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営農指導者を対象とした獣害防除対策研修会
正しい獣害防除対策を知ってもらおう竏窒ニ上伊那地方事務所などによる「獣害防除対策営農指導者等研修会」が4日、南箕輪村の信州大学農学部であった。JA上伊那の営農担当者や市町村職員など約60人が参加。農学部の泉山茂之准教授、竹田謙一助教を講師に迎え、実効性のある防護さくの設置方法などを学んだ。
有害鳥獣による被害が深刻化する中、電気牧さくや防除ネットなどが各地で設置されているが、正しく設置されていないがために、十分に効果を発揮していないケースも多い。そこで、正しい知識の普及を目的として今回の研修会を企画。信州大学農学部の協力も得た。
講義では、竹内助教が防護さくの設置方法について説明。▽トタンや射光ネットを使用して中の作物が見えないようにする▽動物が入り込める隙間を作らない竏窒ネどといった対策が侵入を防ぐには有効であることを示したほか、動物のえさとなるような残さを畑に残さないようにすることで「ここにはえさがないと認識させることが重要」と示した。
また、大学構内にある「防護さく見本園」で実技指導も実施。サルが登ると自分の重みで外側に倒れてくる手ぐすネットを使った防護さくなど、各動物の特性を利用したさまざまな防護さくを見学し、防除対策への理解を深めた。
信大構内にある防除さく見本園は見学自由となっているほか、同様の研修会は11日にもある。 -
農地の有効利用で宮田村営農組合に県農協中央会長賞
宮田村営農組合は農地の有効利用が認められ、県農業協同組合中央会会長賞を受けた。4日は原田博安組合長が村役場を訪れ、清水靖夫村長に受賞報告。取り巻く環境は厳しいが、担い手育成などに取り組み、今後も地域農業の活性化を図っていくと喜び交えてあいさつした。
土地の所有と利用を分離する「宮田方式」を確立した宮田村の農業。耕作できなくなった農地を担い手に集積する先進的な取り組みなどは、2005年に発足した村営農組合が継承している。
全国的に遊休農地が増えるなか減少の傾向にあり、村の耕作放棄地率は1・8%(05年農林業センサス調べ)とわずかだ。
表彰は県担い手育成総合支援協議会などが主催する「遊休農地解消シンポジウム」で行われ、村営農組合の遊休農地を発生させない取り組みは全国的にも優れていると高く評価。他の県内4団体とともに受けた。
清水村長に報告した原田組合長は「Iターンなどで新たに農業に定着する若者も育ってきている。過渡期の今を乗りきり、新しい道を切り開いていきたい」と話した。 -
山ぶどうの収獲始まる
ワインに加工する宮田村の特産山ぶどう(ヤマソービニオン)の収獲が3日朝、始まった。昨年とほぼ同時期で、ここ数日の涼しさにより糖度も上昇。房の成り具合も良好で「今年も良質なワインができそう」と期待ふくらむ・ス実りの秋・スを迎えている。
栽培開始からちょうど10年目。13戸の栽培農家の先頭をきって、駒が原にある秋山泰久さんの畑で収獲初日を迎えた。
家族や近所の人も駆けつけて作業。たわわに実った房を丁寧にもぎ取り、午後にはワインに仕込むため村内新田区の本坊酒造信州工場に持ち込んだ。
今年は4月下旬の遅霜の影響が懸念されたが、夏場の日照りにより順調に生育。13戸全体で過去最高だった昨年の32トンを上回る35トンの収獲量を目標にしている。
作業は今後も続くが「これだけ気温も下がってくると、糖度もより増してくる。楽しみだね」と秋山さん。
最も早い新酒は「紫輝」の銘柄で12月2日のワインまつりで解禁し、発売する。 -
野ひばりの会が農家民宿を視察
宮田村の農業女性グループ「野ひばりの会」(太田芳子会長)は2日、伊那市長谷の農家民宿「蔵の宿みらい塾」を視察研修した。自分たちの活動にも生かそうと、夢を実現させて頑張っている農村女性の姿にふれた。
宿を切り盛りする市ノ羽幸子さんから、花卉栽培農家から夢だった民宿を始めるまでの経緯などを聞いた。
素朴ななかにも暖かさが秘められた囲炉裏を囲んだ料理も満喫。市ノ羽さんの娘夫婦のライブ演奏も楽しみ、ゆっくりとした心休まるひとときを過ごした。
一行はこの日、箕輪町の赤そばの里にも立ち寄り、見識と親睦を深めていた。 -
マツブサ収穫
箕輪町の特産品「まつぶさわいん」の原料となるマツブサが収穫期を迎え、栽培研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(渕井英宏会長)は、昨年の2倍以上の1264キロを収穫した。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。
