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長野犯罪被害者支援センター 活動の周知、利用を呼び掛ける
NPO法人長野犯罪被害者支援センターは、29日、支援活動の周知、利用を呼び掛ける街頭啓発を箕輪町で行いました。
この日は、センターの職員やボランティア、伊那警察署の署員など9人が、箕輪町の大型店前で街頭啓発を行いました。
メンバーは、犯罪被害に関する相談窓口などが書かれたチラシを買い物客に手渡し、支援活動の周知と利用を呼びかけました。
長野犯罪被害者支援センターでは、犯罪にあった被害者への支援として、病院や裁判所などへの付き添いのほか、電話や面接による相談などを行っています。
専門的な研修を受けたボランティア相談員は31人いますが、南信では数人しかいないということで、「一人でも多くの人にボランティアになってもらいたい」と話していました。
ボランティア相談員には、25歳以上で専門の講習を受ければ誰でもなれるということです。 -
トマトの木で「小野子(おのご)人参」提供へ
伊那市西箕輪のみはらしファームにあるレストラン「トマトの木」では、飯田市上久堅の伝統野菜「小野子(おのご)にんじん」を使ったメニューを12月中旬から提供します。
29日は、飯田市上久堅で、にんじんを普及するため活動している小野子人参クラブの役員が、トマトの木を訪れました。
小野子人参クラブは、遊休農地30アールを活用して、毎年2トンほどの人参を生産していています。
クラブでは、上伊那地域にもこの伝統野菜を売り込もうと、今年10月に、トマトの木に声をかけ、現在は不定期で、この人参が提供されています。
小野子人参は、歯応え・色・香りがよく、甘みがあるのが特徴だということです。
トマトの木では、今回の依頼を受けて、12月第2週から来年3月まで、定番メニューの食材にこの人参を使うことを決めました。
小野子人参クラブでは、トマトの木をきっかけにして、上伊那地域にも小野子にんじんをPRしていきたいとしています。 -
信大とCATV 情報発信の課題探る
大きな災害が起きたとき、ケーブルテレビには、どのような情報提供が求められるのかを探るフォーラムが11月29日長野市で開かれました。
信州大学と県内32のケーブルテレビ局でつくる日本ケーブルテレビ連盟信越支部長野県協議会の主催です。
岡谷市で8人の犠牲者を出した2006年7月の豪雨災害や去年3月の県北部地震で、地元のケーブルテレビが行った放送の事例報告とパネルディスカッションがありました。
信大とケーブルテレビの県協議会は、地域への貢献を目的に今年7月に連携協定を結んでいて、今回のフォーラムはその一環です。
パネルディスカッションでコーディネーターを務めた信州大学の笹本正治副学長は、「防災の文化は、災害が起きた時に前進する。地域に新しい文化を生み出すよう努力していきましょう」とケーブルテレビとの連携強化を強調しました。 -
飯田線駅無人化 協議の場設置要望へ
JR東海が飯田線県内9駅を無人化する方針を示したことについて、その対応を協議する飯田線利用促進連絡協議会が1日、駒ケ根市役所で開かれ、JRに対して協議の場の設置を要望することが決まりました。
協議会には、会長の牧野光朗飯田市長、上伊那から副会長の白鳥孝伊那市長と杉本幸治駒ケ根市長など、上下伊那7つの自治体の関係者が出席しました。
会の冒頭、牧野会長は「各自治体で協議するのではなく、この協議会を受け皿として、連携していく必要がある。飯田線の重要性を確認しながら今後について話し合っていきたい」とあいさつしました。
会は冒頭のみ公開で開かれました。
JR東海は、11月はじめ、県内の飯田線有人駅がある7つの自治体を訪問し、県内12ある有人駅のうち、9駅について無人化する方針であることを伝えていました。
