作った紙芝居は、松本市などに伝わる開拓の民話「泉小太郎」です。
民話の内容は龍の両親をもつ小太郎が荒れ果てた土地に水を引き豊かな土地にするというものです。
久保田さんは、震災で荒れ果てた被災地が復興する様子とイメージが重なったと話します。
また久保田さんは、被災地の復興を願うと自然にメロディが沸いたという「泉小太郎伝説ねがい」という歌もつくり、紙芝居と合わせて披露できればと話します。
久保田さんは被災地で紙芝居を披露する計画をたてていて、紙芝居を通して被災者や子どもたちを元気づけたいと話しています。 -
脳出血乗り越え水墨画展開催
脳出血により左半身が付随となった伊那市西箕輪大萱の今井美佐登さんの水墨画展が伊那市のみはらしの湯で開かれています。
今井さんは、現在83歳。13年前に脳出血で倒れ入院。
一命はとりとめましたが、左半身不随となりました。
退院から半年後、リハビリをかねてはじめたのが、水墨画でした。
水墨画教室に通うようになった今井さんは、創作活動の励みにしようと、今回展示会を開きました。
会場には、風景や人物などの水墨画24点が並べられています。
今井さんは旅先などできれいだと感じた風景や、記憶に残っている光景を中心に描いていて「見た人がどこか懐かしいような郷愁を感じてもらいたい」と話しています。
展示している水墨画は、価格は決まっていませんが、欲しいと思った人には、販売もしていて、みはらしの湯のカウンターで受け付けています。
今井さんは、「気持ちだけ置いていってもらえればいい。いただいたお金は、市の社会福祉協議会に寄付したい。」と話しています。
この水墨画展は30日まで開かれています。 -
伊那市小中学生陸上競技記録会
伊那市内の小中学生が陸上競技で記録を競う「伊那市小中学生陸上競技記録会」が12日、伊那市陸上競技場で開かれました。
12日は、市内の小中学生およそ450人が参加しました。
大会では、100メートル走や走り幅跳びなど小学生が4種目、中学生が6種目で記録を競いました。
大会は、陸上競技のレベルを向上させようと毎年開かれていて、今年で16回目です。
選手達は、自己ベストの更新や1つでも上の順位を目指し、競技に取り組んでいました。
大会では、小学6年生女子ソフトボール投げで西箕輪小の林華穂さんが46メートル50センチで、中学女子砲丸投げで伊那東部中の登内彩香さんが9メートルで、それぞれ大会新記録をだしました。 -
今年度のさくら祭りの反省会
今年度のさくら祭りの反省会が、高遠町総合福祉センターで13日開かれ、来年度への課題などについて意見交換を行いました。
13日は、市の職員や警察、ボランティアなどおよそ40人が集まり、今年度のさくら祭りについて意見を交換しました。
今年は、震災の影響を受け有料入場者数が有料化を開始した昭和58年以降3番目に少ない15万2千人でした。
意見交換でホテル関係者からは「宿泊客は4割ほどに減少してしまった。ライトアップやイベントの中止が大きく響いた」と話しました。
他にボランティアの代表者は「おむつ交換の場所がない。観光案内所の開始時間を1時間早める必要がある」などと、課題をあげました。
伊那市高遠町の伊藤俊規地域自治区長は「入場者数は減少したが、おもてなしの心を持って取り組めたのではないかと思う。この日出た意見を参考に、来年度以降につなげていきたい」と話しました。 -
南部保育園 地域のお年寄りと一緒によもぎ団子作り
南箕輪村の南部保育園の園児達は15日、地域のお年寄りと一緒によもぎ団子を作りました。
よもぎ団子作りは、地域のお年寄りとの交流を深めようと行われたものです。
15日は、保育園の近くの田畑ひだまりの会と神子柴のふれあいクラブのお年寄り13人が、園児達と一緒によもぎ団子を作りました。
使用したよもぎは、園児達が散歩の時間に摘んだものです。
園児達は、自分で食べる分の団子を、美味しくなるように願いを込めながら丸めていました。
南部保育園の埋橋美鈴園長は「地域の人と触れあいながら、自然の食べ物を使った昔ながらの伝統の味を覚えてほしい」と話していました。
園児達を指導したあるお年寄りは「子供達がにぎやかで元気をもらった。また是非来たい」と話していました。