9月25日と10月1日の2日間に町内のJA選果場で集荷し、会員7人が持ち込んだ。
最も栽培面積が広い山口勇夫さんによると、「今年は雨がなく暑かったから、いつもより小粒だが糖度はある」という。
マツブサは、下伊那郡松川町の信州まし野ワインに持ち込み、醸造する。例年通りお歳暮時期に間に合うよう12月中旬ころに出来上がる予定。 -
高嶺ルビー鑑賞・試食会
宮田村のタカノは2日、赤そば花祭り開催中の中川村田島の赤ソバ畑などで「高嶺ルビー鑑賞・試食会」を開いた。高嶺ルビーは信大の氏原暉男名誉教授とタカノの共同開発の赤ソバ品種。会には氏原名誉教授をはじめ大学関係者、村・県関係者、祭り実行委員長ら約40人が招待され、1面赤いじゅうたんを敷き詰めたような赤ソバ畑を鑑賞し、望岳荘「いろり」で、石臼ひき、手打ちの赤そばをたん能した。
メニューは手打ちそばのほか、赤そば粉を入れた赤そば豆腐、赤ソバの花の天ぷら、そばの実が入った五平もちなど赤そば尽くし。 赤そばを口に運びながら、曽我村長は「香りもよく、こしもあっておいしい」と満足そう。赤そばを提供する「いろり」を運営する富永朝和さん(祭り実行委員長)は「麺にこしがあり、店でも赤そばの評判はものすごくいい」と話していた。
また、氏原名誉教授を囲んでの、そば談義も弾み、来年はぜひ、村制50周年記念事業として、中川村で「赤そばサミット」を開催しようなどの話も飛び出した。 -
高齢者のために園主がぶどう園で即興ライブ
宮田村駒が原の平沢秋人さん、明子さん夫妻のブドウ農園には連日、村内外の高齢者施設利用者も訪れてブドウ狩りを楽しんでいるが、秋人さんによるギターの即興ライブが好評を博している。
同農園には毎年、村社協デイサービスや老人施設の高齢者がブドウ狩りを満喫。夫妻のもてなしが評判となり、今年は村外の施設からも訪れている。
お年寄りが来場する時間にあわせて、秋人さんは稲刈りなど他の農作業の手を休めてギター片手に登場。
田端義夫や古賀政男などの懐かしのメロディを奏で、美声も披露。リクエストにも応じ、みんなで一緒に口ずさむ光景も。
「来年もお待ちしています」と夫妻に声をかけられた高齢者は、甘酸っぱいブドウの味と脳裏によみがえる哀愁の音色を土産に帰路についた。 -
地元「紫輝」も本場と一緒に、ワインセミナー
南信で初めてワイン醸造技術管理士(エノログ)の認定を受けた宮田村南割区の秋山泰久さんと、飯田市のソムリエ浜島晃さんによるワインセミナーが30日夜、駒ケ根市のそば処丸富であった。浜島さん推奨のフランス、ドイツの美味しいワインに加え、宮田村特産の赤ワイン「紫輝」も紹介。参加者は長い歴史を誇る本場と、地元で育まれる・ス成長株・スを飲みくらべ、味わい深さを堪能した。
ボルドーやブルゴーニュなど有名産地のワインと一緒に並べられた「紫輝」。
原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培者の一人でもある秋山さんは「まだまだ発展途上だが、これからますます良くなると思う」と紹介した。
「紫輝をはじめ県の原産地呼称管理制度に認定されたワインは良質なものが多い」と浜島さん。
グラスに注ぐと、参加者からは「色がきれい」「香りも素晴らしい」とため息も。
ある女性は「すっきりしていて美味しいですね」と話した。
都内のホテルで取り扱われるなど、口コミで評判が広がっている「紫輝」。秋山さんら関係者の「地元で愛されるワインにしたい」という想いも、じわじわと根を生やし始めようとしている。 -
あぐりスクール駒ケ根校が稲刈り
さまざまな体験学習を通じて農業と食への理解を深めてもらおうとJA上伊那が小学2縲・年生を対象に開いている「あぐりスクール駒ケ根校」は29日、第6回体験講座を駒ケ根市で開いた。駒ケ根市、伊那市、飯島町、中川村、宮田村の9小学校の児童約70人が参加。稲刈りや落花生の収穫などを楽しんだ。
稲刈りは児童らが5月に田植えをした駒ケ根市のアイ・パルいなん近くの田で行った。ほとんどの児童が初めての経験とあって、恐る恐るかまを手にしていたが、JA職員らの指導を受けながら刈り始めると「面白い」と田んぼのあちこちで歓声が上がった。小雨の降る肌寒い天候の下での作業となったが、児童らはザクザクと音をたてながら笑顔で作業を楽しんだ。刈り取った後には「自分で田植えをした大事なお米だからね」と話し合いながら落穂拾いにも精を出した=写真。
同スクールは12月にかけて月1回ずつ開かれる9回の講座で、田植え、リンゴやサツマイモの栽培作業などの農業体験のほか、川遊びや五平もちづくりなどに挑戦するもの。昨年伊那市で初めて開校して好評だったことから、今年は新たに駒ケ根市でも開校した。 -