これに対して、リニア新幹線建設促進長野県協議会の場で、上伊那地区期成同盟会会長の白鳥伊那市長はJRに対して「地域の意見を聞く姿勢をもってもらいたい」と要望し、長野県の阿部守一知事も「飯田線に対して真摯な対応をお願いしたい」と話しています。
協議会では今後の対応について話し合われ、JRの担当部長に対して協議の場の設置を要望することを決めました。
今月末を期限としている自治体が駅舎職員を雇うかについて牧野会長は「判断は協議ありき」とし「突然一方的に言われて、判断するようにと言われても難しい。協議の場を設けてJRの考えをしっかり聞きたい」と話していました。
JR飯田線利用促進連絡協議会では、3日に飯田市のJR飯田営業所で担当部長に要望書を提出することにしています。 -
24か国から外国人が箕輪町を視察
アジア地域セーフコミュニティトラベリングセミナーで日本を訪れている外国人が1日、箕輪町を視察しました。
箕輪町を訪れたのは、世界24か国でセーフコミュニティの認証を受けた地域の外国人など、およそ90人です。
セーフコミュニティトラベリングセミナーは、各国の取り組みを学び知識を深めようと2年に1度開かれているもので、日本での開催は初めてです。
箕輪町は、今年5月にWHO世界保健機関からセーフコミュニティの認証を受けていて、その取り組みについて学ぼうと、今回箕輪町を訪問しました。
箕輪消防署では、ロープを使った訓練やほふく救出訓練が行われ、参加者は写真を撮るなど熱心に見学していました。
ある参加者は「見たことのない訓練だったが、みんな真剣にやっている姿を見て大変勉強になった」と話していました。
一行はこの後、このほどセーフコミュニティの認証を取得した小諸市の認証式典に出席することになっています。 -
天竜川に伊那谷の風物詩
伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日に解禁となり、愛好者が漁を楽しみました。
この日は雪が降る中箕輪町の天竜川で、木下に住む小森一男さんが漁を楽しんでいました。
ザザムシ漁は、毎年12月1日が解禁日で、虫踏み許可証を取得した愛好者が2月いっぱいまで漁を楽しみます。
小森さんは、知人に道具をもらったのをきっかけに10年前からザザムシ漁を始めました。
毎年、期間中週末になると川に入るという小森さんは、今年も解禁を心待ちにしていたということです。
かんじきを履いて石についたザザムシをはがし、四手網で捕っていきます。
小森さんは「今年の解禁日の収穫はサイズも小さいし量も少ない。温暖化が影響しているのかもしれないが、もうしばらくすれば成長してたくさん捕れるだろう」と話していました。
天竜川漁業協同組合によりますと、この日までに虫踏み許可証を取得した人は15人いたということです。 -
強盗犯の写真公開 情報提供よびかけ
伊那警察署は、11月30日伊那市のいなっせであった強盗事件の犯人と思われる人物の写真を公開し、情報提供を呼びかけています。
公開された写真は、犯人と思われる人物が事件があった昨日午後4時半頃、いなっせの防犯カメラに写っていたものです。
男は、20代くらいで、身長は165センチから170センチ、黒色のフード付きのパーカーにニッカズボン、白色のマスクを着用していたということです。
事件は、昨日午後4時半ころ、いなっせ内にあるブランド品買取販売店「ワンデイ」に来店した男が包丁のような刃物を店主に突きつけ、現金一万円を奪って逃走したものです。
午後2時現在、犯人は逮捕されておらず、伊那警察署では情報提供を呼びかけています。 -
高遠三義地区の小中学生の足 利便性向上
伊那市高遠町三義地区の小中学生は、三義・長谷循環バスで登下校しています。
利便性を更に向上させようと、来年4月から運行経路の変更などが実施されることになりました。
30日、市役所で開かれた地域公共交通会議と協議会で、運行経路の変更や高遠中学校校庭東側への新しい停留所の設置が決まりました。