南信ハウスカーネーション切花品評会
上伊那をはじめ中南信80戸の栽培農家でつくる南信ハウスカーネーション組合は28日、第37回切花展示品評会を宮田村の農業者トレーニングセンターで開いた。組合員から370点にも及ぶ出品があり、上伊那関係では田中理一さん(伊那市)の「ベルージュ」が県知事賞に輝くなど、7人が入賞した。
県の花き研究員や出荷先の東京、愛知の市場関係者ら14人が審査。最優秀の関東農政局長賞には松本地区の大木朋秀さんの「シルクロード」を選んだ。
今年は猛暑と残暑の影響が栽培にも影響を与えたが、多彩な品種が出品され、組合員の熱意がこもった品評会に。一般来場者の目も楽しませた。
堺沢豊組合長は「色彩も豊か。このような機会に情報を交換し、さらに技術を高めていきたい」と話した。
上伊那関係の入賞者は次の皆さん。
▽県知事賞=田中理一(伊那市)▽日本花き卸売市場協会長賞=堺沢豊(駒ケ根市)▽日本花き生産協会長賞=堀友和(南箕輪村)▽宮田村長賞=加藤隆志(同)▽関西生花市場協同組合長賞=那須野明(飯島町)▽神奈川県生花市場協同組合長賞=田中静男(宮田村)▽種苗会社協力会賞=田中徳長(同)▽園芸作物生産振興協議会長賞=田中静男 -
野良っ娘の会が「トマトジャム」商品化
箕輪町農村女性ネットワーク「野良っ娘の会」(55人、唐沢和子会長)が、箕輪町産の加工用トマトを使った「トマトジャム」を商品化した。
会は、農村女性の仲間づくりと、女性の立場から箕輪町の農業を盛り立てる目的で、会員が栽培した野菜や果物、加工品などをイベント会場で販売したり、花壇作り、加工施設などの視察や研修に取り組んでいる。
地産地消を目的に過去3年間、上伊那農村女性ネットワークがトマトを研究した中で、加工施設の視察でトマトジャムを知り、06年の研修で会員がトマトジャム作りを提案。会として取り組むことを決めた。
ジャムは加工用トマトと砂糖などを煮詰めて作る。箕輪町内の生産農家から出荷後のトマトを仕入れ、町産業会館で加工した。60キロのトマトからできるジャムは19キロ。湯むきしたトマトに30%相当の砂糖を加え、トマトの食感が残るよう少し形を残した状態で仕上げている。スパウトパウチという容器に詰め、200グラム入りで170パック作った。
上古田の赤そばの里入り口の直売所で1パック400円で販売。すでに在庫がほとんどない状態で、とても好評だったという。
会では、「せっかく商品化したので、来年も作りたい」と意欲を見せている。 -
地域農業からさまざまな農業問題を研究、政策提言する「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」が10月下旬に発足
さまざまな課題を抱える農業について現場サイドから研究し、政策提案をしていく「これからの方向と政策を考える農業問題研究会」が10月下旬、発足する。メンバーは地元農業者をはじめ、信州大学農学部長、JA上伊那理事、松本大学教授、元農林中金役員、企業関係者など10人。上伊那地域の実情を踏まえながら、さまざまな立場の人が自由に議論し合い、具体的かつ実効性のある問題解決策を模索していく。
国の新しい農業施策に伴ない、集落営農組織などを担い手とした農業への取り組みが始まるなど、日本農業は新たな局面を迎えているが、農業者の高齢化、遊休農地の荒廃など、山積するさまざまな課題の抜本的な打開策とはなっていない。こうした状況から日本農業と農村の将来に危機感を覚えたメンバーが集まり、昨年から研究会の発足を検討をしてきた。
発起人の一人、三浦覚さんは「農業については、さまざまな立場の関係者が集まって自由に議論し合う場がこれまでなかったように思う。しかし、これからは自分たちが自主的に広い知識を持って取り組んでいかなければばらない。遊休農地におけるバイオエネルギー原料の生産などができないかなどを模索したい」と話す。また、都市と農村、一般市民と農業者との間に生じている農業に対する認識差解消ための方策についても研究を深める。
初顔合わせとなる設立総会では、JA上伊那の関係者から上伊那農業の現状について説明を受け、問題点の把握、研究へとつなげていく。 -
もみじ湖夢くらぶブドウ部会の栽培指導を担う
箕輪町長岡
柴 壽さん(71)地元産の安全なブドウで作ったワインを提供したい竏窒ニ、ワイン用ブドウの生産に取り組んでいる「もみじ湖夢くらぶ」(根橋英夫代表)ブドウ部会。その栽培指導に携わっている。ブドウの品種はフランスのワイン産地などで栽培されている「メルロー」と「シャルドネ」が中心。そのほかにも試験的に数品種を栽培している。また、安心・安全へのこだわりから、除草剤は一切使用していない。
これまでは栽培したブドウを出荷するだけだったが、5年目を迎えた今年からはワインの醸造を本格的にスタートする。
「温暖化の影響もあり、標高700メートルの地でも良いものができるようになっている。土壌的にも整ってきているし、これまで出荷していたブドウも糖度20度をクリアしてきた。ワインの原料とすれば一級品。どんなものができるか楽しみ」と語る。
◇ ◇
この地で果たしてヨーロッパのワイン専用品種の栽培ができるでしょうか竏秩Bそんな相談を受けたのが5年前のこと。ブドウは暑くても寒くても良いものはできない。標高700メートルということで冬の寒さには配慮する必要があるが、十分良いものができる見込みはあった。また、退職するまでは、県の中信農業試験場などでブドウを中心とした研究に取り組み、ワインの試験醸造などにも携わった経験もある。「この経験を今度は地域に還元していこう」と、ともにブドウの栽培に取り組み始めた。
しかし、ワイン用ブドウ栽培は参加メンバーにとっても初の試み。まずはブドウをはわせる「ブドウ垣」を作ることからスタートし、苗木植え、剪定(せんてい)、摘房竏窒ニ、順を追って一つひとつの作業に取り組んでいった。基本を守りつつ、地域の条件に合わせて適宜にそれぞれの作業を行わなければ木は健全に育たない。その時期を見極める役割も担った。
「ワインは糖度が命。糖度が低いと半値近くになってしまう。糖度の高い最高ランクのワインが出来れば何よりも嬉しいが、病気が出たら品質も上がらず切ない。気象条件や天候によって作柄は左右され、良い品質を確保するにも毎年やり方は違うが、それもまた楽しみ」
◇ ◇
積み重ねのかいもあり、収量、品質ともに年々良いものができるようになっている。収穫の時期を間近にひかえ、今年も糖度の乗ったブドウが並んだ。
「地域おこしや村おこしの取り組みとしてワインづくりをするところも増えており、それぞれの思いを寄せながらこだわりのワインに挑戦している。それに負けないワインをつくるにはまず、良い原料をつくることが必要。当面は良い原料を安定的に生産できるようにしていきたい。大きな夢かもしれないが、ここ(箕輪町)で醸造までできるようになれば」 -
JA東伊那支所キノコ受け入れ、直売
秋の味覚マツタケをはじめとするキノコの受け入れと直売が駒ケ根市のJA上伊那東伊那支所で始まっている。担当者によると「今年は夏の猛暑のせいか、例年に比べて出るのは少し遅めだが、品質はとても良い」とのこと。受け入れたマツタケはかさの開き具合や大きさ、傷の有無などにより、A縲廡の6等級に分けられて値がつけられる。最高のAランク品の価格は1キロ当たり5万5千円程度=写真。マイタケやクロカワ、コウタケなどの入荷も徐々に増えている。入荷のピークは、今月末から10月初めにかけてではないか竏窒ニいう。
同支所は毎年恒例となっている「きのこ祭り」を10月13、14日に開く。マツタケのすき焼き、吸い物、おにぎりなどが一人5千円で楽しめるきのこ宴会は先着200人限定。問い合わせ、予約の申し込みは同支所きのこ祭り実行委員会(TEL82・4002)へ。 -
花ろまん25ソバ
純白のソバの花は、残照を浴びて淡いピンクに染まり、月光の下では雪のように白さが冴えわたる。日本の初秋の原風景にはいつもソバの花があった。上伊那も黄金色の稲穂の波の中に、白いソバ畑がパッチワークのように点在する。箕輪町や中川村の赤そばの里は見渡す限り赤いじゅうたんを敷き詰めたようだ。今回のテーマは見て楽しみ、食べては舌を喜ばせる「ソバ」。赤そば祭りや赤そばの名所、県内唯一のソバ種子を生産する本郷営農組合、珍しいソバの新品種などを紹介する。(大口国江)
##(中見だし)
種子用として「信濃1号」を栽培。そば道場は11月11日
ソバ種子の県内唯一の生産地、飯島町本郷では転作田のソバの花が咲き、黄金色の稲田と、白い花咲くソバ田がのどかな秋景色を作っている。
本郷地区営農組合がブロックごと米とソバを交互に作付け。ソバは地区内の35ヘクタールに種子用として「信濃1号」を、7月末には種、開花は9月上旬縲怏コ旬、刈取りは10月中、下旬。11月11日には本郷公民館で、そば道場とフォトコンテストを予定。現在、本郷区内で撮影したソバの花やソバ栽培にかかわる作業の写真を募集している。詳細は町役場へ。
##(中見だし)
中川村田島の赤ソバは見ごろ、まつりは10月8日まで