これにより、中学生の乗り換えがなくなり、小学生は、下校時47分かかっていた乗車時間が27分に短縮されるということです。
現在三義地区には、中学3年生が二人、小学生17人が、高遠中と高遠北小学校に通っていて、利便性向上の要望が保護者や学校側から寄せられていました。
この日の会議では、このほかに、市街地循環バスやデマンドタクシーなどすべての路線の乗車人数は、総体的に減少傾向であることが報告されました。
白鳥孝市長は、「利用者の立場に立って、利用しやすい公共交通を確保していきたい」とあいさつしました。 -
西春近北保育園 おでんパーティー
伊那市の西春近北保育園の園児は30日、日頃お世話になっている地域の人を保育園に招きおでんを作って交流しました。
30日は、保育園の運営に携わる区長や民生児童委員などおよそ20人を保育園に招き、自分達で収穫した野菜を使っておでんを作りました。
年長園児29人は、「左手を猫の手にして」などとアドバイスを受けながら、包丁を使って材料を切っていました。
おでんができるまでの間、園の庭で一緒に遊び、交流を深めていました。 -
年末特別警戒 出陣式
1日からの年末特別警戒を前に出陣式が30日、伊那警察署で行われました。
出陣式では、伊那署管内の市町村のイメージキャラクターと県警マスコットのライポくんも参加し、期間中の犯罪と交通事故の発生抑止を誓いました。
警察署管内の全市町村のキャラクターとライポくんが参加しての活動は県内初の試みです。
出陣式で伊那防犯協会連合会の白鳥孝連合会長は「力をあわせて事件や事故のない地域をつくりましょう」と挨拶し、伊那警察署の田中泰史署長は「管内の犯罪は減少傾向にあるが年末は犯罪が起こりやすい。気を引き締めて犯罪抑止に努めましょう」と呼びかけました。
出発を前に、5体のキャラクターの共同宣言を署員が読みあげました。
この後参加者とキャラクターは、パトカーや白バイ、青色パトカーに乗り込み啓発活動に出発しました。
伊那署によると、今年1年間に管内で起きた傷害や詐欺などの刑法犯は、10月末現在557件となっています。
去年の同じ時期に比べて106件減少していますが、子どもや女性に対する声かけやひったくりが起きているということで「引き続き犯罪抑止に努めていく」としています。 -
伊那市消防団 3方面隊編成を示す
実働団員の不足や新入団員の減少などが問題となっている伊那市消防団は、市内を3つに分ける方面隊編成とする計画案を示しました。
30日は、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで防災研修会が開かれ、消防団再編計画案についての説明がありました。
現在の消防団組織は、平成18年の市町村合併時にそれぞれの旧体制を引き継いだもので、分団数や団員数、守備エリアの見直しなどが課題となっていました。
計画案では、伊那市を3つの方面隊編成とするとしています。
旧伊那市の竜西地区を西部方面隊に、竜東地区を中部方面隊に、旧高遠町長谷村地区を東部方面隊とします。
3つの方面隊の中には、それぞれ2つから3つの分団が配置され、各分団の中には3つの部が編成されます。
団員1人が受け持つ管轄内人口比のばらつきを解消するために各分団の定数を見直し、市全体の団員数についても条例で定める人数を1,156人から880人に減らす考えです。
三澤俊明団長は「3方面隊を取り入れ守備エリアを広げることで、人数を減らしても現在の組織体制とそん色ない対応が取れると思う」と話していました。
今後は、地区説明会を開いて住民の声を計画に反映させ、平成27年度中の実施を目指すということです。 -
10月の月間有効求人倍率 0.68倍
上伊那の10月の月間有効求人倍率は0.68倍で、前の月を0.03ポイント上回りました。
ハローワーク伊那の発表によりますと、10月の上伊那の月間有効求人倍率は0.68倍で、前の月の0.65倍を0.03ポイント上回りました。