中川村田島の転作田約2・5ヘクタールに作付けされた赤ソバ(高嶺ルビー)が満開になった。ソバ畑の傍らを飯田線の電車がガタン、ゴトンと走り、どこか懐かしく、のどかな景色を作っている。
隣接の西原ぶどう園との相乗効果で、連日、近隣や関西、中京方面からの観光バスで訪れたツア客でにぎわっている。
まつりは10月8日まで、期間中はテント市を開催、中川村の農産物や農産加工品のほか、赤そば乾麺や赤そばクッキー、赤そば茶、赤そば豆腐、そばまんじゅうなど多彩な赤そば商品を販売している。
また、今年から村内7店舗で赤そばを使った手打ちそばを提供している。
期間中の30日午後1時30分から、陣馬太鼓演奏を予定する。
##(見だし)
箕輪町の「赤そばの里」は咲き始め、見ごろは週末ころから。花まつりは29、30日
赤松やヒノキの混生林を通りぬけ、坂道をゆっくりと登ると、突然、視界が開け、1面のソバの赤い花畑になる。箕輪町上古田の金原地区の「赤そばの里」は4・2ヘクタール、赤ソバ(高嶺ルビー)のほ場としては最大規模である。20日に「里開き」をし、現在、咲き始め。里の入口には地元産の果物や野菜を販売する出店もあり、10月8日まで開く。
29、30日には「赤そば花まつり」を上古田公民館と「赤そばの里」である。手打ちそばの販売、そば打ち体験などがある。
また、同町大出のそば処「留美庵」では毎日限定で赤そばが味わえる。
「里」の近くには青色アサガオの名所もあり、ここでは白ソバとアサガオが青と白の涼しやかなコントラストを作っている。
大)
小 花の色づきはこれから(9月20日の里開き)村上さんから
##(中見だし)
魅力いっぱいソバの新品種、信大の氏原暉男元教授とタカノ(宮田村)が共同開発
◆高嶺ルビー ヒマラヤの赤ソバをもとに約10年がかりで品種改良した。真紅の花を楽しむだけでなく、そばの味も良いが、収量は白ソバの約3分の1と少ない。
小 高嶺ルビーのアップ
◆グレートルビー 実が熟すと真っ赤になるのが特徴、白い花とのコントラストが美しい。4倍体の信州大ソバをもとに改良したため、実は普通のソバの1・5倍ほど大きく、したがって収量も多い。
小 実が赤く熟すグレートルビー
◆サンルチン 牡丹そばから選抜。ルチンが普通のソバの3倍以上入った健康ソバ。現在、宮田村で15ヘクタール栽培され、石臼でひいたそば粉は全国の高級そば店に出荷されている。ルチンは血圧降下作用があることは知られているが、そばにはこのほか、良質なタンパク質も含む。 -
毒きのこのよる食中毒に注意
「きのこ中毒予防月間」に伴い県衛生部は、毒きのこによる食中毒への注意を呼びかけている。
毒キノコによる食中毒防止のポイントは▽知らないキノコは採らない、絶対に食べない▽食べられるキノコの特徴を完全に覚える▽誤った言い伝えや迷信を信じない竏窒ネど。
もし中毒だと思った場合はすぐに医師の診断を受け、診断の時に原因と思われるキノコが残っている場合は持参すること。
なお、県ではキノコに詳しい人を「きのこ衛生指導員」として委嘱し、キノコに関する正しい知識の普及活動をしている。
キノコ衛生指導員に関する問い合わせは伊那保健所(TEL76・6839)へ。 -
実りの秋たわわに、駒ケ原でブドウ農園が開園
宮田村駒ケ原にある平沢秋人さん、明子さん夫妻のブドウ農園が収獲期を迎え、直売やもぎとり体験を始めた。甘さも抜群。夫妻との会話も楽しみつつ、多くの客が実りの秋を味わっている。
敬老の日の17日も「おじいちゃん、おばあちゃんに食べさせたくて」と、買いに訪れる人たちなどで盛況。
中央道の小黒川パーキングエリア売店や村内の温泉施設こまゆき荘へも毎日、朝どりのブドウを出荷し、人気を集めている。
10月初旬まで開くが、期間中は村デイサービス利用者がブドウ狩りを楽しむなど、園内は連日賑やかに。
1キロでナイアガラが500円、マスカットベリーAが600円。問い合わせは平沢さん85・2744まで。 -
秋のツキノワグマの出没予測
県林務部はこのほど、秋のツキノワグマの出没予測をまとめた。ツキノワグマのえさとなるコナラ、ミズナラなどの堅果類の豊凶調査結果は「並作から不作」で、凶作だった昨年と比べ、出没は少ないと推測しているが、キノコ取りなどで山に入る場合はクマと遭遇する可能性があるため、十分な注意が必要としている。
クマは冬眠に備え、秋に堅果類を食いだめするが、山の堅果類が不足の年は、えさを求めるクマが人里へ出没する傾向にある。
今年の堅果類の実り状況は、コナラ、ミズナラが並作から不作、ブナが不作(高標高地域で凶作傾向にあり)、クリが並作となっており、昨年よりはえさ不足にならないと考えられるが、昨年の異常出没で里に慣れてしまったクマが里に下りてくる可能性もあるとしている。