企業の新規求人数は1,116人で、前の年の同じ月を10.8%上回っています。
新規求職者数は943人で、前の年の同じ月と比べ、14%上回りました。
ハローワーク伊那では、「雇用情勢は依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる」としています。 -
高校新卒者 就職内定率69.3%
来年3月卒業の高校新卒者の10月末現在の就職内定率は69.3%で、前の年の同じ時期を5.9ポイント下回っています。
ハローワーク伊那の発表によりますと、10月末現在の就職内定者数は255人で、前の年の同じ時期より3人少なくなっています。
内定率は69.3%で、前の年の同じ時期を5.9ポイント下回りました。
一方、求人数は330人で前の年の同じ時期より60人増加しています。
求人倍率は0.9倍で前の年の同じ時期を0.11ポイント上回りました。
ハローワーク伊那では、「企業が採用に慎重になっていることから内定結果がでるのが遅れている。今後もきめ細やかな対応をとっていきたい」としています。 -
全国高校ラグビー出場報告
12月27日に開幕する全国高校ラグビー大会に出場する箕輪町出身の選手2人が26日平澤豊満箕輪町長に出場の挨拶をしました。
全国高校ラグビー大会に出場するのは岡谷工業高校2年の井澤治樹君と丸山大輝君です。
2人は中学時代、野球部に所属していて、高校からラグビーを始めたということです。
岡谷工業は飯田高校を15対14で破り2年ぶりの花園出場を決めました。
平澤町長は「町民も応援している。ぜひ頑張ってきてください」と話していました。
組み合わせ12月1日に決まることになっています。 -
書道香瓔会信州地区展
かな書道の全国的な組織、香瓔会の信州地区展が11月30日から伊那文化会館で始まりました。
兵庫県に本部を置く香瓔会の県内の会員は、300人で、今回は、そのうちのベテラン70人ほどが100点を飾っています。
会場には、かな作品を中心に調和体と言われる読むことができる書が並んでいて、主に短歌や和歌、俳句が題材になっています。
たて2メートル40センチ、横3メートル60センチの屏風に手すき和紙の色紙をはったこの作品は、60人の合作です。
会場には、香瓔会同人で伊那の支部長をつとめる池上信子さんの80歳の傘寿を祝う記念コーナーも設けられています。
漢字やかなに取り組み、大きな作品から小さな作品へと変化し、調和体により井月作品に取り組む現在までの池上さんのここ20年間の代表作が並びます。
映画「ほかいびと」で詠まれた句をすべて書きました。
池上さんは、「過去のものを後世に伝えるために読むことができる書に書き換えたものもある。
書道を通じて地域社会に還元し貢献していきたい。」と話しています。
県内では、4回目となる香瓔会信州地区の展示会は、12月2日までで、2日最終日には、香瓔会会長の榎倉香邨さんの講演会が午後1時半から予定されています -
やまびこリーグ閉会式
40歳以上のソフトボールリーグ・やまびこリーグの今シーズンの閉会式が24日伊那市内で行われました。
今シーズンやまびこリーグは、7チーム総当りのリーグ戦と秋にはケーブルテレビ杯をかけた秋季トーナメントを行ないました。
この日は、リーグ戦で優勝した錦西峰クラブと2位の城南クラブ、3位の三峰球友に賞状などが贈られました。
秋季トーナメントは、5連覇した城南クラブなど4チームに賞状が手渡されました。
やまびこソフトボール連盟の伊藤易明会長は、「好きなソフトボールをみんなで楽しめるよう来シーズンも協力をお願いしたい」と各チームによびかけていました。 -
東西春近公民館が合同でしめ縄づくり講座
伊那市の東春近と西春近の公民館合同のしめ縄づくり講習会が28日東春近の春近郷ふれあい館で開かれました。