対策としては▽クマの出没が多い早朝、夕方に山ぎわに出かける時は徳に注意するとともに、鈴やラジオを携帯すること▽クマのえさとなるような不要な果実(柿など)や生ごみなどは適切な処理を行うこと▽山へ入る時は複数で行動すること▽遭遇した場合はクマから目を離さずにゆっくりとその場を離れること竏窒ネど。
また、目撃した場合は市町村役場か最寄りの地方事務所林務課に連絡するを呼びかけている。 -
赤そばが5分咲き
中川村田島の転作田約2・5ヘクタールに作付けされた赤そばが5分咲きになり、15日から「赤そば花まつり」が開かれ、近隣や関西、中京方面からのツア客でにぎわっている。
花まつりは10月8日まで、満開は9月下旬から10月上旬。祭り期間中はテント市を開催、中川村の農産物や農産加工品などを販売するほか、赤そば乾麺や赤そばクッキー、赤そば茶、赤そば豆腐、そばまんじゅうなども多彩なあかそば商品もそろった。
また、今年から村内7店舗で赤そばを使った手打ちそばを提供している。
祭り期間中の16日はバイオリンの演奏、23日アルプホルンの演奏、30日陣馬太鼓演奏などのイベントを予定する。時間はいずれも午後1時30分から2時30分まで。
赤そばは信大の氏家暉男元教授とタカノが共同で品種改良した高嶺ルビー。真紅の花を楽しむだけでなく、そばの味も良い。 -
西原ぶどう祭にぎわう
中川村片桐の西原ぶどう生産組合(15軒)のブドウ園内の農村交流施設で15、16日、ぶどう祭を開催。村内外からぶどう狩りに訪れた来場者でにぎわっている。
現在、早生系の藤稔(ふじみのり)、多摩ゆたか、安芸(あき)スイートが中心で、初日は関西、中京方面から観光バス17台が来場。ツア客らは大房をはさみで切り取り、園内でほおばったり、5キロ、10キロと買い求めていた。
施設内では豚汁が振舞われ、ブドウと豚汁で、「食欲の秋」をたん能していた。
浜松市から訪れた松本孝さん・小山直之さんの2家族10人はブドウをほおばり「甘くて最高においしい」と笑顔を向けた。
16日も豚汁サービス、焼肉コーナー(自費)を行う。ぶどう狩りは10月21日まで、早生系に続き、中性種のシナノスマイル、ピオーネ、ナガノパープル、晩生の高妻、ロザリオビアンコと続く。入園料(食べ放題)は大人千円、小学生未満半額。直売は1キロ900円。 -
飯沼の棚田で稲刈り
中川村大草飯沼地区の棚田で15日、稲刈りがあった。
飯沼地区農業活性化研究会(入田護会長)の会員ら約15人が2台のコンバインとバインダー1台で50アールに実った酒米ミヤマニシキを刈り取った。
同会は5月26日に手植えと田植え機で植え付け。順調に生育、秋陽気に恵まれ、上々の出来映え。
収穫した米は村内の米沢酒造に玄米で持ち込み、特別純米酒「おたまじゃくし」になる予定。
入田会長は「ずっしり重く、粒も大きい。昨年以上の豊作になりそう」と話していた。 -
稲刈り始まる
実りの秋を迎え上伊那各地の水田では、稲刈りが始まった。黄色く色付いた水田では、農業者らが協力し合いながら収穫時期を迎えた稲の刈り取り作業に励んでいる=写真。
15日から稲刈りを開始した箕輪町の南部営農組合では、午前10時ころからあきたこまちなどのほ場で作業を開始。約8アールをコンバインで収穫し、この日から稼動し始めた辰野町のライスセンターへと運んだ。コシヒカリは18日から刈り取りを始める予定だという。
上伊那農業協同組合(JA上伊那)によると、今年の生育状況は、7月の低温で出水の時期が4、5日ほど出遅れたが、その後、天候の良い日が多く、順調にきていた。しかし、9月に入ってからは曇天が続き、その影響でコシヒカリなどは刈り取りを3日ほど遅らせることとなった。
JA上伊那では、9月に行った坪刈りの結果から、本年度の作況指数を101・1と予測しており、ほぼ平年並みの収量を見込んでいる。 -
第31回上伊那花き品評会が開催
品種の選定や栽培・出荷技術の向上などを目的とする第31回上伊那花き品評会が14日、伊那市役所であり、箕輪町の生産者・大槻長さんのトルコギキョウ「パピオンピンクフラッシュ」が、最優秀賞に選ばれた。
同品評会は上伊那の花き生産者や生産販売者などでつくる上伊那花き生産者会議(小林淳一会長)が、さまざまな季節の花の出荷時期が重なる秋を選んで毎年開催している。カーネーション、バラ、アルストロメリア、トルコギキョウなどが並んだ今年の出展数は、昨年より20点ほど少ない252点。
7月の曇天による日照不足、8月の猛暑による気温の上昇など、花の生産には適さない気象条件が続いた影響で、花の大きさや茎の太さなどといったボリュームが出づらく、全体的に小ぶり傾向だという。
小林会長は「温暖化の影響で年々やりづらくなっているが、今年は特に苦労の多い年だった」と話していた。
午後は一般公開と即売があり、訪れた人たちの目を楽しませていた。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=大槻長(箕輪町)トルコギキョウ
◇優秀賞▼田中理一(伊那市)カーネーション▼大沢正二(飯島町)アルストロメリア▼堀友和(南箕輪村)カーネーション▼那須野明(飯島町)カーネーション▼森谷匡彦(飯島町)バラ▼飯塚秀雄(南箕輪村)カーネーション▼大槻長(箕輪町)エキノプス▼永田治彦(箕輪町)カトレア▼田中一男(宮田村)カーネーション
◇優良賞▼片桐敏美(飯島町)アルストロメリア▼田中徳長(宮田村)カーネーション▼蟹沢亜紀(伊那市)トルコギキョウ▼田中功(宮田村)カーネーション▼滝本久治(駒ケ根市)カーネーション▼田中和浩(伊那市)シンフォリカリポス▼田中和浩(伊那市)バラ
◇奨励賞▼渋谷宗一(飯島町)クレマチス▼中村敦彦(飯島町)バラ▼小林淳一(飯島町)ナデシコ▼吉川静夫(飯島町)クジャクソウ▼伊藤文博(伊那市)カーネーション▼宮下善人(飯島町)アルストロメリア -
天竜川唯一のやな漁、今年も
中川村天の中川橋上流の天竜川で、秋の風物詩、やな漁が10日夜から始まった。10月20日ころまで続く。
天竜川漁協第5支部の組合員有志でつくる「天竜川リゾートサービス」が9月初旬に水路を堀り、やな場を設け、本流から水を引き込んだ。
10日から数匹から数10匹単位で落ち始め、毎夜、板のすのこにアユやアカウオ、フナなど銀鱗を踊らせている。
会員によると「今年のアユは小ぶり。彼岸の頃には最盛期になりそう、昨年並の豊漁を期待している」と話していた。
落ちアユは丸々と太り、雌は卵を持っている。捕まえたアユは料理店などに販売するほか、やな場で直売もする。大は1匹500円、中は400円位とか。 -
駒ケ根市でゴマ研究大会
国内消費の99%を輸入に頼っているゴマを駒ケ根市の将来の特産品として育てていくきっかけにしようと駒ケ根市営農センターは11日、ゴマ研究大会をアイ・パルいなんなどで開いた。市内の農業関係者など約50人が参加し、栽培試験用地でゴマの生育状況を視察したほか、先進地の事例紹介や専門家の講演を聞くなどしてゴマ栽培への理解を深めた。
市営農センターはゴマ栽培を今年度の重点プロジェクトと位置付けて市内の農地で実証試験に取り組み、栽培技術の研究を重ねている。試験用地を見学した参加者は「本当に高値で売れるなら栽培を検討する価値はあるな」と話し合うなど、ゴマに興味を引かれていた=写真。
講演では農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所機能性利用研究チーム上席研究員で筑波大大学院先端農業技術研究科教授の勝田真澄さんの「ゴマをめぐる情勢と栽培技術」、県中小企業振興センターの経営支援コーディネーター飯森紀元さんの「地域特産の6次産業化を機軸とした地域・産業のブランド形成戦略」を聴いた。 -
来年3月中旬の開通へ、紆余曲折の農道事業が最終段階
宮田村南部の大田切区で国道153号と広域農道を接続させる延長約2キロの県単農道事業が、事業着手から7年を経て最終段階を迎えた。11日夜に地権者らを集めた説明会があり、県は「来年3月中旬が開通目標」と明示。財政難や貴重な動植物保護を理由に当初計画から二転三転したが、地元の強い要望で整備が・ス復活・スした区間もあり「ようやく地域の悲願が実を結ぶ」と関係者は期待を寄せる。
全幅9・2メートル(うち歩道2・5メートル)の2車線で01年度に着工。当初は広域農道を経由して、新田区のふれあい広場西側の村道までつなぐ約2・4キロの計画で始まったが、貴重な動植物保護を理由に県は331メートルの区間を事業中止に。
さらに03年には財政難を理由に全線の2車線確保を見直し、区間の一部は「待避所」などを設ける1・5車線に格下げした。
これらの事業縮小に対し、地元住民や地権者ら28世帯でつくる整備推進委員会は安全面や経済に影響が大きいと懸念。村と連携しながら、根気良く再考を求めてきた。
その結果、県は中止区間を除いた全線2車線と歩道の確保を決め、5月には事業最大の工事となるJR飯田線と農道が立体交差する線路高架橋が完成。
今後は国道接続部分から高架橋をくぐる250メートルをはじめ、1・5車線区間の改良に着手する。
田中幸平推進委員長、初崎常利区長は「計画が浮上してからは丸9年。念願である開通に向け、無事に工事が終わるよう我々も協力したい」と話す。 -