28日は東春近公民館の男性対象の講座「チャレンジ!おっとこ塾」と西春近公民館の男性対象の講座「父居屋の会」のメンバーなど15人が集まり、しめ縄を作りました。
おっとこ塾と父居屋の会は交流を深めようと合同講習会を開いています。
10月には西春近公民館で燻製器づくりが行われ、今回は2回目です。
講習会では、おっとこ塾のメンバーなど東春近の住民が中心となり、作り方を教えあっていました。
西春近のある参加者は、「交流しながら作ると知らないことを聞くことができ、勉強になってよかった」と話していました。 -
男性救助で南箕輪村の片桐広樹さんに「小さな親切」実行章
今年8月、田んぼに倒れていた男性を救助した南箕輪村北殿の片桐広樹さんに、公益社団法人「小さな親切」実行本部から表彰状が贈られました。
29日、伊那警察署で伝達式が行われ、田中泰史署長から片桐さんに「小さな親切」実行章が手渡されました。
片桐さんは、今年8月、辰野町で車を運転中、自転車ごと田んぼに転落している男性を中学生が助けようとしているところを発見し、一緒に手伝ったということです。
田んぼに落ちた男性にけがはありませんでした。
片桐さんは、「ごく当たり前のことをしただけ。男性の命に別状がなくてよかった」と話していました。 -
花粉飛散 今春の1.8~2.5倍
民間の気象予報会社ウェザーニューズは29日、来年春の花粉飛散予想を発表しました。
それによりますと、南信は、今年の春の1.8倍から2.5倍の花粉飛散量と予想しています。
発表によりますと、今年の夏は暑い日が多く、雨が少なかったため、花粉飛散の原因となる雄花がよく育ち、来年春の花粉飛散量は今年の春よりも多くなることが予想されるということです。
南信では、少ないところで1.8倍、多いところで2.5倍の飛散を予想しています。
今年の春は例年に比べて花粉の飛散量が少なかったことから、平年比では0.7倍から1.8倍と予想しています。 -
唐木さん3期目出馬に前向き
南箕輪村の唐木一直村長は、来年4月の村長選に向けて、出馬を前向きに検討するとの考えを示しました。
28日夜は、唐木一直後援会の臨時の役員・支部長会が非公開で開かれ、出席した50人全員一致で、唐木さんを3期目の村長に推薦し、村長選に立候補するよう要請をしたということです。
唐木さんは「50人の意見を重く受け止めたい。12月議会に向けて前向きに検討したい」との考えを示しました。
唐木さんは、村議会12月定例会の一般質問の中で、出馬についてを表明する考えです。
南箕輪村長選挙は、来年4月2日告示、7日投開票の日程で、現在、他に表立った動きはありません。 -
新山小児童が五平餅作り
伊那市の新山小学校の児童は29日、地域の郷土食、五平餅づくりに挑戦しました。
29日は、新山山野草等保護育成会の女性部4人が新山小を訪れ、五平餅作りを指導しました。
五平餅づくりに挑戦したのは、4・5・6年生11人です。
29日は、新山に伝わるクルミ・山椒・ネギの3種類の味のみそを作りました。
女性部のメンバーは、「餅を丸めるときには、しっかりと握らないと形がくずれる。」「もちを串に刺すときは、向きを交互にすると串からおちにくい」などとアドバイスしていました。
みそを塗った五平餅は、屋上に用意しておいた炭火で焼きました。
子どもたちは、焼きたての五平餅を味わっていました。
新山小学校では、子どもたちに、地域の食文化に関心を持ち、地域の人達が郷土食を大切に伝承していることを知ってもらいたいとしています。 -
小笠原商店 天然寒天づくり
県内で唯一、天然の糸寒天づくりを行っている伊那市東春近田原の小笠原商店では、冬の天日干し作業が本格化しています。
伊那市東春近田原の天竜川沿いの田んぼには、寒天を干したよしずがずらりと並んでいます。
100年近く、昔ながらの天日干しで寒天を作り続けている小笠原商店では、朝の気温が氷点下になる時期から、作業がピークを迎えます。
材料は、国内外から仕入れた天草(てんぐさ)。これを洗浄してから釜で煮上げ、一晩置いて成型したものをところてんにして、よしずの上に並べます。