雅秋園開園でブドウ狩り
箕輪町福与のブドウ園「雅秋園」(浦野正敏代表)が11日、開園した。初日は、あいにくの雨だったが、町内の子育てサークルや高齢者ら約100人が訪れ、ブドウ狩りを楽しんだ=写真。今年は暑い日が続いた影響で、つぶは大きく、甘みがあるという。
約120アールの敷地のうち、90アールがブドウ畑でナイアガラ、デラウェアーなど5種類のブドウが植わる。ブドウに味が乗り、人出が増えるのは9月下旬ごろ。関係者は「春先の霜の影響で着果量は少ないが自慢のブドウができた」と来園を呼び掛けている。
入園料は、大人500円、子ども(小学生)250円、幼児無料で、大粒種を除き食べ放題。持ち帰る場合は、量り売りしている。10月上旬まで営業。問い合わせは、雅秋園(TEL79・3619)へ。 -
市民の森林(もり)見本樹木園づくり
伊那市ますみヶ丘の市民の森林(もり)で、60種近い樹木がそろった場所を「見本樹木園」として将来に伝えていく取り組みが、ますみヶ丘平地林市民の森林準備委員会によって始まっている。9日、一般市民に参加を呼びかけた見本樹木園づくりの第1回が現地であり、散策ルートを確認し植物刈りや樹木の名札付けなどに汗を流した。
伊那市と下伊那郡阿南町から9人、スタッフ含め計16人が参加した。見本樹木園予定地は広さ0・48ヘクタール。元信大農学部教授・演習林長の島崎洋路さんの指導で散策ルートを設定してあり、まずは皆でルートを歩いて確認しカエデ、オオモミジ、ヌルデ、クロモジ、バイカツツジなどなど、植物の説明も聞いた。
園内の植物が込んでいる状態をはぶくためナタや鎌を手に植物の刈り取り作業、島崎さんがすでに取り付けた名札の確認に続き、参加者も名札付けをした。
島崎さんは、「木を切ることでかえって豊かな植生が作れることを関心をもって見てほしい。ますみの山を見直し、少しでも手をかけ、全体を豊かにするよう楽しく参画してほしい」と話した。
見本樹木園は本年度中に仕上げる計画で、市民参加のほか林業技能作業士、林業士らが間伐など整備作業をする。
市民参加作業は、第2回「鍬を片手に歩道づくり」10月14日、第3回「光を入れる間伐と材の引き出し」12月か1月を予定。問い合わせは準備委員会事務局の伊那市農林振興課林業振興係(TEL78・4111内線2416)へ。 -
ヨトウムシ大量発生
箕輪町内で被害拡大箕輪町内の畑で害虫のヨトウムシが大量発生し、農作物の被害が拡大している。
被害があったのは木下一の宮、上古田、富田の畑。今月2日から3日にかけヨトウムシ被害の報告があり、JAグリーンセンターみのわなどが「梅雨明け以降の高温・干ばつにより害虫の発生が多くなっている」として薬剤による防除を呼びかけ対策を取ったが、6日から7日にかけ被害が拡大した。
被害作物はソバ、ネギ、アルストロメリアなど。農家が「こんな大量発生はこれまでにない」と驚くほどで、ソバは葉や花が食い尽くされ茎だけになっている畑もある。一の宮のソバ畑では、「もう出荷はできない」といい、畑近くの公民館や民家にヨトウムシが大量に入り込むなどの被害もあったという。
防除の相談はグリーンセンターみのわ(TEL79・0635)へ。 -
みはらしファームのブドウ狩り開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで8日、みはらしブドウ園が開園した。初日から県外の観光客などが多数訪れ、甘味の乗ったブドウの味を楽しんでいる=写真。
みはらしファームでブドウ狩り体験ができるようになって6年目。今年は暑い日が続いた影響で、どの品種も甘味が十分に乗っているという。
ブドウ狩りのトップバッター「ノースレッド」を育てている山口勝俊さん(58)の園にはこの日、約100人のツアー客が訪れて早速ブドウ狩りを体験。持ち帰り用のブドウを購入する観光客も多く、岐阜県から訪れた男性は「初めて体験したが、甘くておいしい」と話していた。
10日ほどするとスチューベンや大粒で果汁が多いピオーネが収穫できるほか、10月初旬には人気が高いナイアガラやシナノスマイルも楽しめる。
山口さんは「今年は甘さが十分に乗っている。大粒のピオーネもみずみずしくて肉厚。楽しんでいただければ」と話していた。
入園料は小学生以上800円、3歳以上500円、3歳未満無料で1時間食べ放題(持ち帰りは別料金)。開園時間は午前9時縲恁゚後4時(受け付けは午後3時まで)で、予約制となっている。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1820)へ。