はじめは、太く湿っていた寒天も、10日から2週間ほど天日に干すと、乾燥して細く透明になっていきます。
乾燥した寒天に水をかけて、凍らせることで更にしっかりと乾燥させていきます。
寒さが厳しく日照時間が長い伊那・諏訪地域では、古くから寒天づくりが行われてきましたが、現在では、天然製造は、小笠原商店が伊那地域で唯一、糸寒天の天然製造は県内でも唯一となっています。
出来上がった寒天は、関東や関西の高級和菓子店に出荷するということです。
この作業は、寒さが続く来年4月上旬まで続けられます。 -
伊那フィル本番直前 練習に熱
伊那フィルハーモニー交響楽団は、12月2日の本番を目前に控え練習に熱が入っています。
25日は、富県ふるさと館で練習が行われ、午後1時半に弦楽器のメンバーが、午後5時には、管楽器・打楽器のメンバーも加わり、午後9時半までみっちりと練習が行われました。
東京の早稲田フィルハーモニー管弦楽団をメインにオーケストラの指揮者として、また、ヴァイオリン奏者として活躍する長野県出身の征矢健之介さんが今回の演奏でも指揮を務めます。
演奏するのは、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」とショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」です。
団員らは、何度も繰り返して練習していました。
伊那フィルハーモニー交響楽団の第25回定期演奏会は、12月2日(日)午後2時縲怐A伊那文化会館で開かれます。
入場料は全席自由の500円で、楽団は、多くの来場を呼びかけています。 -
高遠北小3年生が高遠辛味大根の収穫
高遠北小学校3年生の児童が高遠特産品の「高遠辛味大根」の収穫作業を行いました。
19日は高遠町藤沢の伊藤正樹さんの畑5アールに植えられた高遠辛味大根およそ400本を収穫しました。
収穫は地元の特産品や農業に興味を持ってもらおうと行われたもので、高遠北小3年生は9月に間引き作業にも取り組みました。
高遠辛味大根は、保科正之が高遠そばの薬味として食べていたといわれています。
児童は収穫した大根を抱え、大きさごとに仕分けていました。
収穫した辛味大根は12月に学校で行われる高遠そばの試食で使われる他、地域のそば店や、直売所に出荷されます。 -
手作り講座で荒神箒づくり
囲炉裏の灰を集めるときなどに使われた箒、荒神箒を作る手作り体験講座が21日伊那市高遠町の旧馬島家住宅で行われました。
手作り体験講座は、高遠町公民館と高遠町民族資料館が行っているもので、21日は8人が参加しました。
荒神箒は、囲炉裏の灰を集めるときなどに使う手箒で、かまどを守る火の神、荒神さまが由来だといわれています。
参加者は、稲わらを束ねて針金で縛り、きれいな形になるように調節していました。
ある参加者は、「作ってみて昔の人の器用さがわかった。難しくて思うように作れないけれど面白い」と話していました。 -
学校太鼓交流会 子ども太鼓inいな
上伊那の小学生や中学生による学校太鼓交流会が24日伊那市のいなっせで開かれました。
学校太鼓交流会には上伊那の小学校などから11組が出演しました。
この催しはお互いの演奏を聴き、演奏の質を高めあってもらおうと上伊那教育会が毎年開いているものです。
このうち、西春近北小学校4年くぬぎ組は、32人が出演しました。
西春近北小では、毎年4年生が地域のアマチュア太鼓グループ小出太鼓で活躍している住民を講師に招き、太鼓に取り組んでいます。
交流会では講師が制作した曲に新たに挑戦しました。
ある保護者は、「太鼓をたたいている子どもが普段より大きく、立派に見えた」と話していました。 -
橋爪まんぷさん 干支にちなんだ防犯ポスター
伊那市在住の漫画家橋爪まんぷさんは、来年の干支の蛇にちなんだ防犯ポスターを28日伊那市駅前交番に贈りました。
28日は橋爪さんから伊那市駅前交番の小林修所長にポスターが手渡されました。
今回贈られたポスターには、来年の干支にちなんだ「巳からでた蛇」というキャッチコピーと、蛇が泥棒を捕まえる様子が描かれています。
橋爪さんは毎年防犯ポスターを交番に贈っていて、今年で6回目です。
ポスターはいなっせの1階に12月1日から展示されるほか、タウンステーション伊那まちでは、これまで寄贈された4点のポスターも展示されることになっています。 -
衆院選に向け準備進む
来月4日公示、16日投票の衆議院議員選挙に向け準備が進んでいます。
28日は、伊那市役所前などで、ポスター掲示板の設置作業が行われました。
上伊那郡と下伊那郡を選挙区とする長野5区には、前職、元職、新人合わせて5人が立候補を予定しています。
ポスター掲示板は、5区全体で2038か所に設置される事になっていて、来月1日までには終了する予定です。
伊那市選挙管理委員会では、県の選管から、小選挙区、比例代表合わせて、11万4千枚の投票用紙が届きました。
担当の職員は、100毎に束になった投票用紙を、機会を使い枚数の確認をしていました。
「衆議院選挙は毎回解散の時期が不明で、時間に追われてしまうが、気を引き締め業務を進めたい」と話していました。
衆議院議員総選挙は、来月4日告示、16日投開票が行われます。 -
東部中「さくらプロジェクト」活動報告
東日本大震災で被災した、宮城県仙台市の高砂中学校へ、タカトウコヒガンザクラの苗木を贈った、伊那市の東部中学校の生徒と職員6人が28日、活動報告の為、伊那市役所を訪れました。
東部中の生徒や職員、保護者の代表16人は、今月15日に高砂中を訪問し両行の生徒らが一緒にタカトウコヒガンザクラの植樹を行いまいた。
今日は、植樹に参加した、生徒会の役員や、百瀬秀明校長ら6人が市役所を訪れ、久保村清一教育長に報告をしました。
高砂中学校の校門には、学校のシンボルとなる桜が2本ありましたが、東日本大震災で津波に会い、枯れてしまったという事です
東部中生徒会では、復興のシンボルにしてもらおうと、「さくらプロジェクト」を企画し、9月に全校でこのプロジェクトに取り組むことを決めました。
報告の中で、生徒達は「多くの人の協力があり実現できた、今回植樹した桜が復興のシンボルとなり、見る人たちを勇気づける物になってほしい」や。
「さくらプロジェクトは、高砂中との交流をつづけていく事が成功の形。自分たちは一歩を踏み出した、後輩たちにも引き継いでいきたい」と話していまいた。
この日は、白鳥孝伊那市長への報告も急遽おこなわれました。
白鳥市長は「さくらプロジェクトは、日本中が被災地を応援する中で、中学生が考え、実行した支援のありかたを形にした成果」と評価し、生徒たちの話を興味深げにきいていました。
東部中生徒会では、5日の全校集会で高砂中での植樹などを報告する事にしています。 -
「たかずやの里建設支援」負担割合案示す
移転新築を予定している、伊那市富県の児童養護施設たかずやの里について、建設を支援する上伊那8市町村の負担割合の案が28日、示されました。
負担割合の案は28日、伊那市役所で開かれた上伊那広域連合議会全員協議会で報告されました。
それによりますと、均等割16%、人口割84%です。
8市町村の支援額は、1億7200万円を上限とする事が決まっていて、負担額は、伊那市がおよそ6千万円、箕輪町が2千4百万円、南箕輪村が1千5百万円などとなります。
たかずやの里整備支援の寄付金は、今月22日現在、個人と法人合わせて、455件から、およそ2400万円が集まっています。
この日の議会では、寄付金のうち、2200万円を、整備基金として積み立てる事が了承されました。
今後のスケジュールは、国や県の補助事業としての採択時期にもよりますが、来年10月に着工、平成26年8月に完成を見込んでいるといます